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ウィンブルドンの毒殺魔
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ウィンブルドンの毒殺魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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ハヤカワのポケミスには、たまになぜこれがラインナップに?という普通の小説の良作があります。そのひとつ「卵をめぐる祖父の戦争」を読んでいて思い出したのですが、実はこれもその典型です。 背表紙だけ見ていては決してわかりませんが、主人公は毒殺魔なんかでは全くないし、「ユーモア」とつけたとしても、そもそもミステリですらありません。 倦怠期のあげく妻を憎むに至ってしまった中年男性が、若いころの恋愛感情の再燃にはほど遠いものの、妻への愛と心の穏やかさを取り戻す、という、いわば「よくある話」です。それが大まじめな主人公の語り口で味わい深く感じられ、思い込みだけ大冒険の平穏な日常がいきいきと趣のあるものに見えてくるのです。 起伏の少ない、まさにイギリスの普通の小説です。 なにか叢書に含めるなら、本来、白水Uブックスあたりに入っているべきだった本です。 タイトルと、コアなミステリファン御用達のポケミスのイメージのせいで手を出さない人がいるともったいないと思います。 | ||||
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