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ライプツィヒの犬
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ライプツィヒの犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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読んでいて唖然とする程の退屈な物語。一応、ギジという旧東ドイツ出身の反体制劇作家の御大と岳という若き劇作家を中心とした物語なのだが、比重は演劇論ではなく、題名通り、("ベルリンの壁"崩壊以前の)ライプツッヒ市のシュタージ(ナチのゲシュタポの様な秘密警察)の「犬」という点に置かれている。しかし、全体構成や人物造形が全く練れておらず、小説としての求心力を全く感じなかった。 岳はギジの30年振りの新作を演出するという設定になっていて、ドイツに渡るのだが、そこでギジと親しい高等遊民の様な演劇研究家の桐山という男とシェア・ハウスで共同生活を始める。この桐山が「***」である事が明記されてからイヤッ~な感じがしたのだが、案の定、本作のテーマの1つが「***」なのである。物語の途中で起こるチョットした事件や(本当は)錯綜した人間関係を殆ど無視して物語を進める作者の意匠が全く掴めなかった。読者に興味を持たせるという一番肝心な事を忘れているのである。サスペンスにもなっていなければ、ギジに関する謎解きにもなっていないというお粗末な出来。 結局、「シュタージの犬」と「***」だけがテーマになっていて、どういう読者層を意識して本作を執筆したのか皆目不明。読み通すには体力・忍耐を必要とするが、得るものが何もないという愚作だと思った。 | ||||
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