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ランナー
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ランナーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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読んでいるととにかくキツイ、痛い。「ランナー」というタイトルだけどまだランは始まらない。これからか? | ||||
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カバーに汚れも無く、帯もついておりとてもきれいな品物で、満足しています。 | ||||
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長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の碧李に惹かれていった。 無口で、感情を表に出さずに、自分自身のなかで家庭で起こる虐待を処理しようとしている。 抱えられないのに、抱えようとするその若さが切ない・・・。 それもこれも、家庭環境がそうさせているのかもしれない。 母は離婚する。 夫が愛人をつくり「すまないな。お前は、強いから一人で生きていける」と言うが、何も言えない母。 夫の弟夫婦が事故に遭い、その子ども・杏樹を引き取ることになる。 そして、杏樹が見せるしぐさや表情が別れた夫に似ていることから母親は、杏樹に虐待を始める。 夫への怒りをきちんと、処理できないために、こんな風に憤りが噴出してしまうのだろうかと考えた。 家庭の事情から陸上部を退部しようとした碧李だが 母親の虐待、そして、碧李は薄々感じながらも母に追及できない そんな弱さや情けなさに心が奪われていった。 虐待を繰り返す母親は、もう、限界と思い、元夫と会い、 子どもを引き取ってもらおうとするが・・・ 虐待をされていた杏樹が「ママ、ママ」と別れを惜しむ。 そして、母親も杏樹を抱きしめる。 この依存と共依存の虐待の怖さが、この小説とは別のテーマになった。 | ||||
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とてもきれいな商品でした。間だ読んではいませんが、とても楽しみです。 | ||||
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説明通りの品物でした 大変助かりました また宜しくお願いします。 | ||||
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あさのさんの流れるようなきれいな文章(描写)に吸い込まれるように一気にページをめくりました。スポーツをやっている人はもちろん、やっていない人でも何か感じられることがある作品だと思います。 また、個人的には、元水泳選手の田中雅美さんの解説にすごく勇気づけられました。 | ||||
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さすがは、あさのあつこだった。 私はランはやらないが、身体を動かすうちにいろいろな思いが抜け落ちて透明になっていく感覚は何と無くわかる。 世の様々な「しがらみ」や、自分に張り付いた「感情の澱」を洗い流したら、どんなに身体を自由にうごかせるだろうか。 杏樹は女神だ。走りたくなった。 | ||||
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男子高校生の心の葛藤を描いた物語 ※タイトルからは、スポーツ小説と思われますが、主題ではありませんね 陸上部を退部した少年 家庭は、両親が離婚して、母、妹6歳 の3人。 娘を愛せない母親との母子家庭で、走ることを遠ざける少年 陸上部マネージャーからの部活復帰への誘いの電話 しかし、家庭では・・・。 と、家庭環境の中、それぞれが葛藤、模索しながら、妹がキーパーソンに話は展開 そして、それぞれが、ある決断へ ******************************************************** 家庭の事情から、それぞれの葛藤を描いた物語です。 突拍子もないことがあるわけではないですが、 どこか、「思い当たり」「共感できる」内容に、引き込まれました 一気読みできる量なので、時間あるときに、どうぞ | ||||
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"一瞬の風になれ"と同じ陸上小説の青春もの。こちらの方は家庭環境に悩みながらの展開です。次巻にも期待(^_^) | ||||
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RUNという言葉には操業中、継続して活動しているという意味があります。 主人公の碧季が陸上に取り組む姿を全体の象徴としているのではないかと感じました。 「ランナー」とは、精一杯に人生を継続中の全ての人のことを指している言葉なんだと思いました。 愛情は美しくも、温かくもない。残虐で、貪欲で、浅ましい。 飢えた獣が獲物の骨の欠片まで食い尽くすように、 相手の全てを所有したいと望んでしまう。 著者は愛情について独特の見解を見せています。強い愛情というものは相手に対する強い執着で、 それはときに相手の気持ちを考慮せずに、自分の考えを押しつけてしまったりします。 全ての愛情を否定しているのではありません。多すぎても、少なすぎても問題であると言っているのです。 結局のところ困難な状況を救ったり、人生を豊かにするのも愛情なわけですから。 碧季の母の千賀子は、自分の母親から過度の期待をかけられ完璧で強くなるようにしつけられます。 千賀子には妹もいますが、母親は妹には全く関心がありません。千賀子には母親の期待が重荷でした。 自責の念から養女にした夫の弟の娘を溺愛します。さらに強くなったことが理由で、 弱い人間に夫を奪われてしまいます。妹の方は平凡な家庭を築いてます。 千賀子は後悔や憤り、嫉妬、母親としての責任感など複雑な思いを抱え込んでいます。 夫に去られてからは、養女への過度の愛情が次第に理不尽な八つ当たりに変わっていきます。 杏子の母が病弱な息子に過剰な愛情を注ぎ、そのことは息子にとって重圧であったことに気づきません。 またそのことは、娘の杏子にとっても母親の愛情を奪ってしまう結果となってしまいます。 杏子自身は好意を寄せる相手の関心が自分以外に向いていることに嫉妬しています。 ですが表向きは平静を装い、好意を寄せる相手の関心対象に興味を示します。 碧季は両親の離婚という複雑な家庭の問題を、走ることでひととき忘れることができます。 ある意味現実逃避です。RUNという言葉には逃げるという意味もあります。 走ることに荒削りながら才能の片鱗を見せ始めますが、まだ技術的に未熟なため結果が伴わないうちに 挫折してしまいます。この頃碧季は母親と義妹の杏樹の問題に気づきますが、解決策が見つけられません。 その心配事が理由で今度は陸上から逃げてしまいますが、監督とマネージャーから復帰を打診されます。 ここで大いに碧季の助けになるのが友人の久遠と熊泉先生です。 しかし、碧季は母親と義妹の問題については結局誰にも相談できませんでした。 義妹の杏樹もこのことで他者に助けを求めませんでした。 おそらくですが碧季と杏樹にとっては、問題があるとしてもかけがえのない唯一の母親であること 家族の絆をあきらめきれなかったのではないのでしょうか。 誰かを守りたいと強く思うことは、その誰かに守られていることでもある。 周囲の支えもあって、碧季は家族や友人、陸上を通して人生に前向きになっていきます。 物語は雪どけの春から始まり新緑の初夏で終わりますが、彼らの人生はまだまだ続きます。 けっこう重いテーマですが、さわやかに描かれている素晴らしい青春小説だと思いました。 熊泉先生によると碧季はモテるそうなので、杏樹がブラコンになりそうなのがちょっと心配です。 | ||||
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作者の取材能力が作品に現れたようです。陸上競技ものは好きですので懸命読みました。 | ||||
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皆さんのレビューを見ると賛否分かれていますね。 読む前に求める像によるのでしょうか? あさのあつこさんの本初体験で、予備知識なく読み始めた私にとっては、とても胸を打つ内容でした。 家庭環境で周りに明かせない事情を抱えていて、陸上をやめてしまった碧季。 でもやめた本当の理由は家庭のせいではなく、自分の逃げだと気づいてやり直そうとする碧季。 長距離走る目的とは、順位とか記録ではない。 自分の背負っているものをそぎ落として、自分自身を見つめること。 そのメッセージをとても尊く感じました。 この本の結びの一行は、「空は今日も美しい」。 スポーツとしての長距離走に焦点を当てた話ではなく、一人の人間としての”ランナー”を描いた小説として、 心打たれました。 友人の久遠、先輩マネージャーの杏子も含め、主人公の成長した姿を、 ぜひとも見たいと思いました。 | ||||
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バッテリーと同じく,えーここで終わりかよという感じです。 登場人物のほとんどがいい人で,みなそれなりに思い悩むことを抱えて生きて行く中で, たんたんと話は進みます。 各人の交わりに読みどころがあり、考えさせられることも多いですが、 題名と内容に乖離があるように思えます。 確かに、ランナーのきもちをよくかけている。 でも、その先が読みたいのです。 みんなどういうふうに生きて行くのか。 私は、たいていのレビューに、オススメするとしたら◯◯な人にと書くようにしていますが、 この本は、わたしの中ではまだ終わっていないので、 オススメする層が見当たりません。 バッテリーにラストイニングがあったように この本にも続編を期待します。 一瞬の風は短距離ランナーの話ですし、明るい青春小説ですが、 この本は、青春小説といっても、趣が違います。 | ||||
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いやぁ〜、一気に読んでしまいました。 人間の心模様を丁寧に描いた作品でした。 主人公、本当に大変な理由を抱えておりますが 大なり小なり人はその場から逃げるとき、もっともらしい理由を見つけるもんです。 そんなところ、大変共感できました。 また、主人公の母。この人本当に辛かったと思います。 もし、続きがあるなら幸せになって欲しいこの母と娘です。 これから読む方、あなたはこの本にひたれるか否か、是非、ご一読あれ!! | ||||
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陸上は主題ではなく むしろ主人公の舞台といった感じです。 技術や理論を取り上げた物語ではありません。 主人公だけでなく家族、部員の心理が描かれた作品です。 さまざまな感情が描かれていて この先どうなってしまうのか…と思いながら読み終えました。 | ||||
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高校生の陸上(長距離ランナー)の物語であるが、主人公が陸上大会を走る姿は冒頭の1頁だけ。練習も含めて走る姿はほとんど描かれていないと言っていいぐらい。 それにも係わらず、最初から最後まで、読んでいて呼吸が乱れ、心拍数が上がり、汗が流れ、息詰まるような緊迫感が漂う。 走るということ。走り続けるということに意味を持たせ、なおかつ走ることにより、自分の身の回りに付着した全てのものを削ぎ落とし、やがては本当の自分自身にになる。そんな風に走りをとらえる著者に驚きと脱帽。 高校生でありながら青春ものとは言えないような重い題材を描いている。あまりに重すぎる苦悩を高校生の碧季1人に背負わせ、誰にも言えないまま、ひたすら走る続ける碧季の姿が切ない。トラックでもトラック以外でも休むことなく走り続けている。 そんな生活の中でも普通の高校生らしく、友情や淡い想いに支えられていることに安堵感を憶える。 碧季の走る姿を「フォームが美しいのではない。走っている姿が美しい。」という陸上部監督の言葉がこの作品全てを言い表している気がする。 苦悩を乗り越え、大会で活躍する今後の碧季の姿をぜひ見てみたい。インターハイ、そして大学駅伝でタスキをつなぐ姿を見てみたいし、見える気がする。大勢のチームメートや両親、妹の大きな声援を受けながら、きっと美しいであろうその走る姿を。。 | ||||
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これは、ページをめくるのがつらかった。 しかし、先を読まずにはいられない小説でした。 なぜならジュブナイル小説が主戦場だった著者が、 そのフィールドを更に広げようとする挑戦作だと思ったからです。 愛するがゆえに人を傷つけ、そして自分自身も嫌悪していく悪循環。 家族という枠組みの中で、分かってはいるけど、それを表現できない、もどかしさ。 著者特有の、ピュアな爽快感を漂わせながら、 そんな人間特有の矛盾を含んだ感情を、表現させていくその手法は、 読む人を感動させることと思います。 (最後はそっちいったかと思いましたが。。。) 一瞬の風〜を読んで、この本を手に取る方が多いように見受けますが、 出来れば、バッテリー → 一瞬の風〜 → ランナー と読んでいくことをお奨めします。 | ||||
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同じ陸上競技ということで、「一瞬の風になれ」と比べられてしまうかもしれませんが、私はこの作品は「一瞬の〜」とはちがった角度から「走る」ということを書いたお話だと感じました。 作者が書きたかったのは、「陸上競技」という枠組ではなく、純粋な「ランナー」だったのではないでしょうか。 誰にも頼る人がいない八方塞がりの碧李。その碧李が唯一なにもかも脱ぎ捨てて無心になれるのが走っている時。走るという行為があったからこそ、なんとか生き抜いていくことができたのでしょうね。 登場人物みんなのひりひりするような焦燥感、熱い息遣いを感じる小説でした。 | ||||
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2005年8月から2007年4月にかけて隔月刊「papyrus」(幻冬舎)に連載されていた あさのあつこ氏の陸上小説です。 東部第一高校陸上部に所属していた碧李(あおい)は、 ある事情で部から離れてしまいます。 彼はなぜ辞めたのか、どう復活してゆくのか。 彼がどう問題と向き合い、自分の足でたってゆくか。 テーマはここに凝縮されているといっていいでしょう。 陸上競技でどうすれば早く走るか。 そのためのテクニックや筋トレに重心が置かれている話ではありません。 陸上そのものよりも、 むしろ碧李が「走ること」にどう向き合っていくのか、 彼の葛藤が家族の問題(本当に重い問題です)も絡めて綴られています。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが 碧李だけが中心の物語ではなく、 小学生になる「妹」杏樹の心、母・千賀子の葛藤、父・謙吾の存在、 陸上部マネージャー杏子のある人への想い、 碧李の部活での友人・久遠の存在という 複数の人物の物語ともいえるでしょう。 落胆・憧れ・嫉妬・恐れ・悲しみ・怒り。 様々な人物のたくさんの思いが陸上という競技を通じて この本に浮かび上がってきます。 静かに綴られつつも、読むには重いシーンも多々あります。 碧李は寡黙な主人公なので彼の心情に気付きにくいかもしれません。 それでも碧李が自分の気持ちに気付き 立ち向かう姿がちゃんとそこにはありました。 青空の下、グラウンドで走り出す碧李が不思議と想像できました。 最終章「この大地を踏みしめて」が載った2007年4月号には 「第一部完結」と書いてあったのですが 今後この作品はどうなるのでしょう? もし続くのであれば碧李の走る姿や家族がどうなっていくのかという場に また立会いたいですし、 もしこの単行本でやはり完結するのだとしても 彼の走る姿を今後も応援したくなる終わり方でした。 是非読んでいただきたいです。 | ||||
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