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窓の魚
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窓の魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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それぞれの登場人物の視線から同じ物語が語られるタイプの作品。 真反対なくらいにそれぞれのキャラが違うので一見噛み合っているようにみえるものがまったく噛み合っていなかったりするのがおもしろい。 途中で出てくる違和感のある描写が単なる心象風景ではない重要な役割だったことに吃驚してしまう。 | ||||
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読んでいると情景が目に浮かぶ。 美しい。本当に美しい文章だと思う。 美しいが故にか、「あの世」のような雰囲気を醸し出しているような。死者の気配がするような。 出てくる子たちは、糸のように細いけれど光を見出しているのではないかと思う。この子どうなるの?って子もいますが。 白黒はっきりしませんが、素直に読んだままで納得していいのかな。 | ||||
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一歩間違えれば誰もが陥る可能性がある人間の心の闇、それによって引き起こされ醜い行動を静かに美しく書いた小説。 登場人物は現代の一般的な若者であり、文章も難しくないのですっと頭に入ってきました。 一方で、素直でまっすぐに生きている人には理解しがたい感情が書かれていることから合わない人も多いだろうと思います。 | ||||
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時折出会う理解できない人。行動。 その理解できないものごとも その人の中ではある程度正当な考えを持って 行われているのだと。 そんなことを読後思った。 | ||||
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文章自体は簡単だが、そこに暗示される意味を汲み取ることが難しい。2回読んでぼんやりと輪郭が掴めた感覚。でも、3度、4度繰り返し読むと、どんどん印象が変わっていくのかもしれない。 久しぶりに深みのある本に出会えたような気がする。 | ||||
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この小説から受けた読後の印象が何日も頭にこびりついて消えなかった。何十年もたくさんの作品を読んできたが、こんな奇妙な体験はじめてであった。 人間はいずれ無機物質へ解体するが、その方向へ数歩ふみこんだ世界が描かれているように感じた。登場人物のだれの言葉にもまったく共感できなかったにもかかかわらず読むことをやめることができなかった。 文庫本の裏表紙に「恋愛小説の臨界点」と記してあった。「えっこれが恋愛小説?」と意外に感じたが、そうかもしれないと思うとともになぜか目の奥が熱くなった。 | ||||
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西加奈子が話題になっており、初めて西さんの本を読みました。 ストーリーの展開が気持ち良く、登場人物がそれぞれ個性的で魅力がありました。 | ||||
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西加奈子ちゃんの,気さくな泉州弁のセリフが すっごく気に入っちゃいました('∀`*)。♥。 難しい年齢を生きる若者の日常を 淡々と描いている姿が “西さんらしさ”が醸し出されていて すっごくおもろかったです♪゜・ 読書を始めたいと思った方には “オヌヌメの一冊”です(`・∀・')! | ||||
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読み始めて止まらなくなった本は久しぶりでした☆ おもしろかった,,,,美容室の予約キャンセルしちゃいました★笑 そして一気に読了。 西加奈子さんの本は他のも好きなのあるけど、 この本が、 いまんとこ一番好き。 物語自体は人間の裏側とかドロドロした部分が見えたりとかで展開、 続きが気になって一気に読んじゃって、 でも何回でも読み返したくなるような不思議な爽やかさがある。 描写が綺麗だからかな。 ノベルゲームとかじゃないのに読み込みたくなるっていうことは良書決定ですね。 読了感、 後味がサラッとしてるのに深い内容を好む人にオススメ♪ そうゆう本って少ないと思います↑ 大体、 深い内容だと重く重くなっちゃって、 おなかいっぱいになるし(≧∇≦) 貴重な本! | ||||
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これまでの著者の作品は、少々ドタバタとした感があって、読み進むのが楽しかった。 特に、人気作「さくら」の喧噪感は、読者をわくわくとさせてくれたし、 「通天閣」では、独特の奇妙な世界が、面白かった。 本作品は、二組のカップルが温泉旅行をするという、単純な筋書きながら、 わくわくとするどころか、読み進むのが怖い。 それぞれの登場人物の、どうしようもない孤独感が、しっとりと描かれている。 その描写は、精緻かつ蜻蛉の様でもある。 最初の章「ナツ」の最終部分で、一つの事件が提示される。 その当事者が誰なのか?、先を急いで読みたくはなく、ゆっくりと読んでいると、 それぞれの人物の寂寥感に、深く接する事になってゆく。 本作品には、これまでの著者のものには、あまり見られなかった、純文学テイストさへ感じる。 じっくりと味わって読みたいし、著者の新しい方向性を示す作品として、注目したい。 | ||||
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4人の男女。 それぞれが恋人同士、といってもいい関係。 1泊の温泉旅行。 その一晩の出来事をそれぞれの視点から眺める。 そこで分かるものは・・・ お互いが 一緒だと思いながら 実はお互いがそれぞれのことを分かっていない、 一緒にいながら 実は一人ぼっちだという事実。 何だか淋しい関係を見せ付けられたような、そんな気分。 そして彼らの物語の中に挟まれるある事件の話し。 一見繋がりのないような話だけれど、 実はそれぞれが微妙に絡んでいたりする。 その事件の顛末は明らかにされないのが 不満であるのと同時に不思議な余韻を醸し出し、 それでいて読む者が 勝手に解釈できる余裕というものを作り出している。 4人の行く末が何だか明るくないような、そんな気がする。 西さんの作品で関西弁を使ってない作品を久しぶりに読んだ。 これはこれでまたいい感じでした。 | ||||
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二組のカップルの一夜がそれぞれの立場で描かれている。同時進行で同じ出来事を共有するのに、心のうちは別々。 他人が見てなぞる表面にはぼんやりとした影があるだけで、自分だけが知り、感じている裏側は生々しく切実だ。自分の歪んだ部分は、人に見せられないのに何より自分を支配していて苦しい。そんな感じ、とくにアキオの章を読んで吉田修一の『パレード』を思い出した。 翌日起こった出来事の挿話も、実はそれぞれと奇妙に絡まって物語に引き込んでいく。後に引っ掛って残るような、今までの西加奈子の本とは違う読後感。 | ||||
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