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裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル
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裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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本作は某掲示板で10年ほど前に盛り上がった「洒落怖」というスレッドでおなじみとなった八尺様やくねくね、ヤマノケといった怪異に少女たちがまきこまれる内容です。怪異の不気味さと女の子たちのかわいさ、そこにひとけのない心象風景のような裏世界の描写が素晴らしく、SFファン・ホラーファン・百合好きにお勧めできる内容です。 男たちはほぼ全員脇役で、ジュラシックワールドのごとくお手軽かつグロテスクに殺されますが、女子たちのきゃっきゃうふふがあればまぁどうでもよくなるのが女子二人inハードSF異世界ジャンルの素晴らしい点であろうと思います。このジャンルはさいきんぼくが読んだものだけでも 少女終末旅行 惑星クローゼット 百万畳ラビリンス 好奇心は女子高生を殺す 栞と紙魚子シリーズ と一ジャンルとして確立されてきている感があります。このジャンルは寸止めといいますか、セクシャルな面が出てきてしまうとSF世界自体が陳腐化してみえるため本作はやや行き過ぎた印象を受けますが、個人差の範疇だと思います。 | ||||
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2chだか5chだかをやってる人なら一度は目にした事のありそうな怪談が含まれる話でした ですがこれが面白いのなんのって 夜自分の部屋でデスクランプ1つ付けた薄暗い空間を背後に読むことをおすすめします怖かったです | ||||
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久しぶりに本を読もうと思い、こちらの作品がオススメに出ていたため購入しました。 元々ファンタジーが好きで、オカルトや都市伝説は怖くてそこまで好きではなかったのですが、こちらの作品は主人公の女子二人が良い具合にギャグっぽくしてくれたり、掛け合いが楽しかったりで、ハラハラドキドキしながら最後まで一気に読んでしまいました! とても楽しかったので、次も買おうと思います。 素敵な作品をありがとうございます。 | ||||
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ホラー小説でしっかり怖さを出してるんですがそれ以上に面白さが勝ります。 ガラケー時代に読んでたような都市伝説にクトゥルフ的なホラー+SCP的な解釈をひっさげており読んでて「面白い>怖い」となりました。 あとこの二人の百合関係は最高です! | ||||
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いろんな様々な方のレビューを見てまず思うだろう。これは百合作品なのだと。 いや、嘘は一切無いのだが百合作品だから読む気がしない・・・ラノベぽいから読む気にならない。そんな風に思わないでほしい。※ラノベの定義については触れないでください。 まず百合である前に主人公達の人間ドラマなのだ。この作品の登場人物は何かしら欠けている。完璧な人間などいないのだから当たり前だと思うかもしれないが、そんな不完全で危うい部分を持つ二人が危険だらけの裏世界に冒険に行く話だ。命がかかった状態で助け合い信頼しあって生まれた友情がただの友情なわけがない、相方の為なら恐怖に立ち向かうために勇気を振るう。いわゆる友情以上に大切な関係なのだ。 残念ながら語彙力の乏しい私には上手く言い表すことの出来ない関係だ。作中に適切な言葉があるので読んで確認してほしい。 そのような人間関係の結果、百合作品だと思われても仕方がない。というか作者は百合を意識して書いたらしい為百合なのだが、安易に百合だからといって読まないなんて言って欲しくない作品だ。これほど人間臭い友情を書いた作品は珍しいと思う。 次はホラーSFに関してだ。私の個人的な話になってしまい申し訳なのだが、私自身は怖いものが得意だ。 特にホラーが好きとか言う訳ではなく、驚いたりはするのだが別段怖いと思う作品があまりないというだけだ。 じゃあこの作品は怖くなかったかと言われると・・・怖かった。いや恐ろしくなったのた。 なにを言ってるのかと思われるかもしれないので説明しよう。この作品の怪物はネットロアのような、いわゆる怪談話が元ネタになっているのだが特に最初は怖くは無い。ぶっちゃけそんなに怖いやつらは出てこない。※確かに目の前に現れたら生物的な反応で怖いとは思う。 この作品の恐いところは恐怖を与えようとする意思が世界にあることなのだ。登場人物たちに恐怖を与えようと試行錯誤してくる狡猾な何かが存在しているのだと思う。そいつの存在が恐く感じるのだ。 この作品は直接的な恐怖を与えてくる怪物ではなく、悪意や狂気をもって恐怖植え付けてくる幻想的な裏世界を怖がる作品なのだ。 この恐さを体験するには何時間も何時間も閉所にこもって一気に読了することだ。 私自身、日が昇って沈むまでに1巻と2巻を通しで5回読んだ。考えて考えて想像し、何度も何度も繰り返し本の世界に入ることで恐怖を体験できる。ホラーの楽しさを体験出来たのだ。 そんなわけで今後このシリーズが人気になるようにと思いレビューを書いた。 読みやすい文章ではないと思うがここまで読んで頂いた事を感謝します。 つまり私がここまで書いてわかったことが、ただひたすらこの作品が好きなんだなと言うことです。 ちなみに私の好きな人物は小桜さんです。まじで小桜さんかわいい。 | ||||
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面白かったです。 同じ雰囲気で作品が続いて欲しいと思ってます。 洒落怖(死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?)よりも胸の悪い展開は薄くなってます。 変な表現ですが、気持ちの良い怖さを体験できました。 | ||||
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ストーリーは最高だけど自分の想像力が足りなくて今更の場面どんな状況なのか分からない部分がいくつかあった。 コミカライズもされ始めたので両方オススメします! | ||||
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ネットでよく都市伝説を見るのですが、 帯のキーワードに見事惹かれ、買ってしまいました。 都市伝説たちをさらに不気味に、 しかし冒険として描いていたのが最高に面白かった!! 女の子のコンビアクションはほとんど読んだことが無かったですが、 ふたりの友情もしっかり楽しめました~ 2巻まで一気読みしてしまったし、続きとコミカライズに期待です!! | ||||
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読み終わるまで気づかなかったのですが「ウは宇宙ヤバイのウ!」の作者さんだったのですね。 そりゃあ面白いわ。 2chのネット怪談に慣れ親しんでる人ならより面白いと思います。 | ||||
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ネタバレになると怖いので詳しくは書けないですが、 怪談物が好きで百合が好き、で女主人公物が好きな人にオススメします。 書き方も非常に読みやすく丁寧 この作家さんの他の百合小説が読みたいと思いアマゾンで調べましたが他になかったので残念でならないです。 | ||||
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百合期待して買ったのですが 異界探検作品としての出来栄えがかなりいい めったに読まないタイプの作品ですが早く2巻読みたいと思ってしまうだけの魅力あり | ||||
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色褪せた葦の湿原、初期装備のマカロフ、点在する廃墟、得体の知れない怪物、そして極め付けとして現れるグリッチという怪異。 ここまで読み、題名を見直してニヤリとした。 旧ソ連のSF作家であるストルガツキー兄弟の代表作に「路傍のピクニック」という作品がある。 一般には「ストーカー」という題名で有名であり、ソ連時代に映画化され、近年もゲーム化されて記録的なヒットを出している。 オマージュとして古典SFを引用する事自体は珍しくないが、この作品の場合、人間の認知を利用して恐怖を与える場としての裏世界という設定がある。 主人公と相棒が当初は「グリッチ」に出会わなかった理由が、幸運として片付けるにはすこし都合がよすぎるという本人の回想。 そして、裏世界のことをゾーンと呼ぶ、グリッチを教えてくれた男。 この古典SF自体も、ネットロアと同様、知っている人間にのみの作用する舞台装置(作中人物と読者両方への!)だったのではと思い至った際に、なんとも言えない愉快さを感じた。 日常の延長としての非日常的な恐怖。 路地裏からいける異世界というこの非日常感は、本当にわくわくさせられる。 リアルタイムで本当にあった怖い名無しを読み、stalkerにどハマりしたような層にとって、本書は読み応えのあるものになるだろう。 | ||||
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期待どおりでした!SF短編賞おめでとうございます。超怖かった…笑 エピローグ的なものがない…つまり続編ありかな?期待しております。 | ||||
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異世界モノ大好きならお勧めです。 ちょっと緊張感が少なめですが、ほんわかした冒険もいいものですね。 | ||||
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途中、つい色々ググってしまい、一気読みが出来ませんでした。それが悔やまれます。 | ||||
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物理本の方だとイラストが何枚かある(ググると出るので)かなあと思ったんですが、キンドル版だとないのかな?自分のスマホの機種のせいかなとも思ったけど、多分俺のスマホが異世界につながっているためイラスト見れないんだと思いながら脳内で補完しながら読了しました。続編出るっぽいし、アニメ化まで行き着いて、映像化された異世界を見てみたいし、他の人が見るその映像と自分の見たモノがあまりにも差異があったりして色々と混乱したい | ||||
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異世界へ飛び込んだ少し自分に自信の無い女の子が 黄色い髪のカッコイイ女の子と出会い よく分からないものに襲われるけど力と知恵を合わせて倒す! どったんばったんおおさわぎ! という話です たのしー! | ||||
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裏世界の風景を、怪異の形貌を、異語の耳触りを描写から想像すると、そら恐ろしさが襲いかかってきます。 読んでいる間の時間が飛んでいたかのような錯覚も起こります。怖い。 動画のリンクを次々踏んでいく感覚に似ています。恐怖の訴求力に引き込まれます。 | ||||
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都市伝説SF。たまたま異世界への入り口を見つけたヒロインを語り手に展開する女性二人の連作冒険小説。 くねくね、八尺様、きさらぎ駅、時空のおっさん、と次から次へと登場するクリーチャーが、ややホラー風味。くねくねなど、見て存在を認識するだけで感覚に異常を来たし始め、存在を理解したら狂ってしまう辺りは完全にクトゥルー神話でこの作者ならではだな、でもその後に出て来る連中は少し違う感じだな、と想っていたら、そいつらがネットで語られている怪談(都市伝説)に登場すると云うのが作品上の設定ではなく現実だったと知って驚いた。 くるくるなんて、CthulhuかZoth-Ommogのノリだが、Gathanothoaほど危険ではなく、それなりに可愛い感じだったのだが、こいつも都市伝説に本当に居たのか。 一見弱そうな語り手の方が人生の闇を経験しているだけに精神面では強く、銃器の扱いに長けたカッコ良い美女の方が実は打たれ弱いと云うのが中々魅力的。 | ||||
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一迅社文庫で発表された「ウは宇宙ヤバいのウ」以降すっかりハマってしまった作家である宮澤伊織。 暫く音沙汰が無かったのでどこで活動されているのかと思っていたらSFマガジンだったとは。 物語は主人公の紙越空魚が「裏側」と呼ぶ異世界の沼地で身動きが出来ないまま 鼻と口がギリギリ水面に出る状態で溺れかけている「デス寝湯」の危機に陥っている場面から始まる。 溺死寸前の空魚の危機を救ったのは長い金髪が特徴的な仁科鳥子。 空魚の金縛りの原因となっていた白くてひょろっとしたシルエットのくねくね動く影に 岩塩を投げつけて撃退した鳥子に助けられた空魚が二人そろって脱出した先は大宮駅の東側にある廃屋。 高校時代から廃屋探検を繰り返していた空魚が偶然見つけた異世界への入り口である廃屋の裏口。 その先にある空魚が「裏側」と称する異世界に消えた冴子という人物を探す鳥子に連れられる形で 二人は人知を超えた異形の存在が蠢く異世界の探検を繰り返すことになるが… 怖い、そして、それ以上に巧い。 「ウは宇宙ヤバいのウ」を含む一迅社文庫での作品で感じた事ではあるけど宮澤伊織作品って 読者がいつの間にか白昼夢の様な現実感覚を喪失した状態に知らず知らず引きずり込まれている。 自分の感覚異常に気付いた事の恐怖感は本物だし、その状態に気付かずに引っ張り込む手口は神業。 本作は「くねくね」や「八尺様」、「きさらぎ駅」、「時空のおっさん」といった 都市伝説や2ちゃんねるのオカルト超常現象板の人気スレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」に 投稿されて広まった噂話=「ネットロア」を元にしたホラーテイストの作品なのだけど、 都市伝説を取り扱った作品は作者の出自であるライトノベルでもしばしば見掛けるが、怖さのレベルが段違い。 その怖さの特徴は「侵食」にあるかと。 序盤は女子大生の空魚と「冴子」という知人を探す中で空魚を助けた鳥子が「裏側」と呼ぶ異世界への 潜入と探検を繰り返す様子が描かれ、そこに鳥子の友人で「認知」の研究者小桜が絡む形で進むのだが 最初は旅立った異世界でのみ遭遇していた怪異が、安全であった現実世界にいる筈の空魚たちに忍び寄り、 彼女たちを取り巻く世界を狂わせていく…という裏側の侵食が進む様子が描かれている。 序盤の異世界探検も色々と怖い部分は多い。 二人以外にも「裏側」に潜り込んでいる人間はいるのだけど、失踪した妻を探して「裏側」に辿り着いたという 肋戸という男が最初は頼りになる人物と見えながら、徐々に「実はもうどうしようもなく狂っている」という 正体が炙り出しになっていく展開は心の奥から「ジワー」と嫌な汗が垂れてくるような緊張感に満ち溢れている。 中盤での異世界探検を終えた打ち上げに出掛けた新宿の居酒屋の店員が「くびりやらいので、あぶらがらすがきます」と 一見日本語の発音っぽく聞こえながら何一つ意味が通らない異言を発したり、何故か厨房の奥から 犬の吠える声が聞こえたりして「え?」と不審に思って空魚たちが店を出た時には裏側に引きずり込まれているという 異世界の侵食が始まった事を告げるシーンの怖さはガチ。 何故ここまで怖いのか、と考えてみたのだけど、この話空魚たちが遭遇した人外の正体や 空魚たち同様、裏側に引っ張り込まれて閉じ込められた状態で遭遇し、置いてきてしまった人たちのその後、といった 読者が「あれはいったい何だったの?」、「あの人たちは最後どうなっちゃったの?」という「気になる部分」を 一切説明しないのである…つまりそこに読者の「想像力」が働く仕掛けを用意してあるのである。 そんなの情報不足、作者の説明不足やんけ!…と憤る方もおられるかもしれないが、 作者が意図してやったのであれば話は別である。 というかこの作品のテーマである「人間の認知の一形態としての恐怖心」という部分を考えれば 明らかにこの「あえて説明しない」というスタイルは作者が意図してやっているとしか思えない。 人間が暗闇を怖がる、というのは「暗闇=暗い」という視覚を通じて知覚した情報に 「暗い=何がいるか分からない=襲われても対処できない=何かがいるとしたら何? =ナイフを持った凶漢?=凶暴な肉食動物?=名状しがたい異世界存在?」…みたいな 脳内のデータベースに収められた知識を基にした「意味づけ」が働く作用=認知が働くからである。 作者が提示する都市伝説やフォークロアの輪郭を完全には明確化せず「今見たのは何?」と 読者が想像し、勝手に意味づけしていく「認知」を利用して読者が内側から湧いてくる恐怖心を 自ら倍増しにする事を狙って仕掛けている、読者が自らの「認知力」で自らを怖がらせるという 渋川先生の合気柔術みたいな摩訶不思議なテクニックと言えよう…実に見事。 読み終える頃には裏世界の重要なキーとなっていながら何一つ説明がなされない「青」に 自動的に「青=怖い、超怖い」という条件反射を刷り込まれるまでこのテクニックが徹底されている。 見せ過ぎず、語り尽くさずで人間の「認知機能」を活用しまくる宮澤マジックを大いに堪能させられた。 読者に「怖い」という感情を味わせまくった上で「一体この恐怖という感情はどこから湧いてくるのか?」という 「恐怖論」ないしは「知覚と認知の間にあるもの」を考えさせてくれる非常に興味深い一冊。 「怖い」という感情を研究し尽くし、それを文章に反映させる技術を研ぎ澄ませた宮澤伊織渾身の作品。 「ジワジワと恐怖に引きずり込まれる様な体験をしたい」という方は是非ご一読を! | ||||
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