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(短編集)
彼女の色に届くまで
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彼女の色に届くまでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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本書の終盤まで、探偵役となる千坂桜(ちさか さくら)のキャラに馴染めず、「こりゃあ、★★★くらいの評価になるかなあ」と、やや期待外れの感で読み進めてました。 ところが、最後に置かれた「終章 いつか彼女を描くまで」を読むに至って、その大技(おおわざ)サプライズに、呆然としてしまいました。それまで喉の奥でちくちくつかえてて違和感のあった箇所が、ここに来て取っ払われた解放感を味わったみたいな気持ち。開いた口が塞がらず、ムンクの | ||||
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良かった | ||||
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アートをベースにおいたライトな推理小説集。様々なアートの引用があるとのことだったが、私個人にとってはほぼ全て既知だった。推理ものとしてのストーリーテリングは状況説明だけで文章的な色気がなかった。美術や美術家の思い入れのある描写とストーリーテリングの薄味の表現に乖離があると感じたが、しかし美術界の本質の一部は捉えているし最後の全回収のストーリーは楽しめた。 | ||||
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長編の体裁を取ってはいるが、最終章以外は各章とも独立した短編としても読めるようになっている。だが、順番に通して読まないと本書の真の価値は味わえないので、「売るための偽装長編」(これでるっぷくさせられることもある)には当たらない。ただ、短編好きにも楽しめる作であることは付記しておく。 美術部員が主人公なのに「市立高校シリーズ」には美術ネタが意外と少ないじゃないか、とのご要望にお応えしての、青春アート・ミステリ連作、と思わせて・・・・これが、一筋縄ではいかない。 やや暗めの冒頭部、ミステリアスなヒロイン、と進んでいき、でもワトソン役はなぜかボディビル男というチグハグさ。ぽんぽんとギャグも弾けだし、第3話ラストのボディビル男のツッコミとか第4話の楽譜ギャグとかは爆笑もので(しかも前者は意外と深い!)、ちょっと表紙はミスマッチなんじゃないのと思わせるぐらいだ。でも最後はシリアスで、相当に気を揉ませる。個々の謎解きは小粒で、全体への仕掛けも意外性満天とまではいかないが、青春小説としては見事な、文句なしの仕上がりといっていい。感動の一冊だ。 | ||||
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満足しています | ||||
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構成としては連作短編の形。 一つ一つの短編に解決が与えられて、最後の最後にワイダニットがひっくり返す形。 ただ最後のワイダニット=なぜやったかに少々無理のある話がある。 最後にひっくり返すのに少々無理をしたのだろう。 あと、ヒロインが非現実的に寡黙過ぎて魅力に乏しい。ラノベにあるような無口系ヒロインだがしゃべらなすぎる。 解決はヒロインがほのめかし、それを察して主人公が解決する形で無理があるが本格ミステリーだとすれば許容範囲かな。 そういえばアニメにもこういう生活能力のまったくない天才アーティストってでてきたなあと思ったり。 作中の美術論は首をかしげるというか、そういう見方もあるよね程度の話。本当につきつめると面倒くさい話だ。 あと、アナグラム初見でわかるだろう。逆に主人公が何年も気づかないのが不思議だ。 総論、青春小説として悪くはないが本格ミステリー大賞の候補になるほどかというと、という感じ。 | ||||
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いいよ | ||||
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本書は第一章から終章までの五つの章から構成されている。それぞれ、主人公の緑川玲が高校入学から芸大を卒業して画廊の従業員となるまでの成長と、巻き込まれた絵画に関する事件およびそれを解決する探偵役のヒロイン・千坂桜を描いている。事件はそれぞれの章の中で解決されるのだが、少しずつ違和感が残ってしまって、終章になるまで消えなかった。まさかこの違和感までが伏線だったとは! 終章でようやくその謎解きがされるのと、本書のタイトル「彼女の色に届くまで」の意味がわかるような仕掛けになっている。相当に芸が細かいと言えるだろう。 物語の軸となるのは、才能を持って生まれた者とそうでない者の葛藤である。私の身近にも天才がいるのでその気持ちはよくわかる。しかもその天才は自分の才能をまったく自覚していない。賞をとっても「たまたま」としか感じていないようだ。「たまたま」なんかで2年連続で全国レベルの賞を受賞できるわけがないのに。そして生活力が著しく低いのも千坂桜と同じだ。まったく世話がやけるったらありゃしない。ま、それも含めて天才なんだろうけれども。 と、ここまでなら★4つの評価にしようと思ったのだが、「文庫版あとがき」がおもしろかったので5つにした。あとがきがここまでおもしろい作家は他には西尾維新くらいしか知らない。 | ||||
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ミステリーとしては薄味(トリックが小粒に感じました)だと思います。主要キャラが魅力的で、その部分がとても面白かったです。カンバスのような表紙が手触りが良くて素晴らしいです。 | ||||
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天才と凡人のカップル。天才は天才で悩みはある。ハートウォームでした。 | ||||
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絵画に異常な才能を持つ女子と美大に入れる程度の画力はある、平凡な男子の2人が主人公となっている青春ミステリ。常識に欠けた女子を男子が支えるパターン。才能の差にともすればコンプレックスをいだきがちな、男子が暗黒面に落ちまいと踏ん張るところが、健気でよい。 著者らしい注釈の乱打も楽しいし、殺人などの殺伐とした事件がないのも、美点だと思う。 ミステリとしては、今一歩の驚きがほしかった気はする。ので、満点ではない。 | ||||
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作者は確かに神様です。 神は自分の作品をどうしようと勝手です。 ただ、読者の側がそれで納得するかどうかは別です。 たとえ話ですが、「名探偵コナン」で真犯人がアガサ博士だったり、ラン姉ちゃんだったりしたら、ファンはどう思うでしょうか。 ショックで暗い気分になるのではありませんか。 それと同じことを似鳥鶏氏は本書でやっています。 さぞかし得意満面なのでしょう。 「どうだ、驚いたか。意外な犯人だろう。わからなかっただろう。ばあかめ。ギャハハハハ」 といったところでしょうか。 これで納得する読者もいるのかもしれませんが、私はそうではありません。 私はいやです。 これはエンタメの禁じ手ではないか、というのが私の考えです。 とにかく不快な読後感が残るばかりでした。 | ||||
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画廊の息子と人とのコミュニケーションが苦手だが絵の才能に溢れる少女の物語です。 ほのかな恋模様を描きつつ、事件が起きて少女が解決していくというスタイルです。 高校から大学、社会人まで一気に物語が展開されていきます。 なかなか面白かったです。 この著者の作品はいつも期待を外しません。 | ||||
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にミステリー要素を絡めたラノベ 現代美術のウンチクも随所にあるので、楽しませていただきました。 写真では分かりづらいですが、キャンバスをイメージした装丁もなかなか綺麗です。 | ||||
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