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ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン
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【この小説が収録されている参考書籍】
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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繰り返し訪れる残虐描写に辟易して途中で読むのを断念してしまいました。どちらかと言うとSFホラーに属する作品です。「高い城の男」は日本が経済発展してアメリカの脅威になる前の60年代に書かれたからか、日帝に関しては随分と寛大な扱いをしていました。しかしこの作品は特高やアメリカ人テロリストの拷問などの描写が見せ場になっていますので、そのような描写を好まない人にとっては暴力的で俗悪に感じることでしょう。 「21世紀の高い城の男」などという売り文句に乗って買ったわけですが見事に期待は外れました。思えばディックの「高い城の男」は日帝とナチに分割支配されたアメリカという悪夢のような世界に生きる人々の日常を淡々と描き、それでいてSFらしい世界の終末と新たな希望を添え、私のようなSFファン以外の読者でも十分読ませる圧倒的な筆力がありました。全編で出る死者は悪役3人で実にありあっさり死んでくれます。描かれるのはあくまで異世界の日常であり、読者はまるでその世界が存在しているかのごとく物語に引き込まれます。拷問やむごたらしい死に方を売りにして非現実的なロボットが出るような本作とは対照的です。 | ||||
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タイトルと巨大メカ、興味深い「if」の世界ですごく期待値★★★★★だったのに...結果から言うと拍子抜けでした。 それから最初にはっきり言っておきますが日本国は悪役扱いです。中盤以降徐々にUSJ軍(=日本軍)の残虐非道で愚かな描写が増え、最終的には嫌日に持っていくような作りになっています。これを読んだ外国人は日本人に対して悪いイメージを植え付けられるでしょうね(南京大虐殺の被害者数の表記を見てもしやと思って著者紹介見たらやっぱり韓国系で、糞尿表現がところどころに見られる点と併せて妙に納得)。 ただ、もし実際に日本が太平洋戦争で勝っていたら実際にそういう現実があったかも知れないという可能性は否定できないのでそれについては特にマイナス評価はしません。 最大の不満は女性メカパイロットのクジラ!(捕鯨を意識させる嫌日ネーミングなのかもしれませんが) こんな魅力的なキャラを登場させておきながらちょい役で終わりとは。後半の山場でなぜ再登場させなかったのか全く残念。代わりに子供を出すセンスが理解できません。 もう一つの不満は主人公が最初から最後まで信念がなかったこと。途中で秘めた才能を発揮させ(といっても割と序盤で実はこの主人公が...と推測できてしまいましたが)これからその能力をフルに活かして活躍するのではと期待させ、そして終盤まではその期待通りの展開だったのに、最後の最後に実は主人公の主導ではなかったとの告白。「あれ?やっぱりぼんやりさんだったのかこの人」とがっかりしました。そしてぺちゃんことは呆気にとられる。特高ヒロインの最後の独白もなんか薄っぺらくて一気につまらない女になってしまいました。 そこはやはり全ては主人公が復讐心を抑えてぼんやりさんの仮面で行動したことによるもので、最後に一矢報いて「我が生涯に一片の悔いなし!」って感じだったら読後のもやもや感はなかったでしょうね。 (基本評価★3として) テーマは良かった★+1 読みやすさ★+1 クジラの使い捨て★-1 主人公の魅力★-1 糞尿表現★-1 最終評価★★、つまり期待はずれでした。 でも、メカやクジラの出番を増やしてラストシーンをもっとすっきりするものに差し替えたものをアニメやコミックとして出したら結構人気でるかも知れませんね。 | ||||
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デイックのアイデアを踏襲したようで、時代考証のない兵器が登場したりと、 三文芝居です。 | ||||
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ギズモード・ジャパンの記事を読んでから楽しみにしていました。 届いてすぐに上下巻一気読みしましたが読み進めるうちに違和感が大きくなってきました。 劇中で日本が行う残虐行為があまりにもかけ離れてと言うか、中韓の抗日映画のそれとそっくりなのです。 最初は日中韓の問題を落とし込んでいるのかなと思いましたが違うようです。 この作者は本気でそう思っています。 後書きでそれが判ります。 まず作者本人が韓国系アメリカ人であることが明かされます。 そして「史実をしっかりと押さえておきたかった」という作者の参考文献の中に「ザ・レイプ・オブ・南京」が列記されています。 つまりこの作者の日本の歴史・日本人観は中韓のそれがベースです。 これで自分の感じていた違和感、薄っぺらな印象に説明がつきました。 この作者は特に日本に対して悪意を持って書いたわけでは無いと思います。 単純に、日本のポップカルチャーやディックが好きでそれを題材にして作品を作り上げたかった。 だからそれをメインに据え、「それ以外は適当に拾ってきてくっつけて」作り上げただけです。 それ故に作者が書きたかったものに対しては描写は細かいですが、そうではない「適当に拾ってきた」部分は希薄で印象に残りません。 「神は細部に宿りけり」という言葉があります。 映画でも、コミックでも、そして小説でも読者/観客に想像力を働かせてもらう/観客を騙す為には脇をしっかりと締めて描写しないと嘘を見破られてしまい白けてしまいます。 SFの分野は特にそうです。 その意味でこの作品は失格です。 帯に高い城の男とパシフィック・リムの名が出てますがその二作品に対し失礼です。 何せメカに関してはほんの数ページ程度で詳しい描写も一切無いのですから。 時間の無駄でした。 高い城の男を読み直します。 | ||||
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