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人間に向いてない
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人間に向いてないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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本屋で購入しました。 人間には良い所も嫌な所もありますが、それを受け入れられない親子はどうやって生きていくのでしょう。 私は長い間親と不仲でした。大人になり良好な関係を築けるようになりましたが、未だ心に蟠りはありました。 冷たくされた、暴言を吐かれた、叩かれた…そうやって傷付いた人間は案外多いと思います。 この本はじわじわと、その麻痺した傷口を焼くように、進んでいきます。次第に痛みを感じ、傷を無視することはできなくなるでしょう。 でも化膿した傷を治してくれます。 傷を持ってる人は読んでみて下さい。傷つけたことがある人も。 膿み続ける家族がこの社会にいるなら、この本の存在意義はそこでしょう。 | ||||
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あらすじやタイトル、帯の惹句から、社会的弱者となってしまった子を持つ親の葛藤の生々しい心理描写を期待してしまっていたため、本作で描かれている主人公美晴の「普通の人」による共感性はまったく求めていなかったので、読みたい話とは少し違っていました。 ですが、親が子供を思うがゆえに犯してしまっている間違いや、息苦しさを抱えている子供たちの悲鳴には、ぐっとくるものがありました。 | ||||
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自分に重なる部分があったからか、今までの読書経験の中で最高に涙が出ました。 | ||||
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これは褒め言葉なのですが読んでてとても苦しくなる作品でした。 今の時期に必要な作品だと思うし、誰でも抱えている感情をめったざしにしてくる感覚に病み付きになってしまう。 | ||||
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虫と過ごす、という意味ではグロテスクだけれども、とてもほのぼのとして子育てエッセイでした。ニートの責任は親にあるのか、子供にあるのか、という話でした。それぞれの葛藤が、生々しくてイタい。まるで自分の中学生の頃の日記を読んでいる痛々しさ。とてもよかった。 | ||||
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正直、かなり安かったので期待はしてなかったけど、新品同様キレイでした | ||||
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古典作品カフカの『変身』の現代版的な作品です。 虫嫌いな方にはオススメ出来ませんが、家族が『引きこもり』や『うつ病』等で変容し、変わりゆく関係性を異形に転ずる病としたアイデアは秀逸で、終盤~ラストの結びも見事! 家族の在り方に関して、様々考えさせられつつ、やはり毎日のコミュニケーションの取り方の大切さを改めて強く感じた名作でした(^-^*)/ | ||||
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フェイスブックで紹介している人がいて、ピンときて購入。 読後はもうちょっとフィットするタイトルがあるように感じた。 最初の2ページに難しい言葉が多くて馴染めず、3日ほど放置。 で、数時間前にパソコンの挙動がおかしくなり、再起動の待機時間に再度本書を取り上げたら、そこから最後まで一気に読んでしまった。 私は16歳の一人息子を持つ父親45歳。 妻とも割合と仲良くやっていると思う方。 仕事は医療系なのだけど、 「優一を異形にしたのは美晴なのではないか」 の一文に作者の考察の深さを感じた。 人は自分自身や誰かを病気にも健康にもできるからね。 しかし、こんなに冷え切った夫婦関係ってありうるのかしら? 美晴はもっと早くにキレた方がいいと思った。 あ、だから優一が異形になったのか。 美晴がああいう人間になったってことは、やっぱり美晴の親にも原因があったわけで、世代間でいらん原因が引き継がれてきたのだと思う。 清美は「子育てに正解はない」なんて言ってるけど、年を取った今だから言えること。 美晴が小さい頃にはやっぱりキツイ母親だったと思うんだ。 その結果が優一に対する美晴の態度だもの。 美晴が勲夫みたいな男と結ばれるのも必然だよ。 端的に言えば、全部感情の扱い方の問題。 これは優一の独白からも明らか。 ケガしたら手当をするのは誰でも知っている。 でも、感情について私たちは何も教わらない。 ヘタしたら、心の傷口を広げるようなことを平気で繰り返したりする。 そりゃあ、芋虫にでもなった方がラクだわな。 それでもまあどうあったとしても、虫にしか見えない優一を信じぬいた美晴はあっぱれだと思う。 子育てなんて植物を育てるのと一緒じゃないかな。 その子を 日に当てるのか 日陰に置くのか もっと栄養をやるのか 別な場所へ植え替えるのか 水を与えるのか 音楽を聴かせるのか 涼しい場所に置くのか 間引くのか 土を換えるのか 優一が物言わぬ虫になったからこそ、美晴は賢明に優一の声を探ろうとした。 今までは優一が人間だったからそれをしてこなかったのだね。 だからホント良かったよね。 親子の物語として、自分の人生を振り返る物語として読んでも良い感じ。 作者の怒りや悲しさの独白とも言えると思う。 さくらい病院で、美晴と同じ境遇の女性たちがそれぞれに異形を連れているシーンは印象的。 作者が現実で着想を得たシーンを作中で再現したのかしら。 例えば、小児科の待ち合いなんかは、見た目こそ人間の子どもでも、一向に親の言うことなんか聞かない子どもたちで溢れているもの。まあ、子どもはそんなんでいいけどね。 少なくともこれを読んでいる私たちの前には今のところ異形はいない。(たぶん) 私たちは勝手に相手に過度な期待をしているから、自分の意図に反する言動をされると、思わず「カッ」となったり、「何で分かってくれないの!」なんて怒り狂ったり、なんとかコントロールしようとしたり、悲しんだり、ひねくれたりする。 だからさ。 「限りなく人に近い異形」が周りにいっぱいいるんだなー、と思うといいかもしれないよね。 で、なんだ、あなたも私も異形じゃん、って思えると明日から気持ちがラクかも知れない・笑 「どう在ってもいいのだ」 私にとって作者からの最大のプレゼントがこれ。 | ||||
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最後に、ひきこもり側の気持ちの一人語りがでてきます。必読。 どう向き合ったらいいのか、母親が自分なりの解を見つけるところがクライマックスでしょうか。 ぜひ映像化(アニメ化、映画化)してほしいところです。 読んでてあまり気持ちのいいものではありませんでした。大丈夫な人は大丈夫なんでしょうか。 | ||||
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オチが微妙かなと思いましたが、それが作者の書きたかったことなんでしょう。 しかしそれを除いても読了感の余韻は凄まじく、時折自分と重ねて見てしまう場面も見受けられました。 起きていること自体はかなりぶっ飛んでいますが、そこからの展開は暗く、ヒューマニズム的です。 それを地味と捉えるかどうかは読み手の好みでしょう。私は好きでした。 | ||||
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表紙とタイトルに惹かれ購入しました。 育児の合間に読んでいましたが、非常に読みやすかったです。同じ母親として考えさせられる箇所もあります。 ネタバレになりますが、父親が虫になるのは何となく、想像の範囲内だったかな。 | ||||
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親と子、両方の立場から読みました。そして日本の現在の社会状況について考えさせられました。 私は2人の小学生の娘を持つ父親です。 人並な期待を親から受け、それをそれなりに消化して今まで生きてきました。 しかし、これまで生きてきた中での無理がたたり、心身が蝕まれ職を失ったこともあります。 日本は、一度トラックから外れた人間に対して非常に厳しい。 再チャレンジの機会などほとんどなく、非正規で働くしかない。 私は幸運にも何とか復帰することができましたが、今でも失職した時の恐怖はココロとカラダに刻まれ、繰り返してはならない教訓として残っています。 非常に苦しい日々です。 今度失敗したら家族(妻)にすら、見放されるかもしれない(いや、すでに見切りをつけられているのかもしれません)。その恐怖感で何とか職場に踏みとどまっているようなものです。 他方、親の立場としては、自分のような道は辿ってほしくないと思います。 しかし、それがかえって子供を誤った方向に導くとすれば… いつも子供を信じ切っていかなる我が子も受け入れるというのは耳触りはいいですが、実際には焦ってあれこれと口を出してしまいます。逆効果だと感じつつも。 そんな親子の葛藤がグロテスクな形で描かれています。 ここまで親子を追い詰めているのは日本の社会です。 不寛容で冷たい日本の社会です。 『異形』になってしまったのは日本そのもの。 大いに考えさせられます。 最後の部分、カタルシスを得るには迫力不足ですが、壮絶な内容からするとちょっとほっこり来ます。 | ||||
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登場人物も少なく、読みやすいです。世の中にあり得る感情人の何パーセントくらいがこっち側なんだろうきになる。 | ||||
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もしもある朝、息子が人間でないものに変身していたら? 引きこもり、イジメ、ネット暴力、鬱、自殺願望、輪廻転生。。。 現代社会の闇と家族再生の物語だと思いました。 | ||||
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宮部みゆきさんの「今年のトップスリーに入る作品」とのコメントに惹かれて読了。 なるほど、これはすごい…。 親の目線で読むか、この目線で読むか。読む人の心を写す作品だ。 ありきたりの言い方ではあるが、変身して化け物になるのは子供ではなく、人間の心かもしれない。 | ||||
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子供達が人間の姿ではなくなる。 凄く、非現実的なストーリーだが、最後まで読ませてしまうあたりは、文章力なのかもしれない。 何故、そうなってしまうのかも、ずっと気になって仕方がないのだが。 但し、終盤は、以外な展開となる。親子の愛情とは何なのかを考えさせられる。独特の世界も楽しめる小説です。 | ||||
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不登校、ひきこもりの人達やその家族の方達に読んで欲しいです。これは傑作と言って良いと思います。 この本は異形の生物を通して子供との関わり方を問うています。 親にとっては、子供を一人の人間として見て、尊重し、子供を信じるきっかけになると思いますし、 心を殺して無気力になってしまった子供達にとっては、自分の気持ちや言葉を取り戻すきっかけになると感じました。 家庭という逃げ場のない世界で、相手を尊重しない事が後々大きな問題になるんだと感じました。 審査員の満場一致でメフィスト賞を受賞。面白さはお墨付きです。 | ||||
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久しぶりに一気読みできる本に出会えました。 とにかく深い内容です。 タイトルと表紙に惑わされないでください笑。人の本来の心を忘れてしまった人にぜひ読んでほしいです。 予想できそうでできない結末でした。 | ||||
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表紙からイメージしていたホラー作品とは異なり 現代の親子関係に焦点を当てた感動作でした。 「異形性変異症候群」発症するのは十代から二十代の若者 引き籠り、ニートなどの社会的に弱い立場の人達です。 主人公、美晴の一人息子、22歳の優一がこの病気を発症し 虫となってしまう事から物語は展開して行きます。 親子と言えども、互いの心の奥底までは解らない。 完璧な母もいなければ、当然完璧な子供もいない。 「虫」になってしまった事で初めて解り合えた互いの想いに感動すら覚えてしまいます。 因果応報を感じる結末も非常に小気味良い秀作です | ||||
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ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。不可解な病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた引きこもりの息子を持つ一人の母親がいた。 タイトルと表紙にドキッとさせられ、その設定からもっとホラーな作品なのかと思ったら、家族を深く描いた作品だった。 読んでいると、家族とは何なのか、親子とは何なのかと考えさせられる。思いを伝えるのって難しい。 単なるハッピーエンドじゃないのが良い。 | ||||
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