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手のひらの京



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【この小説が収録されている参考書籍】
手のひらの京

手のひらの京の評価: 3.68/5点 レビュー 37件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.68pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 1~20 1/2ページ
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No.37:
(3pt)

京都ファンの人は京都の雰囲気に浸れます

自分は京都生まれで今は他に住んでいるので、京都の雰囲気が味わえるかなと思って読んでみました。
あとがきでは谷崎潤一郎の「細雪」や川端康成の「古都」になぞらえてありましたが、いくらなんでもそれはおこがましいというか・・。私が思い出したのは柴崎友香の「その街の今は」です。こちらは大阪を舞台にした、やはり若い女性が主人公の、何も起こらない話です。どちらも淡々と何ヵ月かの日常を描いた作品で、読み終わってからまあこういうことが言いたいんだろうなと考えながら忘れてしまうような話です。辛口ですみません。純文学というには軽くて少しラノベ的な感じがします。

結婚にあせっているいかにも典型的模範生の長女。
悪目立ちするのが嫌いな京都人らしくない華やかでしっかり自己主張もする次女は女性から嫌われ男性には好かれます。
理系大学院で研究している三女はいかにもそれらしい淡々とした性格。
彼女らが三人三様に恋愛したり結婚を考えたり就職活動に励んだりします。両親はどちらも京都生まれで小学校からの同級生という家庭。三女が京都を出て東京で就職したいというのを頑強に反対するあたりは京都人あるあるかもしれません。京都が一番いいのに、なんで外に出ていかなあかんの?という。
次女のエピソードがその性格らしく一番刺激的というか、イケメンで要領がよくてずるい上司との恋愛関係がこじれる様は会社の地位を利用したパワハラに近く結構怖いです。

この作家さんは初めて読んだので他の作品は知らないのですが、もっと尖ったものを書いておられたという記憶が。作風が変わったんでしょうか。おっとりゆったりした小説です。
祇園祭の宵山、貴船散策、鴨川の床、五山の送り火など京都らしい行事を散りばめて、京都が好きで年に何度も来てしまうようなファンには、京都の雰囲気に浸れるし若い京都人の日常が垣間見れて楽しいと思います。三姉妹と同年配の女性も共感できるでしょう。
手のひらの京Amazon書評・レビュー:手のひらの京より
4103326239
No.36:
(1pt)

途中で読むのをやめました・・。

ナレーションが長過ぎて物語のテンポが悪く、それでいて話の展開に起伏がないため、読んでいてただ疲れるだけでした。この本を読んでも得るものは何もないと思い、半分くらい進んだところで読むのをやめました。
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4103326239
No.35:
(5pt)

ふとした時に読みたくなる

誰もが過ごしてる何気ない日常の話。姉妹3人の別の視点が楽しめるのがお得。爽やかな気持ちになれます。
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No.34:
(5pt)

家族愛

家族愛(姉妹)
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No.33:
(5pt)

楽しかったです

京都の情景描写がとてもよかったです。
八坂神社から振り返って見下ろした四条通りが印象的でした
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No.32:
(5pt)

京都好きな全ての人へ

"京都の空はどうも柔らかい。頭上に広がる淡い水色に、綿菓子をちぎった雲の一片がふわふわと浮いている。鴨川から眺める空は清々しくも甘い気配に満ちている。"2016年発表の本書は京都生まれの著者が谷崎潤一郎『細雪』に影響を受けて描いた三姉妹の日常に彩られた京都の春夏秋冬物語。

個人的には、京都を舞台にした作品を手あたり次第に読む中で、本書に出会いました。

さて、そんな本書は奥沢家の三姉妹、図書館司書として勤めるも内心、結婚に焦りを感じ始めている長女の綾香。自分のモテに対して絶対的な自信があるも、それがもとで恋愛ざたと同性の"いけず"撃退に忙しい次女の羽依。大学院に進むも『好きやからこそ一旦離れたい』と、家族からの反対を押しきって京都から離れようとする三女の凛。の【三者三様の日常】が、京都の四季の移り変わりを後景に描かれているわけですが。

率直に言って、著者の本は『インストール』『蹴りたい背中』と読んできて、あまり印象に残らなかったので、久しぶりの三冊目として何となく手にとったのですが。人物描写、京都の描き方が【とても巧い!】と、ちょっと驚きました。(すいません)

また、著者自身が述べているように。どうしても谷崎潤一郎の『細雪』。そして京都が舞台と言うわけで、川端康成の『古都』(もっとも、こちらは物語自体より"エキゾチック京都"が前景ですが)と比較して語られがちかもしれませんが。

それこそ本書曰く"バリアを覆って離さない気がする"京都の(祝いと裏腹な)呪いみたいなもので【京都を脇に置いても充分に】本書は20代から30代の女性の心情が多くの人に【共感できるであろう等身大な姿で】魅力的に描かれている作品だと思いました。

京都好きはもちろん、若い女性たちの日常を描いた作品が好きな方に。また漫画・映画『海街diary』とか好きな人にもオススメ。
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4103326239
No.31:
(4pt)

舞台が京都であることに意味がある小説だと思いました。

京都の風景が丁寧に描かれていて目を閉じれば描かれているものが細かく想像できるのがすごく素敵でした。
ストーリーはものすごくゆったりと進みます。特別大きな事件が起きたり、誰かが絶望の淵へ追い込まれ苦しみ続けることもないです。けれども読み終わった後ほんのり身体の温度が上がるようなそんな作品です。

私は京都に住んで8年になりますが、未だに京都に住み始めたときに感じた安らぎや懐かしさを感じることがあります。
一言さんお断りや外部の人を寄せ付けない京都のイメージは私には全くなく包み込んでくれる京都しか知りません。
この小説を読むとそんな京都のあたたかい側面を風景を思い出すことができます。
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No.30:
(4pt)

華やかだけれど、ちょっとほろ苦い読後感。

若草物語、細雪、と姉妹がテーマの小説、そして京都本好きの私には、読まずにいられない作品。豪華絢爛ではないけれど、やはり華やかで楽しい。そして意外な結末。続編がありそうな終わり方だけど、どうなるでしょう。
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4103326239
No.29:
(1pt)

鴨川、大文字焼きの表記に違和感

冒頭の四行目まできれいな文体で、わくわくしながら読み進めていたのに、五行目の鴨川に、違和感。出町柳で高野川と合流するまでは賀茂川。主人公達が自転車で賀茂川を通る範囲に住んでいたら、当然違いも知っている。
そして鴨川のすぐ近くの京都府立植物園が~と書かれていて、京都の人間が府立植物園と言うのを聞いたことがなく(市内にあり、すぐ連想される場所でもあるし、京都の中でも京都府と京都は感覚が違うからか)、何度も鴨川、鴨川と登場するのは、読んでいて気持ち悪くて、大文字の送り火を大文字焼きと言うのも気持ち悪いし、しょうざんやら八坂神社やらロフトやら登場するわりに出身高校、大学についてぼかしていたり、京都市内のどのエリアに何代住んでいるのか(これはけっこう重要。家柄やエリアでちょっとした序列というか、色々ある)など、京都を強調するわりに、結婚相手や交際相手の京都のどのエリアに住んでいるのか気にする場面もなく、もやもやしました。
三女の京都を出ていきたい気持ちになる流れ、それに対する父親の返し(京都は歴史を背負っていて疲れる、敏感ゆえに感じ取ってしまうもの)はよくわかり、ここは共感しました。実際、生まれてからずっと京都にいると、土地の気の流れ、人間関係、いけずも含めて京都独特の感覚や序列に疲れてしまうことがあり、それを説明するのは難しい。ただ、親が京都を引っ越してもいいと言うのにはまた違和感がありました。
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4103326239
No.28:
(4pt)

京都人

京都の住んでる人の生活模様、楽しく読みました
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No.27:
(5pt)

手のひらの京

ありがとうございます。
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No.26:
(4pt)

セクハラのくだりが面白い

綿矢りさって、初期のものは全くいいと思わないけれど、「勝手に震えてろ」以降のぞくっとするような男女関係の怖さを描かいたものは天才的だと思う。
前原とかまじ存在自体が怪談でしょ。なんか、ぬとーっとした京男の陰湿さが蛇みたいだと思った。
これをめちゃくちゃ上品に洗練させたら柏木を精神的に追い詰め殺した源氏の君なんだろうな。
前原は所詮小者だけどさ。
あと、梅川の反応もすっごいリアリティある。日本人男性あるある。なんで、ストーカーを自分で撃退した彼女をカッコイイと思ってやれないんだよ。お前がボサっとして何にもしないからやろ。まあ、ああいう局面だと男ってこいつに限らず石の地蔵になってしまうんだけどね。
あれ本当に何なの?欧州だと自分の女性が絡まれてたら、絶対に助けるよ。
でも、今の時代、女が会社を男よりもはるかに簡単に辞められるという認識は古いと思う。たとえ、一般職でも新卒で入って会社はそうそうやめられないよ。男の梅川との二項対立をそこで描くのはバブル時代じゃないんだから古いでしょ。ヒロイン達がダム女を出てるような本当に京都の旧家のお嬢さんならともかくそういう描写はないから、すごく時代錯誤に感じました。

あと、着物の勉強は付け焼き刃ではなくもっと本格的にした方がいい。描写されてるコーディがすごくダサいので。
大体、「光沢のある綸子」ってどういうこと?綸子はそもそも光沢のある生地です。綸子にさらに光沢を出したらそれは、繻子です。
読者を舐めてるんだろうけど、細雪を目指すならそのへんは徹底的にやってほしい。

でも、京都の伝統芸能のいけずの描き方はすごく面白かったので、外部の者はほぉーとなりました。
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No.25:
(3pt)

京都に住む人の京都愛を強く感じる

京都に両親と暮らす三姉妹の物語。結婚に焦り始めた長女、恋愛に奔放な次女、東京で就職したい三女の日常が描かれる。

どこにでもあるような風景だが、京都に住む人の京都愛を強く感じる。「いけず」って・・・

次女の一見強くて器用なようでいて、ナイーブなキャラが好み。振った元カレ上司にストーカーされ、現同僚カレとの仲がぎくしゃく。イラっとするこのあたりはページを繰る速度は速まった。

京都を出ようとする三女に両親は大反対。三女から見た小さな世界観がタイトルの意味かなと思う。帯に綿谷版「細雪」とありますがハテ?どうだろう。
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No.24:
(2pt)

京都の生活は興味深かったけれど

京都出身の著者による京都を舞台にした作品という事で期待して読みましたが、「お話を読む」という意味では期待外れといったところです。
20代前半〜アラサー女子の日常生活を描いているのでそのつもりで読めば楽しめるのでしょう。
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No.23:
(5pt)

琴線に触れた

京都の旅から帰って2日目に読み終えた。京都国際漫画ミュージアムから八坂神社近くまで、はじめてのデートでほとんど会話もせずに歩いた長女綾香のコチコチの姿は、その距離の大変さを実際体験しているだけに、「おいおい、そんなに緊張してしまったらダメでしょ」と思ってしまう。そのあと、毎夜のように電話する宮尾さんのマメさが功を奏して上手いこと行くのではあるが。

旅のあとのせいか、さりげなく置かれている京都の景色や温度、人の接し方、美しさの一つ一つに共感する。三女の凛が魔物に追われる夢を見るのも、共感する。たった3日間居ただけだけど、京都の街には、至る所に将門や道真の怨念があったり、室町時代から続く流した赤ん坊のお地蔵さんが居たり、異次元に続く迷路のような路地裏が存在したりしたのである。綿矢りさは初めて読んだ。これが芥川賞作家なのかと思うくらい、直木賞好みの文章だった。映画にもなった『海街diary』と似ている所もあり、読んではないが『細雪』や『古都』のように失われ行く京都を描いた作品でもあるらしい。現代の等身大の京都を描いて、もし旅の前にこの本を読んでいたならば、この本の「舞台巡り」を計画していたかもしれないぐらい、琴線にふれた本だった。
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No.22:
(2pt)

純文学、大衆、エンタメ小説

綿矢りささんの作品を初めて読みました。描写などはさすがは芥川賞作家と思いましたが、純文学と言うよりは大衆に近い感じがします。深い読みごたえを期待するよりも軽めのエンタメ小説等が好きな方に向いていると思います。
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No.21:
(4pt)

細雪を思い出した

タイトルと表紙にひかれてあまり考えもせず買いましたが、よかったです。
何が起こるというわけでもないけれど、読んでいると気持ちが落ち着いて、ちょっと笑えて、読後感はすっきり。
谷崎の細雪みたいだなと思いました。関西だし、姉妹だし、結婚話も出てくるし。
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No.20:
(2pt)

「大文字焼き」…?

綿矢さんの作品は久しぶりでしたが、以前の作風とずいぶん変わったと感じました。綿矢さんは生まれが京都ではないかと思いますが,私は生まれ・育ちは他所で、この30年は京都暮らしです。京都生まれでないとちょっとよそ者扱いされるというか、純粋に自分のことを京都人と思わせてもらえないような感覚をずっと感じていて、この作品を読んでも何となく落ち着かないような、違和感がありました。
 ある意味、観光で来られたことがあるだけのような、外から京都を見ている方の方が楽しめるかもしれません。
 しかし、さすがの私も「大文字焼き」という表現には驚きました。正しくは「五山送り火」または、「大文字送り火」ですね。観光客の方等で、他の地域の同様の行事の影響か、最近「大文字焼き」という言葉を使う人がいることは知っていましたが…。私の知っている京都在住の人たちから「大文字焼き」などと言う言葉を聞いたことがありません。お盆に返ってこられたご先祖様を「お送り」する行事ですから…。まさか京都出身の綿矢さんの作品で「大文字焼き」という言葉が出てくるとは思いませんでした。ちょっと悲しいので、星を多い目に減らします。
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No.19:
(4pt)

素直に読める良作

細雪とも古都ともいわれていますが、あまり難しいことを考えなくとも素直に読める良作です。
京都という時空間の幾重にも重なる歴史性が、どこか「不思議の国」的な色合いでもって描かれていて、京都に馴染んでいない者でもなんとなく「ああ、確かにそんな感じするわー」といったノリで読んでいけます。そして舞台がそもそも一筋縄ではいかない空間であるためか、三姉妹それぞれの物語は逆にあっさりと、わかりやすく置かれているのも高いリーダビリティの理由でしょう。欲を言えば、細雪レベルで、とは申さないまでも、もう少しそれぞれの心理のひだを丁寧に、しつっこいくらい描写してもよかったのかなぁとは思います。それはそのまま読後感についても言えて、なんだか尻すぼみのような突然のエンディング。
とはいえそのへんを差し引いても、久しぶりに「ああ、面白かった」と思える綿矢りさ作品でした。
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No.18:
(4pt)

京都での暮らし

を三姉妹の日常を見ながら感じる事が出来た。
それぞれ違う目線から京都を見ることが出来ました。
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