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かわいそうだね?



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【この小説が収録されている参考書籍】
かわいそうだね?
かわいそうだね? (文春文庫)

かわいそうだね?の評価: 4.12/5点 レビュー 68件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全55件 1~20 1/3ページ
123>>
No.55:
(4pt)

さらに綿矢りさの研究を続けたい

「かわいそうだね?」と
「亜美ちゃんは美人」の2編から成っていて
「かわいそうだね?」はどこがいいかわからず
ラストまでいってしまって
あともう少しで終わると「亜美ちゃんは美人」を読み始めたら、別物のような面白さだった。
これは文学的策略なのか?
本意はこちらの作なのか
これだから綿矢りさは侮れない。
2編を読み終えて
大江健三郎賞受賞作であることを納得
ありふれた人間関係における深層心理を
唯一無比な言葉で表現
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
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No.54:
(5pt)

女同士の複雑な心境をうまく書いている小説

かわいそうだね?は現在の彼女と元彼女という女同士の複雑な心境をうまく書いている。綿矢りささんの作品の中でも最も表現力が豊かで魅力的な作品
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No.53:
(4pt)

浅いようで意外に深い。

2作とも、他愛のない話のようでありながら、実は深いところもあるような。綿矢さん作品は初めてでしたが、なかなかの方だと思いました。いまどきなノリの中に、チラチラと見える闇のようなものが魅力かもしれません。
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No.52:
(4pt)

揺れ動く相手への想いが伝わってきます

この方の本は初めて読みましたが二作とも面白かったです。
共通しているのは主人公の相手(恋人、友人)に対して相反
する感情を持っており主人公自身が悩むところ。
本音と建前のように割り切れない心情を上手く表現している
と思います。
二作目の冒頭の文章はかなりインパクトがあります!
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
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No.51:
(4pt)

自分にない感覚

思わぬ展開にドキドキしました。
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
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No.50:
(5pt)

声出してわらった

いやー、テンポがすき。主人公の気分にあわせてはや読みしちゃう感じ。楽しかった。わらった。
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No.49:
(4pt)

「綿矢りさ」極み

表題作についてのみのレビューです。
 綿矢りささんの作品は、なぜか質的ばらつきが大きいように思っています。ですので正直、読みたいと思った時にどの作品をチョイスするか迷うことが多いのです。もちろん、私は批評家ではなく、ただの小説好きにすぎないので、今書いたことは素人の戯言と、どうか聞き流してください。
 「かわいそうだね ? 」は、そういう意味で、綿矢さんらしさがぎゅっとつまった面白い作品でした。ストーリーのひねくれ方、テンポの良さ、はっとする表現。私は他にこういったタイプの女性作家さんの作品を読んだことがありません。綿矢さんは日本の女性作家として、唯一無二の存在だと言うと言い過ぎでしょうか。
 なお五つ星でない理由は、最初の2/3程が、ヒロインが嫉妬と猜疑心から悶々と空回りをするばかりで、ストーリー的な大きな展開がなくやや疲労感を覚えたからです。もっとも、火山の噴火のようなラストのために、マグマをためていたともいえますので、実際は四つ星半といったところでしょうか。
 いずれにせよ、彼女の代表作の一つとして、おすすめします。
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No.48:
(5pt)

男だっていいと思うよ

レビューを読んで大変興味深いことは読者の多くが女性らしいということ、そして女性はどちらかというと「亜美ちゃん」を評価しているということ。もう一つは「才能がある」とか「よく書けてる」とか何故か上から目線なこと。
自分は表題作の柔らかくてなめらかで饒舌な文体に感銘をうけました。
ただ、いつまでたっても「同世代の女性の心理」ばっかり書かれても、同世代でも女性でもないから他の作品も読んでみようとは思えないんだな。
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No.47:
(5pt)

こすいすれっからし

私的、綿矢りさベストの一冊。

『亜美ちゃんは美人』にて、綿矢りさの天才っぷりを見せつけられました。林真理子先生にこの”モテ”の苦しみは絶対書けない。期待され所有される対象である特別な人、亜美ちゃんと”親友”さかきちゃん。亜美ちゃんの美人っぷりを描写したシーンが美しい。でも、やはり読んでるだけで「ずるいな、いいな」と、浅い嫉妬が終始つきまとって息苦しく、そんな自分は見苦しい。ですが、一方で美形の亜美ちゃんが抱える生きずらさは、誰もが意外と共感するところであるとも思いました。なぜなら、実際以上を他人様や世間様から期待されてそこに寄り添って生きることほど、長くてつらい人生は、ちょっとないのでは?と心から思うのです。「自分を理解してほしい。尽くしてあげたい」とかって、一意専心な善良さに対して、むげな顔は向けられない。しんどいの連続です。こたえきれない私が悪い・・・降り積もる善意にお応えするこちらの労力は?って、逆にお訊きしたいわ。「演歌か!」って、所に私はいますよ。

『かわいそうだね?』。「友達だよっ」とかって言いながら、男にじりじり接近してく”こすいすれっからし”、私は嫌いだな~~。ですが、すんごいリアルな人物描写に、思わず「どなたか、モデルいます?」ってなんか苦笑。吉本新喜劇っぽい迫力のラスト、なぜかすんごい納得です。
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No.46:
(4pt)

男にわかる?

二話目、小池君に分析させるところがにくいですね。男の人は普通気付かない。
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No.45:
(4pt)

おもしろかったです

りささん特有の少しひねくれた(?)感じの文章が小気味よく,一気に読めました。
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No.44:
(4pt)

ラストの一言ですっきり

カレシが求職中の元カノと同居生活を始めたのを知った主人公。タイトル作「かわいそうだね?」は、止めてと言えないまま、カレシの愛を信じ、千々に乱れる女子心を描いた作品。

カレシに元カノには情しかないとは言われるものの、どうやら元カノはモーションをかけている模様。タイトルの”可愛そうだね?”の”?”がいい味出している。

所謂こじれ女子ものかと、やや食傷気味になりながらも辿り着いた結末は...痛快しごく。ラストの一言ですっきりだ。

美少女だった高校の同級生のその後「亜美ちゃんは美人」は。友情って何?と人生感じてしまった。
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No.43:
(5pt)

リアリティーあり!

求職中の元彼女・アキヨを居候させると言い出した恋人「隆大」
「おれがアキヨを助けるのをどうしても許せないのなら、申し訳ないけれど、おれは樹里恵と別れる」
と、申し渡されました。
表題作「かわいそうだね?」の冒頭の設定。

話はそれますが、専業主婦(無職)、子供無しの妻を残し単身赴任した人がいる、と噂に聴いた事があります。
その妻の側から描いた山本文緒の小説があります。

アキヨがうまく隆大を篭絡し、結婚にこぎ着けば、隆大の稼ぎに頼って、働かずに食べていける生活を手に入れることができるでしょう。


で、男の子は綺麗な恋人が出来たら、深窓の令嬢として世間から隔絶しようとする、と批判し
「女の子は日の当たるところを歩いていたいのよ。」
とシンディーローパーが歌っています。
僕は高校生の時に、同級生と一緒に聴いて「もっともだ。」と納得しました。
アキヨも、表面上は就活し、自活することを目指しているかのように装っています。自分自身もそのつもりだと思います。
このタイプの人も、シンディーローパーの曲を聴いて「男って、保守的よね。」と平然と批判します。
その実、アキヨは隆大の稼ぎに頼って、働かずに食べてゆける生活を目指していると思います。

隆大がアキヨの術中にはまれば、人生を棒に振るかもしれません。あるいは子供を設ければそれなりの人生になるかもしれませんが。
恋人の樹里恵としては、恋人の為を思えば、アキヨをなんとかして排除してあげたいところです。
しかし、それはどうすれば可能なのか。
と言うようなことを考えながら読みました。

結論としては、隆大は不慮の事故で死んでしまった。と考えて諦めるのがベターです。
隆大は人生を棒に振るかもしれませんが、樹里恵は別の男を見つければ、棒に振らずに済みます。隆大と過ごした時間は無駄になるかもしれませんが、無駄にしたものに執着して、その後も無駄を続ける必要はありません。経済学で言うところのサンクコストの呪縛からは逃れるべきです。
男性としては、世の中にはこんな女もいる、と教訓になります。昔ほど離婚は面倒ではなくなったようですが、こんな女と結婚したら離婚するのは至難の業です。遠大な計画を立てて、自立心とプライドを持たせるところから始めなくてはなりません。愛情を感じない相手に子育てのようなことをする必要が生じます。大人を一人作るわけです。

併録の「亜美ちゃんは美人」も面白く拝読しました。
「友人を理解する」と言うことがどういうことか。
自分を理解してくれている友人がいると言うことの僥倖をあらためて感じました。
肉親に「理解者」を求めるのが難しい場合もある、と言うテーゼも得ました。
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
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No.42:
(4pt)

さりげなく、心をえがく技量

ポップで軽やかな世界観に、骨太なメッセージが横たわっている。
「人間というもの」を見つめることが文学であるなら、2編ともにまさしく文学で
繊細な心の動きが的確に、それでいてさりげなく描かれている。
このさりげなさが、綿矢りさ氏の特徴だ。
平易な言葉を紡いだ文章は美しく、透明で、表現力が素晴らしい。
大江健三郎賞受賞と聞けば、難解で重厚な作品を連想するが、
テーマは重厚であるにも関わらず、逼迫する息苦しさとは無縁の
明るく健康的な世界観がただよっていて、作家の技量の高さが存分に発揮されている。
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
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No.41:
(4pt)

痛快! すkっきり

恋人が他の女性を助ける。そこに肉体関係が存在するのかしないのか、訝る彼女。我慢に我慢を重ねてきたけれど、ついに爆発・炎上。最後は痛快だった。読んでいてすっきりした。はっきりしない男の態度に刃を突き立てるこの女の子、私は好きです。
もう1編の「亜美ちゃんは美人」も、女の心の複雑さが巧妙に描かれていて、面白かった。美人に生まれてくると、世間の人は羨ましがるけれど、本人にとってはそれほど幸せなことばかりとは言えない。嫉妬、羨望、いじわる・・・様々な試練が待ち受けている。しかしこの作品に登場する亜美ちゃんは、不思議とそういう仕打ちを受けない。それはどうしてなのか、作者はよく描いていると思う。
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No.40:
(5pt)

人と付き合うってこういうことでいいんだ

かわいくて、美人のあみちゃん。いくつになってもみんなのかわいいあみちゃんで自分はいると思っている。大人になってみんな人の中身を見るようになる。あみちゃんのことをみんなだんだん忘れていく。そんなあみちゃんをさかきちゃんはいつだって救い出す。
さかきちゃんはあみちゃんのことが嫌いだったんじゃなくて、好きだったんだと思う。私はあみちゃんもさかきちゃんも大好きです。
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No.39:
(4pt)

表題作よりももうひとつの作品が良いです

初めての綿矢りささんでした。
結論からいうと、ほかの作品も読んでみたいです。

本書はふたつの作品からなっているのですが
最初の表題作は正直・・・
どうして主人公がその男に執着するのか
わかりませんでした。
なぜ元カノといっしょに住むと主張する男と
そのまま交際を続けようと思えるんだろうって
終始謎でした。
そこまで好きになれる理由が
あったのか、と今でも思います。

ふたつめの作品はとてもいいですね!!!
女の子ふたりの友情?のお話です。
とても好きです。
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No.38:
(5pt)

心の中のキラキラした部分

「かわいそうだね?」も「亜美ちゃんは美人」も、設定としてはドロドロしそうな話。「かわいそうだね?」は、なんだかうっとおしい理由で男女の三角関係に巻き込まれる樹理恵さんの話。敵であるアキヨの描写がうまい!美人でもなくグラマーでもない貧乏くさい女。こういう女が一番、厄介なんだよなぁ。
で、このアキヨのメールがこれまためちゃくちゃリアル。小文字や絵文字をやたらに挟んでやがるんですよ。本当にいるいる過ぎて綿矢さん凄いなぁ。同じ年代の女性作家は他にもいるけど、綿矢さんぐらい現代の普通の女性の描写がうまい人はいない。これってたぶん綿矢さんが作家でいながらも普通の人から離れずに、普通の人々を普段からよくよく観察しているってことなんでしょうね。で、そんなうさんくさいアキヨとうっとおしい彼氏に対する最後のどっせい~しゃーない。ほんと、スッキリ。あほにつける薬ないで!主人公が基本的にお人よしで品性があるため、さわやかに終わります。
「亜美ちゃんは美人」は、美人とその付きそいの友達問題という結構オードソックスな、女性作家が好きそうな設定。でも嫉妬や妬みでドロドロドロドロ、女の心の醜い部分を描くのではなくて(そこは結構サラッと流して)
美人である亜美ちゃんの心の中の深い部分、そしてそれに気が付いた友達が本質的な友情に目覚める流れが本当に素晴らしい。最後の結婚式の
スピーチや結末の会話が、ドロドロを乗り切って心の中のキラキラした部分をちゃんと見つけられた主人公を見事に描いていてそこまできちんとかける作家さんって本当に貴重だと思う。あと、亜美ちゃんの彼氏が面白すぎて、でもこれまたいるいる、って感じで。個人的には最近の窪塚洋介さんをイメージしながら読みました(あそこまで容姿端麗ではないんだろうけどね、話の内容の薄い感じが似てますね)
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
4163809503
No.37:
(5pt)

初めての綿矢りさ、食わず嫌いを反省。才能あり。

なんとなく敬遠していた綿矢りさを初めて読んだ。

面白い。デフォルメしつつも現在の女性像を上手に書いていてリアリティを感じた。ありきたりな恋愛小説ではなく、展開が読めなくて、かと言って破天荒でメチャクチャな訳でもなく納得いく終わり方だった。他の作品も読んでみます。
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
4163809503
No.36:
(5pt)

「らしさ」を復活させた一冊

タイトルは読みすすめていくうちに、理解できる。ひとりの女性像の作品としてよりリアル感を感じれる作品である。
著者の作品である、「勝手にふるえてろ」と比べ、おこがましいが大きな成長と期待を感じた。そしてなにより、著者作品、「蹴りたい背中」の
あの心が震えるような、繊細ながらも彩りある文体の復活をこの作品は意味している。
つまり、綿矢りさ「らしさ」である。
物語を楽しむのが小説の醍醐味かもしれない。が、文章そのものを楽しむ事、そのメタファーや比喩、余韻に浸る事の素晴らしさを
綿矢りさは教えてくれる。
かわいそうだね?Amazon書評・レビュー:かわいそうだね?より
4163809503

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