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殺しのディナーにご招待
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殺しのディナーにご招待の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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1930年代から活躍したロラックは、イギリスの女流ミステリ作家としてアガサ・クリスティやマージェリー・アリンガムと同格の存在であり、71の長編ミステリーがあります。評論家の植草甚一によって「3冊に1冊は必ず面白い」推理小説作家として日本に紹介され、本書をふくめ7作が邦訳されています。 本書は1942年に公刊された" Death before Dinner " の翻訳です。ロンドンにあるフランス料理店の地下室で旅行マニアたちのマルコ・ポーロ・クラブという会のパーティーが開かれるが、集まったのは新人会員ばかりで、招待状を出して店の予約をした幹事さえいない。ところがパーティーが終わって出席者が帰った後、死体がテーブルの下から発見されるという発端がおもしろい。ロラック作品の特徴といわれる、オーソドックスで本格的なスタイル、情景描写の巧みさ、シリーズ探偵(ロンドン警視庁のマクドナルド警部)の没個性は、本書でも踏襲されています。さらに容疑者と目される8名以上の男女の性格や関係、この殺人事件を解く鍵となるそれぞれの人物のタイム・スケジュールのようなこみいった事を、わかりやすく公平に読者に提示している点に感じ入りました。 巻末の書誌・解説は簡潔にまとめられていて、ロラックを初めて読むミステリ好きにとっては良い案内となるでしょう。 | ||||
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