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かわいそうだね?
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かわいそうだね?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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かわいくて、美人のあみちゃん。いくつになってもみんなのかわいいあみちゃんで自分はいると思っている。大人になってみんな人の中身を見るようになる。あみちゃんのことをみんなだんだん忘れていく。そんなあみちゃんをさかきちゃんはいつだって救い出す。 さかきちゃんはあみちゃんのことが嫌いだったんじゃなくて、好きだったんだと思う。私はあみちゃんもさかきちゃんも大好きです。 | ||||
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初めての綿矢りささんでした。 結論からいうと、ほかの作品も読んでみたいです。 本書はふたつの作品からなっているのですが 最初の表題作は正直・・・ どうして主人公がその男に執着するのか わかりませんでした。 なぜ元カノといっしょに住むと主張する男と そのまま交際を続けようと思えるんだろうって 終始謎でした。 そこまで好きになれる理由が あったのか、と今でも思います。 ふたつめの作品はとてもいいですね!!! 女の子ふたりの友情?のお話です。 とても好きです。 | ||||
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綿矢りさが好きなので、読んでみたがショックだった。 『亜美ちゃんは美人』は良かったけれど、表題作は既成の「ある小説」を思わせられた。 もっと個性の強い小説を楽しみにしてます。 | ||||
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面白くなかったです。 綿矢りささんの作品好きだったのに。 また綿矢りささんの作品で 面白いのと出会えたら 買いたいと思います。 | ||||
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「かわいそうだね?」も「亜美ちゃんは美人」も、設定としてはドロドロしそうな話。「かわいそうだね?」は、なんだかうっとおしい理由で男女の三角関係に巻き込まれる樹理恵さんの話。敵であるアキヨの描写がうまい!美人でもなくグラマーでもない貧乏くさい女。こういう女が一番、厄介なんだよなぁ。 で、このアキヨのメールがこれまためちゃくちゃリアル。小文字や絵文字をやたらに挟んでやがるんですよ。本当にいるいる過ぎて綿矢さん凄いなぁ。同じ年代の女性作家は他にもいるけど、綿矢さんぐらい現代の普通の女性の描写がうまい人はいない。これってたぶん綿矢さんが作家でいながらも普通の人から離れずに、普通の人々を普段からよくよく観察しているってことなんでしょうね。で、そんなうさんくさいアキヨとうっとおしい彼氏に対する最後のどっせい~しゃーない。ほんと、スッキリ。あほにつける薬ないで!主人公が基本的にお人よしで品性があるため、さわやかに終わります。 「亜美ちゃんは美人」は、美人とその付きそいの友達問題という結構オードソックスな、女性作家が好きそうな設定。でも嫉妬や妬みでドロドロドロドロ、女の心の醜い部分を描くのではなくて(そこは結構サラッと流して) 美人である亜美ちゃんの心の中の深い部分、そしてそれに気が付いた友達が本質的な友情に目覚める流れが本当に素晴らしい。最後の結婚式の スピーチや結末の会話が、ドロドロを乗り切って心の中のキラキラした部分をちゃんと見つけられた主人公を見事に描いていてそこまできちんとかける作家さんって本当に貴重だと思う。あと、亜美ちゃんの彼氏が面白すぎて、でもこれまたいるいる、って感じで。個人的には最近の窪塚洋介さんをイメージしながら読みました(あそこまで容姿端麗ではないんだろうけどね、話の内容の薄い感じが似てますね) | ||||
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なんとなく敬遠していた綿矢りさを初めて読んだ。 面白い。デフォルメしつつも現在の女性像を上手に書いていてリアリティを感じた。ありきたりな恋愛小説ではなく、展開が読めなくて、かと言って破天荒でメチャクチャな訳でもなく納得いく終わり方だった。他の作品も読んでみます。 | ||||
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タイトルは読みすすめていくうちに、理解できる。ひとりの女性像の作品としてよりリアル感を感じれる作品である。 著者の作品である、「勝手にふるえてろ」と比べ、おこがましいが大きな成長と期待を感じた。そしてなにより、著者作品、「蹴りたい背中」の あの心が震えるような、繊細ながらも彩りある文体の復活をこの作品は意味している。 つまり、綿矢りさ「らしさ」である。 物語を楽しむのが小説の醍醐味かもしれない。が、文章そのものを楽しむ事、そのメタファーや比喩、余韻に浸る事の素晴らしさを 綿矢りさは教えてくれる。 | ||||
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題材が非常に面白そうで気に入った「亜美ちゃんは美人」目当てだったが、これはアタリだ。 天性の美貌を持って生まれたが、人格には非常に問題のある女性の堕ちていく様が、そんな彼女の影に隠れて鬱蒼と生きてきた女性の視点で、非常に愉快に書かれている。作者のブラックユーモアは、本作でも切れ味が鋭い。 この作者の本は、評判の悪いタイトルでも、私は面白くて気に入ってるのだが、それでも尚、作者で一番面白い小説じゃないかと思う。 やはり全体的な評価も非常に高いようだ。 一つ疑問なのは、さかきちゃんの彼氏が童貞じゃなかったって話。この下り、必要あった? 表題作「かわいそうだね?」は、タイトルにもなってるが、「亜美ちゃん」ほどの面白さではないと感じた。 | ||||
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この本には2作入ってまして、2作目の「亜美ちゃんは美人」を強くおすすめします。 特に、彼女が欲しいけど女の子とコミュニケーションがなかなかうまくいかないと悩んでいる男の子にすすめたい。 女の子の世界というか力関係とでもいおうか、男の子とはかなり違うことがわかります。 コンパなどで失敗しない参考になるでしょう。 この話に出てくるさかきちゃんみたいな女の子は結構いると思いますよ。 | ||||
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弛みのない言葉で綴られる樹理恵の物語。 スラスラ進むストーリーに時折挟まる樹理恵の思索がいちいち良く。 そして、「どっせい、どっせい、どないせっちゅうねん!」から始まるラストシーンに なんだかとてもカタルシスを感じたのでした。なんか知らんがスッキリ。 そして、併録の「亜美ちゃんは美人」。日々のもやもやした気持ちや感情を、 言葉として表現することは難しいわけだけど、それをスラスラと語ってくれる 綿矢さんの文章はとても気持ちがいい。 知的で、饒舌に語る少女漫画の主人公たちの次の物語が、また楽しみ。 | ||||
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衝撃、おもしろい、リアル。 この本を読んでいる最中に、綿矢りさ作品三冊追加購入してしまったほど。 キレイな文体の整った恋愛小説が気にくわない女性にオススメの、飽きさせないストーリーが魅力。 | ||||
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さすが綿矢さん! 前から発売されるたびに読んでいましたが、 今回も期待を裏切ること無く、楽しかったー! とくに、「かわいそうだね?」の快進撃が楽しい。 20〜30代の女性が共感できる部分が多く、読みながら、頭の中でかなりイメージできました。 もう1話も、主人公のような「引き立て役」の気持ちになったことのある人って、多いと思う。 私とは違うなぁなんて思いながらも、読み進めて行くうち、最後のさかきちゃんの祝福に感動。 簡単に読めて、楽しい。 おすすめです。 | ||||
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ぱっくり折れたミュールの表紙のインパクトが凄かったのと、綿矢りさ先生のファンなのとで購入しました。 アメリカでは普通のことなのかもしれないけれど、女の人が嫁ぎ先の伝統や風習にならうみたいに、日本では日本のあり方でいて欲しいかも。彼氏は今回の件で意見を折らなかったら、これから先、女性関係でもっと大きな壁にぶつかったとき、どうするつもりだろう?けれど、主人公の心の揺らぎを読みながら一緒に体感していると、自然な流れでこちらまで納得させられてしまったり、怒りがふつふつと湧き上がってきたりしちゃうのが不思議。最後、今まで押しとどめていたものを解放した主人公が、読者の気持ちを代弁してくれます。「いいぞ、もっとやれ!」。ラストのその後を考えると、思わずイラッとしてしまいますが、そういった読者の気持ちの誘導や主人公の気持ちの揺らぎは、この作品のコンセプトになっていることだと思うので、そこは綿矢先生に上手く洗脳されたということで。 | ||||
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著者は、『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビューした綿矢りさ。 (2013.12.10 第1刷) 「許せないなら別れる」、高美との隆大が元彼女・アキヨを居候させると言う。 百貨店勤めの樹理恵は、勤務中も隆大とアキヨのことが気になって仕方がない。 もう一作は、女子同士の複雑な友情を描いた作品『亜美ちゃんは美人』。 本冊子の題名は前半の『かわいそうだね?』からきているけれど、個人的にはありきたりな、軽くハラハラする小説で、終わり方もちょっとチープだった。 「かわいそう」という憐憫の言葉は奥が深いけれど、なんとなく自分が想像していた「かわいそう」は、綿矢りさの「かわいそう」とはすれ違っていた。 それよりも、後半の『亜美ちゃんは美人』の方が個人的には好印象だった。 本人は自信家でも、過度に意識しているでもないけれど、見た目や性格で周りの人たちのカリスマリーダー的存在になっている「亜美ちゃん」(よくいそうだ) パッとしないが、そんな亜美ちゃんからは絶大な信頼があることで、周りからも一目置かれる存在になっていた「さかきさん」(よくいそうだ) 彼女たちの高校〜30前後までの話なんだけれど、後半に明かされる(さかきさんが悟った)亜美ちゃんがさかきさんと信頼されていた理由、それを気づいたときにさかきさんが涙を流した訳が分かった時に、この小説の真髄が見えた。 そして、グアムでの亜美ちゃんの結婚式、さかきさんのスピーチは、短いながらも“真の友情”を悟ったさかきさんの心強い成長をホロっと感じることができた。 ちなみに、大学当初の新歓コンパで亜美ちゃんの引き立て役、勝手に“いじられキャラ”になってしまっていた彼女の状況や心境は、自分の友人でも同じ悩みを抱えていた子が過去にいて、その気持ちが当時よりも身にしみて理解できた。 ───隆大はいまごろ、露天風呂うらやましいなと考えながら身体を洗っているのだろうか。なんとなく頭を洗っている気がする。男湯に備え付けのシャンプーをたっぷり使って、頭をがしがし洗う隆大の姿が目に浮かぶ。これはきっと、テレパシーだ。つながっている者同士のテレパシー。離れていてもお互いのことが、なんとなく分かるから。(p.114) ───痛飲、痛姦、痛狂躍。痛いほどじゃなきゃ気分は晴れない、だってコーラ帆でさえ炭酸が喉を刺激していたいじゃない、喉の奥の嗚咽のかたまりを溶かすために、焼けつく嫉妬から逃れるために、幸運を祈るおまじないを。私と同じ身長と体重でサテンのリボンを首に巻いたくまのぬいぐるみを、山奥のみやげ屋に売ってるおどけた顔をした泣きぼくろのあるひょうたんのお守りを、私にください。(p.131) ───普通、人は急激に頭に血がのぼったとき“キレた”や“ぶちキレた”などの言葉を使う。でも私はつながった。いままで故意につなげずにおいた線が、遂につながって電流が行き渡り、充電完了。(p.140) | ||||
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綿矢りさは、芥川賞をとった直後ぽつぽつと訳のわからない恋愛小説を遺し死んだかと思っていた。しかし、本作の『亜美ちゃんは美人』で彼女が地獄から這い上って来た。綿矢りさは健在でした! 斬新な視点。三人称ながらあくまでも語り部は坂木ちゃんで、冷静に自分を客観視して「さかきちゃん」と自らをキャラクター化して物語に登場させている。「さかきちゃん」がわざわざひらがなである訳はここにあるだろう。さかきちゃんの一人称視点ではこの小説は成功しなかったと思う。一歩だけ遠くから、亜美ちゃんと自分(さかきちゃん)を語ることで、この小説の均衡は微妙に保たれているという印象を受ける。 よくあるテーマでありふれている人物像と批判されるかもしれないが、それでもその「よくいる現代女子」を描かせれば綿矢りさの右に出るものはいないなぁ、と唸ってしまう佳作。 | ||||
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綿矢りささんの小説はお気に入りで、これまでの小説はすべて購読しています。綿矢さんの小説の魅力は、言葉遣いの巧みさ。流れの良い文章の中に、ところどころに潜むユーモアある表現が、女性からのラブレターを読んでいるかのような印象を与えてくれます。 この作品も途中までは心地良く、読み切ってしまうのが惜しい気持でどんどん読み進んでしまいましたが、主人公が豹変してしまった後は嫌な印象だけが残ってしまいました。綿矢さんは最初からこのような展開の小説を書こうとされていたのでしょうか…聞いてみたいです。 | ||||
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表題作は、軽妙な語り口で読みやすく、シニカルな笑いもあっておもしろい。筆者独特の世界観で語られる部分も楽しい。 ただ、主人公の彼氏がどっちつかずのようになった経緯が非常に作りこまれているだけに、この関係を描くためによく考えたなーというような 外側からの目線が入ってしまって、世界に入り込めなかった。彼氏の人物描写ももう少しあってもよかった。 | ||||
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自分より明らかに安い女に男を取られるというテーマはおもしろい。 けれども、隆大君とアキヨさんの心の書かれ方があまりにもお粗末。途中から「主人公は気づいてないけど、隆大君はこう思っていて、アキヨさんはこのへんを狙っているな」という伏線があるとよかったと思う。彼の携帯電話を盗み見て初めて真相を知りますか? それに極限状態に置かれた人を比喩するのにアニメ「火垂るの墓」はあまりにもチープ。読者はその程度しか知らないよという編集者の入れ知恵なら仕方ないですけど。 結果として、人生経験の浅い女の子の独り相撲(負け)みたいな印象を受けます。現代の若い女性を揶揄しての作品ならおかしみもありますが、これが綿矢さん全力投球の作品だとするとちょっと悲しい。 | ||||
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2編のストーリー、どちらも好きですが、私は2つめの「亜美ちゃんは美人」の方が好きです。 表題作は三角関係です。笑 私ならこの状況は耐えられないし、彼とはつきあっていないと思います。 綿矢さんの作品は最近のびのびとしていて大好きです。 今回も感動しました。 | ||||
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おもしろかったぁ! 綿矢りささん、好き! 以下、教訓。 「かわいそうだね?」 ○ 優柔不断な男を挟んでの恋のつば迫り合いは、必ずしもより愛されているほうが勝利するとは限らない。 × なにごとも辛抱がだいじ。 「亜美ちゃんは美人」 ○ 女同士の嫉妬を超えた友愛は成立しないと思い込んでいる男は、ダサい。 × 美人のお友達は持たないように心掛ける。 ]の作者との対談で、 あの佐藤優氏が「亜美ちゃんは美人」は悪の問題を扱ていると言っておられたが、 わたしは違うと思う。 | ||||
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