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傲慢と善良
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傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全441件 301~320 16/23ページ
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本来結婚はスタートであるはずが、結婚する時点で親の思惑が叶っていることが求められる就職活動に近いものを感じました。今でいう毒親と言われる親の考えや振る舞いは数多く出てきたように思いますが、もしかしたら地域的には平均的な親の考え方であり、読んでいて背筋が凍る思いでした。 また、親の思想も影響しているのか、あまりの自己愛が故に交際経験がなく、結果的に挫折を味わう経験もない皮肉な人生に無論婚活はかなり厳しいことを客観的に見せつけられました。 自分の選択・決断をしていくことでしか得られないしなやかな強さは、きっと傲慢さやわるい善良さを取り除くのではないでしょうか。 | ||||
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ひさしぶりに時間が少しできて読んでみました、読んですぐに物語に引き込まれて、ぞくぞくするような感覚を味わったり、自分の日常を考え直すきっかけになったりととても面白い作品でした! 漫画や映画のように面白くてどんどん読んでしまう作品です | ||||
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結婚、お見合い、恋愛だけでなく、友人や知人、家族ですら値ぶみする。その物差ししか持たない。という人々のオンパレード、次々と、これでもかというほど出てきます。そういう値ぶみが、傲慢ということ。でもその物差しを、自分には正確には当てられない。優越感(自己愛)があるくせに、人が羨ましい(劣等感)。このコンプレックスとコンプレックスが、常に張り合い、不協和音を響かせています。外見やセンス、性格、価値観、「好き」の量すら、勝ち負けで批判し合う。自分より優れたものを嫌う。劣ったものは蔑む。両方とも排除する。妬みが渦巻く。だから同類・同格しか生き残れない。狭い世界。地方も都会も。主人公も、男女共に、その殻を破ろうとするのですが、最後は出かかった殻にまた戻ってきてしまう。出ようとしただけ、ましでしょ?とまた自己愛、増強されて。確かに強くなったような?でもなぜ結婚したいのか。二人ともそれを自分に問わない。ただ焦ってる。みんなと同じにならなきゃ。遅れてる自分。うさぎかカメか。常に競争心。でもその強迫観念は、自分が自分に埋め込んでいる。 傲慢は、愛の反対語ですね。愛はここには出てきません。読む人が、自分で足しながら読まないといけない。でないと胸やけならぬ、傲慢やけします。 これはまだ始まりなんだなと思いました。この二人が、これから、どう歩いていくのか。25年後バージョンの続編が、いつの日か書かれることを期待します。 | ||||
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誰もが持っている傲慢さをこんなに的確に表現できる作家さんはいるだろうか? ミステリー要素も含めたプロットにぐいぐい引き込まれました。 娘が以前婚活していたこともあり、すごくヒロインの気持ちに共感しました。 | ||||
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しばらく読書なんてしていなかったのに読んでみたら面白くて一気に読んでしまいました。婚活経験者なら「めっちゃわかる!」ってなるとシーンが多いと思います。もちろんそうでなくても楽しめると思います。 | ||||
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本を久しぶりにここまで夢中で読みました。 自分と重なる部分もあり、色々思うことがありました。とても面白かった。他の作品もぜひ読んでみたい。 | ||||
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自分が主人公達とは違う人生を歩んでいてもそこに生まれる感情や思考に対してはかなり同感させられました。自分が気付かなかった感情や思考を言語化してくれたことに感動しました。ストーリーの展開も面白く、最初から最後まで夢中で読み終えました。 | ||||
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どんどん引き込まれて、あっという間に読み終えました。 繊細な心理描写、こころの動きの書かれ方が素晴らしかったです。 | ||||
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何かを選ぶときに、どんな気持ちで、どんな考えで選んだのか? ときには振り返ることが大切だと感じます。 自分という人間を、知るきっかけになるから。 『傲慢と善良』は、目指す場所に進むのではなく、マイナスを避けてばかりの方におすすめの物語です。 | ||||
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読みたかった本が良い状態で届き、満足です。ありがとうございました。 | ||||
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婚活で知り合った、ある意味”似た者”同士の二人の物語。自己愛が強くこれまでの自分の物語を大事にするあまり、自己を高く評価し、相手を上から目線で「値踏み」してしまう。自己評価が高すぎるために、相手にはだいたい低い評価を付けてしまう。そして「ぴんとこない」という理由で断る。婚活がうまく行かない理由は自分自身にあるのに、その理由に気づいてこなかった。 あるトラブルをきっかけに自分の内面に向き合い、また、「自分の価値を低く見積もり、相手の気持ちをありがたく受け取ることができる」人々との出会いから、これまでの自分がいかに傲慢であったかに気付き、そして相手も同じ価値観の中で生きてきたことを知り、お互いの気持ちを理解するようになっていく。 謙虚そうだけど実は自己愛が強く、自分にとって高いパラメータのみから相手に点数付けし、自分の低いパラメータには目をつぶる、これは何も主人公の2人だけでなく、世の中の多くの人に当てはまるし、私自身も同じで身につまされる思いがしました。婚活だけでなく、仕事でも友人づきあいでも一定の値踏みや評価はしてしまいます。 解説の朝井さんが書いている通り、「何か・誰かを〝選ぶ〟とき、私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写することを主題としている」とてもヘビーな話だと思いました。 | ||||
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掴まれました。完全に。 どの層にもオススメできるような本でした。 | ||||
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それは表裏一体なのか。それとも人によるのか。あるいは時代により解釈が変わるのか。優しさとは、孤独とは、私とは、家族とは、恋とは、愛とは、欲とは、我慢とは、敏感とは、鈍感とは、仲間とは、他人とは、生きるとは…様々に考えさせられながらも、見事な文筆でこの小説世界に誘われた極上の時間を過ごせました。ありがとう。 | ||||
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婚カツをしてるひとでも、未婚、既婚を問わず、心で引っかかっていた誰かと一緒に生きる事を決めるときに迷うアノ感情がどこから来ているのかが、ワカル本です。最後は祈るような気持ちでそういう人でも世に言う結婚を選択してほしいと思う気持ちで読んでました。 | ||||
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登場人物と、自分自身、母親、妹、友達、彼氏…見透かされてるような気分になる程重なる部分があり面白かった。理解し難かった私の現実で起こった周りの人の感情がこの本で解説されていた。ほんの数ヶ月前、友人が「キスできる人がいい」「アプリで会った人が軽自動車に乗っていて引いた」と言っていたことがあった。街で見かけたイケメンを横目に私に「あの人とキスしたい!」などといっていたこともあった。自分のことは棚に上げ、アプリで出会った男性陣を評価していく姿が苦手だった。だが、そんな言動行動が、まんま登場人物と同じだった。私が知らなかっただけで、こういう子は本に登場するくらい普通にいるんだろうな、と。是非、独身のうちに読んでいただきたい作品だと感じた。(若いうちに読んで欲しい、、早く読んでおけば良かったってなりそう。) | ||||
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ミステリー小説と思って読み始めたら、心理小説でした。男女二人の心の旅路。恋愛における傲慢(上から目線、見下した態度)と、善良さ(あるいは世間知らず、鈍感)が描かれています。たくさんの登場人物たちは、「いるいる、こんな人」と思わせてくれます。そして、自身もひとごとではなく、心にグサグサ刺さりながら、読み進めていくことになります。最後は随分キレイに着地したなあと拍子抜けしました。私の中ではすこしモヤモヤが残りましたが、作者は苦しんだ二人にせめてご褒美をあげたかったのだろうと思うことにしました。 | ||||
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辻村さんの得意とする学校で大人しく目立たない子と揶揄される外部に発信力のない子と、それを軽々しく評価する人間の軽率さを描写する解像度の高さにいつも自身の心が抉られる思いがする 今回はそんな発信力のない子が力をつけぬまま大人になり、ミイラ取りがミイラになるように、傲慢になった心を善良な態度で取り繕い婚活をする 真実の自己愛がSNSで見え隠れする描写はゾッとするし、読者の身近な、または自身の体験を想起させ、またそれを周囲に見透かされていると知った時は自分事として心をいい具合にかき乱してくれる 自己愛が強い者が、周囲の評価と自身の評価のズレに耐えきれなくなって起こす突飛な行動も辻村さんの得意とするところだと思う 真実の内的な傲慢さと対比されるのが、架の女友達の外的な傲慢さだ 内実は同じで、自身の事を善良で正しい事をしていると思っている点も同じはずなのに、内的傲慢さに歪みを感じてしまうのはなぜだろうか 思うに人間は自分のレンズで見たまま人を評価し、そのレンズとズレる部分があると歪みを勝手に感じてしまうのかもしれない この小説を読んだ後、自分自身を振り返る 自分は自身に何点の価値を付けているのだろう 持ち物や友人、習慣などを見てみるとどうやら私は物が自分を変化させてくれるという期待が大きい事が分かった 物は所有する事が目的ではなく、使う事でより生活を豊かにする事が目的であるのに、どうやら私と物は対等ではないようだ 真実も相手と自身が対等ではなく上か下かで、そして関係を作るというより所有する事を目的に行動する そんな真実が最後に架と対等と思えた所は非常に感慨深いものがあった 婚活中の人には、心の汚さや狡さを綺麗に詳細に描く今作はお勧めできない 巻末の解説が就活中の心の汚さや狡さを描いた「何者」の作者、朝井リョウなのも面白い つらつら書きましたが、やはり辻村さんは天才!面白かったです | ||||
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話の引き込みやすさが秀逸。 | ||||
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なにかと登場人物が陰湿だったり、 作者がのりうつった相談所のいい歳したばーさんの、 結婚観がうすっぺらで独りよがりで鼻白んだり、 震災ネタも使い方がなんだかなーともやもやしたり、 この作者の本はいつもどっか深いところで、 適当だなと思わされるばかりだったりで、 悪いところはそこそこあるんですが、 最後の総括でそういう悪いところ含めて、 気持ちのいいものにしてくれたので、 読んで良かったです。 | ||||
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小説を読んで、架、真実の恋の謎を追っていく内に、次に待ち受けるのは、自らの恋や家族についても深く考えることだった。 是非一度読んでほしいと思った。 | ||||
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