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逃切



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【この小説が収録されている参考書籍】
逃切 (創元推理文庫)
逃切 (創元推理文庫)

逃切の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

もう少し、ミステリの要素が欲しかった

スティーヴン・キングと並び賞されるモダン・ホラー小説家−−ということは知りながらも、これまで読んだことのなかった著者の作品。
本作品は、デビュー間もない1974年に発表された、「競馬ミステリ」。

米・ペンシルベニア州にある「センチュリー・オークス競馬場」。
競馬界に復讐心を抱く、元調教師エドガー・ハリスンは、恋人のアニイ・シャレッドのほか、4人のプロの強盗、そして、ヘリコプター操縦士と手を組み、5月の週末に開催される「スイープステイクス」の賭け金数百万ドルの強奪を目論んでいた。
一方、競馬場の支配人ジャック・キリガンは、酒量が増加し、かつてのように酒で失敗して、失職するのでは、という恐れを抱きながらも、慌ただしい毎日を送っていたのだが…。

肝心のモダン・ホラー系の作品を読んだことがないので、何とも言えないのですが、多彩な登場人物を描き分け、ストーリーを紡ぎ出していくところは、さすがにベストセラーを生み出す力量を感じさせるものでした(現代の言葉で言うと、「キャラが立っている」ということでしょうか…。)

しかし、競馬場からの現金強奪という設定から期待してしまうのは、「どんな手口で?」というハウ・ダニットと、どんな意外な結末が待っているのか、という点でした。
つまり、「ミステリ」としての要素に注目していたのです。

でも、その点については、あまり満足は出来ませんでした。
何しろ、事件が起きるのが、全体の4分の3を過ぎたところからで、なかなか計画実行に及ばない。
しかも、その手口は、特別工夫されたものとは思えず、長編のネタとしては弱いな…という印象を受けました。
また、いわゆる「伏線の妙」というものも感じられない。

やはり、評価されているモダン・ホラー系の作品を読むべきだったか、と少々残念な気持ちが残ります。
逃切 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:逃切 (創元推理文庫)より
448819303X

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