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エネミイ



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エネミイの評価: 2.83/5点 レビュー 6件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

著者と読者の食い違い。

「著者のことば」として、「殺され損の被害者の遺族たちが結集して遂に犯人=社会の敵に復讐を始めた。」とあるので、同じ森村作品の『星の陣』の対犯罪者版のような展開を期待して読んでいくのだが、その予想は裏切られる。確かに物語の序盤において被害者遺族の密やかな繋がりが描かれはするが、やがて視点は警察へと移り、読者が期待したような「犯罪者への復讐」が直接的に語られることはない。むしろ主眼は復讐が成された後の警察の捜査の方にあり、一見無関係に見える複数の殺人事件の「隠された関係」の発見が中心となる。もちろんそこで「意外な犯人」が登場はするが、それも読み手にとっては早いうちから推測可能なものであるし、最後に示される「なぜ真犯人は被害者にアクセスできたのか」についても説得力に欠ける。「著者の書きたかったこと」と「読者の読みたかったこと」が乖離した事例。
エネミイ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:エネミイ (角川文庫)より
4041037980

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