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(短編集)
修道女フィデルマの挑戦
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修道女フィデルマの挑戦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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中世歴史ミステリー好きの方は、是非、一読して頂きたい。主人公の目上の方に対する、振る舞いや言動はハラハラ、ドキドキしますが読了後は、スッキリします。フィデルマの頭の回転の良さ、機転には、いつも感心してます。 | ||||
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フィデルマ自身もさることながら、この時代に弁護士が存在し、女性でも法律を勉強していたというアイルランドの文化歴史に興味を魅かれます。「化粧ポウチ」など、現代の学校や寮でもありそうで読んでいてわくわくしました。私としては、このあとの他の生徒たちとの生活など、フィデルマの学生生活のお話を読みたいです。 | ||||
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やはり短編集は読みやすい | ||||
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修道女フィデルマシリーズは、これまで長編7作、短編集3作が刊行されており、 本作は、短編集の4作目に当たります。 これまで、翻訳版は作品の年代順ではなく、本の中で前回の働きへの称賛など あり、それはどんな事件だったのか、また、既知の登場人物との関わりなど 詳しくわからない事を残念に感じていました。 今回の短編集では、「化粧ポウチ」にて、いよいよ、タラの学問所においての、 あの「モラン師」と学生時代のフィデルマとのエピソードが紹介されます。 16歳くらいの、うっすらとそばかすが散った少女、フィデルマの登場です。 寮で過ごす初めての夜に、同室の上級生に「苛めようとされた」り、 故郷や友を思い、切なくてなかなか眠れない様子は、あのどこまでも強気な フィデルマを知っているだけに、意外で、愛おしく感じられます。 フィデルマファンの方には、是非知って頂きたいエピソードです。 まあ、すぐにいつものフィデルマというか、若いだけに分別がまだ十分 でなく、ほとんど生意気なくらいの、いつもの調子を取り戻しますが。 本作品には、短編が6作、掲載されています。 「化粧ポウチ」 先ほどの、タラの学問所、入学初日と翌日とのエピソード。 「痣」 学問所で4年間を過ごし、最初の学位取得試験の最終日、モラン師の 試験当日、なんとフィデルマは遅刻してしまい、心身とも取り乱した 状態で試験に臨むことになるが・・・。 「死者の囁き」 学問所を卒業し、ドーリィ(法廷弁護士)の資格を持つフィデルマ。 すでにその活躍から名声が知れ渡っている。 後見人のラズローン修道院長と一緒に、暖炉のそば、マルド・ワイン (美味しそう)を飲み、くつろいでいる時に、身元不明の農婦らしい 死体の調査を提案される。 「バンシー」 死を嘆く妖精、バンシーの伝承が根強く残る、鄙びた農村での殺人。 確かにバンシーの声を聞いたと証言するものが二人いて・・・。 フィデルマの、論理的推理が冴える。 「消えた鷲」 フィデルマのかけがえのない相棒、エイダルフ修道士がやっと登場。 ただ、一緒に活躍するのではなく、少々言葉を交わすのみ。この 二人のやり取りをいつも楽しみにしているので、そこがちょっと残念。 「昏い月 昇る夜」 アンルー(上位弁護士)として、裁判官を務めることになったフィデルマ。 事件の詳細を調べるために、アワン・ヴォール川を遡っていく事に。 フィデルマの頼もしいお供は、既出のロス船長。 調査の為に、危険と思われる砦にも果敢に踏み込んでいくフィデルマ。 友好的でない相手にはわざと傲慢な態度をとるのも、お約束通り。 本当に面白く楽しませてもらいました。 1日足らずで、あっという間に読んでしまったのが悔やまれます。 長編との前後関係や、年代も調べてみると興味がまた増します。 個人的には、長編が大好き、前回翻訳本から2年が経ち、次の 長編の刊行を心待ちにしています。 余談ですが、 ピーター・トレメインのアイルランド幻想 (光文社文庫)も読んで おくと、そのアイリッシュ・ホラーの雰囲気が、このフィデルマ シリーズの伴奏曲のような効果をもたらしてくれます。 | ||||
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