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(短編集)

昨日がなければ明日もない



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昨日がなければ明日もないの評価: 4.24/5点 レビュー 94件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全75件 41~60 3/4ページ
No.35:
(4pt)

”ちょっと困った”どころじゃないー人間誰しももつ悪?の要素全開

カバーに「杉村三郎vs”ちょっと困った”女たち」とありましたが、
内容を読むと、”ちょっと困った”どころじゃないことがわかります。
絶対零度は、どうなっていくのか次々明らかになっていく事実から最悪の事が予想され、その展開の仕方の素晴らしさに感心しましたが、依頼主の娘である女性とその婿、特に依頼主の「娘は被害者」というのが、本当にありそうでもあり、自己保身に走ったせいだろう、とも思います。でも、こういう人、本当にそこらにいるので(自分の中にも)、愕然とするとともに、非常に嫌な気持ちになります。
昔、大学院で、院生の一人が奨学金をもらえるようになったのは、指導教官と「特別に親しかったから」という噂を流した女性がいて、それを聞いた他の院生も陰でその噂を「信じられる?いやひょっとして?」という形で流布していったのを思い出します。結局、噂を流した張本人の女性の嫉妬であったのですが、そのとき、その噂に踊らされて広めっていった人の一人が全く同じことを言っていました。「私達だって噂に踊らされた被害者だから」と。若かった自分は、「確かめもせずに噂を広めたことは責任ないの?」と聞き返してしまいましたが。でも競争と嫉妬が存在する場所ではありうることだと思います。
「華燭」は、むしろ娘さんのお母さんへの思いを感じました。これで気持ちがリセットできるだろうと。

一番なんとも言えない気持ちになったのは、三作目「昨日がなければ明日もない」です。
奔放で非常識な姉の行動にふりまわされ、それで世間から評価を受けてしまう家族、特に姉にそっくりの妹。その苦しみとどうにもできない無力感は本当によくわかりました。悩んだ挙げ句尋ねた有名な占い師は、「昨日がなければ明日もない」「昨日までの自分を受け入れ前を向いて進め」と答えたそうですが、余りに酷い回答に思えて、作家が何を言いたかったのかと何度も考えてみました。占い師の言うことは、間違いではないです。
しかし、これほど疲れ傷ついた人に、何の意味のある言葉だったのだろうか…。
世の中困った時に、支えになろうとアドバイスをしてくれる人の中に、こういうお手軽な?事を言う人がかならずいます。それがどんなに相手を傷つけるかもわからずに、何も考えず、あるいは、善意で言うのです。
実は私も家族に困った一員がいて、万事休すで、当人の通っていた精神科の医師に家族が相談したら、一言、「親の育て方が悪い」「当人との信頼関係を大切にしたいから、当人に断らずに陰でこういう相談は二度としないように」と。この占い師と同じかな。言ってることは正しいかもしれないけれど…。状況を踏まえない言葉は、人を深く傷つけます。苦しんでいる人には、まず寄り添うことなのだろうか、などとあれこれ考えてしまいました。
ただ、この姉を殺した女性も、姉が悪い、姉のせいだと思わせるようなストーリーをこちらに告げているのかもしれません。それを見越した上での占い師の言葉だったのでしょうか
昨日がなければ明日もないAmazon書評・レビュー:昨日がなければ明日もないより
4163909303
No.34:
(4pt)

でもね、杉村さん

杉村さんは犯罪を呼び込んでしまう「体質」を逆用して探偵業を始めた。杉村さんの願いは、「相談」が「犯罪」になってしまう前に食い止めることだ。その点で、杉村さんは正しく、杉村さんほどに適する人はいない。

と、私は思っていた。
「絶対零度」は、まだ慰められる部分がないわけでもない。蛎殻オフィスの所長からも、杉村さんが「もっと早くに介入できていたらと後悔が多いです」と愚痴をこぼしたことに「それは無理です。全世界を1人で背負おうとするようなものだ」と評価する。「それもそうですかね」と杉村さんも自分で自分を慰めた。

もう一つの(短編はあと2つだけど、そのうちのひとつ)事件に関しては、杉村さんは「私立探偵の形をした石になって、私はただ立ちすくんでいた」と終わる。いろんな意味で、杉村さんは深く後悔することと思う。

でもね、杉村さん。
人の心は、ましてや犯罪という結果に至るまでの心の闇は、日常からダダ漏れになるタイプの小人と、私たちを含め日常はなんとかやり過ごし普通ならば人生を大過無く過ごすけど小さな人物よりもはるかに広い池にかなり大物を、黒も白も飼っているタイプの人と、あるものだと私は思います。作家の宮部みゆきさんは、ずっとそんな様々な人の闇を描いてきました。その闇は、時には時空を超える物語にさえなりました。石になる必要はありません、大丈夫ですよ。やっていけます。がんばれ。

ひとつ気になるのは、中学1年生の漣(さざなみ)さんの明日だ。悪い条件ばかりが彼女の上にはある。けれども、人は変わり得る、良くも悪くも。いつか、その顛末を物語の中に紡いで欲しい、宮部みゆきさん。

でももうひとつ気になるのは、杉村さんの物語が未だに2012年の5月に留まっていること。杉村さんの愛娘桃子ちゃんは、この時点で11歳である可能性が高いので今は19歳になっているはずだ。人生の岐路に立っているだろうか。その間、杉村さんは桃子ちゃんのために自分の命を顧みずに飛び込まないとも限らない大事件が、必ず起きるだろうと私は予測する。その時は短編ではなくて大長編になるだろうけれども、杉村さんの超人的な人の良さと洞察力は、その時のためにもう少し磨いて欲しい。私としてはきっと出てくるそのパートのために、あともう2〜3冊は欲しい。というのはファンのわがままかな。
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No.33:
(4pt)

日常から非日常へと誘う筆力はさすが

杉村三郎シリーズの第5作目で、離婚後の設定では2作目である。

率直に言えば前期3部作の迫力と比較すると、離婚後の2作は力不足。

それでも、完全失望とならなず、そこそこ満足させてくれるのは作者の力量だと思う。

のどかとも言える日常が、目を覆うような非日常と隣合わせであることを描かせる技はすごいのだが、それでも、もっとすごい作品を期待してしまうのは、過剰な期待だろうか?
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No.32:
(4pt)

もっと杉村三郎の人生を

杉村三郎シリーズ
探偵となった主人公が相変わらずの一歩引いたスタイルで、事件そのものよりもその背後に隠れているものを追及していく。
著者の作品では欠かせない悪意を持った人物も絡み後味はすっきりしなくても、少しの救いがあるのはいつもの通り。
ただ探偵としての仕事よりも、杉村三郎自身の環境や周囲の人物についての展開を描いてある内容を読みたい。
杉村三郎の生き方に興味があるのだ。
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No.31:
(5pt)

無責任ななぐさめに対する反論。

本のタイトルが「昨日がなければ明日もない」。これは、3つ目の中編で姉に振り回され人生をめちゃくちゃにされた女性が、占い師に相談したときに言われたことばだ。過去から続く姉との関係が、こんなことばで納得ができるはずがない。第三者の意見などしょせんこんなものなのではないか。
 1つ目の中編「絶対零度」に東日本大震災に触れた部分がある。もしかすると、被災した人々に向けられた同情のまなざしはこれと変わらないのではないか。「復興のためには前を向きましょう」「未来を作ることが亡くなった方々のためでもありますよ」ということばが空疎に響かなかったか。作者があえて本のタイトルにし、無責任な占い師に言わせ得たのは、そうした思いを表現したかった気がしてならない。
 ちなみに、私も学生時代は体育会系の部活にいたが、「絶対零度」の先輩に近い人はいた。おそらく、他人から見たらなぜそんな無茶な要求を通すのか、ということになるだろうが、当事者にとってはそうせざるを得ない、特殊な環境にあったのだというしかない。
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No.30:
(5pt)

冴えた筆さばき

久しぶりの宮部みゆきに堪能
深刻な事件の連続なのに、ほっこりするのは宮部みゆきの手腕ならではで、絶好調のご様子。
人生はこんなものかもしれないが、ちょっとしたところに救いありか
辛いことも凌ぎつつ、少しの明かりを頼りに生きていくしかないということか
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No.29:
(5pt)

考えさせる余韻が残る良書

東京新聞のベストセラーに挙げられていた本。
探偵物を含む推理小説は、謎解きに引き込まれ、巧みなトリックとか、ストーリーの伏線を楽しむことが多いが、謎解きが終わり本を閉じると、「ハイ、おしまい」となってしまう。もちろん、ストーリーの巧みさに感激して余韻が残ることもあるが、どちらかというとポジティブな感情が心を閉める。
本書には3つの物語があるが、3つ目の「昨日がなければ明日もない」は、何ともやりきれない余韻が残る。それは、著者のストーリーを紡ぐ力量がないということではなく、むしろ、その逆だ。読者に考えさせる、テーマを投げかける、その巧みさに感心させられる。
人には、背負った運命があるとかいう人がいるけれど、この物語を読むと、そんな簡潔な言葉で終わらせて欲しくないという気持ちになる。
とても重いテーマであるけれど、読者にだけでなく、主人公の杉村も一緒に抱えながら人生を歩んでくれるような気がして、杉村シリーズの続編を読みたくなる。
よかった。
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No.28:
(5pt)

困った人たち

現実に似たようなことが起きていると思われる、困った人たちが引き起こす話のリアルさが惹き付ける。
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No.27:
(5pt)

読みだしたら止まらない、読者の期待を裏切らない「杉村三郎」シリーズです。

杉村三郎シリーズの中でも、これは逸品です。宮部みゆきさんは天才だと思っていますが、この本で、さらに、その思いを強くしました。読者をぐいぐいひきつけ、一気に、最後まで読ます力量には、「スゴイ!」という以外ありません。各編の調査依頼の成り行きを、丁寧に描くことで、心情が手に取るように伝わってきて、昨夜は、夢にまで出てきました。
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No.26:
(4pt)

次作は是非とも長編を切望しつつ、今作品はシリーズのファンなら満足出来る内容だと思います(^-^*)/

杉村三郎シリーズ第5弾です。
前作の『希望荘』と同じく長編ではないため、3作目までの長編シリーズと比べると、テーマの掘り下げ方や闇の深さに関して、物足りなさがありました。

ただ、シリーズで初めて性犯罪を扱い、その邪悪さと犯罪被害後の容赦ないダメージの深さを見事に描いた点は素晴らしく、
加えて犯罪幇助を犯しながらも、犯罪者の母親が『あの子も被害者だから』と庇っていた箇所は、読者に様々な事を考えさせるかと思います。

個人的には性犯罪被害自殺者遺族として、母親の言葉は許せませんし、
犯罪幇助者とパートナーを遺族が見逃した事も不可解には感じます。ああいう形の犯罪幇助なら、実行犯と同じく許せない悪には感じるので。

また、あのタイプの犯罪幇助を描いたなら、組織的犯罪として世間を賑わせたスーフリ事件をモデルにした長編として描いて欲しかったとは切実に思います。

加えて性犯罪被害者遺族側のメッセージに関しては、薬丸岳さんの某作品・誉田哲也さんの某作品には及ばずに終わってしまった点も残念であり、
もしも長編だったら、宮部さんの力量なら、遺族側のメッセージもきちんとインパクトある形に出来たであろうと思うので残念です。

それでも、中編で性犯罪の邪悪さをあそこまで描いた点は凄いなと感じましたし、
探偵となった主人公のスタンスや生き方・次作で鍵となると思われしキャラクターの登場等、シリーズとしての魅せ方も見事でした。
次作は是非とも長編を切望しつつ、今作品はシリーズのファンなら満足出来る内容だと思います(^-^*)/
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No.25:
(5pt)

楽しみました

宮部みゆきさんの作品の中で特にこのシリーズは好きですが期待通り面白かったです
あっという間に読んでしまいました
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No.24:
(4pt)

悪人発見の名手・杉村三郎の事件簿

人の個性を有機的に配置するだけで、何かが起こる。本シリーズはそういうところに生まれるトラブルや、助けが必要な状況、必要とされる謎の解明といった物事への対処を仕事とする杉村三郎という登場人物の、言わば事件簿である。

 前作『希望荘』中の中編『二重身』で発生した東日本大震災の後の一年間を背景にした杉村三郎の三つの事件を綴った中編作品集が本書である。東京下町の庶民の日常や世相を活写した、いわゆる現実世界に誠実な対応をする小説集なので、ぼくは安心してこの作者の本と向かい合うことができる。過剰ということがぼくはあまり好きではない。作品『模倣犯』は素晴らしいのに、映画『模倣犯』はまるで怪獣映画の過剰であった。この人の作品は小説だけであってほしいし、本のページを繰る作業が、自分にはとても居心地が良いのである。

 宮部みゆきの作品に欠かせないのが、悪人の存在だ。それこそ過剰なまでの悪意、欲得、利己主事、エゴ、粗雑で暴力的で屈折した心だ。常に出会いたくないそうした負の要素がどうしても、穏やかな日常生活の隙間にふと滑り込んでくる。そうした時に起こる大なり小なりの摩擦こそが、杉村探偵事務所を必要とし、頼ってくる。だから事件の背後にある闇は、いくらにこやかな表情を見せる宮部作品とは言え、深く暗く刺々しい。日常とのギャップが大きいからこそ、それぞれの事件の深さが井戸の底みたいに小説世界を響き渡るのだと思う。一言でいうなら、どの部分も面白くてページを繰る手が止まらないのである。

 平和で軽妙な市井の人々との微笑ましいやり取りと、どす黒いエゴの生み出す心の泥沼とが、そこかしこで入れ替わる。杉村探偵事務所の依頼料はとても低価格なので、依頼される発端はとても些細なことなのだが、われらが愚直な私立探偵・杉村君は丁寧で誠実な調査を通じて、より深い事件の存在を掘り当ててしまう。そういう能力の持ち主なのだ。だからどこか名探偵であることに間違いはない。人は見た目ではない。

 敵を作らない人の好さ。誰にでも好かれるタイプの無色透明なキャラクター。離婚で失ってしまった元妻に育てられているただ一人の娘にはとても愛情を寄せてやまない普通のパパ。社会に刻まれる深い皺のさらに奥深く、より暗く濃い影の部分にまで自然と踏み込んでしまえるキャラクター。警戒をされぬ存在でありながら、空くなからずより個性的な協力者たちの援助を得ることのできる環境。

 それぞれの事件以上に、事件と事件を結ぶものとして、杉村三郎と、また彼の住む世界の造形を丹念に造形してきたからこそ、小説世界に深みが与えられ、人間たちが何の違和感もなく、それぞれオートマティックに動き出しているように見える。積み重ねられたシリーズ作品ゆえの魅力であり推進力である。

 本書収録の三作品の発表時期は、東日本大震災の6、7年後の二年間である。本書は繰り返すが、震災後一年間の物語。震災後8年を迎えるこの時期にまだあの大災害に楔を置いて、杉村三郎は生きている。

 感慨深い一冊である。
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No.23:
(5pt)

杉村シリーズはこれからもずっと続けてほしい

今回も面白かったです。
新刊1728円高い!と思ったけど
読み終わって
まぁいいかと思いました。
どの事件も
予定調和に解決するのでなく
現実的で
世の中に不条理はあると
キャラクターの優しさと対比するような
結末
他に解決策はなかったのだろうかと
思わせるが
いかに世の中優しくまともな人が傷つけられて
暴虐武人な悪がまかり取っているかを教えてくれる
このシリーズ
ずっと続けてほしい
宮部みゆきさんの本は面白い
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No.22:
(5pt)

おすすめです

図書館で予約しようとしたら153人待ち。
諦めて購入しました。
期待どうり楽しめました。
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4163909303
No.21:
(5pt)

解ってるんです。ミステリーなんだから・・・

期待して読んで・・・期待通り。
一気読み!

解ってるんです!ミステリー小説なんだから
ハッピーエンドにはならないってことは
杉村シリーズも百物語シリーズも
市井の人々の困惑と悲しみの物語ってことは。

普通に生きている人々がエアポケットのように
落ちてしまう落とし穴。。。。
そして、世の中には「悪」が歴然と存在するということが。

新しい登場人物が次回作でどのようにからんでくるのか?が
とても楽しみになりました。
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No.20:
(5pt)

おススメです!

すべての話が身近に起こりそうで怖くなります。前作の希望荘より面白いです。
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4163909303
No.19:
(5pt)

杉村三郎シリーズ

探偵ものなのでしょうが重たい感じはなく、日常の些細なことの表現の仕方や今回の題材のちょっと困った女たちの捉え方が非常に上手いと思いました。
物語は3部構成となってます。どれもこんな人いるよなって感じが読んでいて思い浮かぶようでした。また依頼を受けて調査が終了して終わりではなく、そこから一捻り物語にあるのが良いです。
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No.18:
(5pt)

血圧が上がった

読みながら怒りの感情がわいてきてしょうがなかった。いかにもいそうなサイコパスたちの表現が真に迫っていて、自分が探偵になって一緒に話を聞いているような感覚です。ここ何日か血圧が高かったのですが、この本のせいかもしれません。
現実にいますよ、こういう人。うまく対処しないと、この本の登場人物みたいな悲劇的な結末を迎えることになってしまいます。用心しないと。
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No.17:
(5pt)

やはり面白い

宮部みゆきの本は全部読んで持っているのですが、やはり面白いです。
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No.16:
(5pt)

嫌な人間を書かせたら一番ではないか

他の方も書かれていたが、実に宮部さんは嫌な人間の描き方が秀逸。そういう人間が周りに実際に沢山いそうだなあと感じさせてくれる。新聞、テレビの社会面で取り上げられるような事件の主人公とは、本作の3作品に登場するような人物なのではないかと。一方で、大家さん一家は常識人(善人)ばかりであるかのような描き方のため、一層、作中の「悪い」人たちの嫌さ加減が際立っている。でも、そのうち、大家さん一家の闇の部分も描かれるのではないかとも期待(?)している。
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4163909303

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