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信長の二十四時間
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信長の二十四時間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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信長暗殺に忍者を噛ませるとこうなる、という一つのシミュレーション。信長の遺骸がいまだに行方知れずの理由と、秀吉の大返しの秘密については、歴史フィクションとして「これもありか」と納得。 | ||||
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ラストがあまりに酷すぎました。ここまで嫌いになれる本も珍しいです。 他の方もおっしゃっていますが作者は単に信長が嫌いなだけでは? 人物描写が多いのですが、裏返せば感情の描写が多いということです。立場もあまりに偏っています。 この内容で「信長」の名前を冠さないでいただきたい。 星はつけなければならないので1ですが、なくしてもいいくらいです。 | ||||
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本書は、2013年2月にNHK出版から刊行されたものを、 2017年10月の文庫化に際し、加筆・修正したものです。 忍びと武将たちが見た信長像が肝との事で、伊賀流忍術の祖・百地丹波=連歌師・里村紹巴の設定です。 話は、とても面白く、本書で描かれた本能寺の変に説得力を感じる方が多いと思いますが、 いろいろな事情を知った現代人だからこその発想で、意見が分かれる説に関しては 本書の内容に都合が良い説を繋ぎ合わせているだけです。 それにしても、本能寺の変前日からのアメリカドラマ「24」をなぞった手法は、巧みでした。 | ||||
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全く読んでて面白みもくそもない本だなぁとおもった。 だらだら感が凄い。 すぐに眠くなる。 他の戦国時代の背景の小説ではさくさく読めるのに。 あまりおすすめしません。 | ||||
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天正伊賀の乱の直後から話が始まり、百地党の忍者が仲間の恨みを晴らすために様々な人間の思惑の下に信長の家臣を巻き込むという展開は面白かったのだが本能寺の変の後のラストが頂けなかった。 羽柴秀吉と黒田官兵衛が自己保身の為に信長を殺すという展開は上田秀人氏の小説でもあった展開だが、本作では明智光秀に罪をかぶせるという腹黒さと秀吉の残酷な面が書かれてます。 本作では信長の真意が平清盛に成ろうとしていたが朝廷がそれを許さず、その事により足元をすくわれることに成るが、朝廷の為に動いていた忍者により死よりも辛い罰を受けることに成るという終わり方なのだが、あまり好きになれなかった。 | ||||
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本能寺の変に基づく小説は沢山有り色々な説が有るがこれはこれで面白かったです。 | ||||
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本能寺の変の真実を大胆な仮定で語る作品 文章に無駄な贅肉がなく、そこそこの文量があるにかかわらず読みやすい 言葉の選び方もスマートなので内容がすんなり頭に入ってくる なにより読み物としてのエンタメ性も高い 既存の本能寺の変の概念を一度バラバラに崩してみて 更にあちこちからパーツを持ち寄り それがなぜかピタリと当てはまってしまったという 話の内容にも齟齬がなく読みごたえがある (多少の無理やりさ加減はあるものの、それは現実世界にもままありがちなので許容内) ただし、ラストが酷い なんなら尻切れトンボといわれようとも 最後のエピローグはすっぱりと削ってしまった方が良かったように思います 本能寺の変の裏で暗躍した人達が ある者は歴史の表舞台で更なる活躍を遂げ またある者は歴史の陰へと消えていく それで良かったのではと思えるほどにラストに詰め込まれた設定が無意味 それまでの話の筋とは全く別ラインのオチへと進んでいく なぜいきなり伊賀者は人でなしとかの話になる?(忍びの国の影響?) 唐突すぎるI'm your father(fatherじゃないけど) やっぱり根本は一本じゃなかった伊賀者 などなど いや、これそんな話じゃなかったでしょ? と呆然としたままの読了となりました | ||||
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信長好きの人にとっては、ラストの信長に対するこき下ろし方はあまりに酷いです。日本史上最強の武将を、フィクションとはいえここまで侮辱する描き方は初めて見ました。信長好きの人にとっては、非常に後味の悪いラストになると思います。彼の幼少から死ぬまでの性格や実績に鑑みると、あのような醜態を晒すことはあり得ないと思います。 ラストに至るまでの描写がそれなりに説得力があり面白いので、星1つではなく2つにしました。 ラストのほか、大きな疑問点がいくつかあります(ネタバレの可能性があるのでご注意ください)。 1.天下統一後の構想(しかも極めて危険)を信長がペラペラと話すはずがない。まだ統一には毛利、島津、上杉等数々の敵を倒さねばならない状況で、味方をも一気に敵に回す構想を不用意にペラペラしゃべったり、そのことで信忠と言い争うということはあり得ない。百害あって一利なしである。仮にその構想が本当だとしても、天下統一後に(あるいはもっと直前に)実施すればよいこと。なお、この小説が述べる信長の天下統一後の構想はあまり説得力がないと思う。織田家の存続が第一目標で、旧い体制の朝廷との合体を最重視したことは疑問。織田家の存続が第一なら副将軍になっても良かったのではないか?あるいは尾張一国平定した時点で守りに入ればよかったのではないか?なぜ織田家を危険に晒してまで天下統一事業を進めたのか? 2.安土において、信長は、反応次第で家康を殺すかどうか決めようとしているが、二人しかいない状況で家康の反応に依存する必要はない。殺すつもりなら、家康が例え完全に恭順の意を示したとしても殺せばよい。死人に口なしで、「家康が謀反を起こそうとした」とあとで言えばよいだけ。しかも後になって「やはり殺す」と言うのは、事の重大性に鑑みてあり得ないようないい加減さ。(逆に言うと、歴史上信長がこの時点で家康を殺さなかったということは、信長に(少なくとも安土招聘時点で)家康を殺すつもりがなかったことの証明になるということか?殺すつもりならこの時が千載一遇のチャンス) 3.官兵衛が対毛利の最前線を抜けることができたのか?戦目付がいる中、そんなことをすればすぐに大きな問題になったのではないか? 4.光秀に謀反のつもりがなかったのであれば、本能寺から山崎の合戦までになぜそのことを一言も主張しなかったのか。「自分は主殺しなど一切していない」との主張が全くなかった理由が描かれていない。光秀も家臣も全く言わなかった理由は何か?本当に謀反をしていなければ、全力で反論するはず。ということは、やはり光秀が本当に謀反をしたことの裏返しではないか?秀吉がもみ消したというかもしれないが、あの時点あるいはその後で秀吉に敵対した武将(家康や勝家)が秀吉の謀略だったと主張することもできたはず。そうすると秀吉の正統性は大きく揺らぐか崩れる。実際にはそのような話は全くない。最後の方は作者もだいぶ端折っている。 5.最後に秀吉が紹巴の脅しに屈した理由がよくわからない。あんなことを言えば、却って秀吉はその人物とともに伊賀を滅ぼそうとしたのではないか?既に大きく踏み出しているのだから、むしろ全力で(当該人物とともに)殺すのが理屈に適うのではないか。 その他にもいくつか疑問点がありますが、要するに作者は信長が大嫌いなのではないでしょうか。最後のシーンを描くためにこの本を書いたとも思えます。ただし、信長が、天下統一後に家康や秀吉をどう扱っただろうか?という点は想像力を掻き立てられました。彼らを殺した可能性は十分あったか?知事・代官という形で用いたか?それとも東アジア征服のために引き続き重用したか? | ||||
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諸説いろいろある”本能寺の変”を読み物として取り扱うということは、諸説ある中から著者なりに信じる説を元に描くことが従来のセオリーであるが、同時に、真相が定まらない事柄なだけに、史実の中にオリジナリティを自由に盛り込めることのできる余裕が他の歴史的事件以上にあるという点において、作家の歴史観ならびに小説手腕の見せ所でもある。 今作においては、被害者たる信長自身、朝廷・秀吉・家康・光秀・信忠という、諸説ある陰謀説・主犯説にあげられる人物の事変前後の動向を、伊賀忍の生き残りたちが信長暗殺計画に仕立て上げていく、いわば陰謀説の寄せ鍋的な内容。 三職推任・正親町天皇の譲位問題に絡む、信長の対朝廷政策ならびに毛利討伐後の天下布武の将来構想についての見解、無防備同然での本能寺宿泊の謎については、池宮彰一郎の『本能寺』、加藤廣の『信長の棺』シリーズ、山本兼一の『信長死すべし』などに通じるもので、目新しさこそは感じない。 だが、宿願叶いつつある状況を伴天連献上のチーズ&ワインにて祝杯を上げるお洒落なセレブ信長、本能寺にて所有の茶道具名物を自慢気に公開する見栄っ張りでお茶目な信長、忠犬同様の舎弟・家康やプチ反抗期的な嫡男・信忠との心理的駆け引きをする信長、ラストシークエンスにおけるウルトラクイズの罰ゲームやタイムボカンシリーズの悪玉トリオへのお仕置きのような(傍目に哀れかつ滑稽な)信長の顛末は、ある意味において斬新だ。 時代小説の体裁を借りた、巨大マフィア組織の内輪揉めと崩壊を描いたような印象。 頭脳明晰・教養がなまじあるがゆえに、クソ真面目に思い悩み進退について逡巡する光秀が、知らず知らずのうちに実行犯に仕立て上げ荒れていくさまは、企業論理や政官財のきな臭い癒着迎合により振り回される、中間管理職サラリーマンの悲哀にも通じるものがある。 | ||||
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信長が本能寺で死んだのは、臣下の思惑・忍びの思惑・朝廷の思惑などが絡み合った結果であるという説を描くこの作品。 忍びたちが信長を恨む理由や、家康や秀吉、光秀といった人間たちの立ち振る舞いや計略などが良く書けています。 最終的に筋は通っていますし、大きな矛盾なども見当たりませんでした。このあたりは評価したい。 しかし、この作者の最大の弱点「オチが迷走する」。これは、この作品でも遺憾なく発揮されました。 信長が好きな方には大層後味が悪い作品になってしまっていると思います(筋は通ってるんですけどね。目新しさでも狙ったのかな?)。 何故ごく普通に流さなかったのか。作者は信長が嫌いなのかな??何とも言えない苦笑いがこみ上げるラストでした。 あと、突っ込みどころとしては「24時間」のみが描かれているわけではありません。 このあたりに注意して手にとって欲しい1冊です。 オチの分、星の数は減らしました。秀吉が好きな方の方が、好感度が高そうな本だと思います。 | ||||
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本書は信長の最期の24時間、即ち本能寺の変を題材に描いた歴史小説である。 物語は天正十年四月から始まり、運命の六月二日に向けて一気に加速して行く。 複雑な人間模様とその心理、刻々と変化する状況の中での人物の捉え方が非常に面白く、瞬く間に読み終えてしまった。 本書で面白いのはやはり人物描写である。 計算高く立ち回りも鮮やかではあるが最後に情の脆さを露呈する秀吉、冷徹な策士・黒田官兵衛、頭脳明晰な故に苦悩する明智光秀、不気味な程の忍耐強さを見せる家康、更には狡賢いが度胸は無い典型的な公家、近衛前久…これらの個性的な人物達が良い持ち味を出しつつ微妙に絡み合いながら物語が展開する。 焦燥感と苛立ち、そして緊迫感と疲労感が物語全体に漲っており、緊張の糸が切れる事がない。 非常にスリリングで、然も綿密に構成された内容は多くの読者を惹き付けてやまないであろう。 尚、本能寺の変と言えば、明智光秀が謀反を起こし、信長が自刃して果てた…というのが定説ではあるが、その一方で秀吉、朝廷、或いは足利義昭に依る陰謀説等も注目されているのは誰しも御存知であろう。 そして本書はこの中から秀吉・黒田官兵衛の陰謀説を採用し、信長に恨みを持つ伊賀者・百地党を主役に据えた上で彼等の画策に周囲が翻弄されて行くという粗筋になっている。 こうした事から、極端な言い方をすれば「伊賀者陰謀説」と言っても過言では無い。 だが、実際に数多く残された逸話等を巧みに織り込みながらストーリーが進んでいくので展開が非常に鮮やかでもあり、無理矢理こじつけているような粗雑さは全く見られなかった。 但し、「陰謀説」を主体としている以上、定説に則った内容を期待する読者には不向きであるという点は否定出来ず、一応その点にも触れておかなければならないであろう。 と言うのも、私の周囲で本書を手にした人の中では意外な事に批判的な意見も聞かれたのである。 取り分け陰謀説自体に懐疑的な人の間で不評だったように思うが、やはり本能寺の変は多くの人を魅了する歴史的大事件なだけに、既に確固たる見解を持っている方、或いは思い描く人物像をしっかりと据えている方にとっては、もしかしたら抵抗感があるのかもしれない。 私自身は壮大な歴史小説として非常に面白く読んだが、色々な意見を聞いてみると成程、様々な受け止め方があると言う事も良く解ったので、この事件に対して自分がどのようなスタンスを取っているかを考えた上で是非とも購入を検討して頂きたいと思う。 | ||||
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この作品は面白いです。私も一日で読んでしまいました。 特に、最後で信長が「すまん」と謝るシーンは興奮しました。 ただ、「陰陽寮」から始まった富樫林太郎のファン。 一時、本を読む暇が無かったため疎遠になっていましたが、彼の文章は私のこころを掴んで離さなかったのです。 陰陽師のブームで一般中高生にも名前が広がり、「腐りゆく天使」という名作を生み出された夢枕獏先生。「清明。」という陰陽師ジャンルの金字塔、私のこころを骨の髄 まで啜った記憶は新しい(高校時代に五回読み返した)加門七海先生。エッセイ、マジ興奮します(オバケが「オバケだよっ」って言うアレ)。そして、最も荒っぽい文章で 堅苦しくとっつきにくい、だけど魅力的なストーリーであった富樫先生。 三人の先生は、私があまり本を読まなくなった昨今に、私のテンプルをぶち抜いた作家様です。 特に、富樫林太郎先生は飛ぶ鳥を落とす勢いでなんか有名になりました。 これから話すことはいい訳でも、保身でもない、先生への気持ちです。 「マジ、堂島物語が神過ぎて評価できねーよ!」 | ||||
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