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火車
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火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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だらだら長いことが印象的でした 端折って短く纏めたら名作だと思います | ||||
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過去20年間の「このミステリーがすごい!」を受賞した作品の中で、最も評価を得た作品である「火車」。筆者は宮部みゆきさんで、2011年現在まで数多くの文学賞を受賞している大作家らしい。小説は年に10冊程度しか読まないライトユーザーでミーハーな自分は、これら前評判の良さに舞い上がり即購入した。 感想としては、個人的には消化不良と言わざる負えなかった。僕世代の俗語で解り易く言えば、「エヴァンゲリオン的手法」とでもいうのか。後の展開は読者の想像にお任せしますという感じで終焉。あまり詳しくは書けないが、犯人である女性を特定し対面した後の物語を、僕は単純に、そして素直に知りたかった。 2年ぐらい前から小説を読みだした僕としては、何だかこの手の手法を用いる作家さんが多い気がしている。この手のジャンルは読者を「え!?あぁあああそういうことだったのかぁ・・・!」という原始的な驚きを味あわせてこそナンボではないか。その終焉に辿り着くまでに、文章を適切な表現で読みやすく書く。この様な単純ともいえるスキルをどこまでも高次元に高めてこそ、あるいは高める姿勢こそ小説家ではないだろうか。余談で、筆者の文章表現に関して恐縮ながら言及させていただくと、個人的には一文一文が少し長く端的でない感じがした。だから読んでて少々疲れる心持を感じてやまなかった。素人の戯言と思っていただいて結構です。すみません。(宮部さんの作品レビュー内で非常に恐縮ですが、個人的には東野圭吾さんの文章が好きです。端的で理路整然として非常に読みやすい。しかし大人な文体です) 正直「これが20年間のミステリーで最高の作品なのか・・・?」とクエスチョンマークでした。 | ||||
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発表当時はさぞ衝撃的だったと思いますが、刺激に慣れてしまった今の時代には刺激は少ないような。色々と勉強にはなるが、20年も前の時代の話だから状況は変わっているので鵜呑みには出来ないが作者が訴える警鐘は現在にも通ずる。話はとんとん拍子で進み過ぎる感じがあるが、そもそも推理がメインの作品ではないのだと納得した。 | ||||
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社会問題(クレ・サラ問題)×サスペンスなので,二重に楽しめ,一気に読ませる作品。 最近の貸金業法の改正(グレーゾーン金利の廃止等)で,クレ・サラ問題が今後どういう展開になるのか?ヤミ金はどうなるのか?興味深い。 主人公本間が,息子智から,飼い犬「ボケ」が田崎に殺されたことについて,「なぜ,田崎は『ボケ』を殺したのだろう」と問われて,本間の思念: 「自分の身に降りかかったことを,そういう形でしか外に向けて『清算』できない人間というのはいるんだよ,と思った。智には,まだ話して聞かせてもわからないだろう。だが,もう二,三年したら,きちんと教えておかなくてはなるまい。これから先,お前たちが背負って生き抜いてゆく社会には,『本来あるべき自分になれない』『本来持つべきものが持てない』という忿懣を,爆発的に,狂暴な力でもって清算する−という形で犯罪をおかす人間があまた満ちあふれることになるだろう,と。そのなかをどう生きてゆくか,その回答を探す試みは,まだ端緒についたばかりなのだということも。」 「キレる」場合の極端なケースを指すものと思われるが,筆者なりの「回答」「処方」を訊きたいと思う。 | ||||
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終始テンションが上がる場面を見つけられないまま読み終わってしまった感じです。 | ||||
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この作品を最初に読んだのは大分前。今回読み直しました。 圧倒的に読者を飽きさせない展開などはさすがだし、 ヒロインの境遇には同情しました。 ただ、カード破産する人の全てがやむを得ず破産する訳ではない。 そして、これは宮部作品の長編に多かれ少なかれ感じることだが、普通の意味の被害者(本作の場合は婚約者を殺された青年)に対する描写にややデリカシーのなさを感じてしまう。 もちろん、基本的に弱者の側から書いているのは素晴らしいし、ひっかかりを感じない作品もあるのですが、長編の場合どうしても全面的に頷けないモヤモヤが残ってしまうことが多い。 なんだかんだいいながら長短編含めて20冊近く読んでいるのに微妙に批判したくなるのはファン心理というものでしょうか^_^; でも、ここにきて実力は申し分ないけれど、いまひとつ肌に合わない作家さんだと思い始めています。 | ||||
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外枠から段々と犯人像を埋めてゆくは良いのだけれど、 まったく犯人の姿そのものを登場させないで最後まで行くので、 「犯行」と「犯人」が一致するには、これでも私には「まだ早すぎる」感じがした。 こういう進め方だと描きようもなかったかも知れないけれど、 もっと犯人の「内面」を「犯人の言葉」で知りたかった。 もう少し読者に同情させたり裏切らせたりしても良かったのではないでしょうか?笑 ただ「世の中の陰」だけをどす黒く見せつけられ「清々しさ」はない。 1割か2割で良いからもう少し、「救われる話」を入れて欲しかった。 「ボケ」くらい、何とかならなかったのだろうか?笑 「落ちてゆく人」が良く描かれています。 そういう話に興味のある方はどうぞ。笑 お腹一杯になりました…。 | ||||
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書棚の整理をしていたら、十年以上前に読んだこの本が出てきた。 ぱらぱらとめくるうち、ありゃりゃ、当時と同じくたちまちのうちに引き込まれ、 最後まですっかり読み直してしまったじゃありませんか。 そう、そのくらい面白いのだ、火車という小説は(個人情報保護法が施行されインターネット網が 社会の隅々まで行き渡った今、使えないエピソードばかりになってしまったがそれを割り引いてもだ)。 けど…。 「カード破産のすべて、とはいわないけどほとんどは社会が悪いのだぁ〜」みたいな論調はやっぱりひっかかるし、 犯人(といっていいのかね)の女性の過去は確かに悲惨で同情を禁じ得じえないが、 いくらかわいそうな身の上でしかも男心をとろかす抜群の美貌だからって、あれほどに自分勝手で あさましい行為の数々(私にはそのようにしか思えない)が許されるって訳でもないであろう。 正直、ここにレビューを書かれている多くの方々のようなシンパシーは感じられず、どっちかというと 彼女の元夫により多く同情してしまったくらいです。 そもそも宮部みゆきさんの作品は徹底して性善説の立場から書かれているものが多く、そのハートウォーミングな 作風こそが魅力なのだと、私だって心底思う。だから、それをいっちゃおしまいよ、なんだけど。 登場人物が全員、あまりにもいい人すぎて、私のように心の濁った人間には、ちょっとだけ居心地がよくないのよね。 | ||||
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前半はスピード感あり。 ID盗みの怖さが伝わってきました。 ただし刊行から10年以上たった今では、ID盗みのテクなんかは古さは否めません。 いまどきの企業ならもうちょっとましなデータ管理が当たり前でしょうから。 だから後半は物足りなかったですね。 | ||||
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書店で見かけて帯に「「このミス」の過去二十年間の第一位」とあったので買ってみました。 休みを一日費やして読んでみた感想としては…う〜む、つまらなくはないけど不完全燃焼な感じですね。初めの何分の一かでトリックが分かってしまうので、読んでる方はそこからだれてしまいます。それなりに厚くて最低半日はかかるので忙しい人にはお勧めしません。 得体の知れない女性の素性を追っていくという流れは「白夜行」を思い起こさせますが、スリリング度は比べようがないですね。向うは最後までジェットコースターですがこちらは途中から滑り台になってます。 あとクレジットを題材としてるから経済小説の面もあるとか、人物描写も優れているとかいう評論もありますが、実際のところは三十代だったら皆普通に思ってることが書いてあるだけで特に真新しさはありません。 | ||||
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終盤の200ページぐらいは面白かったのですが、 重厚感を出そうとしたのか、全体的に無駄なところが多かったです。 特に、中盤まで勿体を付けていた謎は、 数年前までの大阪・難波の街を知っている人なら 誰でも分かるものなので、読むのが面倒くさくなりました。 もっと多くの人に読んでもらいたくなるほど 最後のトリックと社会的メッセージは素晴らしいだけに、 余計に無駄な部分がもったいなかったです。 | ||||
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作者は社会的問題を犯罪に絡めて描き、現代社会への風刺を展開するというパターンを確立してから、飛躍的に作品の内容が向上した。本作品ではカード破産と"なりすまし"である。テーマ設定とストーリー展開は、多少の冗長さを我慢すれば良い出来と言える。 だが、私は作者が「良い人に見られたい」症候群に掛かっているのではないかと思うのである。本作にしても、「理由」にしても犯人が善人に描かれ過ぎている。本作でも作者は弁護士の口を借りて、犯人は弱い立場にあった(誰が客観的に判断するのだろう ?)ので止むを得ず犯罪に走った。悪いのは社会システムの方だという趣旨の事を述べている。この優しさが、作者が一般読者受けする要因になっていると思われるが、同時に危険思想である。それこそ一所懸命コツコツと働いている弱者に対する愚弄であろう。更に言うと、作者の作品に今一つインパクトが欠けるのは悪人が描けていないせいだと思う。 当時の社会状況なども書き込んであるので、後々参考になる作品かもしれない。善意の人の善意のストーリーがお好きな方にはお勧めの作品。 | ||||
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10数年前の話題作。 テーマやストーリー展開は面白いと思うのですが、説明が嫌というほど長くてくどい。 登場人物も多く、出しっぱなしでフェードアウトになっています。引っ張るだけ引っ張ったのにオチがなく、ガッカリな結末でした。 現在の宮部氏の作品がとても面白いので尚更そう思うのかもしれませんが。 | ||||
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某誌の年末ミステリ特集の中で、複数の人が推薦。 途中で放り出したのは「はやまったか!」と悔悟。 年末に再読。 結果は… う〜ん。 淡々と謎の女性の足跡を追っていく話。 よくも、悪くも。 執拗に追っていく。 ただひたすらに。 わずかな手がかりを頼りに。 ただひたすらに。 確かにすごいとは思う。最後とかは「オッ!」と身を乗り出したもん。 社会派だし。 でも、面白いとは思えなかった。好みの問題か? いや、人物造形とかすごいと思うんですよ。でも…。 宮部みゆきの代表作とは思いますが、同じ代表作でいうなら、 私は……やっぱり、好みの問題か? もし私と同じような感想を持った人には、文庫5冊で大変だけど、 『模倣犯』をお薦めします。 | ||||
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売れっ子作家ということで、初めて宮部みゆきの作品を読みました。さすが人気作家だけにストリー展開は上手いと思った。読者を引き込ませる力量はなかなか見事ですな。ただ気になるところもあって、必要のない余計な人物が登場してくる。やたら人のいいが現れて、絶対にこんなことありえないと感じたりもした。もともとフィクションだから仕方なくもあるのですが…。私の思うところ宮部みゆきという人は、一昔前のくさーい青春ドラマが好きだったのでは?海に向かって「バカヤロー」って叫ぶみたいなやつ。私はそのようなドラマが大嫌いだった。したがってそこそこ面白く読んだのだけど、もっと宮部みゆきを読みたいという気持ちが起こらなかった私なのでありました。 | ||||
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自己破産・・・なんだか身につまされました。お金のつかいかたには気をつけようと思った。それといくら美人でも犯罪はだめだろう。すごくおもしろかったけど。 | ||||
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カード社会や自己破産者の実態を鋭く描いた作品、として聞いていましたが、一人の謎の失踪女性を”追いかける”ミステリーとしても充分楽しめました。ひょんなことから、親戚の婚約者である失踪女性を探すことになった求職中の刑事が、彼女の失踪の原因を探りながら少しづつカード社会の生み出した恐ろしい事件の真相に迫っていくことになります。ただ、こういった「追いかける」型のミステリーにありがちですが物事が都合よく進みすぎるのが玉にキズ。終わり方は見事だと思います。 | ||||
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長編小説でありながら随所にさまざまなエピソードをちりばめ、読者を飽きさせることなく、話をクライマックスまで持っていく。 女性作家らしいやわらかな文体で非常に読みやすい。 | ||||
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確かに読み物としては面白いです。謎が随所に出てくるし、心理描写はさすがに抜群。しかし、ハラハラドキドキの部分やビックリするような展開がない。特に最後の場面、結局は予想通りの筋で、期待はずれでした。ここで「どんでん返し」があると、ものすごくお勧めの本になったのに。期待して読んだだけにちょっぴり残念。 | ||||
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宮部みゆき作品の中で、これはなんだか少しナイーブすぎやしないか・・。今まで読んだ彼女の作品特有のキレがないと感じてしまった。しかし、クレジットカードを作る前に読んでいて良かったと思った。簡単に作り、ローンが出来てしまう・・。借りたものは返す。その基本的なシステムの情報が、一方に偏ってしまってしる現代社会だからこそ、これは一読だ。 | ||||
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