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そして、バトンは渡された
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そして、バトンは渡されたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全330件 241~260 13/17ページ
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なぜこの書名が過去形なのか。それは最後の一文を読むとわかる。優子はバトンを渡される立場からバトンを渡す立場になっていくのだ。さて、優子の生い立ちを鑑みれば優子の人生は“不幸”という単語に集約されるかもしれない。でも物語での優子には(運もあるかもしれないが)不幸なところはない。ただ複数の親の間を渡り歩いただけだ。優子はそれぞれの親から様々なものをもらう。愛情であったりお金だったり。多くは愛情をもらうのだが、親の視点からだと親であることの義務を果たすだけだ。そこに打算はない。誰もが純粋な気持ちからの行動だ。 自分は人の親である。作中の親のように、ここまで親としての義務を果たしているだろうかと考えさせられた。自分としては森宮に自分を投影することが多かった。それでも親として自分がやれることをできていないのではないかと反省するばかりだ。 | ||||
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この本を読んでいる最中、「そして父になる」という映画が頭に浮かんでいた。 是枝監督の作品で、福山雅治が父親役として主演していたのでご記憶にある方も多いだろう。 生後間もない赤ん坊が取り違えられ、血の繋がっていない親の元へ引き取られた事件がベースになっている。物語は、長く過ごした子供が実は自分の子供ではないことが分かり、福山演じる父親やその周りの家族は深く葛藤する。血の繋がりと過ごした時間の長さ、どちらが大事なのか?そんなテーマが突きつけられる。 当初は血縁を重視していた父親が時間を今まで一緒に暮らしていた子供を選んだ、という結末で終えた。血は繋がっていなくても共通の体験(時間)があるのが真の親子なんだ。そんなメッセージが暗に込められていたと思う。 で、本作である。本作は、真の親子の必要条件として、血の繋がりと過ごした時間、そのどちらも軽やかに否定する。血も時間も関係がなく、いわばお互いが家族でありたいと強く願えば、もうそれは真の家族になれると強く主張しているように感じた。ここら辺が本作のメッセージであり、ともてユニークなところだ。 次々と親が変わるのに、大して不幸は起こらない。家族の中はいつだって平和の場であり続けた。一見、ほんわか系の小説に思えるだろう。著者の筆力なら、爽やかな涙を誘う感動作だって書けたはずだ。しかし、本作はそれを拒んだ。そこに、大きな野心を感じた。拡張家族という言葉に収まらない、家族像のアップデートを果敢に図っていると感じた。 「家族」を持つこと「子供」を持つことの素晴らしさを描いた二つの文を抜粋して終えたい。 「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくるだって。親になるって未来が2倍以上になることなんだよって。」 「本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。あの日決めた覚悟がここに連れてきてくれた。」 | ||||
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次々と代わる親に愛されていく、しかし、親の勝手で別の親と生活していく。 最後は自分の結婚式ですべての親から愛情をそそがれる、幸せになる本だなと感じた。 | ||||
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母親が二人、父親が三人いる可愛い女の子の話は、はじめはこんなものかと思いながら読んでいたが、しだいに弾みがついて、最後は目頭が熱くなるほどの感動で読み終える。 人生の真髄がぎゅっと詰まっていて さすがの本屋大賞!読書の楽しさを満喫させてくれる本 | ||||
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いいなぁ瀬尾まいこさんの本は主人公の置かれた立場が辛くても大変でも読んでて重く暗く感じない。 | ||||
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The adoptive parents can be better than the birth parents. | ||||
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子持ちバツイチとしては、ほっこりする作品。 | ||||
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父親が代わっていくことを「バトン」と形容しているのだと思うが、特にそれが引き金となって大きな事件が生まれるか、というと、何も起こらない。平坦な小説ではあるが、心理描写を踏め、いい小説を読んだ、という読後感が残る。何かを期待すると裏切られるかもしれないが、こういった小説が本屋さんの1位を獲得し、読者から愛されることに平和な日本を感じずにはおれない。物足りない、という人と、ああいい小説だった、という人が分かれるかもしれないが、私は、こういう環境にあって何も起こらないことということに非常に好感をもって読んだ。 | ||||
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全体に感情が抑制されている作品である。それが嘘っぽい葛藤や悲劇を生み出すことなく、淡々と物語が語られる動因になっている。この平常心の家族再創造物語は、それを押えて読むとより強く理解出来る。語られないことの行間を読むと言ったことまで考える必要はない。穏やかに、良かったと思いながら読めば良い作品であるから。 | ||||
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娘が学校の読書タイムで読む為に購入しましたが、とても面白いと言っています。買って良かったです。 | ||||
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非常に読み易い。 テーマが現代的。 ちゃんと読者の心に馴染むハートフルなストーリー。 フィクションなので、下手な描き方をしてしまうと、急にリアリティがなくなり嘘臭くなってしまうが、少なくとも私には無理のない展開や心情の変化が非常に上手く描かれていたと思う。穿った見方はいくらでも出来るが、私にはスッと心に入ってきて馴染むように感じた。 現在と過去を交互に組み合わせていく文章の構成も、適度に伏線を張りつつ、気になる部分が次第に分かる仕組みとして良い機能を果たしてると思う。 本屋大賞納得の作品だと思います。 | ||||
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家庭環境複雑子ちゃんの、愛が溢れてるお話。 | ||||
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読みやすい文章、美人でおっとりの主人公。最初はちょっと退屈な話なのかな、と思った。でも『そして、バトンは渡された』という素敵なタイトルが気になる。たくさんの親に大事に育てられてきた主人公。どういう事情で、親から親へバトンが渡されたのか、いつ描かれるのか気になって読み進めてしまう。そして、小さなエピローグが終わるたびに、主人公の気持ちとして書かれる小さな哲学が共感できる。電子書籍で読んだので他の読者がハイライトした箇所も読めたが、そういう筆者が主人公や他の登場人物の台詞を通していわせる人生観に多くの読者が共感しているのがわかった。 | ||||
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設定に無理があるとか、このシチュエーションあり得ないという声もあるにはあるけど、読み終わってこんなに幸せな気分になる本って、なかなかない。楽しかった。 | ||||
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表紙にひかれ、発売されてすぐに読みました。 確かに現実味に欠けるところはあるし、主人公の強さというか、淡々とした性格に引っかかる所はあります。 でも、一人の子供に対して実の親だけでなく養父母たちがあたたかく愛情を注いでいることは伝わったし、主人公のものの見方になるほどな、と思えるところもあり、私は純粋に感動しましたし、感動できる人間でよかった、と思いました。 ここのレビューを読むと、低評価のものはやたらと攻撃的でびっくりしますが、誰がどんな本を読んでどう思うかは、単純に読書量や知識などでは図れるはずもないことです。 素朴な描写や文体から丁寧に情景や心情を読み取れる感受性をお持ちの方なら気に入るかと。 刺激を求めるならおすすめしませんが。 低評価レビューに惑わされることなく、興味があればぜひ読んでみてほしい本です。 個人的には昨年の本屋大賞よりも好きな作品になりました。 | ||||
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現代における最大の不幸は、家族の崩壊である。人が人を信じられなくなったのは何故なんだろうか。国家と国家が対立していつ何時、戦争が勃発するかも知れない、という不安が胸をよぎることがある。私の生命にも欲望にまみれた塊が存在しているのだろうか。幸福という青い鳥はどこに住んでいるのか。この本を読んで、実に心温まる思いがした。つまり、私は幸せになれるバトンを渡されたのだと信じられそうです。 | ||||
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日々の何気ない日常が綴られていて 読んでて穏やかな気持ちになりました。 両親がいない境遇の中、強くたくましく生きている主人公に 心を打たれました。 私もこんなふうに強く生きたい。 本当の父親に再開した日のエピソードは、涙してしまいました。 | ||||
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主人公の設定で誤解されそうだけど、この世の不幸を描き出すような社会派小説とかじゃないです。 あくまで割りに早熟な女の子がそれなりに難しい環境の中でも、健気というわけでもなく常識的に、周囲の人と関わり合い、ふつうのやりとりの中で、義理の親との関係性ができていき、大人になっていくだけの話です。中身にしてみればそれだけの話だけど、家族というものをスクラッチで作ろうとしている親子が、思い出も積み重ねていく姿が食事風景を通して描かれていて、食べるの好きな私にとっては素敵な小説でした。 人の不幸やドラマを見たい人には物足りない小説でしょうが、こんな現実もある気がするし、私は好きです。 | ||||
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トリッキーな設定は、瀬尾さんらしさが出ていて良かった。冒頭はワクワクして読み進めたが、梨花さんの身勝手さが気になり始めて、どんどん膨らんでしまう。 「三人目のトンチンカンな義父と高校生の娘とが奇妙な親子生活を送る」という設定を作るために、少々無理しすぎたストーリーに思えた。 中盤から終盤、設定の割に面白さの伸びが足りないなあという読後感。いい人ばっかりで、かえって疲れちゃった。 | ||||
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大家さんとの別れが一番辛かった。不可逆性のある別れが、やはり最もつらいのだが、それを知るには | ||||
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