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火車
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火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全373件 101~120 6/19ページ
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うわぁ、すごい。心が震えた。まだドキドキしてる。犬のお墓で保の思い出甦ってからの怒涛の展開。やばいっすね。すごい。としか言いようがない。文句なし。面白かった! | ||||
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分厚い本でしたが3〜4日くらいで空き時間を利用して読破しました。なかなか面白いんじゃないでしょうか?んで、クレジットカードの知識が増えるのでちょっと賢くなれます笑 やっぱり賛否両論の種となってるのは最後ですよね、モヤモヤするなぁ…あえて書かなかったんだろうけどすごく続きが気になる。 | ||||
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何と言ったらいいのか実際ありえないことなのに、ありえそうに書かれていてリアルな感じがしました。 法律や弁護士の話などフィクションなことも含まれてるから尚更リアルに感じ取れました! 最後の急ピッチなところもスピードが感じられてとてもよかったです。 内容的にすごい難しい話もありましたが、クレジットカードの話など現代の若者や読者に知識も与えてくれるミステリーでした。 読み終わってミステリーを読んだというよりは、いろんなことを考えさせられる内容でした。 誰にでもあり得うること。だと | ||||
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理屈っぽい点もあるが、当時の社会の様相、 キャッシングの実態を説明するには不可欠なのでしょう。 物語の終盤に向けた戸籍のトリックと、主人公のリアルな生活描写にこの小説の面白さが。 そして、例えようがない圧迫感が。 | ||||
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20年以上前に初めて読み、再び購入して読みました。やはり、これが宮部作品の最高傑作だと確信しました。今読んでも作品の世界に引き込まれます。社会のシステムは初版当時とは大分変わりましたが、作品はまったく色褪せていません。人間の傲慢さ、浅はかさ、卑屈さ、そして、寛大さ。それらを見事に組み合わせたプロットの秀逸さに改めて感嘆しました。特に、最後の数ページで初めて姿を見せた「喬子」に、「やっと会えた」と胸に詰まるものがありました。素晴らしいラストです。また何年後かに、必ず読みたくなる作品です。 | ||||
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本作は小説の王道だ。 カード破産を背景にした殺人が本作の舞台であるが、 人間の心情描写が実によく描かれている。 小説は人間の心を描く芸術だ。その意味で本作は小説の王道を往く。 犯人へと辿る手掛かりの幹となるのは、やはり人間の心の動きなのだ。 もちろん、社会背景の記述や張り巡らされた技巧も秀逸だが、 人間の心の動きの描写が何より素晴らしい。 人間は幸せを望む生き物で、そのために大きな過ちを犯すことがある。 他人事ではなく、私の事である。 忘れてはいけないだろう。 | ||||
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休職中の刑事が甥からの依頼に対して、仮説や証拠をもとに、一つ一つ謎を解いていく、気の遠くなる作業を読者としても共感しながら、読み進めました。 クレジットカード、他人になりすます人生、殺人事件の可能性、美人なヒロイン等の設定が興味深いです。 余韻が残る結末、今後は読者の想像に任せるとは、嫌らしい。 | ||||
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負傷して休職中の刑事が、親族の男性の頼みで、婚約者の女性が失踪した理由を明らかにしていきます。 追いつきそうになる度に陽炎のように消えてしまう失踪した女性の実体の薄さが印象的です。 多重債務問題を「債務者の責任」と切り捨てることができない事情が浮き彫りになっていきます。 現在では、「消費者の自己破産」が当たり前に許される時代ですが、この本が描いている時代の自己破産は「自己破産をするか、自殺するか」の2択といえるほど、重い問題でした。 暗い刑事事件を数多く扱ってきた刑事だからこそ持てる失踪女性に対する暖かい視線。 山本周五郎賞を受賞するのにふさわしい社会問題と人の情を織り込んだ名作だと思います。 | ||||
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数多い宮部みゆき氏の作品の中でも、傑作中の傑作、以前どこかで読んだかドラマで見たかと思うんですが、再読。やっぱり面白いですね。 私が若かりし頃、海外旅行に夢中になっていた頃があり、旅費が足りなくてキャッシングローンに手を出して、毎月リボ払いに追われていた時期があります。もちろん、その月の給料で返せる微々たる金額ですが。 でも、この話に出てくる弁護士が言うように、一歩間違えれば、彼女達のようになっていたのかもしれませんね。宮部氏は、その社会の暗部を題材に作品にすすために、たくさん取材なさったでしょうね。いろいろ法律ができたとはいえ、クレジーットカートが氾濫する社会、今も変わってないでしょう。 宮部さんの作品は、過去に何作品か読みましたが、また再読したいと思っています。もちろん未読のものも。テーマ選びも、ストr-テリングもとても上手が作家さんだと思います。 | ||||
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宮部みゆきの代表作をようやく読みました。 主人公は、休職中の警察官本間俊介なのでしょうが、もう一人一度も登場しない主人公がいます。 それが、新城喬子(関根彰子)です。 ストーリーとしては、本間が彼女を捜索するというものですが、私は彼女の人生に引き込まれてしまいました。 それというのも、この作品が一流のミステリーであると同時に、彼女の波乱万丈の人間ドラマになっているからでしょう。 犯人の「心」に共感するというのは変な話なのですが、それほど彼女の人生は劇的過ぎます。 いくら同情を誘う人生であっても犯罪は許されませんが、でも彼女の置かれた境遇と犯罪に至る経緯を考えると、彼女を憎むことはできません。 そうした人間を生み出してしまった社会について考えさせられてしまいます。 本当に日本人は「しあわせ」になったのでしょうか? | ||||
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私自身はやや物足りなかった結末でした 実際にどのような手口で殺人を犯したのか、死体はどう処理したのか等ははっきりされてませんでしたので物足りなさは有りますが、おそらくこの作品のテ―マはそこではなく人間の心の弱さや社会の落とし穴を伝えることなのではと解釈しました。 ドラマ化しやすい正統といえるサスペンスだと思います | ||||
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冒頭が見事で引き込まれます。不幸から逃げたくて必死な姿に胸が詰まる。この時代の、この不幸を書き留めた作者に敬意を抱きます。 | ||||
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数年前に読んで、面白かったという記憶がやたら強く、この度戻ってきて更に読み返したが、やはり強烈な印象の作品。 残りのページがどんどん少なくなるのに話がまとまり切っていなくて、「おいおいこの残りのページで、どうやって話を収束させるの!?」と、手に汗かきながら一気読み。 保や碇等のthe 漢!という人が出てくる一方で、井坂のようなプロ家政夫さんが出てきたり、今から20年前に、性差は今後社会でどんどんなくなっていく、多様化を認めざるを得ない社会になっていく、という予告のような気持ちになりました。 碇、井坂、弁護士や、郁美、保など、そこかしこに出てくるサブキャラクターが人間的で非常に魅力的。 また、ボケの話で井坂が智に話した「自分の人生が面白くないが故に、他人に意地悪することでその鬱憤を晴らす者がこの世には残念ながら居る」という話は子供によく話したと感心させられた。クレジットの話のように誰もが被害者(という語彙すら正しいか微妙だが)になることもあれば、他人へ冷たくすることで、鬱憤を晴らす加害者にもなり得る、そんな気持ちになった。 以下、若干ネタバレ 喬子が、喫茶店に到着し、こずえの席に着くまでは、まるで女王がレッドカーペットの上を歩くような、厳かな雰囲気すら醸し出していた。 喬子は、東野圭吾の『幻夜』の美冬を思い出させた。どこまでも生きる力を持った、そして孤独な女性。 ラストの含みを持たせた終わり方は、印象的でした。 | ||||
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以前、一度読んだことがあります。今回又買いました。いつの作品だったか? 同名TVドラマ化されていたのを、たまたまBRレコーダーの中に見つけ、その出て映えに圧倒されたからです。本間俊介に上川隆也、相棒に寺脇康文、謎の女に佐々木希というキャストで、一切の無駄を排した上級のドラマでした。何度も見て、もう一度原作を読みたくなり購入したのですが、原作もいいけれど、TVドラマの出色の完成度に拍手です。殺人はあるのですが、表に出してこない、「行われたことに間違いはない」程度で、過不足なくドラマは静かに進行していきます。全体的にフラットで、大きな山場といって派手なシーンはありません。しかし、宮部みゆきの筆力でしょうね、途中で本を置くことを許さない、圧倒的な謎解きが秀逸です。 | ||||
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私の印象としてこの作品はスッキリと終わらない点に魅力を感じた。 奇妙な事件を調査に調査を重ね、少しずつ明らかになる真実。 しかし容疑者がどんな人物なのか、「こんな人なのではないか?」というのはあっても最後まで明らかにはされない。 どんな人物なのか?なぜこんなことをしたのか? この謎は根本に置かれていた謎だったように思える。 そこをあえて語らず、作中にどんな人物なのか想像する材料は十分に用意して、あとは読者の想像に委ねているところが面白い。 読み返すたびに想像がさらに広がり、何度も読みたくなる。そんな作品でした。 | ||||
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物語の導入はサスペンス劇場のようなキーワードが読者の興味を引く。 「美人婚約者の失踪」「自己破産」「存在しない会社」「別人」「意味不明な写真」 そして「休職中のヤモメ刑事」。定石とも言える「謎」の連鎖が読者の心を鷲掴みにする。 弁護士によるサラ金地獄に関する説明は冗長すぎる。 物語も中盤を過ぎるとある一点の疑いを除いて全容が見えてくる。結末もその見える全容の域を超えないのが 残念。というか実際はヤモメ刑事が一つ一つ真実らしき情況証拠を潰してゆく感じで、最後にこれまで実像の 見えなかった犯人に辿り着いたところで物語は終わる。 この終わり方に賛否両論はあると思う。私も少し残念にも感じたが、どんでん返しがない限り、我々が推理し た通りの顛末なのだろうと納得もできる。 東野圭吾の「百夜行」も最後に犯人に語らせなかったが、そこに至るまでの彼女たちの人生の有り様の方に 重きを置いたのだろう感じる。しかしやっぱり少し残念(しつこい!) また私が途中で思ったのは、関根彰子と新城喬子が同一人物説である。もちろん作品中には全くそんなこと書 いて無い。しかし文中で一箇所「整形」というキーワードが語られる箇所があったので、てっきり伏線だと。 写真さえ無ければ同一人物説もまた少々の書き直しで完成出来そうだなぁとか夢想してみたりもした。 中盤以降全体的に冗長であったにもかかわらず読者の興味をつなぎとめたのは、弁護士事務所の人、事務器の 事務所の人、幼なじみ、刑事の同僚、子ども、通販会社の元恋人等々登場人物に良い人が多いからか? 新城喬子もそれほどの悪人とも思えないだけにやっぱり残念かなぁ?最後。 | ||||
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『・・彼女の身に起こったことは、ちょっと風向きが変われば、あなたや私の身にも起こり得ることだった。』 犯罪者や事故破産者それ以外にも会社の中で仕事ができない人、心を病んでいる人、そのように自分はならないと考えてはいないだろうか。 環境や風向きが変われば誰でも当事者になる可能性がある。それが本書全体のメッセージのように感じた。 | ||||
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何しろ、構成が凄い!普通の小説は事件になってから、謎解きが始まるのに、これは事件にするところから始まっていく。事件になってないから、普通の刑事が関わることはできない。というわけで休職中の刑事にする必要があるわけだ。だって刑事じゃないと調べられない内容があるから。そして読み進むにつれて、当時社会問題となっていた闇金、消費者金融、自己破産と切り込んでいく。更に最後まで犯人が現れない。宮部さんの「こういう構成でいくためには、登場人物をどうレイアウトすればいいか」という計算式が見えてきて脱帽です!面白いというより、関心してしまいました。 | ||||
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とてもおもしろかった。休職中の刑事の人柄がよく表現されていた。 だれもがサラ金に手をだすさま、そして抜け出せない地獄を丁寧に描写している。 自分を消し、幸せになろうとする主人公の気持がわかる。 | ||||
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※ネタバレ含みます。 カード社会の怖さを思い知らされる作品で、非常に読み応えがありとても面白かった。 読後の感情としては、ただただ、悲しく切ない、なんとも言えない気持ちにさせられる。 作中で溝口弁護士が結果だけを見て判断するのは性急過ぎると言う。 そこに至らしめた背景を考えると、そうなったのは本人が悪いからだと言い捨てることは間違っていると。 では悪とはなにか?それは無関心さが生み出す産物なのではないかと思った。 社会全体としての無知や無関心が、救えるチャンスを見逃してしまっていることに考えさせられた。 極端な例にはなるが、110番、119番のシステムがあっても人々がそれを適切に使用する教育がなされてなければ、 知ろうとしなければ、救える命も、防げる犯罪もほとんどなくなってしまう。 新城喬子が置かれていた境遇でも、夜逃げをする前に父親が自己破産を申告すればそれで済んだ事だったのかもしれない。 溝口弁護士の言葉にあるように、多重債務者の中には真面目で気弱な人が多いという。 逃げ出してしまったことの負い目から、父親は自己破産のタイミングを失ってしまったのかもしれない。 新城喬子は他人に成りすましてまで生きた先に何を見ていたのか? 関根彰子と同じくただ幸せになりたかっただけなのか? 人の命を奪ってまで手に入れたそれを幸せと呼ぶことが出来るのか? この二人の関係性を"共食い"と表現していた箇所は印象深かったです。 自分が新城喬子と相対した時に、彼女を責めることは出来ないと思う。 新城喬子という人間の影を追い、彼女の心情に思いを馳せる。加害者である新城喬子という人物に対して心酔してしまう。 これは主人公の本間も同じ気持ちだったと思う。 助けてあげたかった。新城喬子も関根彰子も社会の犠牲者だったのだ。 物語の登場人物にこれほど思いを馳せる作品はそうそうない。 | ||||
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