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若冲
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若冲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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若冲が好きでとても楽しみで読みましたが、途中で脱落しました。 若冲の何が素晴らしく、有りがたいのかと言うと 絵を描くという行為への愛情。 描いている 動植物に対する愛情。 絵を観る人への愛情。 何百年も後に観ている自分にもその溢れんばかりの愛情の全てが降り注ぎ 包まれる幸せ。 自分の中の若冲はそれ。 しかし作者は亡き妻に対する贖罪。 後ろめたい、苦行の様な行為として綴る。 同じ時代のご近所の画家達も出て来て大変楽しいが、これが若冲の話となると違う。 一番隅の花、葉一枚 花びら一枚でさえ本物よりも生命力を感じさせる若冲の絵からは程遠く、小説とわかっていても読みきれませんでした。 | ||||
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若冲について学びたいと思い購入。途中から若冲の名を借りた完全な作者の創作とわかり、読むのをやめたくなりつつ、ここまでの創作をでっちあげた背景でもあるのかと苦行の気持ちで全く進まないページを無理やりめくる。読了まで一ヶ月ほどかかり、何度も挫折しかけ、存在しない妻の創作、存在しない妻の弟の市川君圭、その息子、途中のありとあらゆるシーンになんの歴史的うらうちがないことを散々思い知らされ、なんの目的で書かれた本が最後までわからずなんとか最後のページまで最後は飛ばすようにやりすごした。 これほどまでに読むのが苦痛だった本は最近ない。また作者のしたいことも最後まで不明。これを読んで若冲について理解を深めることはできず、絵空事を真実と思い込む読者が出ないことを祈るばかり。改めて酷い。 | ||||
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フィクションとはいえ、実在の人物をモデルにする場合、綿密なリサーチが前提にあってこそ、説得力のある内容になるはずだが、この小説は、自殺した妻と作画の関連付けという発想への肉付けが弱く、登場人物の心理描写が拙い。期待が大きかっただけに、とても残念。。。 | ||||
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昔からその独特の画風には定評があったが、最近、突如として有名となった感がある「若冲」の伝記風時代小説。私も興味を持って本作を手に採ったのだが、本当にガッカリした。作者は自身の抒情的世界を構築する事だけに専心していて、「若冲」その人及びその画の魅力の源泉を真剣に描く気配が全く感じられないのである。作者の論法は以下である。 (1) 若冲は若い頃から家業には無関心で画に専念し、僅か40歳で隠居して更に画に打ち込んだ。 (2) 若冲の魅力の源泉は、この画への専念による妻の縊死(及びそれに伴う義弟(君圭)の怨み)である。 しかし、当時の平均寿命は50歳程度で、40歳で商家を隠居するのは至極自然だったのである。また、若冲が隠居後も町の世話役を積極的に引き受ける等、商いにも熱心で、京の市場全体に貢献した事も現在では知られている。即ち、(1)及び(2)の基本的枠組みは全くのデタラメであり、「妻の縊死(君圭の怨み)→若冲の画風」という様な単純な因果律を勝手に創って、自身の抒情的世界に閉じ篭っているだけで、若冲の本質には全く迫っていないのである。描かれているのは、画に打ち込んで家業に無関心(これがデタラメである事は上述した通り)な若冲に関する家族・親族間のゴタゴタ問題と人情噺だけでお粗末という他はない。画に対峙する若冲の思い・考え方・姿勢が全く伝わって来ないのだ。 作者には題材はどうでも良く、とにかく自身の抒情的世界を構築したいとの悪癖があるらしい。今回も、たまたま「若冲」が話題になっているから、それを利用して「若冲」を題材にしたという色彩が濃い。同じく絵師(長谷川等伯)を描いても萩耿介氏「松林図屏風」とは雲泥の差である。作者の熱狂的ファンは別として、「若冲」の魅力の源泉を期待した一般読者にとっては落胆するしかない駄作だと思った。 | ||||
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単行本のレビューにも書いたが、新聞広告にさも傑作のように掲出されていたので、改めて私のレビューを掲示する。 これは「小説のような手法による、小説めいた作品」であって、心にささる「文芸」ではない。 京の江戸の街並みの様子をはじめ、情景描写の「小説めいた技術」は十分だろう。 しかし、肝心の「若冲の心にうずまくもの」を書ききっていない! 作者としては書いたつもりなのかもしれないが、それがあまりに底が浅すぎる。 若冲を貫いていたはずの一本の太い芯がまったく書かれていない! 読みながら「あの素晴らしい絵をかいた原動力はこんなものだったのか?」と思ってしまう。 ヘタクソな文章でもいいから、若冲の持っていたはずの狂気をぶつけてほしかった。 | ||||
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