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今夜は眠れない
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【この小説が収録されている参考書籍】
今夜は眠れないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 21~40 2/3ページ
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突然、5億円を贈与された家族の話 漫画的で突飛な設定です 通常なら、もらった5億をどう使うかといった方向に話が展開しそうですが、 本著では、何故5億が突然、贈与されたのかといった方向に話が展開します この謎が解かれる過程で、家族の絆といったテーマが浮かび上がってきます 家族といったテーマ以外にも、 父親の浮気、周囲の嫉妬、マスコミの興味本位の取材といった人間の欲が描かれます このように言ってしまうと、重い話かと思われるかもしれませんが 少年の視点で、軽めのタッチで綴られているので、結構ハートウォーミングな読後感です それにしても、宮部氏の描く少年キャラは秀逸だ | ||||
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読み始めて、「あれ?ジュブナイル?」と思ったのですが、別冊婦人公論に連載された 作品なので、ジュブナイル作品というわけでもないのかな? でも、「火車」「理由」といった作品と比べれば、若年層に向けた小説という感じです。 主人公も中学1年生なので、中高生あたりが宮部作品への取っ掛かりにするのによい 小説かと思います。 | ||||
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中学生が語り手で、爽やかで読みやすく、どんどん引き込まれる作品です。展開も、練るに練られていて最後の最後まで分かりません。でも、私はその最後の最後でいい意味でも驚き悲しくもなりました。読みやすくて凄く面白いし、一気に読めると思います。でも読みやすく尚且つミステリー好きな方には、魔術はささやくのほうが読み応えがある気がします。※ネタバレです。ラストで、お母さんが全て加担してたのはちょっと悲しかったです。大切な子供や旦那さんを散々苦しく悲惨な目に合わせて、大博打と言えば聞こえはいいけど、散々世間を騒がせた共犯者ですよね…。雅男は、表面上は許してもこれから先も心のどこかにしこりが残るんじゃないかなと感じました。 | ||||
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相場師がお母さんに残した5億円の謎を巡って、息子の中学生の雅男とその友達の島崎が調査に乗り出すというミステリなのだが、いい意味でミステリらしいドロドロした場面や、緊迫した場面がなく、少年の両親に対する優しさが全面的に描かれていた気持ちのよい物語だった。突然、見たこともない大金が入ってきたことにより、嫉妬、脅迫、疑惑などあらゆる負の感情に支配され人間の弱さが出てしまう様子も丁寧に描かれていて読みやすかった。 | ||||
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なんとなくダークそうなイメージがつきまとって なかなか読む気になれなかった宮部みゆきの本だったが 背表紙の作品紹介に惹かれて読んでみたらおもしろくて1日で読了。 読み始めた最初の方は5億円という巨額の富が転がり込んできたことに わくわくして5億円あったらなにに使うかな、 とか呑気なことを考えながら読んでいたわたしだが、 もちろん話はそんなに簡単ではない。 なんでもない普通の家庭にいきなり大金が転がり込んできたのだから 周囲の好奇の目、不審の目、脅迫、などなど負う心労は計り知れないし、 それと同時に自分もそうした目を持っていることにぞっとした。 そんな苦しい状況にありながらも時折そんな切羽つまった状況とは 思えないような少年についての微笑ましい記述も出てくる。 わくわくして、はっとして、ぞっとして、なるほどね〜となる いろいろな感情が忙しく楽しめる1冊だと思う。 | ||||
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少年の語り口で語られる、家族に巻き起こった巨額の遺産相続事件。 確かに、突然5億円をどうぞと言われ、尋常で済む家はないだろう。 しかし、それがどう家族を変えていくだけか、なんてことで宮部作品が終わるとか思っていなかったが、やっぱそうか。 こんな導入が、どう推理に、サスペンスになるのかしらと思っていたら、あれよあれよといううちに、しっかり宮部ワールドに引き込まれてしまった。 これはなかなか、おもしろい。 正直言うと、中学生の語り口で進められる、というのは余り好きではない(子供の語り口というのがちょっと苦手)ので、その点心配したけど、それはまぁ、気にならなくなった。 終盤、何重かのトリックというか、展開の意外さが、なんだか二つ目の作品に入ったような感じで、これはもうけたという気持ちと、微妙な違和感とを感じる部分があって、何というかな、都合よくできすぎではないか、と言う気分でありました。 ま、それがフィクションと言うことだけどね。 | ||||
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残虐な描写などが全くなく、青少年に読ませても安心。中学生である主人公の僕の、テンポよい語り口が軽快なミステリー。 ストーリーもやや現実離れしているので、真相がわかってもあまり驚きがないです。 若い読者層を想定して書かれたものなら良質の作品だと思うが、大人が読むには、少し物足りない。 | ||||
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「本作品の分類は?」と問われれば、おそらく「ミステリー作品」ということになるであろう。しかし、個人的には、ミステリー作品というより、「少年の一夏の冒険を描いた作品」という印象を受けた。 内容は、「ごく平凡な家族にある日突然、五億円もの遺産が転がり込んできた」というものである。この五億円の遺産をきっかけで、家族が崩壊の危機に瀕する。主人公は、中学一年生の少年。この少年が「なぜ遺産が転がり込んできたのだろう?」と真相究明に乗り出すというわけである。 少年の心の描写が、とても良く描かれている。また、物語を通じて、少年が段々と成長していく様も描かれている。少年の成長は、本作品の見所の一つであろう。 一方で、真相に迫る部分はというと、話が淡々と進みすぎて、ハラハラドキドキ感が弱くなってしまっているように感じる。それが、ミステリー好きには、少々物足りないかもしれない。 | ||||
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本作品は、山本周五郎賞をとった名作「火車」と同年に刊行された作品であるが、宮部氏のミステリー作品の中では、少し傾向の異なる作品である。 中学1年生の男の子を主人公に、平凡な一家の母親宛に「放浪の相場師」の遺産5億円が残されたことに端を発した騒動を描いた作品で、ミステリーの要素がないわけではないが、かなりソフトな仕上がりになっている。とはいえ、宮部氏らしい切り口、テンポで書かれた読み応えのある内容になっており、大人でも子供でも楽しめる作品だと思う。今だったらおそらく「ミステリーランド」のシリーズで配本されるような作品である。 | ||||
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トリックというかネタ自体はそれほど大したことはないのですが、 テンポが良いのでどんどん読めます。 あまり重いテーマではなく、 サクッと読めるものをお探しの方にはお薦めです。 | ||||
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読みやすいし面白い。けれどもラストはあれで本当にハッピーエンドなんでしょうか? 突如降って湧いた5億円遺贈事件によって家族も世間も大騒ぎ。 連日マスコミに追われ、引越しを余儀なくされる。 子供は学校でいじめに合い、夫も会社の人間関係に問題が生じる。 誘拐事件では警察も動員され、顧問弁護士も一時疑いをかけられていますね。 あのエンディングだと、上記の事柄について、それまでとは異なった重みが生じてくるはずです。 社会人・成人としての社会的責任、妻・母親としても。 家族内で「騙したり」「疑ったり」「利用したり」「賭ける」などというのはあまり気分のよいものではありません。 話のなかで、子供が母親の過去に疑問を持って内緒で調べまわる場面もありますね。 夫の浮気も然りです。 宮部みゆきさんの理想とする家族像とはどんなものなのかな? ふと疑問に思います。 この小説は家族の大切さを教えてはくれないけれど、考えさせてくれると思います。 | ||||
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軽い推理小説と言った感じでとてもよい内容でした。主人公が少年なので、忘れていた少年独特の推理力が純粋さが出ていてさすがと言わざるを得ない作品でした。私は宮部みゆきさんの作品はあまり読んだことがないのですが、社会派と言う感じがして現代作家のよさを感じました。 | ||||
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以前の中公文庫版のカバーが傷んできた為、メジャーな角川文庫版に買い替えです。 カバーデザインも個人的には中公文庫版の古川タク氏のイラストが好みではないので、こちらのカバーの方がすっきりしていて好感が持てるかな〜と思ったら、届いた現物はさらにまた、極々最近になって、志村貴子さんのイラストバージョンに変更になっています。 こちらの新カバーはまだ、2006年11月現在のデータ更新に反映されていないようですが、こちらのデザインもなかなかすっきりした印象ですね〜。 | ||||
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私の好きな、少年もの(少年が主人公の作品を勝手にこう名付けて楽しんでいるのです)。『パーフェクトブルー』の進也とは全く違う、普通の家庭の普通の中学生。この普通の家庭に起こる、嵐のような出来事を描いた作品です。 始まりは、雅男のお母さんが”5億円の遺贈”を受ける、というところから。 誰も殺されたりしないのだけど、次はどうなるの?5億円は結局どうなるの?と先が気になって一気に読めてしまうミステリ。そこには、夫婦の問題、家族の問題、少年の成長などいろんな要素が含まれていて、読みやすい小説だから中身が軽いのでは、などとあなどるなかれ。いろんな問題を描きながらもスラスラ読ませてしまう作者のチカラのすごさ、作品の奥深さ。何度読んでもおもしろい作品なのです。 これが気に入ったら、『夢にも思わない』もおすすめです。 | ||||
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私もこの主人公と同じ中学生。宮部みゆきさんの本は前から読んでみようと、1番興味が湧いた本がこの“今夜は眠れない”でした。 同じ中学生とあってか、共感できる場面が多くあったと思います。 笑いもあれば、少ししんみりとした場面。その一つ一つが楽しくてすごくはまりました。 読み終わったあとは心が温かくなり、読んでよかったと思える一冊です。 そしてこの本には続編があるということで、そちらも読みたいと思います。 | ||||
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この作品は自分が始めて読んだ宮部みゆきで、特別な思い出があります。 主人公は特別に格好良くも無く、スポーツ抜群でも無く、特別に頭が良いわけでもないごくごく普通のサッカーが好きな少年で公立中学に通う中学一年生です。 もしも、いきなり多額のお金が転がり込んだらあなただったらどうしますか? 突飛な話ですが、これがこの小説のスタートです。 主人公の友達の「島崎君」が探偵役で、主人公がワトソン役というのも面白いです | ||||
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子供向けの作品を書いたのだろうと思って読んだので、 内容の大人向けぶりに驚いた。小学上級からって・・・。 難し過ぎなんじゃ・・・。しかし、それもそのはず、 「今夜は眠れない」(角川文庫)を元に、難しい漢字を ひらがなにして全体にルビを振り、イラストを新たに 付けた作品だったのだ。 | ||||
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読むたびに「やっぱり巧いなあ…」と思わせられるのが宮部みゆきです。 最初は中学生の男の子の一人称で語られるので、 ジュブナイル風かと思いきや、 お金と人間、嫉妬という一般人の悪意など、社会派テーマになり、 ほんのりとした恋心あり、 そして最後にはしっかりとミステリ的な着地があります。 ほのぼの系の出だし (といってもすぐ遺産問題と不倫問題が出てくるのですが) からは予想もつかない仕掛けがある、という意味では 『R.P.G.』なみの驚きがあるといってもいいでしょう。 吉田タクのパラパラマンガは面白い遊びではあるものの、 果たして効果的かというとどうも…という感じなのが惜しいです。 | ||||
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どんな親にも子どもにいえない秘密が一つはある。この台詞が印象的でした。実際に起こったら笑えないストーリーでしたが、宮部みゆきで読むとなぜか温かさを感じてしまう一冊でした。 | ||||
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活字になれてない私でも一気に楽しく読める本でした。でも 総武快速に幕張行はないし幕張にも 西船橋にも 止まりません。そこで ちょっとテンションが落ちました。総武各駅停車の間違いかなぁ。 | ||||
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