■スポンサードリンク
火車
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
火車の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全385件 101~120 6/20ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 江戸ものじゃない宮部みゆきさんの作品ではトップレベルの作品です。 個人的には頭3つくらい抜きん出てると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 宮部作品は初。 見事にまとまった社会派小説です。 伏線の張り方や謎の散りばめ方、それらの回収の仕方が抜群に上手い。 二ページに一つは必ず出てくる「喩え」がこの作者の真骨頂の一つなのだろうが、それらがため息が出るほど秀逸。上手い喩えと情景描写のおかげで、その街がどんな趣なのか、初めて出てきた登場人物がどんな奴なのかが一発でわかるようになっています。 それらがあまりに巧みなため、読者によっては一見冗長に思えることがあるでしょうが、作者が紡いでいる文章には無駄がありません。伏線も、何気ない一文に隠されています。 一点、クレジットカードに関する説明は、ここまで長ったらしく書く必要があったのか……と思いましたが、宮部はこの作品を書くうえで取材をしています。弁護士などから話を聞いた以上、彼らへの礼節として、多少なりページを割くことにしたのではないかと思います。 時代背景に関しては、二十年以上前の作品なのでやや現在では考えられないこともあるため違和感をおぼえるかもしれません。しかしいくら二十年前とはいえ、作中での個人情報の扱いがザル過ぎないだろうか(笑)。主人公が向かう先々で出会うほとんどの人物が主人公に好意的で、ポンポン情報を出してくれます。個人ならまだしも、企業などもその有様なので、個人情報にかしましい現代社会ではありえない光景です。 もっとも、その時代の空気感ではありうることだったのかもしれませんが……なにせ、この作品、私が物心つく前のものなので、私がそのあたりを語るにはフェアではないのかもしれません。 とはいえ、主人公の観察眼や計算高さもしっかり描写されているため、訪れた先で漏れなく情報を引き出せていることにもある程度必然性はあります。 上にも少し書きましたが、登場人物に関する描写が素晴らしいです。どういう人物なのかがすんなり頭に入ってくる。被害者の同僚の女性なんて、ぽっと出のキャラクターなのですが、彼女はこうやってブラジャーを脱ぎそうだ、という描写があり、笑ってしまうほどわかりやすくて脱帽した記憶があります。作者の見事な感性と描写力あっての作品ですね。 たくさん書かれている方がいますけれど、カードで破産した被害者についてやや過剰とも思えるほど同情的に描かれていることについては、私も同意です。 私を含め、被害者の境遇については、身も蓋もない言い方ですけれど、一言でいえば、「ただの馬鹿なんじゃないか?」と思う方が多いのではないでしょうか。それは間違っていないと思うし、作者もその認識はあったと思います。被害者と犯人について「共食い」だと本文には書かれていました。両者ともローン制度における犠牲者だと。しかし、両者には大きな違いがあるのも確かでした。 被害者が破産したのは言ってしまえば自業自得です。身の丈に合わないことをしたが故の破産。ところが犯人のほうは、まったくもって責任はありません。親の借金を背負わされた形なので。 ここに作者の何かしらの意図があると思います。もしこの二人の設定が逆なら、読者の大半はよほどの物好きでなければ途中でこの本を放り出したでしょうから。 被害者の浅はかさについても、それはそうだと認めている節もあります。そもそも浅はかなのが人間だ。民衆など、大半は浅はかなものだ。その多数の浅はかな民衆を食い物にして、犠牲にして、成長したのがクレジット経済ひいては日本経済なのだ、と。 被害者がアホウだと思えるのなら、それは幸せなのです。作中でも保が郁美に言われていましたよね。保の存在は、「あわれなローンの犠牲者」との対比の為のものなのです。主人公も被害者の破産に関しては冷ややかな視点を持っていましたよね。 カードの怖さやら利子のことやらに頭が回らない、否、回ったとしても歯止めが利かなくなってしまう哀れな人々。哀れではあるが、愚かだということを否定するつもりもない。だが、彼らの犠牲あってこその、こんにちの経済の繁栄なのだ、ということを作者は言いたかったのでしょう。 カードの怖さはもちろんですが、この作品の一番のキモは、ヒロインの存在でしょう。 中盤まで名前さえ判明しないこのヒロインは、ページをめくる読者の頭の中に強烈なポジションを築き上げます。その手腕が、宮部みゆきの真骨頂だとさえ思えます。生々しい人間たちを描き、その背後に見え隠れするヒロインを浮かび上がらせる。 読者の大半は、ヒロインを犯罪を犯した外道としてではなく、魅力的な女性として捉えたことでしょう(男性であれば殊更に)。そこにこの作品のエンタメ性が集約されています。 だからこそあのラストなのです。最後まで、あの女性がどんな顔をしてどんなことを話すのかは判明しない。読者が最も知りたがっていたであろう、ヒロインの素顔。それを明かさずに余韻を残して終わるのが、この作品にとっていかにベストな選択であるか。ラストについて文句を言っている方々が一番作者の術中にハマっているのですよ(笑)。 とはいえ、その後の展開について象徴的な一文を書いているのも、さすがとしか言いようがありません。ラスト一文に出てきた人名。それがその後の展開を最も象徴しています。 考えてもみてください。なぜ彼が「その役」を買って出たのか。なぜ作者は「その役」を 「彼に」任せたのか。そこを考えれば、ラストのあっさり感もすんなり受け入れられるものだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| クレジットの恐ろしさを知る。 キャッシュカードとクレジットの区切りもついてないところにおもしろさがある。 なぜ借金をつくるのか。 そして利子とはなぜ増えていくのか。 ということについて真剣に考える必要がある。 車ローン、教育ローン、住宅ローンなど。 生きていく上で 知らない間に クレジットに取り囲まれている。 文章が直裁でよい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| まだ途中です。 あらすじは、他の方が書かれている通りです。 読み終えたらまたレビューします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 確かに表紙はちょっと。。。古い感じ、でもおもろい。 海外へ直送も速い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 宮部は「理由」で有名になったのかと思ってたが、この作品はそれ以前なんですね。 宮部みゆきは、『理由』のディティールにせよ、『模倣犯』や『ソロモンの偽証』に出てくる幾人かの少年にせよ、 不条理でエキセントリックに見えるが、実はリアリティあふれてるところが魅力である。 ただこの一作は違う。他の方の感想を読んでて「クレジット破産の闇のからくり的話かな?」と思ってたけど、それも違う。 簡単に言えば、これは「現代版、砂の器」である。 (著者も意識していたのだろう、後半【砂】【脆い】といった言葉が数度出てくる) 宮部の作品読んでて、面白い、なるほどこう来たか、と思ったことは多々あるが、「切ない」という感情を持つことは稀だ。 この小説に出てくる女性二人の生き様は、二人の終着点が真逆にせよ、あまりにも切ない。 日本のミステリークラシックと比べても遜色無い、名作中の名作かと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 長編だが展開が小気味よくすぐに引き込まれる。 最後まで一気に読める。 文章力、情景描写はすごい。 いろいろ考えさせられる。 一点、そもそもの住宅ローンの返済が滞るところが簡単すぎないか? いとも簡単に転落していくのが少し腑に落ちない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 主人公と家族関係、人間関係、不幸な人生の集約と逃亡、その結末がどうにもやるせないものに、なろうとも希望は何処かにあり。やり直せるものなら、彼女にもまだ選択肢はある。待ってくれる人が居ないわけではないのだから。一人で抱え込まないことが大切であり、相談者のいる人は幸せである。人情ものの多い山本周五郎賞も頷ける作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 三十代後半の大人が読んでみました。 色々、経験した大人が読むと、ああ、面白かったで終わるけど、高校生とか大学生が読むと、感動すると思います。 とくに、自分を捨て他人の人生を生きる悲劇のヒロイン、喬子には魅かれると思います。 実際には、最後の数ページしか登場しませんが。 登場人物の回想シーンの中で、生き生きと描かれています。 なるほど、つじつまが合っていてよくできていて、文章も読みやすいので、680ページの長さも気にならないくらいテンポよく読めました。 ミステリーだけど、スリリングだったかというと、そこまではなかったかなと言う感じです。 暴力描写とか、犯人と思われる女性も絶対的な悪人ではなかったとか、そういったこともありますが、登場人物たちがみんな優しい人だからでしょう。 色んな動機や置かれた状況を考えると、誰も悪くない、そう思えてしまう。 だから、みんなどこか優しく、カタルシスとなる最後の敵みたいなのがいない感じでした。 女性の心理を良く描けていました。 女性同士の会話とか、男の人に対する接し方とかも。 ヒロインの喬子は男性心理を読み取って、うまく操縦していました。 ミステリーの謎解き部分よりも、そういう心の部分が、合点がいってポンと手を打つことが多かったです。 年代が八十年代後半あたりで、情報システムが普及しだしたころのような感じです。 そのあたりの、帳簿と、コンピュータが混在した世界でのトリックが懐かしいような面白いような。 会社が顧客情報をコンピュータでも帳簿で取っておいて、犯人がその帳簿でなりすます相手を見つけるなんて、 今の世の中じゃなかなかできないです。 セキュリティとか考えると、まず現代だと別の方法でやらないといけない。 あと、どことなくバブルの雰囲気もしました。 そう考えると、この小説が昔に書かれたものなんだなあと思って、感慨深かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 現代におけるカード破産などの問題をリアルに描いてる。主人公の人柄や犯人のズル賢さが絶妙。作中の舞台が学生時代によく遊んだ場所だったので妙に愛着が湧いた。ただ、最後の場面の緊張感はなんとも言えない。是非おススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| お話として読む分にはそこそこ面白かったです。 少し古いと感じる部分や、弁護士の説明が過剰に過ぎて 何故ここまで肩入れした説明を重ねるのだろう?という大きな疑問は ありましたが、全体として面白く読むことは出来ました。 最後の終わり方も、読者に想像を委ねていて、余韻が残り面白かったです。 でも、最後の方に行くに従って、面白さと同時に苛立ちも感じました。 それは、カード破産者やそこから殺人に至る人に対して 肩入れし過ぎている感が増すばかりだったからです。 騙されて借金を背負わされたとか、詐欺にあって火達磨になったとかなら解ります。 でも、そうではなく自分の為にカードを使いすぎた女性たちや、 親の借金苦から逃れるために他人に成り代わる人に対して (そこまでは物語としては楽しめたのですが)美化・肩入れし過ぎだと思いますし 読者にもその美化・肩入れを強いるような最後の方の描き方には 次第に違和感を感じました。 誰でもが日々を一生懸命に生きています。 カードを使い過ぎたり、親の借金で苦しんでいる人達だけが 一生懸命生きているという訳ではないのです。 そういった人たちに対して同情することはあっても 「美化」してはいけないのでは?と思います。 そういった人達に被害に遭わされる人だっている訳ですから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 20年以上前に書かれた本ですが、まったく古くなっていません。 冒頭から一気に引き込まれ、気がつくと600ページ近い本なのにあっという間に読み切ってしまいました。 「誰でもこんな状況に陥るかもしれない」と考えながら読んでいくうちに、ゾッとしてしまいました。 エンディングはこれまで見たことがないほど秀逸。感動しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| うわぁ、すごい。心が震えた。まだドキドキしてる。犬のお墓で保の思い出甦ってからの怒涛の展開。やばいっすね。すごい。としか言いようがない。文句なし。面白かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 分厚い本でしたが3〜4日くらいで空き時間を利用して読破しました。なかなか面白いんじゃないでしょうか?んで、クレジットカードの知識が増えるのでちょっと賢くなれます笑 やっぱり賛否両論の種となってるのは最後ですよね、モヤモヤするなぁ…あえて書かなかったんだろうけどすごく続きが気になる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 何と言ったらいいのか実際ありえないことなのに、ありえそうに書かれていてリアルな感じがしました。 法律や弁護士の話などフィクションなことも含まれてるから尚更リアルに感じ取れました! 最後の急ピッチなところもスピードが感じられてとてもよかったです。 内容的にすごい難しい話もありましたが、クレジットカードの話など現代の若者や読者に知識も与えてくれるミステリーでした。 読み終わってミステリーを読んだというよりは、いろんなことを考えさせられる内容でした。 誰にでもあり得うること。だと | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 理屈っぽい点もあるが、当時の社会の様相、 キャッシングの実態を説明するには不可欠なのでしょう。 物語の終盤に向けた戸籍のトリックと、主人公のリアルな生活描写にこの小説の面白さが。 そして、例えようがない圧迫感が。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 20年以上前に初めて読み、再び購入して読みました。やはり、これが宮部作品の最高傑作だと確信しました。今読んでも作品の世界に引き込まれます。社会のシステムは初版当時とは大分変わりましたが、作品はまったく色褪せていません。人間の傲慢さ、浅はかさ、卑屈さ、そして、寛大さ。それらを見事に組み合わせたプロットの秀逸さに改めて感嘆しました。特に、最後の数ページで初めて姿を見せた「喬子」に、「やっと会えた」と胸に詰まるものがありました。素晴らしいラストです。また何年後かに、必ず読みたくなる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本作は小説の王道だ。 カード破産を背景にした殺人が本作の舞台であるが、 人間の心情描写が実によく描かれている。 小説は人間の心を描く芸術だ。その意味で本作は小説の王道を往く。 犯人へと辿る手掛かりの幹となるのは、やはり人間の心の動きなのだ。 もちろん、社会背景の記述や張り巡らされた技巧も秀逸だが、 人間の心の動きの描写が何より素晴らしい。 人間は幸せを望む生き物で、そのために大きな過ちを犯すことがある。 他人事ではなく、私の事である。 忘れてはいけないだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 休職中の刑事が甥からの依頼に対して、仮説や証拠をもとに、一つ一つ謎を解いていく、気の遠くなる作業を読者としても共感しながら、読み進めました。 クレジットカード、他人になりすます人生、殺人事件の可能性、美人なヒロイン等の設定が興味深いです。 余韻が残る結末、今後は読者の想像に任せるとは、嫌らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 負傷して休職中の刑事が、親族の男性の頼みで、婚約者の女性が失踪した理由を明らかにしていきます。 追いつきそうになる度に陽炎のように消えてしまう失踪した女性の実体の薄さが印象的です。 多重債務問題を「債務者の責任」と切り捨てることができない事情が浮き彫りになっていきます。 現在では、「消費者の自己破産」が当たり前に許される時代ですが、この本が描いている時代の自己破産は「自己破産をするか、自殺するか」の2択といえるほど、重い問題でした。 暗い刑事事件を数多く扱ってきた刑事だからこそ持てる失踪女性に対する暖かい視線。 山本周五郎賞を受賞するのにふさわしい社会問題と人の情を織り込んだ名作だと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!




