■スポンサードリンク
魔術はささやく
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
魔術はささやくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきの出世作のようで、本屋でなんとなく見つけ読んでみた。 私は『火車』や『蒲生邸事件』、『孤宿の人』のがよかったな。 ストーリー展開は流石と感心したが、心揺さぶられるようなものも 再読したいと思わせるものもなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叔父さんとバイト先の登場人物以外がなんだかおかしな感性で動いてる感じがする。 全体的に描写不足。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の日下守が、公金横領の上蒸発した父のために学校でイジメにあったり、アルバイト先の書店のディスプレイにサブリミナル効果のある画像が挟み込まれていて、そのための騒動があったり、守の人となりを説明する等の演出とは思いますが、ミステリの本筋から遠いところの話が多く、読み終えてみると散漫だった印象があります。 守が接点を持つところで、自殺や事故にしか見えない方法により、男から金品を捲き上げる詐欺行為をしていた女性が3人連続して殺害される、というのがミステリの本筋であり、その手口が物語のキモになります。しかし、後半明らかになるそれは、ちょっと無理筋ではないかというものでした。 1989年の日本推理サスペンス大賞という肩書きに誘われて読みましたが、25年以上の年月は小説をも古くしてしまうものかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
The story is okay, I suppose, but the ending, and the plot twist revealing why what happens happens, is a bit silly, and largely unexplained, which makes the conclusion somewhat unsatisfactory. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的に読んだ3作目の宮部さんの作品です。 最初はブレイブストーリー、次が火車で、今回がこの魔術はささやく。 (ネタバレ含みますのでご注意ください) 他の2作と比べて劣るなぁ、と感じながら読んでいたのがマズかったかなと思います。 あまり感情が盛り上がる事もなく最後までいってしまいました。 さらに活字に慣れていない自分には少し読みにくいようにも感じました。 初期の作品という事で技術的に粗い部分があったということでしょうか。 他の方が仰るようにサブリミナル効果や催眠などに古臭さを感じました。 マンガの世界(例えばJoJoにもサブリミナルは出てきますが)であれば違和感はなかったのですが、 一般人が主人公のミステリーだと冷めてしまいました。 あと、犯人が4人目を殺すのを辞めたのかも良く分かりませんでした。 犯人にとって、4人目が一番憎い女ではなかったのでしょうか? (読んだばかりなのにもう記憶が曖昧です。 逆に言えばそれほど印象に残っていないとも言えます。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部さんの作品は好きですし、「火車」などは今読んでもぐいぐい引き込まれる傑作だと思うのですが、 これはさすがに古さが目についてあまり入り込めませんでした。 自殺に見せかけた連続死の謎については、被害者の行動を記した数ページで早くもオチが読めてしまいますし、 いくらなんでもアレが万能すぎでリアリティがゼロです。 タイトルの通り、なんでも実現できる「魔術」だと考えられていた古い時代の名残なんだなと思います。 20年前なら目新しかったであろうサブリミナル効果についても、今では本当に効果があるのかはかなり疑問視されており、 作中にも登場するコーラの実験も嘘だったことが分かっているわけで、 「ああ宮部さんも当時は真に受けちゃったんだなあ」と、ちょっと可笑しな気持ちになりました。 あと犯人の動機も、身勝手な女性達に制裁を与えるためだと言っていますが 自分も犯行に気づきかけた人間を口封じのためだけに殺しているわけで、おいおいお前も人のこと言えた義理か、と突っ込みたくなりました。 いろんな意味でツッコミどころ満載で、まだまだ未熟だったんだなあと思わせる作品ですが、 主人公の少年の失踪した父関連のエピソードは読み応えがありさすがです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
発表になった頃に読んでいれば、もっと面白いと感じたのかもしれないが、 20年以上も経過してから読むと、デート商法、サブリミナル効果などといっ た話の筋にやはり古臭さを感じてしまう。 この「魔術はささやく」や「龍は眠らない」「レベル7」などの宮部みゆき の初期作品に共通しているのは、導入部の謎いっぱいの部分での期待感が読 み進めていくと、「なーんだ。そんな結末かい。」という失望感に変わって しまうところだと思う。超常現象的な話を常識的なミステリーにおさめてし まおうとするからではないかと思う。 蛇足だが、宮部作品は少年が主人公の作品が多いが、男の目から見ていると、 その描き方に違和感を感じてしまう。おそらく男性作家が描く少女に女性読 者は違和感を感じているのだろうな、などど思ってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
I thought this book got a little slow towards the middle. Overall, I liked it and thought it was good, but I thought the characters could use a little more development. This is the first of M. Miyabe's books I have read, and based on this one, I would pick up her others to give a read. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先日、彼女の『パーフェクトブルー』を読んだばかりなのだけれど、そのときアマゾンレビューに、この小説(パーフェクトブルー)には欠点があるのだが、それは『魔術はささやく』で乗り越えられている。ということを書いている人がいた。 パーフェクトブルーの欠点というものを気づかなかったのだけれど、そんなにスゴイなら読んでみようと思って読んだ次第なのだ。 相も変わらずパーフェクトブルーの欠点は分からないが、『魔術はささやく』の完成度の高さはよく分かった! 面白い小説というものは不思議なものだ。 なぜ普通の高校生の守が事件の真相に迫っていくのか、ちょっと不自然なはずなのに、読者でいる限り、その不自然さを感じない。守と一緒になって真相を知ろうと読み進める。 友だちに被害が及んだことを機に逆に脅しをかけるくらいの度胸があるのに、なぜ守が三浦にいじめられているのか、ちょっと不自然なはずなのに、読者でいる限り、その不自然さを感じない。守と一緒になって、次は許さないと読み進める。 などといった不自然さはこれ以外にもあるのだけれど、まだ読んでいない人のためにここでは書かないが、その不自然さをちっとも感じないように読み進んでいく。 これこそ、宮部みゆきの『魔術』なのかもしれない。 まさしく、魔術はささやいたのだった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20年前くらいに流行っていた?サブリミナル効果や催眠術を使っていろいろ騒動が起きます。殺された女性も、当時、流行っていた?恋愛クラブみたいなことで男性を騙していた輩。主人公の高校生の生い立ちや事件に関係する中年男性との関係がラストで明らかになってくるので、いっきに読み終えたくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「日本推理サスペンス大賞」受賞作。このコピーに惹かれて本書を手に取った。今では信じられないかもしれないが、この時は作者はまだ無名である。一読して、「サスペンス大賞」とは程遠い内容だと思った。 その後の作者の成功を予感させる文章のうまさはあったが、本作は何を意図して書いたものか全く不明だった。主人公の少年の精神的成長を描くことが一番テーマに近いと感じたが、それも徹底されていない。「魔術はささやく」という題名が示す通り、一応ミステリ的要素を書こうという意志はあったのだろうが、このネタでは大抵の人が怒り出すだろう。 個人的には、人情話を書くのが作者に適していると思った(実際、江戸を舞台にした人情話を後に書いている)が、その後、社会的ミステリを書いて成功しているのは僥倖である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1989年に第二回日本推理サスペンス大賞を受賞した作品。 『レベル7』ほどではないものの、 前半では、 一見まったく関連性がないと思われるいくつかの人間関係が描写され、 後半に行くにつれて、 徐々にその関連性が明らかになっていく、 読んでいてよく分からなかったことが、 徐々に明らかになっていくときの興奮感をまたもや味わってしまった。 推理小説とはそういうものなのかもしれないが、 推理小説慣れしていない私のとっては、 あれだけバラバラな人間関係が、 こうも一本につながると、 その創作能力のすごさを感じてしまう。 しかし、 内容的には深みがいまいちと言うか、 謎解きの段階で物語により引き込まれていくことには変わりないが、 多重債務問題を扱っていた『火車』や、 競売問題を扱っていた『理由』などに比べると、 読後感の厚みのようなものが薄い感じを受けてしまった。 『魔術はささやく』においても、 サブリミナル効果の問題や、 差別意識の問題、 犯罪者の罪悪感にまつわることなど、 現実にかかわる問題は取り上げられているとは思うが、 宮部みゆきの他作品と比べると何か物足りなさを感じてしまった。 推理小説としての面白さはすごいと思うが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人質カノンで、宮部氏を知り、以来一気に買い揃えました。読んで満足感を得られる、嬉しい作家さんですが、正直これはうーん...『それぞれは社会面のありふれた記事だった』ー 3つの事件は繋がるのか? ページをめくらせる力はさすが! 途中まではいつもどおり一気に読みましたが、「うーん、そうきたか」という感じ。現実離れしているわけではないが、そんなにうまくいくものか?が、宮部さんの魅力は登場人物が魅力的だということ。この作品でもその魅力は遺憾なく発揮されていて、バイト仲間の佐藤君、あねごなど素敵すぎる人がいます。宮部さんの他の本を読んで、その魅力に取り憑かれたら、この本を読むのもいいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆき様の小説の中でも、感情移入出来なかった作品です。 発想力も構成力もある事はわかっています。 しかしです。 長いです。余白が多すぎて、ちょっとスローテンポになる時が多い。 どうにかなるのではと想いました。 さらに、物語の主軸が脆いような……。全体的に濃い味と薄い味のバランスが悪い気がします。「ああ、そういう方向ですか……」という残念が。 宮部様の作品は好きですが、本作品はお薦めできないという想いです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!