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火車
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火車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全382件 141~160 8/20ページ
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| おもしろいですね。 途中からグイグイと引っ張っていってくれます。 長いですが2日ほどで一気に読みました。 | ||||
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| 期日通り、本の状態も奇麗でとても気に入りました満足な商品でした | ||||
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| 女性が失踪して、その人が何者かにすりかわっていた、ということがわかり、そのすりかわっていた者の身元を精査するうちに負債から来る社会の凄絶さがわかってくる、というような話である。 現在では社会状況もだいぶ変わっているようだが、一昔前の物語としてむしろ面白さが増す可能性もある。 ミステリーだから人間の暗い側面があらわになって当然で、ミステリーとして複雑な事象の絡まりが楽しめた。 | ||||
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| 字だけの本は恥ずかしながら殆んど読んで来なかったのですが、ミステリーが好きでこの作品を知りました。読書脳ができてないせいか、随分時間をかけてやっと終わりました。 期待していたのとは違いましたがむしろ大歓迎大満足です。 所々の細かい説明的な文章やエピソードは「必要なのかな?」と思いながら読んでましたが、終幕に向けて後で効いてくるものが多く唸らされました。 終わり方は一瞬「えっ!?おわり??」ってなったけど最後の三行(だったかな?)に繋がる数ページ前からの加速っぷりを整理して納得しました。 特に最終行にシビレました。あの人物の名が最後に使われている意味に気付くとパッと目の前が開けた気になります。 でも多分それは人それぞれだと思います。 兎に角余韻の残し方がニクイですね、文学には全く疎く何も言えませんが、ミステリというよりもドラマティックでした! この作品は”切なさ、儚さ、哀しさ”の中に”温かさと許し”を混ぜて割らずにそのままって感じでしょうか? | ||||
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| 引き込まれるように読んだ。クレジット社会のもたらす問題点をえぐったものである。 小説の構成がかなり堅牢で、つながりが巧みである。最後も余韻があってなかなか憎い。 著者は法律事務所に勤務していたようで、素材と資料を十分に自分のものにしている。 住民票の取り方(〜役所で他人も取れてしまう)など リアルで実態をよく把握している ため、リアルで説得力のある展開となっている。 唯一 リアルを感じさせない、小説だと思わせる点は、「新城喬子」のような生き方は ありえないと思う点である。通常の人間ならこのような重圧におしつぶされて生きていけない のではないかと思う。 何はともあれ、読んだ後無駄だったという思いはない。為になる本である。 | ||||
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| その女には何の落ち度もなかった。にもかかわらず、ある事情が学生だった彼女を不幸のどん底に突き落とす。住む場所も失い散り散りになる家族。そんな親子を襲うさらなる悲劇。どんなに足掻いても得られない平穏な生活に焦がれた女は、やがて驚愕の犯罪に手を染めることになる。 当代随一の女流作家が贈る社会派ミステリー。物語は謎の美女を追う老刑事の視点で描かれる。人情味あふれる刑事とその周囲の人々の和やかなやり取りに対し、徐々に明らかとなる女の背筋の凍るような所業が見事なコントラストとなっている。それでいて、残酷なシーンなどは一切描かれていない。 全般にテンポが良く非常に読みやすい作品に仕上がっている。 この小説の凄いところは、お仕着せではなく、きちんとエンターテイメント性を維持しつつ、クレジット社会の罠という難しいテーマに切り込んでいる点だ。作者自身のこういった問題に対する並々ならぬ危機感は、後の作品『理由』からも感じられる。そんな彼女だからこそ、広く社会のために丹念な取材を重ね、渾身の力で不朽の名作と言える作品を書き上げることが出来たのだろう。 日本の学校ではマネーに関する教育が十分になされていない。ゆえに、無知が原因で罠にはまってしまうような人も少なからずいるのではないだろうか?そんな世の中において、どこにでもいそうな善良な人やその家族が破滅していく様を描いたこの『火車』は啓蒙の書にすらなりうる。 広く読まれて欲しい一冊だ。 (610字) | ||||
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| 例えば。人探しを頼まれた刑事は手始めに関根彰子の勤務先を訪ね、そこで彼女の顔写真付きの履歴書をゲットします。勤務先での成果はほんとうにそれだけなので、その意味では数行で充分なはずなんですが、宮部みゆきはただそれだけのことを書くのに10ページ以上使うのです。雑居ビルの様子。今井事務機の様子。社長の人柄。関根彰子の同僚「みっちゃん」のキャラ。零細企業の経営についての蘊蓄話。忘年会の思い出話。「妻の従兄弟の息子」をなんと呼ぶか、辞書で調べてくれるみっちゃん。どうでもいいことをえんえんと書く。訪ねて行ったとき社長は留守で、みっちゃんが「社長は向かいの喫茶店でコーヒー飲んでるんです、いま呼んで来ます」って言うんですよ。そいで呼んで来るの。何だよそのどうでもいいエピソード。何なんでしょうねこれ。きっと湧いて出てくるんでしょうね。後から後から、こんこんと。泉のように。一種の怪物ですね宮部みゆき。この膨大な無駄なディテールを「冗長」だと思ってしまうと、ここも冗長、またここも冗長と、腹を立てながら読むことになり、この小説を楽しむことに失敗するんじゃないかと思います。 じゃあどうすればいいのかというと、わかりませんが、とにかく僕はひたすら楽しみ、二日で読み終えました。運良くたまたまその二日間だけ、僕のチューニングが宮部みゆきに合ってたんでしょう。じつに幸運な出会いでした。何かもう出だしからラストまで一度も推敲せず考え込むこともなくすべてを一筆書きのようにずずずずっと書き切ったかのような、この膨大な重厚なトコロテン感。それでいて最後にきれいに最後のピースがすとんとはまる完成感。素晴らしい。 '後記:二度めに読んでようやく気付きました。その後の展開にまるで関係のない、その意味ではどうでもいいディテールがえんえんと書き込んであって、それがこの小説世界の奥行きと雰囲気を作ってるわけですが、雰囲気だけでなく、それにはちゃんと合理的な理由もあるのですね。つまり、それがないと(あとあと効いてくる伏線だけが書いてあると)、あ、これが伏線だな、と簡単にバレてしまう。 | ||||
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| 面白い、10年ぶりの再読、物語の構成が良い、著者の筆力が、冴えわたる、なかなか姿を現さない、主人公のさびしい生活を眼にうかべながら、読み進むベージに手が止まらない。 | ||||
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| 借金で人生をくるわされた女性のお話でしたが、最後どうなるのか・・・という所で話が終わってしまいす。 続きは読者の想像で・・ということで星-1です。 宮部さんの作品全般にとにかく登場人物の設定丁寧なこと性格や生い立ちなど、詳しく書かれていること。 セリフを読んでいると脇役でもどんな人かも想像できてしまうこと。読むのに時間はかかりますが読み応えあります。 | ||||
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| 火の車(ひのくるま)といえば、いつも返すお金が間に合うか、間に合わないかぎりぎりで、お金がいつも無い状態を指す。 金銭的だけでなく、物質的にも、精神的にも追い詰められた時に、人は何を考え、何を感じるのだろう。 | ||||
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| 見たくないもの、見ては不都合なものに、知らずに人は目をそらしてしまう。フィリピンのごみ山の子供たちについて、フィリピンの人は知らないように。この作品は、ほんの少し注意してみれば見えてくる日本の暗部を見せてくれる本だと思う。繁華街の怪しい道端ではなく、バス停の隅を見れば見えてくる日本の姿を見せてくれる本だと思う。私がこの本を読んだのは10年以上前だが、2,3年ごとに読み直し、私がまた目をそらしていないか確認させられる本である。 | ||||
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| 電車で読んでいると、つい降りるべき駅を乗り過ごしてしまいます。 | ||||
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| 本書を読み終わった後、心を鈍器で殴られたようなすごい重たい衝撃を受けた。 この読後感はまさに圧巻であり、こんな経験は始めてだ。 近年ではクレジットカードや消費者金融の世界では、その関連法の整備がより進んでいるが、一方でサラリーマンでは一生かかっても返せないなどとも言われるリボ払いの登場などで、クレジットカードはいまだに地獄に通じる道具としての側面を有している。 虚構といわれる金融業界の中で、現金がないのにもかかわらず現金を生み出すクレジットカードはまさしくその虚構の象徴的なもののひとつであるといえるが、そこには社会全体の無責任さが隠されており、同時にどんな人でも簡単に知らず知らずに地獄へ落としうる強力な効果を持っている、ということを痛感した。 また本書では、被害者固有の性質ではなく、社会全体によって生み出された被害者という感じで犯人を仕立てることで、クレジットカードや消費者金融から見た社会というものやその怖さをより身近に感じさせる。 今回のような衝撃を受けた作品はほかには思い浮かばず、また宮部みゆきのすごさを感じさせられた。 | ||||
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| 人の豪や弱さ痣とさを見事に組入れながらテンポが速く想像を裏切る展開に読み始めたら止められませんでした、人気作家の作品はやはり面白いのだと実感しました。 | ||||
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| 自己破産,クレジットカード,住宅ローン,闇金といった社会的な要素と物語が見事に構成されています。 作中に出てくる女性たちは皆個性的で,それぞれの価値観や人生が対比されていて面白いです。 | ||||
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| 職務中の怪我で休職中の刑事本間は遠縁の男性から失踪した婚約者・関根彰子を探してほしいと頼まれる。最初は単純な失踪と思っていたが、彼女が他人の身分を名乗っていたことが判明する。 ならば、彼女は一体誰なのか?本物の関根彰子はどこにいるのか?本間は"彼女"の足跡を辿り始め、 "彼女"の壮絶な過去を知る…はっきり言って"彼女"の父親は無知だったのだと思う。 分不相応のマイホームを持ちそのせいで妻子を巻き込んで故郷を捨てるハメになった。 当時だって、自己破産という制度はあったのではないか?自己破産しないのなら、本当に妻子を 守りたかったのなら偽装離婚でもすればよかったのではないかと思う。挙句の果てには消息不明に なって最後まで娘に迷惑をかけ、そのために娘は「ただ、平凡な暮らしをしたい」それだけのささやかな望みを叶えるために、己の手を血で汚すことになってしまった。「死んでいてくれ」と願うのも無理はないバカな男だ。 | ||||
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| 小説の内容は多くの方が書いて頂いてるので、そちらに委ねさせていだます。 吸い込まれるようなスピーディな展開で、 ある程度小説を読まれている方なら、どんどん読み進められるでしょう。 また、そういう点では「ミステリーの名作」と呼ばれるにふさわしいと思います。 しかし他の方々も数名書かれていますが、この小説で唯一の残念なポイントは、 結末があっさりと終わりすぎてる事です。 私は個人的に、わりとしっかりと結末の話が書かれている物語を好む傾向にあるので もう少し逮捕後のやり取りの場面等も書いて欲しかったなと思います。 そういう点では、この時期の宮部作品としては『レベル7』の方が好きです。 | ||||
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| ずっと前からほしかった商品で、とても気に入っており、喜んでいます。 | ||||
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| 面白い!!! ページをめくる手が止まらないとはまさしくこのことだ。 20年前の名作を今 はじめて読んだが これはミステリーという分類だけでなく 社会問題、人間関係、、全てを含んだ 文学作品だ。 自分が今までに読んだ本のなかでも最上級 最高ランクに位置する本になった。 | ||||
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| 宮部みゆきさんの長編ミステリーです。カード破産した女性が、同じ様な境遇の女性の身分をのっとってしまうというミステリーで、とても良くできていて面白いと思います。クレジット・カード産業のことも書かれていて、社会派でもあり、読み応えのある本でした。 | ||||
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