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天上の葦
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天上の葦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全147件 101~120 6/8ページ
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『犯罪者』で活躍した3人組が、渋谷のスクランブル交差点で衝撃的な死に方をした老人の謎にのぞむ。 瀬戸内海の小島に舞台が移ってから、いっきに登場人物が増え、展開が複雑になるが、そこから終末にかけては、途中で本を話せなくなるほどスリリングで感動的である。 大東亜戦争前後の日本の情報機関とメディアの関わりにも、初めて知る内容が多かった。国家権力に、我々は二度と騙されてはならない。 | ||||
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下巻最後の数ページでは涙を抑えられませんでした。 内容には触れませんが、読者の琴線に触れる素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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著者は一貫して、巨悪・権力と対峙する個、そして人間の良心を描いている。この著者のことを全く知らず、『幻夏』『犯罪者』『天上の葦』と読み進んだ。いずれも読みごたえがあり、深く考えさせるテーマだ。読後感は重く切ない。 『犯罪者』で登場した主人公の3人は、それぞれにキャラが立ち、私の大好きなトリオとなった。 ただ、本作では、鑓水の推理力や洞察力が光り、相馬が血の巡りの悪いやつ設定にされていて、ちょっと気の毒。 スリリングな場面が続くので、ハラハラドキドキして、休み休みでないと読み進めなかった。中だるみの部分もあるが、私は3作の中で本作がもっとも楽しめた。 時代の波にはあらがえず、小さい火のうちに消し止められなかった自分を責め、毅然として行動した老人たち。彼らも被害者なのだ。次世代のために何をなすべきか、マスメディアに流されることなく、一人ひとりが自分の頭で考えていかなくてはならない。 新作が出たら、ぜひとも読みたい。3人の活躍が楽しみでならない。 相馬をなんとか刑事課に戻してやってほしい。あまりにも不遇すぎる。 | ||||
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既刊の3作品、全て優れていますが、特にこの作品は緻密な構成で読み応えがあります。 | ||||
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この本がシリーズものだとは知りませんでした。 初めて読みましたが、前作を知らなくて全く問題ありませんでした。 章によって時間や視点(人物)が切り替わり、今まで分からなかった事実が徐々に見えてくるため、どんどん先が読みたくなります。 スクランブル交差点の中央で、天空を指さして絶命した老人。彼は何をしたかったのか? その姿が話題を呼び、多くの動画がアップされ、ネット上で「究極のあっち向いてホイじいさん」と呼ばれておもちゃにされる彼は何を考えていたのか? テレビ、新聞、ネットなど情報を発信する立場にいる人たちにはぜひとも読んで欲しい。せめて知識として知っておいて欲しい。また、情報を受け取る側としても煽られてはいけない。人間というのは、自分の思いを50年先や100年先の人々に伝えることすらできない生き物だなぁと感じました。 世代が変われば、もう分からない。実際に経験した人でないと本気になれない。 戦争を生き延びた日本人は、自分たちの子孫が終戦の日すら分からなくなるとは考えもしなかったと思います。 数年前に天皇陛下が新年の挨拶に於いて、「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学ぶこと」を国民に訴えられたことが引っ掛かっていました。今の世を危惧されていたのかもしれません。 平成は戦争の無い時代となりましたが、その次の時代はどうなるか分かりません。 | ||||
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私は著者の作品を全部、読んでいます。この作品は、しかしながら、発売日に購入しているのですが、実際、購入を戸惑いました。というのも、私は女性なので、戦争などの小説には、気持ちが入りにくく、男性向けではないかと思ったからです。ただ私はこの3人トリオが大好きで、やはりとりあえず購入。1番、感じたのは、作品のクオリティが処女作、2作目と比べ物にならないぐらいの読み易さです。もともと、著者は脚本家のため、面白いけど文体に私は馴染めなかったのですが、非常に読みやすいです。ただ、戦争という時代を超えた壮大なスケールのため、かなり不安でした。世界観についていけないかもと思いましたが、そんな事、考える必要もなく、スピード感とドキドキ感、また鑓水氏の出世の秘密など、ページを捲る手が止まりません!今、また読み直しています。秀逸な作品であり、最後は泣きそうになります!性別問わず、楽しめる作品です! | ||||
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前作が面白すぎて、待ちに待った続編でしたが、期待を裏切らない出来で、太田愛先生のファンになりました。 | ||||
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「十分な時間を確保」「味わうように丁寧に」「気力を充実させて」「重く考えずウィットを感じて」読んだ。 普段ミステリー小説は読まない、限られた時間の中でいかに多くの本を読むか、の私。 気力が消耗し、途中多少中だるみもありましたが、でも最後まで読み続ける面白さがあり、 読後は充実感が残りました。 執筆されるにあたって、相当に練られた物語の構築力、文章・語彙、膨大な参考資料等はもちろん、 このような作品を作り上げる情熱は、作家としての矜持だけでしょうか? 何か別な思い入れがあるのでは、と感じながら読み進めました。 「第二次世界大戦中」と「現在」の二つの軸を中心に、多くの登場人物がより縄式に「贖罪の島」に集結する、 新たな出会い、そこから物語は再構築される。 渋谷スクランブル交差点で倒れた老人が指した「蒼穹の一点」と タイトルである「天上の葦」は 残念ながら、私の中では一致しなかった。 私が感じた「天上の葦」。 国家権力の情報操作、国民の価値観はコントロールされ、 拘束された枠を打破するのは、国家権力の届かないところからの「外部」。 戦争中は、天空から告知のビラがまかれ「それは現実になる」。 現在は、忖度(利害関係)の必要のない、容赦ない海外メディア・ネットワーク。これは他の国も同じ。 例を挙げると、戦争中に音楽を規制される話が出てくる。 思い出すのは「東北大震災」の時、ラジオは気分を落ち込ませる曲しか流さなかった、 その時突然、インコグニートの『 Don't You Worry 'Bout A Thing』が流れて、私の心持ちが切り変わった。 音楽は世の中の空気を作る、国民の気持ちを導く重要なアイテム、メディアを通した情報操作は今でも身近にある。 海外移動中の遥か上空、時差で毎度の、永遠に続くかと思われる眠れない夜に読み始め、 夢うつつ、現在と過去が交差する導かれたような偶然に恵まれました。 | ||||
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幻夏、犯罪者そして当作品と続けて読みました。どの作品も社会問題を取り上げ、非常に考えさせられるものでした。 この作品には、戦争に至る社会情勢や、戦争体験者たちの思いが丁寧に描かれ、とても感動しました。 3冊とも読んでしまい、これより面白い本に出会えるかなと残念に思っています。 | ||||
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シリーズ3作目。文庫本になってないので、電子書籍で。文庫化が待ち切れなかった。長編ですが、グイグイと読み進めた。 | ||||
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上巻に続いてあっという間に読み終わりました。 終わりましたが、その間クスッと笑ったりはらはらしたり、時には涙が抑えきれず本を閉じて深く息を吸ったり。 本当に、読み終わった今、いろんな感情が渦巻いています。 ここに至るまでの2作ももちろん素晴らしかったのですが、今作はクライムミステリー、というだけでなく現在の日本における情報を取り巻く現状と警告がこれでもかと出てきます。 権力を握っている物が操作しようとしたら、もうそれは真実になる。こんなに怖いことはありません。 そして、戦争の話を軸に持ってくることで、今の日本の危うさが浮き彫りになってきます。 「政治家は他人に本当に何かをやらせたい時、それを口に出したりはしない。相手に自分の意向を忖度させる。」 これで、知らぬ存ぜぬが通ります。怖い。 いま、読むべき本だと思います。上下巻の大長編ですが、長さを感じさせません。 次はいつ三人に会えるんだろう…。太田先生、次回作本当に楽しみにしています。 | ||||
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シリーズの前2作を一気に読み終わり、ようやく「天上の葦」を手に取る。が、開きたくない。開けば物語が終わってしまうから。読みたい、でも終わってほしくない、という気持ちを本当に久々に味わった。 意を決して読み始めると、期待通り、いやそれ以上!もう、本当に太田愛さんはうまい。上下巻に及ぶ長い話にもかかわらず、1エピソードごとにハラハラの展開と謎を解くピースが散りばめられ、なおかつ章の終わりには必ず転換が待っている。3人が食卓を囲む場面はいつも和やかで、鑓水の軽口が本当にユーモアたっぷりでホッと一息できるのもうまい。途中でやめることなんてできない。 いま、上巻を読み終わってすぐにレビューを書いているが、早く下巻を読みたい。鑓水、相馬、修司に会いたい。だが会いたくない。だって読めば終わってしまうから。 なぜ今まで太田愛を知らずに生きてきたのか。私はあの3人に、そして太田愛に出会えて本当にラッキーだと思う。 さて、下巻を読むか。 | ||||
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前2作がとても面白かったので、文庫化を待っていたところKindleの50%オフセールの対象になっているのを見つけて上下巻購入して3日ほどで読みました。 前2作同様に少し長いのが個人的には残念ですが、長編にも関わらず最後まで楽しめました。長くても事実関係が分かりやすいのはさすがだなと感じます。 太平洋戦争の頃の内地の話が多く語られますが、永遠のゼロと一緒に読むと戦争に巻き込まれた時代の方々の気持ちを異なる立場から知ることができてより楽しめるのではないかなと思います。 | ||||
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シリーズ最新刊。今回も相馬、鑓水、修司の3人が国家権力を相手に戦う。まさに身体を張って公安警察と戦う。これで無傷で済むはずがないと思うのだが、敵側の戦いを上手く利用して何とか生き残る。とにかくアクションと知能合戦が、これでもかと続く展開。次作も楽しみだ。 | ||||
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著者の3作中、ベストの出来。また個人的にも、ここ10年でベストの一冊でした。 | ||||
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一気読みしました、弟に渡したら一気に読んだと言ってました。 勿論上巻も一緒にです(^_^) | ||||
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まさに今現在の政治で起きていることが書かれています。これは必読です! | ||||
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戦前の言論弾圧に端を発する物語であり、その時代の人間模様と今の状況とを上手く結びつけている。まさに今問われるべきテーマを勇敢に書き上げており、言論界に対する作者の危機意識には敬服する。ただ、天を指さす老人や、それを守ろうとする同時代人達のその「動機」は、物語の上では多少無理があるようにも感じた。それでも、ちっぴりお茶目でヤンキーな探偵二人組と、組織の枠をはみ出た警察官二人組の大活劇は、若い人たちに無理なく入っていけるであろう。この本を読んで、戦前の歴史と今の状況を思い比べて欲しいものだ。 | ||||
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太田愛さんはデビューから3長編を読んだが、どれも掛け値なしに素晴らしく、新刊が出るたびに購入することになりそうだ。瀬戸内海の島にでも行ってみようかな。 | ||||
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上巻に引き続き、一気に読んでしまいました。太田愛の次作が待ち遠しい! | ||||
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