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(短編集)
かまいたち
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かまいたちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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長い間、食わず嫌いをしていました。 時代小説って、読みにくそう。分かりにくいだろうなあ、と。 けれど、大好きな宮部みゆきさんがお書きになっているのですから、 読まないわけにはいきません。 試しに本作品を読んでみたら・・・。 面白い上にジーンと感動できて、胸にほんのり灯が点いたよう。 タイトルにもなっている「かまいたち」は秀逸で、主人公の おようは可愛いし、新吉の男っぷりには惚れ惚れしました。 | ||||
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『かまいたち』『師走の客』『迷い鳩』『騒ぐ刀』の四作品を収めた短編集。 『迷い鳩』と『騒ぐ刀』は、後に多少設定を変えてシリーズ化されることになる「霊験お初」こと岡っ引き六蔵の妹で一膳飯屋の看板娘お初が活躍する作品です。 収録された四作の中では、『かまいたち』が一番のでき。ある程度先が読めてしまうということはあるものの、緊張感サスペンス感は申し分なし。この四作の中というより、作者の時代ものの中の代表作といっても良いくらい。 『師走の客』は、他の三作品と比べると短いものですが、一読忘れられない心に残る一編です。 四作ともに読み甲斐のある短編ぞろい、時代小説は苦手という人にもすすめてまわりたくなる一冊です。 | ||||
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宮部さんの作品を勝手に江戸ものと現代ものに大別すると、私は前者が断然好きなのです。 江戸の庶民生活と町娘と不思議な話という要素が組み合わさると、こんなに素敵になるのだなと感心しきりです。 この本は短編集ですが、私としてはこれくらいの長さがちょうど良いと思います。 江戸の庶民生活は厳しいものがあったようですが、それを感じさせない小粋なところが短編という尺とマッチするのかなと想像してみたりして。 とにもかくにもお勧めの一冊であります。 | ||||
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この人の作品はどれもそうだが、物語そのものは決してそうではないのに、ナンとも言えない和やかな後味が残る。この表題作の「かまいたち」もそうで、緊迫したサイコ・サスペンス調でありながら、最後にはナンともほのぼのした優しい終わり方をする。あるいは作者の年代から来るのかも知れないが、何となく少女漫画的な結末を思わせるのである。だから時代小説なんて読んだことが無い若い女性にもお薦め出来る。この本には四本の話が収録されているが、後ろの二編は同じ顔ぶれが登場人物となっている。「霊験お初捕物控」の、いわばイントロ的な作品なのでこの二編を読んだ後は、ぜひともこのシリーズも読んで頂きたい。 | ||||
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短中編あわせて4作が収録された時代物である。それぞれに捕り物、落とし噺、ふしぎ草子といった違う作風の盛り合わせといったところだが、短いながらも適切な人物設定と納得のいく話の流れで完成度は高い。後編2作は、後に「霊験お初捕り物帖」としてシリーズ化され独立を果たし2作品発表されているが、その後このシリーズが継続されているのかは不明である。本作でもそうだが、霊験お初の話は宮部みゆきの醍醐味である後半にかけてものすごい疾走感が味わえる作品であるので、新作が発表されることを切に望む。なお、作中に登場する奉行-根岸 鎮衛は実在した人物であり、お初が命名した「耳袋」もまた実在の書である。このあたりも、著者ならではのおもしろいアプローチといえよう。 | ||||
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江戸を中心にした歴史の物語が収録された短編集。推理的な要素を含みつつ、人物の描き方に躍動感があるのでみずみずしさもあります。宮部みゆきさんの初期のほうに入る作品です。でも今読んでも十分いいと思えると思います。宮部みゆきさんが好きな人は是非!そうではない方は、この「かまいたち」を単行本ではなく、文庫でどうぞ。 | ||||
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時代小説でありながらしっかりと推理小説になっています。飽きがこなく、惹きこまれていきます。宮部さんにはこんな引き出しもあったのかと楽しく読めました。後半2作は後に「霊験お初捕物控シリーズ」となる超能力物。時代小説に超能力も合うんだなと思いました。 | ||||
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時代小説も得意とする宮部みゆきの江戸中期を舞台とした中短編集。うち後半2作は「震える岩」などで後に「霊験お初」シリーズとなるシリーズ処女作。その“お初”ものの一編「騒ぐ刀」で描かれるのは、怨念を宿し持つものを狂わせるという刀と、その刀に抗すべく仕込まれ、主人なき後も使命を全うしようとする犬。お初は刀にかかる怨念を霊視し、犬を探し出す。江戸を舞台にしながらもストーリー展開は伝奇小説っぽい雰囲気を漂わせており、架空の世界に舞台に移してファンタジー小説としても通用するような内容の佳作。宮部版時代小説を読むと、江戸の市井の人々の日常が丹念に描かれているのが印象的。毎回感心するが本作も例外ではない。これはまったくの蛇足だが、霊験お初の兄弟が兄二人と!なっているのは、後の長編「震える岩」と設定が変わったから?(震える岩では兄はひとりだったような・・・) | ||||
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宮部みゆきの時代小説としての単行本、第二作です。表題作「かまいたち」は、「辻斬り」現場を偶然目撃してまった主人公の町娘が、その才知と勇気で下手人を引っ捕らえようというサスペンスものです。「霊験お初捕物控」シリーズの原形といえる二作も収録されています。 | ||||
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