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(短編集)
キス・キス
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キス・キスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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・女主人 ・ウィリアムとメアリイ ・天国への登り道 ・牧師のたのしみ ・ビクスビイ夫人と大佐のコート ・ローヤルゼリー ・ジョージイ・ポーギイ ・誕生と破局―真実の物語 ・暴君エドワード ・豚 ・ほしぶどう作戦 以上の11短編が収録されています。ゾクッとするような物語があり、妻の反乱があり、夫の反撃があり、思わず噴出してしまうようなオチがありとバラエティに富んでいます。特に、傲慢で頑固な夫に対する妻の復讐が凄かったです。長年押さえつけられ、耐え続けてきた女の心が破綻すると怖いですよ・・・。 | ||||
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一篇一篇味わうように読んでいく。どの話も読者の気を引くところを わかっている。不安を少しずつ少しずつエスカレートさせていく。 ラストはあからさまに描写しないだけに非常に気になってしまう。 憎らしい余韻である。どの作品も読者を裏切らない。この「キス・ キス」と「あなたに似た人」でダールの世界を楽しんでください。 遺影ではにこやかで優男のダール。戦争中に戦闘機のパイロットで あったとはとても見えない。読者を楽しませることに真剣な人で あったかと読んだ後で思いました。 | ||||
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特に面白かった作品は、「牧師のたのしみ」「ビクスビイ婦人と大佐のコート」「ほしぶどう作戦」。オチでにやりと笑いがこみあげてくるような面白い作品だった。ぞっとする結末の作品もあり、1冊の中でこれだけ内容が充実しているなら、少々の値段の高さも気にならない。 読み返そうと思っても、誰の作品でどの本に収録されていたかを忘れてしまうことが多い短編小説を、「異色作家短編集」というくくりで全集として発売してくれることはとてもありがたい。是非全巻そろえたい。 | ||||
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早川書房の異色作家短篇集。高校の時に少ない小遣いをやりくりして新版全12巻揃えたのを思い出します。なかでも印象に残っているのがこのダールの「キス・キス」、エリンの「特別料理」とフィニィの「レベル3」でした。 今回懐かしさのあまり第1巻を購入。体裁が小型になったこと、活字が読みやすくなったことが特徴でしょうか。また30年前の新版で漏れたオリジナル18巻からの復刊があるのがうれしい驚きです。今回全20巻ということでラインナップを知らないのですが、しばらくはわくわくさせてもらえそうです。 いいものは何年経っても面白い。最近多い「一度読み終えたらお終い」という本に私自身も慣らされている気がします。昔を思い出しながらこの新しい異色作家短篇集シリーズとつきあっていきたいと思います。 | ||||
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異色作家短編集シリーズで、ついに復刊がかなった作品もありますが、このダールの短編集もいささかマイナー・チェンジがあるようです。表紙や文字の大きさなどが変わった以外にも、翻訳者(故人)が変わっていないのに何故か単語が現代風に分かり易く修正されています(例:おたま→玉子)。以前の版が非常に古臭い言い回しの訳だったので、この修正はこの作品にとっては良い結果になっていると思います。 | ||||
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着想の妙と、ストーリーテリングの巧さを存分に味わわせてくれる短編集。粒ぞろいの11の短編は、ダールの語り部としての才能を、存分に味わわせてくれるものばかり。なかでも、「ウィリアムとメアリイ」「牧師のたのしみ」「ローヤル・ジェリイ」「暴君エドワード」「ほしぶどう作戦」の話が印象に残る。夫の死後、妻の自分に宛てて書かれた手紙から、彼が奇妙な実験に関わっていたことを知る――「ウィリアムとメアリイ」骨董家具商のボギス氏が、ロンドン郊外の田舎で、値打ちものの家具を訪ね歩いている時に……。――「牧師のたのしみ」赤ん坊の育ちの悪いことを、とても心配している両親。ある日、父親が素敵なアイデアを思いつく――「ローヤル・ジェリイ」たまたま拾い上げたネコに、ある不思議な才能が宿っていることを妻が見つけて……。――「暴君エドワード」雉子(キジ)の密猟を計画した二人組が、奇抜な方法を使って、大量の雉子を捕獲しようとする――「ほしぶどう作戦」奇想天外な話の面白さ。ウィットとひねりを効かせた話の妙味。どの作品も、話の行く先が気になって気になって、わくわくしながら読んでいった。『飛行士たちの話』『あなたに似た人』に続く、ロアルド・ダールの第三短編集。「味」「おとなしい兇器」「南から来た男」の各作品が、とにかく強烈な印象を残す『あなたに似た人』の陰に隠れた感のする本書(1960年)だが、面白さではちっとも引けをとらない。むしろ、話の粒が揃っていることでは、前作以上ではないだろうか。それにしても不思議でならないのは、本書を始めとして、早川書房の「異色作家短篇集」のシリーズが文庫化されないこと。文庫化されれば、面白い短編集を読んでみたいと願う読者の渇を潤すことだろうにと、もったいない気がしてならない。 | ||||
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なんとも残酷な執念、奇妙な情熱、淡々とした日常を洗練されたタッチで描いています。女性と男性では、ひとつひとつの短編に対して、全く異なる理解があるかもしれません。大変残酷ではありますが、皮肉と諧謔、ユーモアに満ちた、最高に愉快な本でもあります。一度でダール中毒になってしまいました。 | ||||
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「満点短編集」その一言に尽きる。僕にとっては、最高の短編集です。もちろん「あなたに似た人」以上。その中でも「牧師のたのしみ」は最高の短編。ラストに至るまでの蘊蓄と、スリリングな人物描写。何度読み返したかわからない。 | ||||
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ダールの短篇集のきわめつけは「あなたに似た人」でしょうが、この「キス・キス」もそれに劣らない逸品ぞろいです。全体に「あなたに似た人」よりもSF的な発想のものが多く、「ウィリアムとメアリイ」「ローヤル・ジェリイ」などがそうですが、「ローヤル・ジェリイ」のぞっとする読後感は見事にダール。典雅でユーモラス、あまりのもったいなさに悲鳴を上げそうになる「牧師の楽しみ」はダール短篇中でも屈指の傑作(個人的には「もったいない」小説ベスト1。ああもったいない)。それから私はここに納められている、とりわけ短い「誕生と破局」がどういうわけか非常に好きで、この短い話に込められた哀しみ、優しさ、そして残酷さはまさに絶品です。いつものユーモアは影をひそめ、沈痛ささえたたえている。この掌編はダールの作品中でも異色作でしょう。「あなたに似た人」よりも作品の出来にばらつきを感じますが、「奇妙な味」系の短篇好きの方はやはり必読ですよ。 | ||||
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