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ワルツを踊ろう



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【この小説が収録されている参考書籍】
ワルツを踊ろう
ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫)

ワルツを踊ろうの評価: 3.09/5点 レビュー 23件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

ワルツのように優雅なストーリーかと思ったら

正反対でした。
事前に情報をいれずに読みたい作品です。どれも面白い作品ばかりの中山七里氏の作品ですが、自分の上位に入る作品でした!
ワルツを踊ろうAmazon書評・レビュー:ワルツを踊ろうより
4344031695
No.7:
(5pt)

そんな展開になるとは

ハヤブサ消防団のようなものかと思って読んでたのに。
流石は中山七里先生
ワルツを踊ろうAmazon書評・レビュー:ワルツを踊ろうより
4344031695
No.6:
(4pt)

最後がビミョーだった

簡単に言えば、都会のビジネスマンがリストラにあい、故郷に戻って地域活性を頑張る話です。

2/3まではよかったのですが、そこからがビミョーです。あれだけのことをされて、ヨハン(飼い犬)が殺されるかもしれないと一度でも思わなかったのでしょうか。

あと、謎の井戸水男も気になります。

あの男は必要だったのでしょうか。
汚染水の話が唐突すぎて、、。
ワルツを踊ろうAmazon書評・レビュー:ワルツを踊ろうより
4344031695
No.5:
(4pt)

村八分をされていく新住民の追い込まれていく心理にぞくぞくする

外資系企業を馘首され東京郊外の故郷の僻村に帰ってきた元サラリーマンが、プライバシーも自立自由も許されない一方で嘲笑されたり暴行を受けたりする。彼なりに村人と溶け込もうとするが、失敗していき、孤立は深まり、資産は底をつき、心理的に追い詰められる。ひどい出来事がきっかけで、彼は融和策を放棄するが。

僻地の村人の傲慢な態度に辟易させられ、主人公の心理的孤立に背筋が凍る思いがする。 

なお、最後にどんでんがえしがあるが、この安っぽいSFまがいは無いほうがよかった。

またクラシック愛好家の主人公が村の人々と交流を図って非常に好きな「美しき青きドナウ」を拡声器で朝から流す場面があるが、クラシック愛好家が繊細なワルツを拡声器で流すような暴戻なことをするとは思えない。 些か人物造形に失敗していると思った。
ワルツを踊ろうAmazon書評・レビュー:ワルツを踊ろうより
4344031695
No.4:
(5pt)

流石、どんでん返しの七里作品

前半部分のみでも、一つの過疎対策成功作品として成り立つと思慮。ところが流石七里作品、とんでもない展開に次ぐ展開。
参りました。
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No.3:
(5pt)

限界集落の悲劇!

こんなに生々しく限界集落の悲劇を描いた作品はなかったであろう。まさに現代版「八つ墓村」である。主人公は生まれ故郷の限界集落に戻ってく 来て、住民のために奔走するが、これが逆に仇となり、彼は狂気に襲われる。このストーリー展開が本書を読む醍醐味であるが、なぜこの男はこのような村に戻ってきたのだろうか?前職で身につけたキャリアを生かして、粘り強く職探しをすれば、次の仕事も見つかったのではないか?都会を離れるべきではなかった。しかも、両親も他界している。仕事も収入もないのは、はじめから分かっていたではないか?どうもこの点が腑に落ちない。はじめから自給自足の生活に徹する覚悟があるのなら話は別であるが。
あまりにも急激なストーリー展開に異常を感じた読者もいたのではないか?
最後の大逆転にも驚かされた。
米澤穂信といい、中山七里といい、彼らが描く限界集落には希望が欠けている。本当に絶望しかないのだろうか?
次は限界集落の再生をテーマにしてほしいものだ。
お勧めの一冊だ。
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4344031695
No.2:
(4pt)

なんたる結末か…

新書は高くてサイズ的にも邪魔になりそうなのでいつも文庫ばかり買っていますが、この作品はタイトルから連想していたのは『さよならドビュッシー』方面のクラシック・ヨーロッパの雰囲気・ちょっと小洒落た舞台設定と三拍子揃っているモンだと思い決め付けていた節があります。
しかし、読んでみたら主人公がクラシック(特定の曲が題材ではあるが)好きの無職の報われない中年・東京都下の限界集落・土臭く田舎臭い舞台設定……連想したモノとは真逆の感じでしたね。
全体を4とすると3は主人公の溝端了衛が限界集落の中で浮いた存在となり徹底して苛め抜かれて闇に落ちて行く様子が描かれ、4の部分で平和に向かうのではなく凶行に走る。
しかも、主人公が凶行に走った後に残るある人物の悪意が残る。
何というバッドエンドだろう…
勘の良い人は結構早い段階である人物がわかりますが、ソレを感じさせないぐらいの集落の習慣や仲間意識と言えば聞こえはいいが、言い換えるなら地域に根付く昔ながらの排他的な差別意識が主人公を追い詰めて行くかのように見せたストーリー進行は見事としか言いようがない。
また、主人公も会社からリストラされて生まれ故郷に戻って来た時はいわゆるスローライフ的な感覚だったが、地域に根付く島国根性みたいなモノに弾かれ、コミュニケーション力の未熟さや多少の落ち度はありながらも、迫害され、経済的にも精神的にも追い詰められて壊れて最終的には凶行に及ぶあたりは、『追い詰められたら誰でもこうなるのかもしれない』とも思うし、作中にネットに自分自身が置かれた現状に対して自分の気持ちを吐露するような書き込みをする下りがあるが、ソレすら書いている時はツラいとか苦しいとか…自分に対してこんな仕打ちをする周りが憎らしいみたいな事を書いていても、凶行に及んだ後には全部を引っくるめて犯行計画みたいに捉われてしまう現実的な危惧というか怖さを感じます。
何よりも一連の流れの中で了衛を追い詰めて利用した人物の悪意の深さ・昏さ・陰湿さは、そうさせた理由は悲しい事だけれどもソレをして余りある感じしかしない。
最近観た映画『楽園』(勿論、作者も物語も別モノです。)に似た部分を感じ、『楽園』には了衛が行った凶行のような詳細な描写は無いものの、結果として村八分にされて精神的にも追い詰められて凶行に〜という同じ構図が描かれているので偶然のリンクなのに余計に恐怖を感じてしまった。
下手をするとホラー映画なんかよりも精神的に来るかも知れません。

最後にラストで同じ幻冬舎から刊行されている『魔女は甦る』『ヒートアップ』の後日譚というか、そこから派生した枝の物語になったあたりは中山七里ワールドだなとも感じました。

バッドエンドだけど読み応えはあります。
ワルツを踊ろうAmazon書評・レビュー:ワルツを踊ろうより
4344031695
No.1:
(4pt)

異色のミステリー

今回、文庫化されるにあたって拝読いたしました。身近に潜む、ある意味リアルな恐怖とはこういったものなのかもしれないと多少背筋に寒いものを感じながら最後まで読み進めました。舞台はとある限界集落、主人公が日常を送る中で様々な出来事をきっかけに徐々に追い詰められ、思い切った行動に走ってしまう様が描かれています。そして事件の背後に、ある人物の隠された思惑が・・・。読んでいるうちに、かつて西日本で起こったある事件を思い出しました。(詳しくは巻末の書評にて触れられております。)また、某有名推理小説の元ネタにもなった猟奇事件も想起いたしました。作品中盤までは割とゆったりとしたペースに感じましたがその後一気に加速いたします。特に終盤、クラシックの名曲を絡めた一連の描写は圧巻です。また、人を呪わば穴二つ、と思える結末もまた見事でした。ただ、途中で物語の結末がある程度想像できてしまったので、この評価といたしました。
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4344031695

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