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(短編集)
九時から五時までの男
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九時から五時までの男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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「異色短編」というジャンルに属する作品で、あとがきの解説にもあるけれど、日本ではロアルド・ダールの方が有名で、自分もロアルド・ダールの「キス・キス」、「あなたに似た人」は読んだが、スタンリイ・エリンの作品は初めてだった。二人は、イギリス出身のダール、アメリカ出身のエリンとライバルという位置づけらしく、交互にMWA賞(エドガー・アラン・ポー賞)を受賞している。 全般的には、解説でいわれているように、ダールが、珠玉の名作もあればイマイチの作品もあるのに対して、エリンの作品はどれも面白い、でも面白いんだけど、ずっと印象に残り続けるような作品では残念ながらない。結末もどんでん返しというものはなく、悪〜い印象をさらに刷り込まれる様な終わり方をするものが多い。 自分がなかでもいちばん印象に残ったのが、「ロバート」という作品で、学校の生徒がよい子のフリをしながら、担任の女教師を徐々に精神的に追い詰めて行くというちょっとサイコスリラーっぽい話。いまでこそ珍しくない話だが、1960年代にすでにそういう話を考え付いたというのがすごい。 それとは一風変わって、「蚤をたずねて」というのはちょっとコメディっぽく、蚤のサーカスをやる男が主役級の蚤を死なせてしまい、かわりの蚤を探すという話。蚤と意志を通わせて芸をさせるということだけど、本当にそんなことができるのか?また、観客はどうやって蚤の演技を観賞するのか、と興味をもちながら読んだ。 | ||||
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