■スポンサードリンク
信長の二十四時間
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
信長の二十四時間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
信長暗殺に忍者を噛ませるとこうなる、という一つのシミュレーション。信長の遺骸がいまだに行方知れずの理由と、秀吉の大返しの秘密については、歴史フィクションとして「これもありか」と納得。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、2013年2月にNHK出版から刊行されたものを、 2017年10月の文庫化に際し、加筆・修正したものです。 忍びと武将たちが見た信長像が肝との事で、伊賀流忍術の祖・百地丹波=連歌師・里村紹巴の設定です。 話は、とても面白く、本書で描かれた本能寺の変に説得力を感じる方が多いと思いますが、 いろいろな事情を知った現代人だからこその発想で、意見が分かれる説に関しては 本書の内容に都合が良い説を繋ぎ合わせているだけです。 それにしても、本能寺の変前日からのアメリカドラマ「24」をなぞった手法は、巧みでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本能寺の変に基づく小説は沢山有り色々な説が有るがこれはこれで面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は信長の最期の24時間、即ち本能寺の変を題材に描いた歴史小説である。 物語は天正十年四月から始まり、運命の六月二日に向けて一気に加速して行く。 複雑な人間模様とその心理、刻々と変化する状況の中での人物の捉え方が非常に面白く、瞬く間に読み終えてしまった。 本書で面白いのはやはり人物描写である。 計算高く立ち回りも鮮やかではあるが最後に情の脆さを露呈する秀吉、冷徹な策士・黒田官兵衛、頭脳明晰な故に苦悩する明智光秀、不気味な程の忍耐強さを見せる家康、更には狡賢いが度胸は無い典型的な公家、近衛前久…これらの個性的な人物達が良い持ち味を出しつつ微妙に絡み合いながら物語が展開する。 焦燥感と苛立ち、そして緊迫感と疲労感が物語全体に漲っており、緊張の糸が切れる事がない。 非常にスリリングで、然も綿密に構成された内容は多くの読者を惹き付けてやまないであろう。 尚、本能寺の変と言えば、明智光秀が謀反を起こし、信長が自刃して果てた…というのが定説ではあるが、その一方で秀吉、朝廷、或いは足利義昭に依る陰謀説等も注目されているのは誰しも御存知であろう。 そして本書はこの中から秀吉・黒田官兵衛の陰謀説を採用し、信長に恨みを持つ伊賀者・百地党を主役に据えた上で彼等の画策に周囲が翻弄されて行くという粗筋になっている。 こうした事から、極端な言い方をすれば「伊賀者陰謀説」と言っても過言では無い。 だが、実際に数多く残された逸話等を巧みに織り込みながらストーリーが進んでいくので展開が非常に鮮やかでもあり、無理矢理こじつけているような粗雑さは全く見られなかった。 但し、「陰謀説」を主体としている以上、定説に則った内容を期待する読者には不向きであるという点は否定出来ず、一応その点にも触れておかなければならないであろう。 と言うのも、私の周囲で本書を手にした人の中では意外な事に批判的な意見も聞かれたのである。 取り分け陰謀説自体に懐疑的な人の間で不評だったように思うが、やはり本能寺の変は多くの人を魅了する歴史的大事件なだけに、既に確固たる見解を持っている方、或いは思い描く人物像をしっかりと据えている方にとっては、もしかしたら抵抗感があるのかもしれない。 私自身は壮大な歴史小説として非常に面白く読んだが、色々な意見を聞いてみると成程、様々な受け止め方があると言う事も良く解ったので、この事件に対して自分がどのようなスタンスを取っているかを考えた上で是非とも購入を検討して頂きたいと思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!