逃切
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逃切の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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題名と表紙と内容紹介文を読めば正にディック・フランシスの競馬ミステリを想起させるが、作者はクーンツである。 | ||||
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スティーヴン・キングと並び賞されるモダン・ホラー小説家−−ということは知りながらも、これまで読んだことのなかった著者の作品。 本作品は、デビュー間もない1974年に発表された、「競馬ミステリ」。 米・ペンシルベニア州にある「センチュリー・オークス競馬場」。 競馬界に復讐心を抱く、元調教師エドガー・ハリスンは、恋人のアニイ・シャレッドのほか、4人のプロの強盗、そして、ヘリコプター操縦士と手を組み、5月の週末に開催される「スイープステイクス」の賭け金数百万ドルの強奪を目論んでいた。 一方、競馬場の支配人ジャック・キリガンは、酒量が増加し、かつてのように酒で失敗して、失職するのでは、という恐れを抱きながらも、慌ただしい毎日を送っていたのだが…。 肝心のモダン・ホラー系の作品を読んだことがないので、何とも言えないのですが、多彩な登場人物を描き分け、ストーリーを紡ぎ出していくところは、さすがにベストセラーを生み出す力量を感じさせるものでした(現代の言葉で言うと、「キャラが立っている」ということでしょうか…。) しかし、競馬場からの現金強奪という設定から期待してしまうのは、「どんな手口で?」というハウ・ダニットと、どんな意外な結末が待っているのか、という点でした。 つまり、「ミステリ」としての要素に注目していたのです。 でも、その点については、あまり満足は出来ませんでした。 何しろ、事件が起きるのが、全体の4分の3を過ぎたところからで、なかなか計画実行に及ばない。 しかも、その手口は、特別工夫されたものとは思えず、長編のネタとしては弱いな…という印象を受けました。 また、いわゆる「伏線の妙」というものも感じられない。 やはり、評価されているモダン・ホラー系の作品を読むべきだったか、と少々残念な気持ちが残ります。 | ||||
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やべっ!競馬ミステリの本家、 ディック・フランシス の『興奮』 の4倍面白い! 小説は工夫を凝らしたプロットと、キャラ立ちが要だと再認識しました。 センチュリ・オークスに200万ドル以上の金が集まる土曜日に向けて、 強盗団、詐欺師、放火魔、競馬必勝法を見つけたギャンブラーたちの野望が錯綜する。 守り手の支配人や、競馬業界私設警察も目を光らす。 複数対複数の戦いに勝利するのは誰だ!? クーンツは必ず愛と正義が勝つというパターンだが、 強盗団のボスが主人公なので、 結末がどうなるか全く予測出来ません。 ホラー作家としてはネタ被りクーンツだが、 唯一の競馬ミステリとして、考え付く競馬ネタを全てぶちこんだ傑作。 このレベルの競馬ミステリを量産出来ていたら、 競馬ミステリの第一人者は、ディック・フランシス ではなくて、 クーンツになっていたと思う。 | ||||
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