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ランナー
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ランナーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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「バッテリー」、「一瞬の風になれ」を経てこの本にたどり着きました。 タイトルのとおり陸上競技がテーマということで期待しましたが、 そもそもテーマと内容が違うなあということと、 致命的なところは球技であれば「試合」という表現を使いますが、 陸上競技では「試合」という言葉を使いません。 「試合」ではなく「大会(又は記録会)」ですよね。 陸上経験者だとその表現に違和感を感じてしまいました。 悪評でしたが、あさの先生は好きな作家の一人ですので、今度は他の作品を読んでみたいと思います。 | ||||
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私も皆さんと同じように、陸上に青春をかけた男子高校生の、心の葛藤や友情、恋などを描いた青春小説だと思って読み始めました。 もちろんそういったものも描かれ、特に主人公が陸上競技の大きな大会で敗北するシーンや、陸上に復帰するべく放課後の校庭で練習を再開する時の情景描写、心理描写は非常にみずみずしく、素晴らしいと思いました。 主人公が関わる人々、ひとりひとりも生き生きと描かれています。 ただ「ランナー」の裏テーマ(?)である、主人公の母と年の離れた妹が抱える問題・・・かなり重いです。 人間の心の深い闇が浮き彫りとなっていて、小さい子供を持つ私には途中、読み進めるのがシンドくなった程でした。 エンディングにはこの問題にも光が射したような形でしたが、実際ならこれで本当に解決されるのだろうか??という疑問が残りました。 あと、陸上に関しても、もう少し成果が目に見える形で終わったほうが、読者としてはスッキリしたかな、というのが正直な感想です。 | ||||
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皆さんのレビューを見ると賛否分かれていますね。 読む前に求める像によるのでしょうか? あさのあつこさんの本初体験で、予備知識なく読み始めた私にとっては、とても胸を打つ内容でした。 家庭環境で周りに明かせない事情を抱えていて、陸上をやめてしまった碧季。 でもやめた本当の理由は家庭のせいではなく、自分の逃げだと気づいてやり直そうとする碧季。 長距離走る目的とは、順位とか記録ではない。 自分の背負っているものをそぎ落として、自分自身を見つめること。 そのメッセージをとても尊く感じました。 この本の結びの一行は、「空は今日も美しい」。 スポーツとしての長距離走に焦点を当てた話ではなく、一人の人間としての”ランナー”を描いた小説として、 心打たれました。 友人の久遠、先輩マネージャーの杏子も含め、主人公の成長した姿を、 ぜひとも見たいと思いました。 | ||||
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普通に幸せに暮らしていた一家が夫の浮気、そして離婚を境に静かに崩れ始める。今まで素直に愛するモノ、 愛する者をまっすぐ見つめ愛情をそそぎ、時には甘えていたが、その日を境に愛するモノに裏切られてしまう。 母.千賀子は夫に、幼い杏樹は母に、そして碧李は走る事に。壊れそうな家族を碧李も千賀子も、そして笑顔の 仮面の下で必死にしがみつく杏樹も、父はいなくても元の平和な家族へ戻りたい気持ちじは同じ。しかし続く負の連鎖。 友人.先輩.顧問の先生なども関わり、時にかき混ぜつつも「何とかしてあげたい」と共通の思いが道を拓いていく。 この重たい状況からどう再生してゆくのか、読んで頂きたいです。 | ||||
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作者の小説は初めて読ませていただきました。有名な「バッテリー」の作者ということで、大変期待して読ませていただきました。しかし、陸上競技の小説だと思って読むと当てが外れます。家族の葛藤が主題では、と思えるくらい走っている場面は少ないです。文庫の解説を競泳の田中選手が書いていますが、「ランナー」ではなく「スイマー」で、水泳選手の話でもよかったのでは、と思える小説です。なぜ「ランナー」だったのか、あさのさんにお聞きしてみたいです。 | ||||
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バッテリーと同じく,えーここで終わりかよという感じです。 登場人物のほとんどがいい人で,みなそれなりに思い悩むことを抱えて生きて行く中で, たんたんと話は進みます。 各人の交わりに読みどころがあり、考えさせられることも多いですが、 題名と内容に乖離があるように思えます。 確かに、ランナーのきもちをよくかけている。 でも、その先が読みたいのです。 みんなどういうふうに生きて行くのか。 私は、たいていのレビューに、オススメするとしたら◯◯な人にと書くようにしていますが、 この本は、わたしの中ではまだ終わっていないので、 オススメする層が見当たりません。 バッテリーにラストイニングがあったように この本にも続編を期待します。 一瞬の風は短距離ランナーの話ですし、明るい青春小説ですが、 この本は、青春小説といっても、趣が違います。 | ||||
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ランナーというタイトルに惹かれて購入しましたが、それに関してはランナー?て感じで陸上とはさほど関係ない、というか陸上である必要がなかったかなと(^ω^;) 主人公が走りが好きてだけです 確かに人間描写、特に友人関係はほっこりする場面が多いんですが家族間のやり取りや発言が少し不自然かなと 特に妹の台詞 ふつうこんなことあるか?言うか?みたいな 重松清の後だったので余計にその辺の粗さ?が気になりました 私的にはもっと具体的に練習やレースを描いて欲しかったです ラストもさぁいよいよランナーの出番だ!てとこで尻切れトンボな感じで終わってて…(^ω^;) せめて直近のレース結果まで書いて欲しかった | ||||
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いやぁ〜、一気に読んでしまいました。 人間の心模様を丁寧に描いた作品でした。 主人公、本当に大変な理由を抱えておりますが 大なり小なり人はその場から逃げるとき、もっともらしい理由を見つけるもんです。 そんなところ、大変共感できました。 また、主人公の母。この人本当に辛かったと思います。 もし、続きがあるなら幸せになって欲しいこの母と娘です。 これから読む方、あなたはこの本にひたれるか否か、是非、ご一読あれ!! | ||||
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陸上は主題ではなく むしろ主人公の舞台といった感じです。 技術や理論を取り上げた物語ではありません。 主人公だけでなく家族、部員の心理が描かれた作品です。 さまざまな感情が描かれていて この先どうなってしまうのか…と思いながら読み終えました。 | ||||
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高校生の陸上(長距離ランナー)の物語であるが、主人公が陸上大会を走る姿は冒頭の1頁だけ。練習も含めて走る姿はほとんど描かれていないと言っていいぐらい。 それにも係わらず、最初から最後まで、読んでいて呼吸が乱れ、心拍数が上がり、汗が流れ、息詰まるような緊迫感が漂う。 走るということ。走り続けるということに意味を持たせ、なおかつ走ることにより、自分の身の回りに付着した全てのものを削ぎ落とし、やがては本当の自分自身にになる。そんな風に走りをとらえる著者に驚きと脱帽。 高校生でありながら青春ものとは言えないような重い題材を描いている。あまりに重すぎる苦悩を高校生の碧季1人に背負わせ、誰にも言えないまま、ひたすら走る続ける碧季の姿が切ない。トラックでもトラック以外でも休むことなく走り続けている。 そんな生活の中でも普通の高校生らしく、友情や淡い想いに支えられていることに安堵感を憶える。 碧季の走る姿を「フォームが美しいのではない。走っている姿が美しい。」という陸上部監督の言葉がこの作品全てを言い表している気がする。 苦悩を乗り越え、大会で活躍する今後の碧季の姿をぜひ見てみたい。インターハイ、そして大学駅伝でタスキをつなぐ姿を見てみたいし、見える気がする。大勢のチームメートや両親、妹の大きな声援を受けながら、きっと美しいであろうその走る姿を。。 | ||||
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これは、ページをめくるのがつらかった。 しかし、先を読まずにはいられない小説でした。 なぜならジュブナイル小説が主戦場だった著者が、 そのフィールドを更に広げようとする挑戦作だと思ったからです。 愛するがゆえに人を傷つけ、そして自分自身も嫌悪していく悪循環。 家族という枠組みの中で、分かってはいるけど、それを表現できない、もどかしさ。 著者特有の、ピュアな爽快感を漂わせながら、 そんな人間特有の矛盾を含んだ感情を、表現させていくその手法は、 読む人を感動させることと思います。 (最後はそっちいったかと思いましたが。。。) 一瞬の風〜を読んで、この本を手に取る方が多いように見受けますが、 出来れば、バッテリー → 一瞬の風〜 → ランナー と読んでいくことをお奨めします。 | ||||
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この女性作家の特徴なのかスポ根ものとは一線をかす内容となっている。心情を表現する文章が多いわりに、競技内容、登場人物、地域情報が少なく何の物語なのか掴み所がない。バッテリーに続いて呼んだがあまりスポーツ物には向いてないのかもしれない。 | ||||
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同じ陸上競技ということで、「一瞬の風になれ」と比べられてしまうかもしれませんが、私はこの作品は「一瞬の〜」とはちがった角度から「走る」ということを書いたお話だと感じました。 作者が書きたかったのは、「陸上競技」という枠組ではなく、純粋な「ランナー」だったのではないでしょうか。 誰にも頼る人がいない八方塞がりの碧李。その碧李が唯一なにもかも脱ぎ捨てて無心になれるのが走っている時。走るという行為があったからこそ、なんとか生き抜いていくことができたのでしょうね。 登場人物みんなのひりひりするような焦燥感、熱い息遣いを感じる小説でした。 | ||||
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表紙を見て、陸上競技の青春小説だと思い、思わず買って読みました。が、中身は複雑な家庭問題が中心でした。「一瞬の風になれ」を読んだ後の衝動買いを反省しています。 | ||||
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「一瞬の風になれ(青春スポーツ小説)」と同じ感動を期待してはダメ 主題は複雑な家庭環境での各人(母、息子、娘)の闘い。 主人公(碧李)のパーソナリティ、問題を乗り越えていく様子を伝える道具とし 「陸上(長距離)」という競技が選ばれただけであって、他の個人競技(水泳と か?)でもあっても代用可能。 あと、どうせ高校陸上を描くのであれば、もっと高校陸上の仕組みについて学んで ストーリーに反映させて欲しかった。インハイ種目にない1万メートルに最大の重 きもってくるのはどうかと、、(あと冬練前ならともかく、春以降に「5千メート ルの記録をあと1分縮めなきゃ」と気軽に言えるマネージャーなんて現実には存在 しない。) | ||||
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2005年8月から2007年4月にかけて隔月刊「papyrus」(幻冬舎)に連載されていた あさのあつこ氏の陸上小説です。 東部第一高校陸上部に所属していた碧李(あおい)は、 ある事情で部から離れてしまいます。 彼はなぜ辞めたのか、どう復活してゆくのか。 彼がどう問題と向き合い、自分の足でたってゆくか。 テーマはここに凝縮されているといっていいでしょう。 陸上競技でどうすれば早く走るか。 そのためのテクニックや筋トレに重心が置かれている話ではありません。 陸上そのものよりも、 むしろ碧李が「走ること」にどう向き合っていくのか、 彼の葛藤が家族の問題(本当に重い問題です)も絡めて綴られています。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが 碧李だけが中心の物語ではなく、 小学生になる「妹」杏樹の心、母・千賀子の葛藤、父・謙吾の存在、 陸上部マネージャー杏子のある人への想い、 碧李の部活での友人・久遠の存在という 複数の人物の物語ともいえるでしょう。 落胆・憧れ・嫉妬・恐れ・悲しみ・怒り。 様々な人物のたくさんの思いが陸上という競技を通じて この本に浮かび上がってきます。 静かに綴られつつも、読むには重いシーンも多々あります。 碧李は寡黙な主人公なので彼の心情に気付きにくいかもしれません。 それでも碧李が自分の気持ちに気付き 立ち向かう姿がちゃんとそこにはありました。 青空の下、グラウンドで走り出す碧李が不思議と想像できました。 最終章「この大地を踏みしめて」が載った2007年4月号には 「第一部完結」と書いてあったのですが 今後この作品はどうなるのでしょう? もし続くのであれば碧李の走る姿や家族がどうなっていくのかという場に また立会いたいですし、 もしこの単行本でやはり完結するのだとしても 彼の走る姿を今後も応援したくなる終わり方でした。 是非読んでいただきたいです。 | ||||
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