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最良の嘘の最後のひと言



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【この小説が収録されている参考書籍】
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)

最良の嘘の最後のひと言の評価: 2.77/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.77pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(2pt)

設定はおもしろそうなのだが・・・

「本物の超能力者を超高額年俸で採用する」という大企業の採用試験に集まった能力者たちのコンゲーム小説。

設定はとてもおもしろそうだったのだが、能力の内容や話の展開が煩雑でテンポも悪く、おまけに伏線として言及不足の内容が出てくるものだから、すっきり騙された感やしてやられた感も味わえなかった。「このあとどうなるかわからない」というフレーズが何度か出てくるが、まさにその通りで、いくらでも逆転できる要素があるため、実際にそれが起こったところであまり驚けず、さりとて深い読み味があるわけでもなく、どうしても評価が辛くなってしまった印象。
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)より
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No.12:
(5pt)

最後のどんでん返しが最高の一言。

最良の嘘とは何なのか。
その嘘にあなたはなんて答える?

読み終わった後の満足感は、言葉にできないほど。
河野さんの小説で一番好きな作品。
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No.11:
(4pt)

終盤が楽しい話法のゲームです

物語として面白いというよりは、読者を相手にした「ゲーム」としてよく出来ています。そのように割り切って楽しみましょう。登場人物同士のゲームとしてよく出来ているという意味じゃないですよ。解説で大森望が丁寧にそのことを書いているのに(映画『スティング』のような小説だと)、どうもそのあたりを理解していないレビューが多いようなので、投稿しました。素晴らしい終盤のために実に見事に構築されています。2回目読み返すと楽しいです。

【以下、未読の人は読まないで】日本語の小説で自由話法が多用されることを逆手に取った叙述トリックです。自由話法とは、物語から超越した立場にある神さまみたいな三人称のナレーターが、物語内の人物の視点からの語りを混ぜる(ときには一人称も使う)語り方です。

で、自由話法を多用する三人称小説だと思ったらなんとベタな一人称小説だったよ!というびっくりのために巧妙な語りの仕掛けを張り巡らせていて、読者がそれに気づくかどうかのゲームなわけです。遍在するカメラという現代的な環境を利用することで、三人称であるような一人称というアクロバットを成立させました。

三人称(物語外語り手)かと思ったら一人称(物語内語り手)という叙述トリック、有名どころでは井上ひさし『吉里吉里人』があげられますが、あの語り手(幽霊)は神さまみたいなものなので、あらゆることを見る権能が保証されています。実質的に三人称小説と変わりません。本作の高度な仕掛けとは比べものになりません。

この小説の美点は、叙述トリックが明かされたあとに、さらにトリックを畳みかけてくるところ。読者はいわば、「登場人物に騙される物語外の神さま」みたいな気分を味わいます。それが、立て続けにやってくる「いい奴だと思ったら実はひどい奴だった?」「落下死!」という展開の衝撃と掛け合わさって、素晴らしく読者を動揺させます。

惜しむらくは、もうちょっとヒーロー(?)とヒロイン(?)に感情移入させてほしかったということ。ロバート・レッドフォードの可愛げがあってこその『スティング』。というわけで☆マイナス1。
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No.10:
(3pt)

コンゲーム

超能力者たちによるコン・ゲーム小説である。
 ただし、能力はそれほど強力なわけではなく、「ちょっと便利」なくらいに抑えられているあたりがミソ。
 また、協力関係の構築に力が注がれているのもポイント。
 ただの異能力バトルではなく、仕掛けと驚きのあふれた物語に仕上がっている。
 再読すると、伏線がいろいろわかって楽しいだろう。
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No.9:
(5pt)

群像劇が好きな方にはおすすめ

かなり楽しめました。

ただ内容が少し複雑なので1回だけだとよく分からない部分が多少ある(かもしれない)ので、2回読む事をおすすめします。

色々と考えさせられる部分もあったり、個人的にはとても良かったと思います。
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No.8:
(1pt)

説得力がまったくない話

世界的な大企業が、年収8000万円で超能力者を1人採用する。

まず、たった8000万? 超能力者なのに? というところに疑問を持たなかったのか。
そのあともこのレベルのがっかりが連続して、苦痛だった。
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No.7:
(1pt)

コンゲーム・ミステリ?? 傑作ノンストップ・ミステリ???

「年収8000万、採用者は1人 ただし超能力者に限る」という帯に騙されて読んだが、最後まで読み通すのが苦痛だった。
検索エンジンとSNSで世界的な成功を収めた企業が超能力者1名を採用するために、6時間という限られた時間の中で1枚の「採用通知書」を奪い合うというゲームを設定し、勝ち残ったものが採用されるという。テーマ自体はなかなか面白いが、作者の筆力不足のせいか、まったくリアリティを感じさせない退屈な文章の羅列になってしまったのは残念。例えば『DEATH NOTE』のような現実には絶対あり得ない話であっても、作品の舞台設定をしっかりと規定し、それに作者の構成力、文章力(DEATH NOTEなら作画力)が加われば、読者を作品世界に入り込ませることは十分可能なはずだ。
章や段落で、突然「私」が変わるのもやめてもらいたい。これ自体がトリックというなら話は別だが、必然的な理由もないのに視点を変えるのは、読者に対する不親切以外の何物でもない。
登場人物には超能力らしきものを持っている者が何人かいるので、会社はその人たちを採用すればいいのにと思ってしまう。なぜ、経済合理性を追求するはずの会社が、このようなゲームを仕掛けなければならないかという説明が全くないのは説明不足という以前に論理が破綻している。
また、登場人物に誰一人として感情移入できるような人物がいないというのも、作者の力不足を証明している。
ただ一つ、ミステリーらしいところは、謎のNo.3が実は・・・・、というところだけだったのも情けない話だ。
創元推理文庫の日本ミステリーは玉石混交だが、これは石というよりは・・・、おっとこれ以上はやめておこう。
東京創元社の編集担当には、猛省を望みたい。
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No.6:
(3pt)

ちょっとゲーム的すぎかな

ナンバーを振られた超能力者たちのだましあい。
文豪ストレイドッグス的でした。
最後がこじんまりしすぎたような気がします。
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No.5:
(1pt)

傑作ノンストップ・ミステリ?

よくこんな駄作を出版したなと感じました。おそらく、出版社・編集者の感性と読み手である自分の感性が違いすぎたのでしょう。
 感動も感心もしませんでした。
 最近読んだ作品が立て続けにひどすぎたので、創元推理文庫は、しばらく買いません。
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No.4:
(1pt)

描きたい(であろう)ことに、筆力と構成力が追いついていない。

ネタばれしています。
世界的な大企業が、年収8千万円で超能力者を1人採用する、と告知。
最終選考に残った7人が、採用通知を入手し、規定時間に採用担当者に渡すまでの
6時間の騒動。
採用されたのは、超能力はないが、資金力のある人間。
採用された者が、採用通知を入手するための手段と資金の使い方が、半端ではない。
そこまでして採用される価値のある企業なのか、と疑問を持つが、そのことには触れられていない。
結果、協力者に5億7千5百万円を払ったとあるが、年収の7倍以上の報酬を出せるくらいならば、
その資金で企業すればいいだろう…。

そもそも、いまどき年収8千万円程度で、超能力者を採用できると考える企業人がいるという想定自体が、
絵空事だろう。
「24」など、時間に追われる物語を書きたかったのかもしれないが、お粗末過ぎる。
読むには、時間とお金を無駄にする覚悟が必要。
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No.3:
(3pt)

二回読まないと分からないかも

正直、ややこしすぎて、え?ところでこの推理してる人誰???みたいになってしまい(特に、穂積、高橋、聖沢が会話だけだと誰が誰だかごちゃごちゃに…)、ネタバラシもピンとこず。もう一度読み直そうと思います。

嘘だらけの中、実はこうだったんだよというのがラストで明かされるのですが、参加者の7人のキャラクターが整理しきれないので、せめて表紙カバーの前袖に登場人物一覧を印刷して逐次確認しながら読みたかった…。
7人を制御しつつ、嘘に嘘を重ねていく多重構造的な構成はちょっとまだこの作家さんには難しいのかも?
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No.2:
(5pt)

楽しみ方は人それぞれ。

面白い。もともと河野さんの世界観が好きだったが、今回の小説はまたいつもと違う面白さがあると感じた。
こういう話だったよ、と一言で語ることができないのがまたいい。つまり、この小説の面白さを感じるには読むしかないのだ。ぜひ、多くの人に読んでもらいたい。
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No.1:
(2pt)

「超能力+コン・ゲーム」という相性の悪い組合せで、スリルもサスペンスもない作者の書きたい放題の凡作

物語の基本設定を説明する事さえ難しい作品に秀作はない事を自ら証明した凡作。ある世界的IT企業が1人の「超能力者」を採用しようとしている点が一番の基本設定。その最終選考に残った7名(既にランク付けされている)の自称「超能力者」が「1/4日」(世間ではエイプリル・ジョークとも言われている)に最終試験を受け、たった1枚の「採用通知書」を巡ってコン・ゲームを繰り広げるという物語。この試験には簡単に説明出来ない程のルールがある上に、もし本当にそのIT企業が本物の「超能力者」を募っているのならば、"1人"に限定する必然性が全く理解不能という怪しい設定。しかも、上述の通り、7名は既にランク付けされているので、1位の者を選べば良いだけで、ワザワザ最終選考する必然性も全く皆無というお粗末な設定。

加えて、読んでみると、自称「超能力者」の殆どが、マイナーながらも、ある種の能力を持っているので、「超能力+コン・ゲーム」という相性の悪い組合せとなってしまっている。これでは、作者の書きたい放題である。コン・ゲームの参加者同士の嘘の付き合い、読者に対する作者のフェイク等々、読者が正常に判断出来る状況にはない。各参加者が持っている能力の一覧が途中で読者に提示されるが、これとて信用出来るか否か不明である。これでは、読んでいて、スリルやサスペンスを感じる筈もない。

「超能力+コン・ゲーム」という物語にするなら、(アシモフのロボット三原則の如く)もっと制約条件をハッキリさせないと、何でもアリで、本作の様に"とりとめもない"物語になってしまう。もっと構想を良く練ってから作品を発表して欲しかった。
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