■スポンサードリンク
山猫の夏
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
山猫の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 41~59 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
船戸与一を知り、衝撃を受けた作品です。 「伝えろ、お招きによってたったいま山猫(オセロット)がやってきたとな。」 シブイ!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山猫の格好よさったら無いですね。 こんな男に憧れます。 山猫は内面も外面も強いです。 上巻は、語り手の"オレ"と、山猫の出会い。そしてビーステルフェルト家の娘の探索行の佳境までの話です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
下巻は、中盤からエクルウの町を舞台に戦いに次ぐ戦いです。 山猫の目的は何か? 最後まで物語りは息切れすることなくクライマックスまで一気に引っ張られていきました。 最後の銃撃戦はゾクゾクします。 ブラジルを思わせるような暑い環境でじっとり汗をかきながら読むといいです。(多分) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何度読んでも凄い小説だ。 この著者の作品では主要登場人物が数多くいて、それらのエピソードをまとめきれなていない場合もままある。特に後期の作品ではそう感じることも多い。 しかし『山猫』では、そこがすっきりとまとまっていて、それでいながら重厚なボリューム。短編も上手い著者だが短編での切れが活きている。 今の船戸が同じ話を書いたらこの3倍くらいの量になってグダグダしてしまうかもしれない(笑)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何度読んでも凄い小説だ。 この著者の作品では主要登場人物が数多くいて、それらのエピソードをまとめきれなていない場合もままある。特に後期の作品ではそう感じることも多い。 しかし『山猫』では、そこがすっきりとまとまっていて、それでいながら重厚なボリューム。短編も上手い著者だが短編での切れが活きている。 今の船戸が同じ話を書いたらこの3倍くらいの量になってグダグダしてしまうかもしれない(笑)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「〜だと思われる」「〜かもしれない」「〜と考える事ができる」・・・世の中はこのような末尾で終わる文体がなんと多いことか・・・。「一般論として」っていうのもあるなぁ。 そんな文章を読んで、そして書いてきた自分にとって、この小説の主人公・「山猫」が発する、全て断定した物言いに先ず唖然となる。 狂言回しの役割を担う「おれ」も、引きまくりで笑える。それが読み手である、気弱な自分を含む男性諸氏の心臓を鷲づかみにするのだ。 誰でも自論を、我を通したいと思う事はある。それを通す為に、その自論の正当性や論理性を強調し周囲に説明、協調を即すワケだが、我らが山猫はそんなメンド臭い事はしない。 「俺が決めたのだからお前は俺に従っていればいい」 これは言う方も言われる方も気持ちがいいか強い反発を覚えるかどちらかになる。この小説を読んで前者だった人は船戸ファン、それも強烈な読者になること請け合い。ではレビューワーの自分も山猫風に一言。 「頭が悪いくせにすぐ格好をつけたがるタイプなんだよ!このレビュー読んでるお前らは!考えるな。お前らは、この小説をただ読みさえすればそれでいい。」 ・・・あぁっ!そこのブルーザ系のセニョール&メニーナ!顎なんてさすらないでェェ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「〜だと思われる」「〜かもしれない」「〜と考える事ができる」・・・世の中はこのような末尾で終わる文体がなんと多いことか・・・。「一般論として」っていうのもあるなぁ。 そんな文章を読んで、そして書いてきた自分にとって、この小説の主人公・「山猫」が発する、全て断定した物言いに先ず唖然となる。 狂言回しの役割を担う「おれ」も、引きまくりで笑える。それが読み手である、気弱な自分を含む男性諸氏の心臓を鷲づかみにするのだ。 誰でも自論を、我を通したいと思う事はある。それを通す為に、その自論の正当性や論理性を強調し周囲に説明、協調を即すワケだが、我らが山猫はそんなメンド臭い事はしない。 「俺が決めたのだからお前は俺に従っていればいい」 これは言う方も言われる方も気持ちがいいか強い反発を覚えるかどちらかになる。この小説を読んで前者だった人は船戸ファン、それも強烈な読者になること請け合い。ではレビューワーの自分も山猫風に一言。 「頭が悪いくせにすぐ格好をつけたがるタイプなんだよ!このレビュー読んでるお前らは!考えるな。お前らは、この小説をただ読みさえすればそれでいい。」 ・・・あぁっ!そこのブルーザ系のセニョール&メニーナ!顎なんてさすらないでェェ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読後感の爽やかさも考えると間違いなくこれが船戸与一の最高傑作だろう。 体力はあるものの基本的にだらしなくその場任せの主人公は感情移入しやすく、 圧倒的なモチベーションと経験を持つ無頼漢に引きずり回されて連れ出され、 とんでもない状況に放り出されるという展開は自ら冒険に踏み出すよりも リアリティを持っている。 主人公とその相棒が巻き起こした騒動は地方都市一個を壊滅させてしまうが、 それでも自分達の行動が少なからず見ず知らずの誰かの役にたった事を予感させる 美しいエンディング。完全なハッピーエンドではないが、こういうのは船戸作品ではむしろ珍しいかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読後感の爽やかさも考えると間違いなくこれが船戸与一の最高傑作だろう。 体力はあるものの基本的にだらしなくその場任せの主人公は感情移入しやすく、 圧倒的なモチベーションと経験を持つ無頼漢に引きずり回されて連れ出され、 とんでもない状況に放り出されるという展開は自ら冒険に踏み出すよりも リアリティを持っている。 主人公とその相棒が巻き起こした騒動は地方都市一個を壊滅させてしまうが、 それでも自分達の行動が少なからず見ず知らずの誰かの役にたった事を予感させる 美しいエンディング。完全なハッピーエンドではないが、こういうのは船戸作品ではむしろ珍しいかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
80年代前半のブラジル、反目しあい100年にわたる抗争を続ける二つの旧家が支配する東北部の小さな町が舞台。 この旧家から出奔した娘の捜索のため、裏社会で名を馳せた謎の日本人“山猫”こと弓削一徳が呼ばれる。だが彼は単なる請負仕事で終わるつもりはなかった・・・。 内部に対立をはらみながら、急遽編成された探索隊を率いて“山猫”は出発する。イバラの原野とサボテンが密生する砂漠、灼熱の気候、野盗強盗団、元秘密警察出身の”山猫“のライバルの登場。 逃げた娘を連れ、町にもどった“山猫”は反目しあう2つの旧家と漁夫の利を狙う警察・軍隊を煽る。やがて争いが連鎖的に発生する。全てを見通した“山猫”の哄笑、封鎖された町の中で起こる凄惨な闘い・・・。 前半の過酷な自然の中での追跡行から、後半は小さな町を舞台とした闘争へとストーリーはぐいぐいドライブされていく。予想がつかない展開、主要人物も容赦なくばたばたと殺されていく。灼熱の南米を舞台にした船戸与一得意の冒険小説。執筆が80年代と船戸作品の中でも初期作品にあたるが、扱われているモチーフは以降の作品群と相通じるところがある。本作はなによりも冒頭から強烈な個性をもってストーリーを引っ張っていく“山猫”のキャラクターがたっている。船戸冒険小説の文句なしの傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
80年代前半のブラジル、反目しあい100年にわたる抗争を続ける二つの旧家が支配する東北部の小さな町が舞台。この旧家から出奔した娘の捜索のため、裏社会で名を馳せた謎の日本人“山猫”こと弓削一徳が呼ばれる。だが彼は単なる請負仕事で終わるつもりはなかった・・・。内部に対立をはらみながら、急遽編成された探索隊を率いて“山猫”は出発する。イバラの原野とサボテンが密生する砂漠、灼熱の気候、野盗強盗団、元秘密警察出身の”山猫“のライバルの登場。逃げた娘を連れ、町にもどった“山猫”は反目しあう2つの旧家と漁夫の利を狙う警察・軍隊を煽る。やがて争いが連鎖的に発生する。全てを見通した“山猫”の哄笑、封鎖された町の中で起こる凄惨な闘い・・・。前半の過酷な自然の中での追跡行から、後半は小さな町を舞台とした闘争へとストーリーはぐいぐいドライブされていく。予想がつかない展開、主要人物も容赦なくばたばたと殺されていく。灼熱の南米を舞台にした船戸与一得意の冒険小説。執筆が80年代と船戸作品の中でも初期作品にあたるが、扱われているモチーフは以降の作品群と相通じるところがある。本作はなによりも冒頭から強烈な個性をもってストーリーを引っ張っていく“山猫”のキャラクターがたっている。船戸冒険小説の文句なしの傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすい本。ブラジルの気候・砂漠の描写を読みながら、自分も暑苦しくなってくるような気がした。物語は、ブラジルの賞金ハンターを中心に展開する、早い話が西部劇。登場人物の感情の変化の欠如は男性作家にありがちで、男性読者に受けそうな物語。ま、一言でいうと「かっこいい」話、という感じか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすい本。ブラジルの気候・砂漠の描写を読みながら、自分も暑苦しくなってくるような気がした。物語は、ブラジルの賞金ハンターを中心に展開する、早い話が西部劇。登場人物の感情の変化の欠如は男性作家にありがちで、男性読者に受けそうな物語。ま、一言でいうと「かっこいい」話、という感じか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく評判のいい小説なので頑張って最後まで読んだ。女性と男性とで好き嫌いが別れそうな小説だと思う。舞台も登場人物もとにかく暑苦しい。最初から最後まで汗と埃と血の匂いがむわーっとたちこめてくるような感じである。冒険小説好きには垂涎ものだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく評判のいい小説なので頑張って最後まで読んだ。女性と男性とで好き嫌いが別れそうな小説だと思う。舞台も登場人物もとにかく暑苦しい。最初から最後まで汗と埃と血の匂いがむわーっとたちこめてくるような感じである。冒険小説好きには垂涎ものだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
南米のある町に山猫と名乗る男が現れたことから始まる大冒険活劇小説。黒沢明の「用心棒」とシェークスピアの「ロミオとジュリエット」(ハムレットは作品名やないか!)を足して2乗して2で割った物語。主人公の山猫とその敵役が魅力的。しかしこの小説を日本の最高傑作たらしめているのは、この物語の書き手である、「おれ」なのである。生きる希望をなくし、だらだらとただ毎日を過ごしているだけの「おれ」が山猫に出会うことによって、男として成長していく。見事です。完璧です。ストーリーももちろん文句無しに面白いのだが、この「おれ」がどう変わっていくのかここらあたりに注目して読んでください。絶対に損はしません。読み終わるのがもったいなくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
南米のある町に山猫と名乗る男が現れたことから始まる大冒険活劇小説。黒沢明の「用心棒」とシェークスピアの「ロミオとジュリエット」(ハムレットは作品名やないか!)を足して2乗して2で割った物語。主人公の山猫とその敵役が魅力的。しかしこの小説を日本の最高傑作たらしめているのは、この物語の書き手である、「おれ」なのである。生きる希望をなくし、だらだらとただ毎日を過ごしているだけの「おれ」が山猫に出会うことによって、男として成長していく。見事です。完璧です。ストーリーももちろん文句無しに面白いのだが、この「おれ」がどう変わっていくのかここらあたりに注目して読んでください。絶対に損はしません。読み終わるのがもったいなくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
南米を舞台に繰り広げられる血なまぐさい物語。主人公「山猫」の正体が明かされぬまま続く息をもつかせぬ冒険活劇である。南米の国家・民族問題を背景にしたこの物語を読んで私は「南米」に興味を持つようになった。読み始めると止まらないので、翌日出勤のサラリーマンは注意! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
南米を舞台に繰り広げられる血なまぐさい物語。主人公「山猫」の正体が明かされぬまま続く息をもつかせぬ冒険活劇である。南米の国家・民族問題を背景にしたこの物語を読んで私は「南米」に興味を持つようになった。読み始めると止まらないので、翌日出勤のサラリーマンは注意! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!