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騙し絵の牙
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騙し絵の牙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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目を閉じると大泉さんが浮かんでくるようで、こんな小説は初めてです。出版業界の裏側も垣間見れ、最後はちょっとサスペンス?タッチで、一気に読んでしまいました。 | ||||
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大泉洋さんの当てがきという事で、購入しました。この作家さんの本は初めてで。 とても驚きでした。出版界の中の魑魅魍魎、会社で生き残る事と信念を貫く事の隔たり。 知らない世界に入り込める事こそ、小説の楽しみだと再認識できました。 終盤の盛り上がりも圧巻でした。 大泉さんとしての、速水もピッタリハマっていて心地良く。これからもこの作家さんのほんを読もうと思います。 | ||||
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面白かったです。 | ||||
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おもしろい! 一気に読んで現在朝6時。 止まりませんでした(笑) 名作と出会えて嬉しい!! キャッチコピーでは 『最後は“大泉洋”に、騙される!』 とありますが、俺自身としては騙されたというよりは、主人公の速水(大泉さん)の生き方を垣間見て、すごく共感できたし、人間らしさを感じました。 他人が見ている自分の表面的な部分や、自分でも気づけていないような本質の部分などなど。 そんな『人間の多面性』について考えながら、俺も色んなことを抱えながらも、それらに一生懸命向き合ってみよう!と改めて思えた作品でした。 | ||||
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引き込まれて一気に読めました。 エピローグの構成だけがちょっと残念。 | ||||
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出版業界の物語というので、興味がわき、読み始めたが、もう少し、業界のことを詳しく、しりたかった。大泉洋主演の作品映画,封切りが、楽しみだ。 | ||||
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出版社の編集部長である主人公が雑誌の存続をかけて奮闘するといったストーリーを中盤まで展開。しかし終盤は主要な登場人物の思惑が表面化し事態は急変する。全体的に読みやすく集中できる作品ではあったが、終盤ではなくところどころにもう少しインパクトのある展開が欲しかった。 | ||||
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概要を見ずに読み始めたので、最初はミステリーかと思っていた。どうやら、大手出版社の編集者の物語だった。 とりわけ大きいのは、雑誌廃刊に関わる上層部との対立。どこの会社でもありそうな構図である。 めっきり減ってきた小説を読む読者層。電子か、紙か、など出版をとりまく時代性がうまく描かれていた。 この時代に小説を読む人は、やっぱり小説が好きなので、そういった界隈の話が盛り込んであって面白かった。 なかで、売れない作家がいかに出版社に翻弄されるかがでてきた。金になるかならないかで判断される時代である。 まぁまぁの長編であるが、主人公のルーツに迫る部分や、軽い謎解きなどもあて、まずまずの読み応え。 大泉洋をモデルにしているだけに、彼のルックスを頭に描きながら読むのだが、 こと小説に関してはそういったイメージ先行型は合わない感じがした。小説は、自由というのが、本質である。 | ||||
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書店で見かけて、ジャケ買いしました。どのキャラクターも立っていて、どんどん引き込まれました!速水=大泉さんだと最初は結びつきませんでしたが、モノマネシーンはもう正にそのままで、思わず笑ってしまいしまた。会話のテンポも良く、どんどんページをめくってしまいました。 出版業界のリアルさは勿論ですが、30代後半〜40代くらいの葛藤や闇にもリアルさがあって、ドキドキしながら読みました。 塩田さんの作品はこれが初めてだったので、他も読んでみようと思います。 | ||||
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ストーリーとしては、最後のどんでん返しが非常に気持ちよかったです。 そして、常に、これって大泉さんかな?こんなこと言うかな?みないなことを想像しながら読み進められたという楽しさもあったのかも。 | ||||
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「この都市(まち)は戦場だから男はみんな傷を負った戦士・・・」と岩崎宏美さんの歌の通り、戦士 たちは外においては競合他社やクライアントと、内では同僚や上司とも戦っている。もう満身創痍。 主人公の仕事ぶり特に顧客への気の配り方など非常に勉強になる。絶妙のタイミングで繰り出される人 たらしの言葉には営業経験のない人も思わずうなるだろう程のテクニックである。本物のできる人間は、 組織を離れてもいずれ復活し成功を収めるだろうし、力なき者は忍耐と上司への忖度で生きていくしかな い。戦場とはその様な所であると覚悟しないといけないのだろう。主人公の復活をみた同僚の「騙し絵」 発言は酷な言い方だが”引かれ者の小唄”としか思えない。力ある男の底力の片りんを垣間見たに過ぎない と思うのです。 | ||||
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■『にょういずみにょう』である。 『にょういずみにょう』である。 そう言われてピンとくる方には、あのだるま屋ウィリー事件の洋ちゃんであり、ツッタカターの釣りバカ洋ちゃんであることはいうまでもない。 ただ、そこまで『水曜どうでしょう』見てないよという向きには、素直に大泉洋である、と言っておこう。いや、言わないとは言ってないんだよ。言わないとは。 ただ、洋ちゃんはどんなにエラくなって立派な俳優さんになって大河ドラマだの映画の主演だのやったとしても、やっぱり一生どうでしょう班の我々としては、『にょういずみにょう』と呼ばざるを得ないのもまた、事実な訳である(以上、ヒゲのナレーション風)。 本書はその大泉洋(以下、断りなき場合を除いて「にょういずみにょう」と読んでください)を当て書き先として書かれた小説とのこと。 これは読まざるを得ないと思って図書館に予約したら100人待ちとのことで、半年以上待ちました。やっと手に取った本書は、期待に違(たが)わぬ『にょういずみにょう』感と、それ以上の小説としてのスリリングな展開で、あっという間に読み終えてしまった。 ■大泉洋だからできること 『にょういずみにょう』である。何はともあれ。 本作の作者の本はこれが初めてだ。が、大泉洋の特徴を実によく捉え、読んでいる間じゅうほとんどの読者の頭のなかには、大泉洋が浮かぶという実に見事な人物活写がされている。 当意即妙で変幻自在なリアクション芸といった陽の部分、しっとりと落ち着いて年相応の悩みや苦しみにもがく部分もまた、大泉洋が自分自身をオーバーラップさせながら演じるキャラクターを彷彿とさせる。鈴木宗男からの田中真紀子ネタなどもう、にょういずみファンには抱腹絶倒の目配せだった。 さらに、仕事人としてのこのキャラクターの設定がまた、現実の自分自身とオーバーラップするところ多いのにも、強く揺さぶられた。 畑違いはあるものの、こちらも創作の現場に極めて近いところにいて、クリエイターのヤクザな世界はよく理解できる。口約束で業務が発生し、客先の都合ひとつで勝手に仕事を切られる出鱈目な世界。だからこそ、仁義や筋が何より重んじられる業界。 逆に相手が『大先生』ともなれば、プライドも捨てて平身低頭し、すり足でにじり寄るような下衆な世界。 そして会社組織の一員として、否応なく社内派閥に絡めとられ、顎で扱われる日々。一昔前ならそこは城山三郎先生の主戦場であり、現代では池井戸潤が最前線を切り拓いている最中だ。 だが本書では、そのいずれもに見られるドロドロした情念の世界からは気持ちよく離脱している。それは大泉洋(にょう…以下略)のドライでスマートなキャラクターに負うところが大きい。 他の作家の手にかかれば、社内政治に足をとられて歯ぎしりする場面でも、本作の主人公は、そこで普段ならありえないような軽口を叩いて上司や大先生を煙に巻き、軽やかな足取りでそのヘドロのような粘つく世界を脱してみせる。その清々しさ、明朗さ。 それはまさに、「大泉洋(にょ…)」そのものの持つポップさであり、楽天性である。 ■本を買わない、という問題 しかしそれと同時に、そしてそれ以上に、本書が提示する出版業界の課題は大きく重い。あの大泉洋でさえ、避けては通れず足蹴にできず、最後は無能な経営陣に向かって怒鳴り声を上げざるを得ないほど、シビアでシリアスな問題としてそこに立ちふさがる。 それは、【本が売れない】、という根源的な課題だ。 一介の本の読み手として感じるのは、リアルな友人・知人の本離れの深刻さだ。年間一冊も本を読まないなんて人はざらだし。マンガなら読むけど、それも電子出版物だけで、実体のあるコミックスはかさばるから買わないという向きも。 本読みを自認する自分でさえ、本は図書館から借りるもの。わざわざ二千円近いお金を払うのは正直しんどい。 映画館での映画なら、まだ年間五~六本の封切りを見に出かけるものの、本に関して身銭を切るのはごく限られた馴染みの小説家の新刊だけとなってしまった。あとのほぼ、ありとあらゆる本が図書館で借りている。映画と違って『劇場の大スクリーンで見ないと意味がない』ということも本にはない。本屋で買った本も、アマゾンでポチした本も、そしてネットの書評サイトで読んだ記事から興味を惹かれて、図書館のオンライン検索でポチした本も等しく同じ感動を与えてくれる(図書館の本は、読んでいて興味を惹かれなければ途中でやめるという荒業もできる)。 ―――そりゃ、本買わなくなるよな、と思う。 作家の皆さんには本当に申し訳ない。 広告会社に勤務し、同じクリエイティブで飯を食ってる身として、本当に申し訳ないと思う。 けど、やっぱり現在の読書量をそのまま新刊購入に充てたら、正直生活が立ち行かなくなる。その逆に、本書の中ではそうやって『生活が立ち行かなく』なり、自死を選ぶ若い作家が出てきた。自分自身の読書という趣味が、その創作者達に少しも貢献していないことを心苦しく思う。 ■出版社はいつまで本を作り続けられるのか、という問題 つまり、出版という業界自体がシュリンク(縮小)している、ということだ。ぼくを含んだ人々は、現実に本を《買わない》。 人々は物語を必要としなくなったわけではない。ただそれが、本という体裁を取らなくなりつつある、ということなのだと思う。 例えばこの国では、レコードというメディアはほぼ駆逐された。そしていま、CDというメディアも衰退しつつある。人々は以前と変わらず音楽を聴いているにもかかわらず、だ。 それと全く同じことが、本の世界で起きている。 どんなにデジタルメディアが発達しても、書籍という形の文化は残る、と言われる。電源も要らず、どこでも手軽に読めるこのメディアは廃れるはずがない、と。 それは正しいと思う一方、ならば版元である出版社はかつての1/10の、1/100の売れ行きになっても本というメディアに投資しつづけられるのか、という問題はずっとついて回る。 出版社は文化の担い手であるのと同時に、利益を追求しつづけなくてならない営利団体だからだ。文化事業をやってるNPO法人とは訳が違うのだ。出版社の規模が大きければ大きいほど、そのジレンマは深く、厳しくなる。 本書が明らかにするのは、出版社の内側から見たその問題の本質だ。 その課題を図書館から借りた本で痛感し、こうして駄文を連ねる。そこに大いなるジレンマを抱えつつ。 ■見事な長編小説は、TVドラマにこそ! 本書が提示するその解決策はユニークで痛快だ。そのネタバレはもちろん避けるけど、本書はそれを社会派の問題提起としてでなく、エンターテイメントととして担ぎ出す。社会問題は同時に主人公である大泉洋(にょういずみにょう)の個人的問題なのだ。 七転八倒する中で鮮やかに、タイトルの意味が明らかにされる。 その鋭さ。その切れ味。 笑わせて、悩ませて、最後に読み手の感情を激しく揺すぶって、物語りは幕切れとなる。 たいへんに大盛りで、しかし細部まで均整のとれた見事な小説としか言いようがない。映画化などと言わず、テレビの連続ドラマとして細部までキッチリ描き込んだ長編を、期待したいなぁ! | ||||
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お仕事小説があまり得意じゃないので、前半は読み進めるのに時間がかかったのだけれど、読めば読むほど人間を丁寧に描いた小説で、一人一人のキャラクターの顔が目に浮かぶ面白い小説でした。 何より とにかく会話が面白い。俳優を「あてがき」した小説というのも新しくて面白い。 小説→ドラマ、ドラマ→小説という構図は当たり前にあるけれど、これは小説=ドラマというような新しい感覚。 それにしても、「小説」そして「本」というものに救われ、そこに深い愛や熱をもっている人間を描いた小説は、いつもやっぱり胸が熱くなる。 | ||||
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表現がリアル。雑誌編集のことはよくわからないが同じ職場で登場人物のスリリングなやりとりを見ている気分になる。実写化を強く希望。 | ||||
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『騙し絵の牙』は「2018年本屋大賞のノミネート作品」ですし、結果として第6位に入った作品ということで関心をもって読了しました。 塩田武士の作品はこれまで何作も読みました。毎回違うテーマで書くことのできる筆力の確かさは証明済みです。 今回は、出版業界を取り上げ、本、雑誌という紙媒体の行く末を暗示するようなストーリーでしたから、書店員の支持を集めたのは間違いないでしょう。 大手出版社である『薫風社』に勤務し雑誌『トリニティ』の辣腕編集長として活躍する速水が主人公です。大泉洋さんをイメージしたあてがきとのこと。企画段階から凝っています。 編集会議でのやりとりに出版業界の置かれている厳しい現状が綴られていました。特集企画を出し合い、少しでも部数を伸ばせる企画はないのか、ということも検討しているわけですが、二次利用に活路を見出すという点が、本書の構成上大きな役割を果たしていることが感じられました。 大泉洋さんが表紙を飾っているというタイアップ企画もその一つの例示なのでしょう。 兵庫県生まれの塩田武士のバックグラウンドに由来する会話の妙は、本作品の強みです。ストーリー展開のスパイスのような効果が表れていました。 エピローグは作者のプロットの完成に必要だったのでしょう。読者は当然知らされていないので、唖然とします。『騙し絵の牙』というタイトルの持つ意味をそこで理解するという趣向でした。 鮮やかに騙される方が楽しめます。 | ||||
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エピローグまでずっと出版業界の憂いが続き、個人的には絶望を見せられた感があった。エピローグで、書名が「騙し絵の牙」となっている理由が明かされる。私はすっかり騙されました。でも、でもね、エピローグの展開が唐突過ぎるのは否めないと思う。伏線が大量に回収されているので、論理的な破綻はないし、見事だなあとは思う。でもやはり、こんなうまくは行かないよなというのが正直なところ。 出版業界の明るい将来を描こうとしたのかもしれない。多少の無理はあったものの、楽しめる作品であることに変わりはない。 | ||||
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大泉洋さんを当て書きという宣伝文句に惹かれ即購入。すっごく面白かった! 後半思いもよらない展開に変わっていき、そこが騙し絵の牙なのかなと思ったけど、でも騙してたとは思えなかった。 それほど小説の中で大泉洋さんが躍動してて魅力的でした。 プロローグとエピローグの仕掛けが好きです。 映画化を念頭に置いたプロローグだと思いました。 | ||||
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面白くてあっという間に読めました。映画化は楽しみだけど、小説だから面白い部分(表現)もあるような気がします。装丁はさすが吉田ユニさんという感じですが、読み終わって改めて見ると読む前と違う印象になり、余韻の残る本です。 | ||||
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リアルな出版不況本で暗い気分になったが、最後に明るい展開になれてよかった。エピローグは賛否両論だと思うが、私的にはありかな。 | ||||
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実在の人物とのコラボ、そんな小説は聞いたことがないので、興味本位で購入。 ストーリーの組み立て方はサイコー!主人公のセリフもグッド! 吹きだしたり、頷いたり…それに本好きにはたまらない、出版社と言うステージ設定。 出版勤務ではないものの多少知っている業界の為、読み進めるうちに〝この著者って何者?〝と経歴を調べた程でした。 新聞社にお勤めだったのであれば多少は知識がおありだったのかもしれませんが、雑誌の現場など取材もされたのだろうと思います。 とにかくこの小説を読みたくて読みたくて…と言う数日間! 寝る前に読み、眠たくなるのが悔しかったほどでした。 この所、読みたい国内作家の作品がなく、海外ものにばかり手を出していました。 小説の楽しさをひさしぶりに味わわせてもらいました。ありがとうございました。 今は、塩田さんの前の作品「罪の声」を読んでいます。 | ||||
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