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(短編集)
教室の正義
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教室の正義の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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ライトな文体と反して中身は重ためな社会派小説が四編収録されています。 戦争を支持した元首相、警察の不正を内部告発した男とその家族の末路、先生と生徒の力関係が逆転した学校、小説に感化されて起こる殺人事件。どれも現実に似たようなことがあった気がして、架空の話というよりは強烈な風刺小説としてのめり込みました。題材が題材なだけに後味は悪くハッピーエンドで終わる話はありませんが、全編考えさせられる内容になっています。 もっとも面白かったのは表題作の「教室の正義」。主人公がとある生徒の不正を暴いたことがきっかけで告発が正義となり、ルールに反した者は教師であれ生徒であれ処罰される。学校が小さなチクリ社会となり生徒の目に怯える教師が現代のモンスターペアレントに怯える教師と少しかぶった。力関係の逆転なんて些細なことで簡単に起こり得るんだな…と苦い気持ちになりました。 現実と密着した深いテーマではあるものの、小説としては短編ごとのクオリティに差があります。面白いものもあればそうではないものもあった。あと個人的にはもう少し濃い目の文体が好きなので差し引き☆2.5。 | ||||
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