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(短編集)
歌う白骨
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歌う白骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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作者オースチン・フリーマンは、シャーロック・ホームズと同時期に活躍した名探偵ソーンダイク博士と、ミステリの一形式、倒叙ミステリの生みの親として知られています。直感に頼らずに、「携帯実験室」とよんでいるさまざまな実験道具を詰め込んだカバンを持ち歩き、小さな証拠品を綿密に調べ上げていく捜査法のソーンダイク博士の創造はもとより、はじめに犯人とその犯した罪を書き(犯人をハッキリと書かないままのもありますが)、犯人あての興味を削ってまで、犯罪をどのようにして見破ったのかに重みを置く倒叙ミステリ、その後この形式で多くの名作傑作ミステリが書かれているのをみても、作者のミステリ界への貢献は大きなものがあるといえます。 ソーンダイク博士は、ライバルのホームズと比べるとなんとも地味(ホームズが目立ちすぎということもありますが)、変装しての尾行もなく、突飛な言動で周囲の人を驚かせたりもしないのですが、犯罪現場で見つけた証拠品を実験道具を使って調査分析、一つ一つ証拠を積み重ねていくというその地道な調査法にかえって好感が持てます。 時代を感じさせる、すでに古典といってもいいようなソーンダイク博士の探偵譚ですが、現代のミステリしか読んだことがないという人にはけっこうおもしろく読めるのではないでしょうか。 | ||||
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