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騙し絵の牙
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騙し絵の牙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
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素直に面白かった。出版界に関わる仕事をしている身でもあり先が気になり一気に読破。主役大泉洋としての映像化ありきの小説だが連ドラで観たい。映画では微妙なニュアンスは省かれ極端な表現になるわけだろうし、そうなってしまうと小説とは異なる作品になりそうなのが今から残念な思い。願わくば光と影のコントラストが強い映画版と光と影の間のグラデーション豊かなグレーも表現された連ドラ版の両方を観てみたい。 | ||||
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速水が大泉洋さんにバッチリはまってました。 その上、 ラストの展開にはびっくり‼️ | ||||
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ハードルを下げまくったおかげか、めちゃくちゃ楽しんでしまった。いや、睡眠時間さえも削ったぐらいだから、本当に面白かったのだろう。 塩田武士の作品は初めてだったが、なかなかやり手の作家である。読者の感情を振り回すのが上手い。 これだけ揺さぶられちゃ、そりゃあもう楽しめないわけがないだろう。 あと、大泉洋をあてがきした試みについては、完全にハマっていた。どのセリフも脳内再生が余裕だし、何よりも本を読みながら映像化するのがラクになった。ライトノベルの挿絵と似たような効果を生んでいた。 出版不況の今、こういった新しい試みはどんどんやっていってほしい。新規の顧客は新しい所にしかいないのだから。 | ||||
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出版社とそれを取り巻く様々な業種の、ひたすら”不景気な話”が、自分にとってはかなりキツかったのですが、いやぁ~やられた。 書店員さん達の「面白いから!」は嘘じゃなかった。読んでる最初から最後まで脳内で大泉洋さんが大暴れでした。 | ||||
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人たらしの大泉さんだけではなく悪い感じが垣間見れてとても良かった‼今後も是非大泉さんで色々読んでみたいです。 | ||||
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大泉洋とのタイアップ?部分にはお金を払いたくないなあという気持ちもあったけど、塩田武士というだけの理由で購入。 タレントのことをそれほど知らないので、当然頭の中でタレントは微塵も動かず。 ただ本編は普通に面白かった。会話がコントみたいたったり、昭和の映画みたいな味わいがあったり。 が、まあ元は取れたかなと感じながら読み始めたエピローグでは完全に油断していた、、、ラストがあった。なんというか、あまりのショックに久々に平衡感覚を一瞬失うほどの衝撃を受けた。大どんでん返しとはこういうのだろう。しばらく頭がしびれて動けなかった。 そしてさらに読み終わって、大泉洋がどうのと帯やらで謳っていたのがじわじわと繋がってきた。 きっと彼じゃなくてもよかったのだ。この本のオチと、現実の商品としてのこの本が絶妙につながっていて、彼はその分かりやすい目印、橋渡し役に過ぎないのだ。でも逆に彼くらい有名な人でないとだめだったのか。 今ここまで書いていて改めて少しゾッとした。この本はどこまで計算してつくられているのだろう。まだなんかあるようで、なんだか怖くなってきた | ||||
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あてがきされたことで脳内で大泉さんが再生される仕組みになっている、新しい小説。 面白かった!! 映画を一本観たみたいな気持ち。 さらには小説ならではのギミックで、その「あてがき」が、ラストのあるポイントになるという…凄い。 大泉洋がイメージされた雑誌編集長が物語の主人公。廃刊を匂わされ、組織に翻弄されていく彼の行動から出版界の光と影が、さらに徐々に主人公・速水自身の明と暗の部分が浮かび上がっていく。ラスト20ページどんでん返しの嵐だが、読み返すとエピローグへの細かい伏線が散りばめられていることがわかる。そういう点で2度読みしたい作品だし、泣けるカタルシスがある。 カバーは大泉さん演じる速水の影が人の顔になっていて、タイトルにもぴったりで、読み終わったあと物語自体がパッケージともリンクしていることにハッとした。 作り込まれてるなーと感心。 また主人公が起こした最後の結末が正義なのか悪なのか、それも見え方次第だよなーと。 たしかにスマホが手放せなくなっていて、小説だけでなくテレビや映画、ラジオからも離れている。これからエンタメ業界には速水みたいなグレーなヒーローが出てくるんだろうか。 大泉さん主演で映像化期待してます。 | ||||
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「これからは 、割り切ってサラリ ーマンとして生きる出版人が増えるだろう …」というフレーズにドキッとしました。ほんとそれ! | ||||
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大泉洋主演小説? 小説に演者なんて必要ない、そう思いませんか?私もはじめはそう思いました。読み進めてわかったことは、決して演じているのではなく(当たり前ですが)、大泉洋という人間のユニークな個性が文章におこされていました。そしてこれが非常に読みやすい。頭の中で文章を絵としてイメージしやすいのです。これは文章嫌いの私でも非常に読みやすく、画期的な方法ではないでしょうか。是非また違う人を主演小説にして本を書いて頂きたいです。 | ||||
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面白くてついつい勢いよく読み切ってしまいました。大泉洋さんであることを想像しながら読みましたが大泉洋さんではありませんでした。。 | ||||
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表紙が大泉洋で書店で見かけて気になっていましたが、罪の声の作家の本だとわかって購入しました。 主人公を大泉洋が演じている様を頭の中で想像しながら読みました。文章そのものもわかりやすく引き込まれます。途中までは出版社のサラリーマンの置かれている現在の厳しい状況の中で奮闘する憎めないキャラの主人公に感情移入しながら読んでいくと、終盤それがガラッと違う様相を呈し、タイトルの意味をそこで初めて理解します。 映像化しても面白い作品だと思いましたが、もともと作者なり出版社がはじめから映像化を想定していると思います。私自身も読みながら、主人公が大泉洋ならこの登場人物はあの役者で…と勝手にキャスティングして頭の中で映像化しながら読みました。意味で斬新で新しい小説だと感じました。 追記:ダヴィンチの対談で、映像化することを想定しての執筆で編集者の方からのアイデアだったみたいなことが書いてありました。 | ||||
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出版業界の不況に伴う雑誌の廃刊の嵐。それに抗う男の執念の物語。 出版不況の現実や編集者と作家の関係性、映像化に向けた戦略、雑誌づくりの進め方など、出版業界の内情が分かりやすく描かれていた。 自分が編集長を務める雑誌を存続させることに奮闘する速見を、大泉洋の姿に重ねながら最後まで一気に読んだ。最初のロブスターのくだりやバリカンを使った捌きは想像しながら笑ってしまった。 仕事は人脈で、人と人がつながって見た事がないもの生まれ、雑誌に魂が宿る。数多くの作家と苦楽をともにし企画を形にしていくことで作家と一緒に成長していき、編集者は出版文化の財産になる。速水の熱い想いが痛いほど伝わってきた。 エピローグでタイトルの意味がようやく明らかになってくるのだが、速水という人間がなぜ編集者になったのか、最後まで読み応えがあった。 | ||||
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期待以上に面白く、読み応えがありベストセラーになれる作品だと思う。 | ||||
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本が売れず斜陽産業となりつつある出版業界の話が長くて、思わせぶりな題名のことも忘れがちになるのだけれども、エピローグで大きく話を転換させて一気に引き込むプロットは流石。 しかし、この作家は器用にいろんなジャンルをこなしますね。編集者の無茶ぶりに器用に答えているんだなと想像すると、この本の意味合いも少し違ってとれる。 | ||||
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凄く面白かった。映像に是非してほしい。もちろん、大泉洋さんで。 大泉さんを連想させて書かれている型なので、この型が嫌いな人にはどうなのかと思うが、私は大泉さん好きだし、紙の本の先行きやこれからや本や出版業界のこと興味あるので凄く面白かった。 本当に紙の本は駄目になってしまうのだろうか。私は小説内のウィルソンで、紙のタイプの本を買い、雑誌はほとんど買いません。でも、紙の本は無くならないと思う。 プロローグの速水の生い立ちに関しては なんか題名を生かすためにとってつけたような気がする。 ここ生かすなら、もう少し、伏線があったほうがいいような。 でも、面白い、読んでいて楽しかった本です。読んで見て下さい。 | ||||
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出版不況となり、速水が編集長として務める薫風社も縮小の一途をたどっている。雑誌は次々に廃刊となり、200人規模の社員がリストラとなる。そんな中、速水はなんとか雑誌の売り上げを伸ばそうと足掻き続ける。 そんな速水編集長を、大泉洋が写真で演じている。この「あてがきの小説」そのものが、速水がこれからやろうとする、新しい試みのひとつなのだろう。小説の中と外が繋がっているのだ。 紙媒体から電子媒体に移行していこうという出版社の幹部の意見を目にし、紙の本がなくなるのではないかと不安に駆られた。本がなくならないために、好きな本は書店で購入しようと思う。 「大泉洋に騙される」ことよりも、本を作る人の思い(裏側も含めて)や、本の大切さを実感できる内容でした。 | ||||
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本書は出版社の現実に迫った小説である。そしてハッピーエンドではない。阿川大樹先生の作品のような「やったった!どやっ」という明るい最後がない。そして本書は、実在する出版社を数年間に渡り取材した本にはリアルという点で負けるように思う。本書にあるのは、出版社の人々が書いほしい、世に知ってほしいと懇願している思いを受けて書かれたであろう背景である。売れる本を出すために藁をもすがる状態で、一発当てて人気絶頂の作家先生と売れっ子俳優を組合せて、自分達の苦境を知ってもらいつつ大ヒットさせたいという出版社の願望と欲望の塊がこの本を産んだのである。本書を読めば出版社の内情が分かるため、本書がいかに大きな期待を受けているかが良く分かる。出版社の悩みをつらつらとまとめた本で出版社の苦境を乗り切ろうとしている展開は、実に自虐的であるが、現代的である。またノーベル文学賞を取られたカズオ・イシグロ先生とは少し趣は異なるだろうが、過去の栄光にすがろうとする様は似ているかもしれない。 終盤の展開は現実に起こりえそうなことであり、特段のサプライズはない。小説的な盛り上がりが描かれており、塩田武士先生の力技により話に引きずり込まれる。 本書が売れることは出版社にとって一時的に好ましいことだが、社会全体にとってはそうではない。電子書籍版がないからである。その単純な事実に沿える出版社のみが生き残るであろう。 | ||||
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この本は、出版業界の人のみならず、すべての「本を愛する人」に届いて欲しい一冊です。 今の出版業界は明るい話題は少なく、どこに行っても「売上が厳しくて」が枕詞になっています。言葉にすることでその事実は余計虚しくなるだけなのに、皆がそう言わざるを得ないほどの状況です。 主人公の速水も、そんな状況の中で、担当している雑誌廃刊の危機に立たされて、様々なことに翻弄されながら何とか雑誌を守ろうとします。 そんな中で印象的だったのは、社内政治に巻き込まれながら苦悩する速水に、同期の小山内が「雑誌を潰したくないって気持ちは理解できるけれど、社内政治のことは忘れろ。本質とズレてる」「本は読者のものだ」といった言葉です。この当然なことを、一体どれだけの人がわかって本を作り、届けようとしているのだろうか、と痛感してしまいました。 出版業界の人たちは、その多くの人が「本が好きな読者」でもあります。もはやライバルは同業他社ではなく、すべてのエンターテイメントです。もしかしたら、すべてのエンターテイメントですらライバルではなく、手を取り合って新しいものを作る仲間なのかもしれません。 斜陽産業と言われる出版業界ですが、まだ、本の役目は終わっていません。むしろこれからもっと本がもたらす「創造力」は不可欠になってくるはずです。そう思わざるを得ない傑作でした。 | ||||
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正直、あまり期待しないで読んだが凄い本でした。 色々な話が輻輳して色々なことが次々と起こるので飽きさせない。アクションなんかは皆無だが、サスペンスは展開はそこらへんの推理小説や、名前が売れ過ぎている有名作家を優に凌ぐ。 登場人物のキャラも立っているし、どんでん返しもある。そして泣ける。 凄い小説でした。お勧めです。 | ||||
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ようやく読み終わりました。 「ようやく」とは、読みにくいという意味ではなく、日常に忙殺されて、読みたいのになかなか読めなかったという意味です。 物語は淡々と進みます。 いや、淡々としか読み取れなかった自分を恥じます。 そして、何が騙し絵なのか、全く予想できないまま、クライマックスを迎えました。 …心が震えました。 読んでよかった。 大泉洋さんのあてがきも活きています。 映像化されることがあっても、主人公は大泉洋さんです。 決して、ムロツヨシさんに演じさせてはいけません。 映像化して欲しいなぁ~ 映画ではなく、テレビドラマ1クール分でガッツリと! 塩田武士先生の小説は初めて読みましたが(すみません…)、これから遡って読ませていただきます。 素晴らしい小説を、ありがとうございました♪ | ||||
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