■スポンサードリンク


最良の嘘の最後のひと言



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)

最良の嘘の最後のひと言の評価: 2.77/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.77pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

最後のどんでん返しが最高の一言。

最良の嘘とは何なのか。
その嘘にあなたはなんて答える?

読み終わった後の満足感は、言葉にできないほど。
河野さんの小説で一番好きな作品。
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)より
448846811X
No.3:
(4pt)

終盤が楽しい話法のゲームです

物語として面白いというよりは、読者を相手にした「ゲーム」としてよく出来ています。そのように割り切って楽しみましょう。登場人物同士のゲームとしてよく出来ているという意味じゃないですよ。解説で大森望が丁寧にそのことを書いているのに(映画『スティング』のような小説だと)、どうもそのあたりを理解していないレビューが多いようなので、投稿しました。素晴らしい終盤のために実に見事に構築されています。2回目読み返すと楽しいです。

【以下、未読の人は読まないで】日本語の小説で自由話法が多用されることを逆手に取った叙述トリックです。自由話法とは、物語から超越した立場にある神さまみたいな三人称のナレーターが、物語内の人物の視点からの語りを混ぜる(ときには一人称も使う)語り方です。

で、自由話法を多用する三人称小説だと思ったらなんとベタな一人称小説だったよ!というびっくりのために巧妙な語りの仕掛けを張り巡らせていて、読者がそれに気づくかどうかのゲームなわけです。遍在するカメラという現代的な環境を利用することで、三人称であるような一人称というアクロバットを成立させました。

三人称(物語外語り手)かと思ったら一人称(物語内語り手)という叙述トリック、有名どころでは井上ひさし『吉里吉里人』があげられますが、あの語り手(幽霊)は神さまみたいなものなので、あらゆることを見る権能が保証されています。実質的に三人称小説と変わりません。本作の高度な仕掛けとは比べものになりません。

この小説の美点は、叙述トリックが明かされたあとに、さらにトリックを畳みかけてくるところ。読者はいわば、「登場人物に騙される物語外の神さま」みたいな気分を味わいます。それが、立て続けにやってくる「いい奴だと思ったら実はひどい奴だった?」「落下死!」という展開の衝撃と掛け合わさって、素晴らしく読者を動揺させます。

惜しむらくは、もうちょっとヒーロー(?)とヒロイン(?)に感情移入させてほしかったということ。ロバート・レッドフォードの可愛げがあってこその『スティング』。というわけで☆マイナス1。
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)より
448846811X
No.2:
(5pt)

群像劇が好きな方にはおすすめ

かなり楽しめました。

ただ内容が少し複雑なので1回だけだとよく分からない部分が多少ある(かもしれない)ので、2回読む事をおすすめします。

色々と考えさせられる部分もあったり、個人的にはとても良かったと思います。
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)より
448846811X
No.1:
(5pt)

楽しみ方は人それぞれ。

面白い。もともと河野さんの世界観が好きだったが、今回の小説はまたいつもと違う面白さがあると感じた。
こういう話だったよ、と一言で語ることができないのがまたいい。つまり、この小説の面白さを感じるには読むしかないのだ。ぜひ、多くの人に読んでもらいたい。
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)より
448846811X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!