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チベットから来た男
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チベットから来た男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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このミステリは一番面白かった、英語で読んたり、日本語の翻訳でチイクしてたり、濃い雾囲気が溢れました.でも、この作家の他の本はまた読まないけと、もっと欲しい^_^ | ||||
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チベット絡みの書物からやがて殺人が発生し・・・というお話。 全編にチベットの宗教や民族性、風習が開陳されるという本格ミステリ。その蘊蓄もヴァン・ダインみたいないい加減なペダントリーではなく、かなり深くまでチベットの事を考察して書いた様で好感が持てます。その辺は著者の筆力と小説の前に掲げられた膨大な参考文献をつぶさに研究した著者の尽力による物の様でなかなか圧倒されます。 また、作中日本に関するこの著者と当時の欧米の興味が展開され、この頃の黄禍論(イエローペリル)が判り、今の日本人から読んでも興味深く読めて楽しめましたl。 という訳で全体的にこの頃のアジアに対する興味と本格ミステリの興味が合体した前例のない、或いは少ない希少価値のあるミステリが成就していて面白く読めました。個人的にはこの叢書で一番の収穫だと思いました。 本格ミステリの魅力にアジアへの興味を満載した秀作。機会があったら是非。 | ||||
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カーを模倣したようなオカルト趣味(あるいは神秘主義と呼ぶべきか)、ヴァン・ダインなみの ペダントリー、クイーンには少し劣る巧妙なロジックで迫る本格ミステリ(1938)。 広範な文献渉猟がもたらしたリアリズムが、ストーリーをズシリと重厚たらしめている。 しかも、その重厚な部分が展開に必要なエレメントとして絡んでくるので、無駄な描写になっていない。 一件目の殺人で証拠物件を所持し得る者が二名しかいない。一方が犯人ということになると小説の醍醐味を なくすので、自動的に、この二重殺人の who は、わりとかんたんに判ってしまうかもしれない。 だから、密室殺人の how が問題となる。ところが、これは完全犯罪ではなく、プロバビリティの犯罪である。 密室殺人のからくりそのものよりも、二重殺人が行われた必然性と脱力探偵ウェストボローによる その解明に心惹かれた。 随所にちりばめられた悪夢的チベット趣味、密教の毒気に圧倒された。 | ||||
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チベットに興味を持つ富豪が、自宅にある趣味で集めた品々を陳列してあるチベット美術室で殺される。場所はチベット密教の恐怖の死神、夜摩天の像の前、しかも美術室は密室状態だった。無断で邪まな心を持ったまま、密教の秘儀を行った報いなのか・・・。密教や秘儀や呪いといったものが、事件の謎や周りの雰囲気を盛り上げていて、読んでいてゾクゾクしてきます。この殺人事件が起こるのが物語も中盤を過ぎたころ、それまでは(もう一件殺人事件が起きますが)これでもかとばかりにチベットやチベット密教に関する記述にうめつくされています。これが「西洋人の描くヘンな東洋」ではなく、探検家の語るチベット探検紀行などとてもおもしろい。登場人物も殺された男をはじめ、考古学者にして探検家でチベットに造詣の深いその弟、チベット人の秘書、チベットからきたラマ僧と、徹底的にチベットにこだわっています。巻頭に載っている参考文献を見ると、作者はよくよくチベットについて調査したんだろうな、と頭が下がる思いがします。たかがミステリ、されどミステリ、そのこだわりと意気込みや良し!「不思議の国チベット」に彩られた雰囲気、事件の不可思議な謎とその論理的な解明、魅力的な探偵といいとこだらけなんですが、ただ一つの難点は殺人の方法、あんなこと本当にうまくいくのだろうか?ちょっといただけませんでした。巻末の解説には、著者の著作リストと概要が載っているんですが、そのほとんどが真っ向勝負の本格ミステリらしく、あらすじだけでどうしても読んでみたくなります。こんな人の心をくすぐるような解説を載せたのですから、出版社は責任をとって全作翻訳出版してください! | ||||
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密室殺人ですまあ、こんな方法で本当に人が死ぬのかというのが疑問になりますが | ||||
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