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この世の春
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この世の春の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 41~60 3/4ページ
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黒幕は目的を成し遂げたようだが、 旧藩主が目立った存在になれば、 攻撃を再開するであろう。 という恐怖をもっと強調してもよかった様な。 | ||||
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凄惨なドラマだった。重興が「蘇ってくる過去を吐き出し、見つめ直し、検分」するという「まるで己の臓物を取り出して裏返すような苦しみ」を経、<原罪>を背負って新しい伴侶と再び第二の生を歩き出す、という結末に至るまで、彼に思いを寄せる登場人物たちの暖かいまなざしと行為が、残酷な描写を忌憚なく交えながら、丁寧に書かれています。決して読みやすい本ではありませんでした。重興本人が告発した<こころに巣くう闇>を多くの人の手を借りて解き明かし、自ら癒し、また周りの人をも守っていくという過程は、人が人として自立していく姿に重なり合って見えました。<はかなくて過ぎにし花の森を経て白滝の音の懐かしきかな> 人が人に寄り添うということの力を、あらためて知り深く感動しました。お勧めします(=^・^=) | ||||
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上巻でぎゅーっと謎の奈落に押し込まれたのを、淀みなく逆回転しながら解放する下巻。「どうだったことにするのかな」➡️「そう来たかー」という感じで一気に読みました。 ただのおどろおどろしい話にせず、心を病んでしまった人にこんなふうに接することができたらいいのかな?という描き方は、心優しい宮部さんならではの味わい。エンディングはやや蛇足な感もありましたが、スピリチュアル自己啓発本好きな自分が何に心を奪われているか、そしてその結果どんな現実が生み出されているのか、考えなおそうと思いました。 | ||||
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最近の宮部作品、つるつるっと読めて面白いけど、後には何も残らない本も多いなと思っていましたが、これは読み応えありです。「読みにくい」という評が散見されるのも宜なるかな、シニアの読者ならこれまでの我が身の越し方を振り返りつつ、唸りながらもまるでマトリョーシカのように謎が深まるので頁を繰る手が止まらないのが上巻。 | ||||
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安定の宮部みゆき作品。最後までワクワクしながら読みましたが、宮部みゆき作品であるが故に期待し過ぎてしまって、少し物足りなさが残ってしまったかも。 | ||||
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宮部みゆき先生のご著書からは暫し離れていたのですが、30周年の傑作と方々から聞き、手に取りました。宮部先生の素晴らしさといいますと、やはり人間の残酷さや闇を、一切の甘さなしに描きながらも、読後感は全く不快なものではなく、人の一生を見届けたような達成感がある点ではないでしょうか。そこを鑑みますと、この作品は、まさしく宮部みゆき先生の作品です。作家先生がキャリアを重ねると、自らの作風に胡座をかいた佳作ばかりを出すことが多々あります。私はそうした佳作も喜んで読みますが、やはり集大成こそを期待してしまう。宮部みゆき先生はその期待に応えてくださいました。やはり大作家先生だと改めて認識した次第です。 | ||||
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かつて宮部さんは「三島屋シリーズ」の中でこころを「器のようなもの」に喩えましたが、この作品で白田医師の師に付託して、さらに踏み込んで人の魂、心とは何なのか。「魂は<想い>である。特定の部位に宿るのではなく、人の身体の営みという動的なものによって生み出される力だ」……。<魂>という実体は存在しない。……。(P366)と説いています。まるで現象学の書物を読んでいるよう気がします。だから続けて「憑きものや怨霊は、当事者(とその周囲の人びと)がそういう解釈をとることでしか表出し得ない想いの表れであり、魂の表現なのである。だからそれを認めて受け入れた上で祓い落とし、新たな解釈を始める契機をつくる治療に効き目があるのだ。」(P367)のくだりを読むと、今後下巻で<誰がどのようにして重興のこころを読み解き癒してゆけるのか>大いに楽しみです。ジュール・ミシュレが名著『魔女』の末尾で予感した現代の魔女の復活が見られると期待したいですね(=^・^=) | ||||
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宮部みゆきの時代小説で恐い系が大好きな私としては、ハマります。 上巻はこの本がどっちの方向へ向かっているのか分からないです。 が、布石はあちこちに散らばっており、私の場合は上下巻を一度読んだあとにもう一度読み返したんですが、なかなか深く、一つ一つ言葉や文章に意味が含まれている感じがあり、さすが!と感じます。 確かにこの時代でこの見解はどうなのだろうと思う事もないわけでもないですが、私は現代に置き換えて通じる物があると思いました。 謎解きは面白いし、登場人物の多くがそれぞれの事情や立場があり、納得出来る感じなんです。 キレイにまとまっている小説って感じです。 私はこの小説、好きですね−。 | ||||
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【少々ネタバレあり】上下巻合わせて読ませていただきました。 個人的には売り文句色々間違っているなと思ったのと第二第三の呪いが……とちょっと思わせぶりな引きが気になったので星4つ。 ですが久しぶりの宮部みゆき節の呪縛云々人の醜さ云々にテンションが上がり、珍しく分かりやすいハッピーエンドだったのも印象に残りました。 宮部みゆきの時代ものが好きで、ほんのちょっとファンタジーが混じっててもいけるならおススメです。 | ||||
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30周年記念に相応しい作品になっていると思います。宮部みゆきの時代サスペンスホラーでは三島屋が特に好きな自分にはピッタリの内容でした。ストーリーもボリュームも思う存分味わえて満足です。装丁も美しく手に取るのが嬉しいです。 | ||||
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怨念が復讐を呼び…深い闇を作り出していた。その解決は…ひとりひとりの登場人物の働きが微妙に絡み合ってどんどんや読み進められます‼️ | ||||
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商品の説明の「内容紹介」の内容があまりにも本分とかけ離れているので笑ってしまった。 表紙絵も誤解させるもので、 いい意味で裏切られます。 謎解きというわけではないですが、謎が一つ解き明かされると、その先に 別な深い謎があり・・・ と一気に上下巻を読んでしまいました。 ただ、この時代の時間と距離の感覚を現代風に捉えて記述しているところが 散見され、いやいや早すぎるでしょと思うところがありましたが、 読書の秋を過ごすには丁度ぴったりの2冊かと思います。 | ||||
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商品の説明の「内容紹介」の内容があまりにも本分とかけ離れているので笑ってしまった。 表紙絵も誤解させるもので、 いい意味で裏切られます。 謎解きというわけではないですが、謎が一つ解き明かされると、その先に 別な深い謎があり・・・ と一気に上下巻を読んでしまいました。 ただ、この時代の時間と距離の感覚を現代風に捉えて記述しているところが 散見され、いやいや早すぎるでしょと思うところがありましたが、 読書の秋を過ごすには丁度ぴったりの2冊かと思います。 | ||||
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30周年記念ということで、表紙のデザインも見ぬままに予約。 しかし、読み始めても・・・時代物なので(今まで、好きな作家ではあったが、時代物は避けていた)なかなか、すらすらとなぜか読み進むことは出来ずに、少し時間をかけて読んだ。 そして、最後の方に、一気に加速!面白くなってきた! そう、続きが読みたい「上」です。 | ||||
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予想を覆す「上」から「下」への展開(私には)。 そして、こう来たか、という展開。昔の医術では、こういう病は知られてはいなかった・・・・現代であれば、「あぁ、そういうことか」と納得が行き、それをこう書くことが出来るとは、さすがだ!と思わずうなった一作。 やはり、作者はすごいなぁと。 登場人物も、なかなかいい人たちで、読んでいて愛着がわく。みんな幸せになって欲しい、と願っていたら、あーーこうなったか、と、最後嬉しくなる結末。 きっと誰もが、たきさんにはこうなってほしかったはず、のハッピーエンドであったと思います! | ||||
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母に頼まれて買っただけなので、内容はわかりませんが、多分、 | ||||
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母に頼まれて買っただけなので、内容はわかりませんが、多分、 | ||||
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実は上巻の3分の1程までは、「うーん、なんだかなぁ。本当に面白くなるのか?」と 思いつつ読み進んでいたのですが、謎の提示や登場人物の紹介的部分が終わって、 世界観が出来上がったとたんから、話がするすると滑り出し、このうえなく面白く なりました。 主人公である多紀は、自らの辛抱が足らずに紺家を離縁されたという過去を引きずり、 なかなか自己肯定できずにいます。そんな多紀だからこそ、若くして押し込めにされた 若殿「重興」を闇のそこから引きずり出すことができたのでしょう。 傷を持った人間だからこそできること。ただ正義を振りかざすのではなく、そっと 人に寄り添い、自らの手で人を呪縛から解き放つために戦う多紀に共感しました。 宮部みゆきさんの作品には、根っから「悪い人」は出てきません。 本作もしかり。きっと最後には光が見えるに違いないと安心して読むことができました。 | ||||
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ヒロインの多紀は、偶然か必然か、ヒーローである重興のもとへと導かれる。 その出会いを通して、様々な境遇にあった人々とも知り合い、親しくなっていく。 今回の作品を読み始めて、この物語は今までの時代物とはちょっと違うなあという感想だった。 しかし最後まで来ると、やっぱり作者らしい終わり方だったとほっとした。 作品のテーマは、江戸時代でも現代でも共通するものでありながら、しかし宮部作品、ひとひねりきいていて、さすがだなと思う反面、ストーリー展開にちょっと物足りなさを感じたのも事実である。 だが、登場人物たちの内面は細かく描写されており、丁寧に書き込まれていた。私としては、半十郎がお気に入りである。 ただ登場人物がちょっといつもより多すぎないかなあと思ったりもした。 それでも結局、ぐいぐい引き込まれて、一気読みをしてしまった。 心に残る作品だった・・・ | ||||
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小説としては普通に面白い。 よく評価されている「一気読みしました!」ではなく、そもそも宮部みゆきの文章はスラスラ読めるのです(ここは褒めてます)。 ただ宮部みゆきの作品としては、かなり物足りない。★★★1/3が正確なところ。 登場人物はそれぞれ個性があり好感がもてるのだが、逆に主人公となるべき人物の書き込みが弱い。キングが書いたらこの3倍長さの小説になっていたでしょう。 そしてもっとも良くないのは(これは小説の中身ではありませんが)新潮社の装丁、惹句である。この少女漫画風のイラスト。このように登場人物をマンガ風にしてふうぼう印象を決定づけるのは良くない。私たちは文章から登場人物の顔形を想像するもので(そこが楽しい)それは決して少女漫画の顔ではなくリアルな人間として想像する。この絵のせいで物語世界に没入することが少なからず妨げられた。対象年齢が中学生以下なら別だが、同じ絵でも「桜ほうさら」の装丁を見習ってほしい。 また「作家生活30周年記念・・・サイコ&ミステリー長編作品・・・史上もっとも不幸で孤独な、ヒーローの誕生・・・」すべてこの作品の本質からずれている。そういう内容じゃないでしょう。刺激的な売り文句にだまされた感が残ります。まさにあおる方向が間違っている。 残念ながら宮部みゆきにはずっと素晴らしい既刊があります。 もっと別な紹介のされかたをしていたら、素直にもう少し楽しめました。 それでも★4つの作品です。 | ||||
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