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蠅の王
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蠅の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 61~80 4/4ページ
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ヴェルヌの十五少年漂流記に触発されて生まれた作品というのは数多くあるが、これはその中でも最も異端。無邪気に、ごく自然に狂っていく子供達と、あくまで人として、理性を捨てずに生きようとする子供達。極限状態の人間の集団心理を描いた作品。心理描写が巧みで、かなり読み応えがある。が、話が話だけにダークな気分になるのは必至。 | ||||
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人は一人では生きていけない、だから某かのコミュニティを形成して暮らしていく・・・だけど個々人のエゴや傲慢さや欲望にまみれながら集団生活をするのは、膨大なエネルギーを要することで決して楽ではない。こういった人間社会の構図を、漂流少年の冒険譚という形で再認識させてくれる本です。アドベンチャーものとしてのエンターテイメント性もあり、深い内容ながら読みやすいです。 | ||||
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中学一年の時に初めて読みました。当時はこの「凄惨な」という響きに,怖いもの見たさで手にとりましたが,これは私の想像する怖さとは全く別質のものでした。 なんといっても,その舞台背景が第二次世界大戦などではなく,未来であるということ。そして,人間や戦争の本質を,純真無垢なイメージのある子どもを通して伝えている,ということ。 現代小説にありがちな,戦争を絶対悪とみなして徹底批判するわけではなく、その姿を淡々と描くことで,読者自身に深い思考を促す。小説とはかくあるべきでしょう。 | ||||
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かなり前からいちどはよんでみようと思いつつやっと読みました。 古い作品なのでいろんな作品に影響を与えているんだろうなーとか思いましたが、私的には逆に新鮮でした。 偏った読書趣味に一喝をあたえられました 最後が凄く気になってしまいました・・・ | ||||
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まだ年端もいかない少年たちを使って、ゴールディングは、人間全般に共通する真理を描く。 彼は、間違いなく性悪説にたつ人物だろう。人間の本質が悪であると、少年たちの次第に壊れていく無人島生活を描ききることによって、まざまざと読者に語りかける。 豚の生首は、狂気を示した少年の一団によって惨殺され、居るわけもない、彼らの心に巣くう「怪物」への貢物として捧げられ、沢山の蝿をまといながら、少年たちに笑いかける。 そのシンボル的な生首は、極限の状況でも必死に理性的に生きようとする少年たちをも、ゆっくりと、狂気に導いていく。 最後まで正義を貫いた少年さえも、命尽きぬばかりに狂気に気圧され、悪に犯された少年の一団から、次なる「貢物」としてその命を本気で狙われる… 最後まで、息もつけない展開。しかし、滅多なことでサバイバルな状況に巡り合えない平和な現代、この本を読むことでできる心の体験は貴重である。 そして、もしか私たちが同じ状況に置かれたなら、きっと、同じように壊れていくのだろうことを私は確信した。 ゴールディングは怖い作家だ。けれど、人間を冷たい目で奥底から確認する洞察力には、感服するものがある。 ぜひ一読を。 | ||||
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人が人間性を維持しようとする事がいかに難しいか、暴力の魅力がいかに強いかを教えてくれる作品です。 難解な本という訳では無く程よくエンターティメント性もある、とても質の高い本です。 大人が読んでも考えさせられますが、人間だれしも持っている「闇」を現実にまだ見たことの無い中学、高校生ぐらいの人にぜひともオススメしたい一冊です。 自分が理性的だと思っている人にもぜひ。 | ||||
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非常に怖ろしい作品である。 「十五少年漂流記」と設定は殆ど同じである。「十五少年漂流記」は中々楽しい小説であり ラストもハッピーエンド。読後感もすっきりしている。それに比べると 本書の恐ろしさたるや。 漂流した子供達の心の闇が存分に描かれている。いや これは子供の心というよりは 人間の心と言った方が正しい。人間の心が持つ根源的な悪というものを 作者はくっきりと描き出している。無人島に漂流したという設定も 深読みすれば 我々自身も 今 この瞬間 一種の「漂流」状態にあると作者は言っているのかもしれない。例えば「日本」であるとか「企業」であるとか「家庭」であるとか、いろいろな その人にとっての「無人島」はあるのだと思う。そう読んでいくと これは「無人島での子供の話」ではない。「現代の我々の話」である。それを童話仕立てにしたところが 作者の腕である。 子供の本ではない。子供に読み聞かせる本でもない。我々が真剣かつ謙虚に読むべき一書である。 | ||||
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~少年たちばかりで無人島に~ すぐに比較が思いつくのがヴェルヌの十五少年漂流記だろう。 十五少年漂流記のほうは色々事はおきるが何だかんだで物事は理想的に進んでいく。結局勧善懲悪となりめでたしめでたし。それに対して蠅の王の方は・・・ 前者が子供向けならこちらは大人向けか。どちらが良い話かはさて置き、蝿の王のほうが現実的な物語だと私は感じた・・・ | ||||
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少年達を乗せた飛行機が無人島に 不時着してしまう。少年達は力を合わせて生活をするが・・・ とかくと「15少年漂流記」。 しかしその後は・・・ 社会の縮図がここにあります。 「バトルロワイヤル」ともまたちがう 子供特有の残酷さ。 | ||||
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色々と腑に落ちない点は多い。書いてしまうとネタバレになってしまうので敢えて記しませんが、「それは無いだろ」と冷静に考えるとおかしな部分も幾らかはあるわけです。 けれど、やはり傑作でしょう。本著は「英語で描かれた面白い小説ベスト13」とかいうアメリカの某大会でも選ばれた程に評価も高い作品で、この作品の名前をまったく聞いたことが無いという人は少ないのではないでしょうか。現在でもこの作品のように、「孤立した少年たちが焦燥に駆られて倫理観を崩壊していく」というテーマを持ち合わせた作品は多く、「バトルロワイアル」だの「無限のリヴァイアス」だの、あからさまにこの作品のフォロワーらしきものはむしろ現在にこそ多く語られているように思えます。 一概にラーフやピギーが確実な正義とは言えないでしょうが、大よそ人間関係において感じやすい「大局を見極められない人間たちへの憎悪」というエレメントは、強い共感を感じる。況や、世界をや、である。文学としてより、一種の娯楽小説として読むに十二分な傑作ですけれど、文学的価値としてこの作品を見たとき、何か笑えない深刻さがあるのも事実である。 | ||||
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無人島に流れ着いた少年たちが、生き残りをかけて孤島生活を始める、読むだけで日焼けしそうな一冊。リーダーとそれに反目する少年を中心に、仲間同士が策略をめぐらせ、疑いあい、隙をうかがいあい、機会をとらえて攻撃しあう・・・。容赦を知らない少年だけにその戦いは恐ろしいが、必死で生きようとする彼らに嘘は微塵もなく、読み終わった後はさわやかな気持ちになれる。血と汗と砂と涙にまみれた戦いの後に、一陣の風が吹き抜ける。 | ||||
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末尾の解説によると「蠅の王」とは、聖書に出てくる悪魔ベルゼブルの ことなのだそうです。題名が示すようにこの本は、「善と悪」、「正と 邪」がテーマになっています。私は最後まで読んでみて、それよりも 「理性と本能」の方がぴったり合っている気がしました。 物語は、少年たちが乗った飛行機が南国の孤島に不時着し、少年たちだ けで生きていく過程を描いています。酷熱のもと、動物的な生活を送っ ていく中で本能が目覚め、少年たちの間に亀裂が生じ、理性と本能の戦 いとなって対立していく様が描かれている気がしました。自衛本能は 「悪」や「邪」では割り切れないので、「理性と本能」がテーマとして 合っている気がしたのです。 子供は本能により近い分、自衛本能も色濃くなり陰惨な行動に駆り立て られていくのでしょう。南国の灼熱の太陽が意識を朦朧とさせ、孤島と いう無秩序な世界が更に本能を生起させるのに拍車をかけています。そ の風景描写も素晴らしく、読んでいる文字がかすんで見えるくらい物狂 おしい暑さが伝わってきました。 人間も動物であり本能があるのを改めて感じました。そして孤島であっ てもビル街であっても何ら変わりはなく人間の奥底には恐ろしい本能が 存在しているのを感じ取ることができました。 | ||||
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少年たちが辿り着いた島は一つの地球のミニチュアである。 そしてその少年たちは、一つの人類のモデルである。 この話は、今、決して人事ではない。 現に、今、ジャック・メリデューは世界中にいるからだ。 | ||||
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ゆっくり、じっくり、自分の正気が侵されてゆく手触りが、止めて欲しいくらい緻密に書かれた怪作。「裏十五少年漂流記」とも言いたくなる本作は、星新一氏の傑作「ピーターパンの島」と併せて読むのをおすすめしたい。自分がゆっくり壊れて、何者かに乗っ取られてゆくのを冷淡に観察する少年の眼。年少者ゆえの残酷さや閉鎖状況のもたらす狂気を余すところなく書ききっている。装丁の池田満寿夫氏のエッチング(?)も凄いでしょ? | ||||
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S・キングの「アトランティスのこころ」に登場する少年の愛読書。キングがこの小説を重要な小道具として使っていることに興味を惹かれ、早速アマゾンさんで購入しました。久しぶりにすばらしい小説に出会えたというのが読後の感想です。まず1954年にこれほどショッキングな内容の小説が執筆されていたことに驚きました。原始そのままの姿の孤島で、集団を形成していく少年たちの姿。少年たち(主人公ラーフは12歳で最年長)は無垢であるがゆえに、私たち祖先の原始社会の形成過程(楽園のような民主生活がいつの日か異端児によって肉食=権力=権威に移行していく必然性)が一気に物語られているように感じました。少年たちが時折思い出す大人たちは、自分たちを正しく導き律してくれるまるで神のような存在です。また、食した後に杭に串刺しにしてさらされる豚の頭部は、魔よけという行為が本能的に潜在意識にあることなどを気づかせてくれます。そのほかにも、ほら貝、隊長、集会、共同生活、闇、焚火、狩猟、儀式、酋長、フェイスペインティング、宴会、肉食など、さまざまなキーワードによって、想像力を掻き立てられる作品です。 | ||||
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無人島に不時着した少年たちをとうして人間のありかたを追求した名作。はじめは、秩序だった生活をおくるがこの島に野獣がいるのではと怯えだす。しかしその野獣は少年たちの心の中で育ち始めていた。人間だれしも持っている獣性が極限状態で徐々に発揮されていくさまは、読んでいて怖いと思った。 | ||||
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この小説は映画化もされたが、現代では非現実的と考えられるストーリー展開が、各登場人物の思いを詳細に表現している点で非常にリアルに感じることができる。極限の状態で、人間の本質とは何かを考えさせられる本だった。 | ||||
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無人島に取り残された少年達。大人のいない楽園のはずが、やがて‥。後半部分は息をつく暇も与えず結末をむかえる。この本を初めて読んだのはもう十年近くも前だが、あまりの展開に夜がふけるのを忘れたのをおぼえている。しかしただスリルがあるとか、そういうことではなく、人間がもっているもの、子供の頃からもっているもの考えさせられる名作であると思う。大人子供を問わず是非読んでほしい一冊。 | ||||
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飛行機が無人島に不時着し,子供だけが十数人生き残るという書き出しはヴェルヌの「十五少年漂流記」を彷彿とさせる.しかし,物語は狂気と恐怖をはらみつつ展開していく.対立する2つのグループの関係の変化とそれに伴うそれぞれのメンバーの心理的な変化が見事に描き出されている. | ||||
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