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オリジン
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オリジンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全115件 61~80 4/6ページ
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ダン・ブラウンという作家の名前を聞いたことありませんか? なんか、聞いたことあるけど…という方には、「ダ・ヴィンチコード」といと、ほぼ間違いなく聞いたことがあると思います。 「ダ・ヴィンチコード」というと、宗教、しかもキリスト教のかなり深い部分に切り込んだ「フィクション」ですが、作者であるダン・ブラウン氏は「ノン・フィクション」に限りなく近いと豪語したとか、しないとか。 「ダ・ヴィンチコード」の他に、何作が本が出ているが、宗教がベースとなっており、どうも教会からは疎んじられているようですね。そんな彼が出した新作が「オリジン」。ネタバレにならない程度に触りを書くと、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にかかわる、というか他の多くの宗教にかかわる、ある共通した大発見ををしたという科学者が現れたのだが、発表会場で、本筋に触れる前に殺害されてしまう。これだけだと、単なる宗教ベースの推理小説かスリラー小説なのだが、氏の小説は必ず謎解きが多く含まれている。さらに、最近の傾向として、古い宗教と最新テクノロジーの融合や、伝統を重んじる宗教側と最新の科学が複雑に絡み合い、小説に深みを出しています。 今回の目玉はなんと、AI(人工知能)。ちょっと、飛躍している感はありますが、これがこれで読者をアッと思わせる引き立て役になっており、これが面白い。 これ以上書くと、ネタバレになりそうなので、やめておきますが、ちょっと暇な時間があるそこの人、スマホをおいて、読書もいいですよ。 | ||||
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上巻を読み終えた時には、上げ過ぎたハードルをどうやって超えるのか心配になるほどだったが、見事に期待に応えてくれる結末であった。 特に、一番不幸な境遇だと思っていた人物が、実は一番望みを叶えていたことが判明していくくだりは、救われたような気分になった。 また、宗教の危うさ、科学の危うさが、それぞれ描き出され、現実社会への問題提起になっているとともに、 物語としてのそれぞれの登場人物たちの結末が、その危うさへの報いを示唆しているように思う。 上巻からずっと追ってきた詩の一節(パスワード)に対するラングドン教授の最後の解釈は、理想的な科学と宗教の関係を表しているようで、希望の持てるものだった。 次の作品も期待したい。 | ||||
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この作品を読んで、改めて自分の中の科学と宗教について想いを巡らせた人が多いのではないだろうか。 私自身は特に信仰する宗教を持たず、大安や仏滅を少々気にし、クリスマスにうかれ、伊勢神宮に行ってみたいなと考えるどこにでもいる日本人である。なので、ダン・ブラウン氏の作品に欠かせない宗教観にはいつも戸惑いを感じている。 今回の作品に対しこれまでのどの作品よりも頁を捲る手が遅かったのは、宗教よりも身近なところにある科学が織り混ぜられていたからかもしれない。 人工受精に対しては科学の福音を感じる一方で、ips細胞の研究の進歩に対しては一抹の恐怖も感じているからだ。 人類はどこまで行くのだろう?そもそもどこに向かっているのだろう?その先には何があるのだろう? そしてその起源について想像することは果てしないロマンを感じずにはいられない。 私たちは今急激な科学の発展を目の当たりにしている。それが人々の倫理の範疇を越えないようにするために、宗教というものは必要なのではないか。ただし、何を信じるか何を信じないかは人それぞれであり、押し付けられるのはまっぴらごめん。 本作品の読後に、まずそう思った。 できれば、日を置いて再読したい。 | ||||
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ラングドン教授シリーズの1つで、スペインが舞台。 当シリーズでは、多くの西洋の歴史的な美術作品や文学作品、建築物などが物語に登場し詳細に解説されることが、シリーズの魅力の1つとなっている。また、そういった作品の多くがキリスト教の影響を受けており、宗教象徴学の教授である主人公が、作品に秘められた神秘的な要素をヒントに、謎解きを進めることが物語の筋となっている。 本作では、グッゲンハイム美術館を始め、ゴーギャン、ガウディ、ニーチェの作品などが登場し、人類の起源に対する科学と宗教のアプローチが大きなテーマになっている。 宗教の根幹を揺るがすような科学上の発見を軸に物語が展開し、それ自体は上巻では明らかにならないが、惹き付けられ一気に読んでしまった。 登場人物としては、宗教に否定的な科学者、科学と宗教は人類の問題に対する別のアプローチであり共存可能とする主人公、宗教指導者、さらにキリスト教と関わりの深いスペイン王室、そして現在のキリスト教に異を唱える宗教者といった、 科学と宗教という断面に絞っても、様々な立場の人物が描かれていて面白い。 日本では、本書で描かれているような聖書を元にした天地創造を信じる人は少ないし、無宗教という人が多いと思うが、占いやパワースポットが人気になる等、科学的でないものを無自覚に信じる傾向はあるため、本書で投げかけられる科学と宗教の問題を共有する土壌はあると思う。 どんな結末を迎えるのかを楽しみに、下巻へと読み進めたい。 | ||||
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内容としては驚愕の(と西洋社会の人は思うんだろう)宗教破壊小説か。科学の最新発見が人類創生の宗教観をうちくだく? さもありなんと思ってしまう仏教徒のわたしには、その展開もたのしみだが、宗教や政治がらみの殺人事件を人工知能がいかに解決にみちびくか、スリリングなサスペンスとして、つづきを読むのが楽しみ。 以下は付けたり。本書には謎がいくつかあるが、最たるものは、文中に「ここをクリック」と数か所あること。デジタルブックじゃないんですけど。 | ||||
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舞台が世界遺産をはじめとする訪れたくなる設定が良い。 プレゼンテーション内容をはやく知りたいと思わせるような展開が面白いです。 | ||||
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人類のはじまりとこれからを描いた意欲作です。 ハラハラ、ドキドキでとても楽しめます。 宗教と科学がいつか融合するかも?と思う一冊です。 | ||||
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リアルとフィクションの融合が上手い著者ですが、テーマが今話題の人工知能ということもあり、その境目がわかりません。本当に上手いと感じました。どこまでが本当なのか調べてしまいます。 | ||||
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最後まで一気に読み終われた。 が、ラスト近くのカーシュの講演は少し長く若干だれる。 内容も面白いのだけど、散々引っ張った割には今更さほど目新しくない(SFなどでは散々あった話だし…)。 しかも、最後のどんでん返しもほぼほぼ予想通りで今一つ。 ただ、ラストに至るまでのテンポの良さ、友情・愛情等のドラマもしっかり書き込まれているので読み応えがあった。 これだけ売れたシリーズだと作者へのハードルはドンドン上がる。毎回、ラングトン教授は出会った(巻き込まれた?)女性と謎を追い、敵の追撃をかわし、一昼夜疾走する羽目になる。しかも宗教的な背景、最新の科学・物理ネタ、美術・芸術を登場させないといけないのだから(それも実際にあるものではないといけない)! それをクリアして破綻のない物語を毎回紡ぎあげる作者の博識ぶりと筆力は驚異に値する。 | ||||
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久々のダン・ブラウンの新作。 今回は、人類出生の謎に挑む? 相変わらず、ラングストン教授が事件に巻き込まれ、謎を求めて疾走する展開は同じ。 ただ、物語が動くまでが少し時間がかかって、上巻の半分近くまでは背景、キャラ説明。 そこからは一気に物語が動き出し、スムーズな語り口もあって俄然テンポは良くなる。 お約束の名所・旧跡巡り、宗教的な建造物や芸術作品を随所に絡めたストーリー作りも上手い。 このままの調子で下巻も走り切れるかな? | ||||
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老眼が始まって文字を追うのが辛くなっていたので、オーディブルの存在を知って早速試してみた。聴きながら通勤したが、最初は物語を耳で追うことに慣れずに、何度か30秒リバースして聞き直しりした。慣れると朝晩の楽しみになった。朝、夢中になりすぎて電車を降り忘れそうになったこともあったくらい。 早く次が聴きたい。 | ||||
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晩御飯をそろそろ作ろうかと思って、その前に最初の部分だけでも読もうと思って手に取ったら、読みふけって夜中の晩飯になってしまった。久々に「テクニウム」という言葉を聞いた気がする。 この話に科学的オチはつくのだろうかと不安だったが、未来像まで(その妥当性は評価能力がないが)自分的には腑に落ちている。その後に来るオチは、「未来の二つの顔」を想起した。 絶対内部共生について、ラングドンは、「習合(二つの異なる宗教が混ざり合って新しい信仰を作り出す)」を想像したようだが、私はコンバージョン(人間の器官がメカに置き換わること)を想像した。 ストーリーの面白さはもちろんなのだが、その中に入ってくるちょっとしたTIPSというか、気づきが結構醍醐味。 自分なりに面白いと感じたことはこんなところ。 ・「&」はアンバサンドといい、元々はラテン語から来ていて、EとTの文字を組み合わせて作られているという。 ・スペイン内戦の兵士を悼むためフランコ総統が、戦没者の谷、を作り、そこには世界で最も高い十字架があるという。それは。エル・エスコリアル修道院の5kmほど北にある。 ・PTSDは、パイ・トゥー・シックス・デジッツ(円周率の6桁まで) ・「過去を思い出せぬものは、過去を繰り返す運命にある」(ジョージ・サンタヤーナ) ・FEDEXのロゴには第2の意味がある。 (参考サイト)「先生が学校で教えたくなる「あの企業ロゴに隠された秘密」という名前のサイト 一番驚いたのは、「訳者あとがき」で、第1章に出てくる「ママン」が同じものが六本木ヒルズのすぐ横にある、とある。それって、昨日もポケモンGOをやったところじゃないかと目をむいた(「ママン」というポケストップ・ジムがあるのだ)。 | ||||
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ありがとうございました。読みたい作品を安く購入出来て嬉しいです。 | ||||
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ありがとうございます。見たい作品を安く買えて嬉しいです。 | ||||
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ダン・ブラウン、日本語訳されているものはとりあえず全部読んでます。 どれも長編だし、読み返していないのであくまでも読後の感想としては前作「インフェルノ」よりは面白かったかな、といった感じ。いや、どれもすっごく面白いのですけれど、その中で優劣をつければということです。 ーーと、ここで2014年の「インフェルノ」の私のレビューを確認すると、「インフェルノ」について「ダンブラウン作品で1.2を争うほど面白い」って書いてました(^_^;) 「インフェルノ」の最後のオチ?がちょっと地味だったし、ダンテにも私はくわしくなかったし(^_^;) 「インフェルノ」は上下巻持ってないとならないような、ミスリードの手法(読者をうまい具合に欺いて読み返しを必要とさせる技)がとられていたけど、こちらは1冊ずつゆっくり読めば大丈夫でした。 「われわれはどこから来て、どこへ行くのかーー」物語は最初っからこの主題を引っ張って下巻の真ん中あたりまで駆け抜けていくのですが、思った通り?「あー……」そういう解決の仕方かあ……。と半ば想像範囲内でした。 下巻後半で、まだページ数あるなあと思いきや、今までの伏線の回収がわんさかあって、その中でも、なかなか、どんでん返し的なこともあって、感動のお別れの涙が、背筋が凍りつく冷や汗に変わるシーンもあって、やっぱりそういうのがダン・ブラウン作品らしくてよいです。 作品に場所、建築物等はすべて実在するし、私にとってはスペインは行ったことのない国なので、行ってみたいなあとも思わせる作品でした。 | ||||
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これから読む人に役立つよう、ネタバレ無しにレビューします。 このレビューを書くにあたって調べたのですが wikipediaによるとシリーズ物のミステリとしては 本作がもっとも売れているようで2億冊以上とのこと。 *List of best-selling book series で検索すると出てきます。 ミステリ好きの人たちからの評価はそれほどでもないみたいで ミステリ関係の本ではあまり名前が出てきません。 もちろん、ミステリの影響力としては ホームズとかクリスティの方が 歴史的に果たした役割が大きいかとは思います。 ただ、ベストセラーというのも 読者の支持があるという、大切な指標かと思います。 私は大好きで、1作目から順番に読んでます。 シリーズ第5弾であり 象徴学者である主人公ロバート・ラングドン教授が 探偵役となって活躍する物語 まず、シリーズ第5弾というところですが 前作未読でも本書から読んで楽しめます。 ミステリ作品によっては、 順番に読まない事情がわからなくて楽しめない、というものや 順番が違うと前作のネタバレが出てくる、というものまであるので 注意が必要ですが、本作はそういった心配は無用です。 主人公以外で継続して出てくる登場人物もいないので そのあたりはしっかりケアしてあります。 今回は、2017年の注目ワードでもある 人工知能やシンギュラリティがテーマになってます。 なので、読む時期的には早めに読んだ方が旬かと思います。 人工知能だけでなく、ウーバーやテスラなど 最新のITサービスも登場します。 なので、10年とか15年経過すると ”時代を感じる”となってしまう可能性もありますね。 これまでのシリーズの魅力をまとめますと ・主人公とヒロインが、一緒に逃げながら謎を解き明かしていく ・観光スポットと歴史的な美術品、芸術作品が絡む謎なので 読者が、”聖地巡礼”できる。 ・宗教に弾圧された科学や文化、の歴史や薀蓄を知ることができる ・ミステリとしての謎解きの面白さ といったもの。 本書もその骨格は、これまでのシリーズと同じなので 安心感を持ちつつ、その中での変化をつけているので ミステリとしても楽しめました。 こうしたヒットするフォーマットが決まると 『安定した面白さ』を確保できる一方で 『(シリーズ慣れした読者は)結末が予想できる』という ジレンマが発生します。 これはミステリでは顕著で ミステリ好きにとっては 「本格ミステリの最高峰 エラリー・クイーンの作品は 未読作品でも、登場人物を見ただけで犯人を予想できてしまう」 といったジョークがあるほどです。 ただ、だからといってツマラナイというわけではないです。 なので「予想外の結末」を予想して それが仮に当たったとしても楽しめる作品なので ぜひ楽しんでください。 | ||||
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ダン・ブラウンの、ラングドンシリーズの5 作目、「オリジン」。すべて面白かったですが、今作が、一番洗練されてて、シャープな気がしました。 現代美術の苦手なラングドンがビルバオのグッゲンハイムの中をAIのウィンストンと巡るのは非常にユーモラスでした。そこでプレゼンする未来学者カーシュの壮大なテーマはまさに極限での問い。私は哲学者カントの二律背反の“宇宙に始まりがあるvs宇宙に始まりはない“に近いなと思いました。カントは結果的には人間は“物自体”は見れない、時間は外側にはなくて、我々の中の規範、ということで、要は、人間にはそういうことはわからない、神がいるともいないとも言えないと言いました。いないとは言えないという点で、信仰の余地を残したわけです。 カーシュは人間は、エントロピーの理屈、そもそも世界、物質は拡散したがる存在なので、それに従い、つまりは物理法則から自然発生的に生まれ出でたと・・。その後シンギュラリティの世界で、新たな種になるみたいなことを言いました。既存の宗教を一掃してみせ、一見、物理法則オンリーの世界観であり、カントと違って、時間を外側に見るニュートン的な世界です。ですが意外にも、“ラングドンの独白“により、“信仰の余地あり”であることがわかります。そこに関しては奇しくも、カントと似たとこに落ちてる気がします。確かに、じゃあ何で拡散したがる形態なのか?それは何で出来たの?と簡単に問えてしまいますね。時間軸がずっとあったなら、生命出現の時点がさらに前でも、2018年でもありえたはずが、そうではないわけですから、何で?が容易に続きます。頭が痛くなりますが・・・。 さて、今回の犯人に関しては、あれこれ推測して楽しんでいると、たどり着けはしたのですが、そうなると、動機が全然わからない。そして、読み進めると、成る程と納得いきました。これらの読者(私)の推理課程が、グッゲンハイム、カサミラ、サグラダファミリア、ときて、さらにとある場所へと誘われ、様々な名所巡りができて楽しいです。ウィンストンチャーチル、ゴーギャン、ダーウィン、ニーチェ、ウィリアム・ブレイク、ガウディなどが、宗教と科学、芸術を軸にピッタリ嵌まってるとこが見事な出来映えです。著者の実力はもとより、ラストの著者の謝辞におけるたくさんの協力者の尽力が、たしかに感じ取れます。あの人の名前が・・・。 ラングドンシリーズの5作とも評判ですが、 1作目のダ・ヴィンチコードにおいては別の作品の著者との問題があったと、ネットで見ました。レンヌルシャトーの謎という本で、ちょっと気になります。とはいえ、他の作品は問題も無さそうで、どの作品にも、作者がやりたいこと、というのがよく現れてて、作者のテイストが色濃く感じられるように思います。良くはわかりませんが、家系、周りの家族の専門分野とも良く、相互作用してるみたいですね。 さて、AIと人の共存を良く耳にする今、そんなシンギュラリティの世界(これに懐疑的な学者さんもいますが・・)で、人がその手綱を持ち続けるのは可能なのか、ということはちょっと考えさせられます。私は無宗教ですが(科学信望者でもなく)、祈るという行為は人間的なのかもしれません。ウィンストンみたいなのがいてくれれば、ある意味、心強いですが・・。ある意味・・・。しかし心強さは、やはり限定的なものであって、人は無宗教でも何故か祈りながら進まざるを得ないそんな存在かもしれません。 ラングドンが、瞬間的にビダルを恋しく思う箇所が、なんとも刹那いですね。人は人を求めずにはいられない、ということでしょうか。 | ||||
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53頁から一気に面白くなり、加速度をつけて読了。逃走劇と推理劇の中に、世の中の読者が知りたいと思っている様々な宗教・科学・名跡ネタやジェンダー問題などをうまく織り込んで、作品を仕立てていくあたりは正に手練れの芸風(?)と言えそう。本作自体が、いわく、「原始スープ」(210頁)のような小説でしたね。(それにしても、234頁にある「入れ忘れた材料」とは何なのでしょうか? 本文中で回答は示されていなかったように思いました。) 「ジェレミー・イングランドの理論は、ラングドンの理解が正しければ、世界はただひとつの指令に従って動く、というものだ。目標はひとつ。エネルギーの拡散である。」(229頁、エントロピー!) 「エネルギーをよりよく分散させるために、物質がみずから秩序を作り出すわけです」 ・・・ 「自然は-無秩序を促すために-秩序の小さなポケットを作ります。そうしたポケットはシステムの混沌を高める構造を具え、それによってエントロピーを増大させるのです」 ・・・ 「つまるところ、生物はエネルギー散逸のきわめて有効な手段なのです」 ・・・ 「生命は物理法則に従うだけでなく、その法則によって生じたとわたしは考えています」(230~2頁、人間!) 「なぜシステムはエネルギーを散逸させるためにDNAを作り出したのか? それは、人手が多ければ仕事が楽になるからです! 森はただ一本の木よりも太陽光を多く散乱させます。あなたがエントロピーの道具だとすれば、より多くの仕事をこなすいちばん簡単な方法は、あなたの複製を何体も作ることです」 ・・・ 「われわれは特別ではありません。神がいようといまいと存在しています。われわれはエントロピーの必然的な産物です。生命は世界の核心ではありません。生命は単に、世界がエネルギー散逸のために作り出して繁殖させたものなのです」(235頁、DNA!) 「第七の界。・・・ その名を"テクニウム"という。」(248頁、AI!) 「I+XI=X ・・・ X=IX+I」(288頁、正しくする方法!) しかし、上記の論でいくと、AIの発達が極まれば、人間は自己を複製して糞(=固形物の分解と放出=エントロピーの増大)をすればよいだけということになるのであろうか? 人間がいなくなるとエントロピーの増大が止まるため、それを防ぐために創り出されたのが社会倫理としての「神」観念や「宗教」文化なのであろうか? 「エネルギーの拡散」原理こそが神であるとして、ではなぜどのようにして宇宙は生まれたのか?(宇宙の膨張=エネルギーの拡散?) 酷暑のいっとき、一種の「エンタメ+情報小説」として評者の想像力をえらく刺激してくれる作品でした。 | ||||
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上が少し退屈しましたが、ダンブラウン 、やはり外しません!今回も感動しました♩哲学が有ります! | ||||
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面白かったけど、想像できる展開だったかな。 | ||||
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