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ハロー・ワールド
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ハロー・ワールドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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やっぱ最高! 藤井太洋さんの作品を読むと『生きていくための活力』が注入される。(と、私は思う) | ||||
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セリフが多く、「」の多い文体が多少なり読みづらいだろうが最後まで読み進めて欲しい。 P2Pに変貌する社会システムと、個人の生き方、そしてテクノロジーとしての仮想通貨、金融サービスとしての仮想通貨それぞれの未来を占うにふさわしい小説。 冒頭で指摘した文体の点を加味してもあまりある程の示唆が得られる小説。 エドワードスノーデンやWeb3.0などに関心のある方はぜひお読みいただきたい。そして感想をシェアいただきたい。 この小説が描く未来のあり方の一説を、他の読者共に共に議論できることを期待している。 | ||||
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藤井先生の本は技術に肯定的なものが多いので、あたたかい気持ちで読めます。登場するガジェットもほとんど実現しているものなので、SF小説としては非常に堅実的な作品だと思います。 一部IT系の知識を問われますが、飛ばして読んでも問題ない程度です。ハードSFみたいな難解さはないです。ただ、社会風刺みたいなところはあるので、アジア情勢とかには気を使う必要があるのかも。 内容としても、広告ブロックのアプリを作ったらいつのまにか他国の秘密に触れてしまったとか、ドローンが地味に暴走してるとか、身近そうなものが多いです。目の付け所は、流石という気がします。 SF=イーガンみたいな感覚を持ってると、少し地味だと思います。アクション的な要素はほとんどないです。 一応、全編通してキャラや世界観は統一されていますが、内容は短編集に近いです。五つくらいの話が全て違うアイデアに基づいてるので。 藤井先生の短編集と言えば、公正的戦闘規範がありますが、アレよりも地味な話は多いです。逆に言えば、落ち着いたSFが読みたいという人にはすごくオススメの作品です。最近のSFのブームって、荒唐無稽+ハードSFみたいな感じだと個人的には思ってますが、本作はその逆を行く作品だと思います。 | ||||
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久しぶりに読み終わりたくない本に出会った。子どもの頃に読んだヴォークトのビーグル号以来かな 藤井さんは、事象の地平線の向こう側にある多宇宙を見ていらっしゃたのかも 著者のあたたかさと公平さがとても心地よい | ||||
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「インターネットで世界中と繋がっている」 そんな単純な事実を、まるでドキュメンタリーのようなリアルさと身近さで描く快作。 遠い国の内乱、中国の検閲、反政府デモと暗殺、そんな国際ニュースでしか触れないような出来事と、IT技術を通じて関わっていく一人の日本人。「ハロー!」と世界に呼びかけ、社会を変えていく力は、もう活動家だけのものじゃない。オクスペッカーがバズって世界中に広がっていく下りは鳥肌が立った。 「それでも身近な人たちと繋がっていたい」「世界は自由じゃない、けど豊かにはなっている」性善説とも楽観主義とも取れる主人公の心情には深く共感出来るし、魅力的だと思う。 | ||||
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Kindle限定のおまけ短編は「ロストバゲージ」。文庫本換算で8ページ分くらい?のもの。画像データで入ってるのでKindleで読むのは大変なのでタブレット端末かPCで読むのがよさそう。 | ||||
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これは、今よりほんのちょっとだけ未来の話だ。近未来SFと呼ぶのも躊躇われる、たとえば1年ぐらい先の。 登場するのはどれも私たちがよく知っている、今そこにあるテクノロジやサーヴィスばかり。 つまりこれは架空の未来ではなく、現実の世界の物語だ。我々の日常に組み込まれたテクノロジの、ちょっとした陥穽が世界を大きく変える。 表題作「ハロー・ワールド」は、プログラミング学習に於いて最初に書く小さなコード、画面に”Hello,World!”と出すだけのあれを意味する。 プログラミングが専門ではない主人公がJavaScriptで書いたモバイル向けのちょっとした広告ブロッカーが、なぜかインドネシアでだけ妙に売れる。その理由とは── その他、カリフォルニアを舞台にGoogleの自動運転車やAmazonの配達ドローンが登場する「行き先は特異点」、タイを舞台に空撮ドローンをメインに据えた「五色革命」、日本と中国、TwitterとMastodonの絡む「巨像の肩に乗って」、そしてビットコイン経済を予測する「めぐみの雨が降る」。ほとんどがアジアを舞台に、技術がもたらす政治や経済への影響を描いてみせる。 “Hello,World!”に込められた意味が刺さる表題作だけでなく、”豊かさと自由に関係がないから、こんなに難しいんじゃないか”という一文が重く響く「五色革命」や、トップレベルの腕利きエンジニアに「雇いたい」と告げる主人公に「いいよ。高いけど」と返すエンジニアと、「今の倍払うって返しておいて」「何千万かしますよ」「それなら普通じゃない」投資家のこんなやりとりなど、とかく藤井太洋作品は言い回しや短かいフレーズがグッと来る。 ところで、主人公の文椎泰洋(ふづい・やすひろ)は”専門を持たない何でも屋”だという。海外の開発会社の折衝、新製品の立ち上げ、買収した会社との業務統合、DBの設計やサーバの確保、社員の再教育、量販店で自社製品のデモンストレーションも行なう。様々な分野を経験し広い視野を持つが突出した専門知識を持たないジェネラリスト。これは元システムエンジニアで国産3Dソフト「Shade」の開発やデモンストレーションなどにも関わり、iPhoneで小説を書いて電子出版デビューという経歴を持つ藤井太洋氏自身がモデルですよね。読みもふづいとふじい、泰洋は音読みでたいようだし。 | ||||
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