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がん消滅の罠 完全寛解の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
がん消滅の罠 完全寛解の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 1~20 1/4ページ
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専門用語が多いが、構文としては読みやすい文章で書かれていて読書に慣れている人ならスラスラ読める。 ただ小説として見た場合のテーマ的深みだったり、人物造形などに若干薄さはあるかな。 とはいえ、やはりこの本の魅力はタイトル通り「がん消滅(寛解)の謎」に尽きる。 転移がんが何故コントロール出来るのか、完全寛解するのか。 古今東西に数多あるミステリの中でトリックも星の数ほど考え出されてきたけど、このがんが完全寛解するトリックはまさに初。 似たものを見たことがない。というか専門家でないと出来ないトリックなので、専門家でないと思いつかないよね。 ほんの少し、素人の教養程度でも良いので多少の生物学や医学知識があると、このトリックだけで「その手があったか!」という驚きがあると思う。(そうでない場合、ひたすらウザいとしか感じない可能性もある) その分、ストーリー展開や謎解きの開示については食い足りない結果にならざるを得なかったのだろう。 特徴のひとつとして、本作で探偵役は全ての謎を解けていない。 真相全体を100とすれば、部分正解を含めてせいぜい30~40程度を解明したといったところ。 そういう意味で納得行かない人も当然いるだろうが、この謎は探偵役が持っている人的情報や解析結果から答えを導けるようなものではないので、まぁ妥当なところ。 動機がどうこう、というより純粋に転移がんが完全消滅する「医学トリック(画像トリックとかではなく、本当に医学的な手法で寛解させる)」に感心する、そういう小説なんだろうな。 もう5年以上前の本だから、技術進歩の著しい分野だけに今なら本当にこのくらいの事は出来るのだろうと思うと、ちょっと恐ろしいね。 | ||||
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専門用語が飛び交う、ぱっと見とても難しそうな印象ですが、読んでいくうちに全くの素人でも理解できてしまう。とても不思議な感覚になりました。 | ||||
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癌研究が進むとこういうことも考えられる。面白い。保険屋さんに読むように勧めた。弱きを助け強きから金をむしるのは痛快だ。 | ||||
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素人には少し専門的な部分がわかりにくかった。でも雰囲気で楽しめた。 | ||||
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医学トリックという意味では、本当にうまくいくかどうかはともかくとして、非常にリアルで納得できる。このトリックの素晴らしさのおかげで、幾つかの気になる点が補われたと言っていいだろう。物語としても面白いし、何度も擬似解決を示しながら、「実は」と持ってくる構成も、悪くない。 但し、私がこだわるのは、本当に、些末なことで、本筋のトリックを全く傷つけるつもりないのだが、それは、動機であり、娘と性行為をした人物を探す理由であり、夫婦関係であり、親子関係であり、そして、羽島がこのトリックにたどり着かなかったという点である。それを補ってもあまりある、トリックのすごさには脱帽であるし、小気味よいレベルできちんとまとめるのが大事だと考えれば、多少の傷は甘んじるべきなのだろう。 でも、面白かった。それは間違いない。 | ||||
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お面白い | ||||
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タイトルは『救済のネオプラズム』の方がかっこいいのに……でも、今の時代、見れば一発でどんな物語か分かるタイトルを付けないと売れないのでしょうね。「本を読む」という娯楽がどんどん低俗なものになっていることを悲しく思います。 さて、本書は太田愛の『犯罪者』に似ています。メイン男三人組のキャラクター像、ストーリー運び、会話の妙……とても私好みでした。 医療用語も分かりやすく書かれていて、ほとんど医療を齧ったことのない私でもするっと読めてしまいます。 終わり方はなんとも言えない気持ち悪さというか……(褒め言葉) これはイヤミスなのか? どうせならもっと長編で読みたいと思ってしまいました。それこそ、分厚い上下巻である『犯罪者』のように。 このミスは毎回期待して読んでいますが、警察や医療モノ、学校モノ以外で新たなミステリーの扉を開けてくれるような作品を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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いや、すごい面白かったけど読むのに時間かかったぁー! 前半の手術の描写はなんとなく苦手…。どうも任侠モノとか殺人鬼系の描写は問題ないんだけど、医療系の描写はゾゾゾーっとしてしまう。 オチは好みな感じだったけど閉鎖病棟みたいに評価分かれそう。 | ||||
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岩木一麻さんの2017年度「このミス」大賞受賞作の本格医学スリラーにして陰謀小説の傑作です。冒頭で「がん消滅」トリックが即種明かしされて「そうか要するにE・クイーン「神の灯」の応用技なのか」と落胆しましたが、やはり高評価作とあってそんなに単純ではありませんでしたね。結果的にトリックの大筋は偶々当たっていましたが、他にも終盤の予期せぬ急展開と最終行のサプライズは素晴らしかったですね。殆ど会話体で淡々と進む物語なのに読ませる理由は医学知識が勉強になる為でしょう。でもこんな悪夢が現実化しない事を切に祈りますね! まあ本書のテクノロジーが現時点で実際に実現可能かどうかは存じ上げませんが、こんな悪徳医師はいないでしょうしチェック機構も働くだろうし警察も頼りになる事を信じたいですね。本書について2点だけ腑に落ちない事を書きますと、まず当事者には周知の事実なのにDNA調査をやる意味があったのか?という点で、仮に後々の事を考えての「するフリ」だったとしても何か釈然としませんね。それからこれは著者がわざと筋書きを誘導した為だとは思いますが、夏目と羽島が謎の解明をあっさりと諦めて如何にも怪しい宇垣医師を追求しなかった点ですね。 | ||||
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さすがに大賞作品なのでよくできていると思います。特に、はじめの二人の会話が面白く、ある謎を簡単に解決します。まるでホームズとワトソンのようです。ただ、この羽島の変人ぶりはここだけで終わってしまいます。ずっとこの調子で一冊の本が書かれていたら、非常に面白いことでしょう。連作短編でもいいかもしれません。 | ||||
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医療用語が難しく、解説が多少ありますがそれでも難解です… | ||||
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実質エンタメ賞と化したこのミス大賞でも、「医療ミステリーと本格ミステリーの見事な融合」と言われてたように、「なぜガンが消えたのか」という謎は、納得と驚きの二つの要素をしっかり満たしつつ、素人にも直感的に理解できる鮮やかなトリックだった。 終盤のどんでん返しの連続は気を抜けないし、トリックの伏線の仕込み方も気づけないレベルで上手い。 また医療ミステリーとしてだけではなく、現代がん治療のリアルな現場レポートとしても楽しめた。そういう意味で、医療ミステリーや本格ミステリーとしての出来は非常に高いと思った。 ただ、あまりにも小説作法が下手すぎる気が…… 人物描写がおざなりでキャラが(特に一部キャラは全く)見えてこないとか、説明長台詞を説明っぽくしないように見せるためだろうの相槌が逆に不自然とか、最後の謎解きが全て地の文というのは手抜きもいいとこだろうと思うし。ミステリとして見ると、ハウダニットは見事だが、フーダニットとホワイダニットはお粗末。 文章は普通でサラサラ読めたのは良かったが……まぁ経歴故なのだろうか。 あとぶっちゃけ一番感心したのは、ガン消滅という本ネタよりも、DNA鑑定のすり抜けと動機の結びつけのトリックだったっていう。 ドラマ版は見てないけれど、もっと脚本上手い人がアレンジしたら傑作になる気配はする。 ところで、厚生省の人は結局どうなったの…… | ||||
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レビューがバラけるのは好みがわかれる内容だからだろうかと思った。 自分は書店平積みが気になって立ち読みし、まずタイトルがキャッチーなことに好感を持った。 amazonで買わないのは単純に商品が綺麗に発送されないから。 もしレビューを参考にするのであれば高評価のものだけ見たらいい内容だった。 これがこのミスを取ったのは真っ当かなと自分は思った。 | ||||
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見出しで買ってみました。まあまあありそうな話でした。医者に対する思いはそれぞれありますが、大学病院とか、がんセンターとか、病気そのものに向かう姿勢は薄く感じられる昨今、こんな事を考えている医者もいるのかな~という印象です。自分ががんになったとき、本当に良い医者に出会う確率は何パーセントあるんだろうとか、考えると具合悪くなります。 | ||||
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医療ミステリーで、元々ややこしい内容であるものの、登場人物も少なく展開していたので 読みやすかった。 場面展開も緩やかで、少しずつ色んなことが分かるので非常に読者思いでした。 最後は、ある程度予想通りのどんでん返しや丁寧な謎解き、伏線回収があったものの、 「で、結局、何がやりたいの?」の目的が今一つ理解できなかった。 仇討ち?人脈を作って、、、? やっぱり目的が理解できませんでした。 | ||||
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裏の裏の裏をかくような仕掛けが楽しめました。主人公たちのキャラや掛け合いもよかったです。 | ||||
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医療機器を扱う仕事をしていますが、普段はほとんど臨床には関わる機会はないので、いろいろ出てくる情報が勉強になるなと、付箋をつけながら読み進めました。 本当に臨床や研究室の現場を知っている人だと思うところあるのかもしれないけれど、私レベルでは十分に小説として楽しみながら勉強もできた点において良い作品でした。 最後は血縁関係の恨みつらみみたいなありきたりのメロドラマチックではありましたが、それでも予想ができなくて、わぁっ!と思いました。面白かったです。 | ||||
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日本人の二人に一人は、がんとなる。 そして、三人に一人が、がんで死ぬという。 そのありふれた ガンのメカニズムが 明確になってきている。 遺伝子解析から、ガン遺伝子も読み取ることができ それに対する治療方法も ある程度目処が立ち始めた。 分子標的薬を抗がん剤の仲間のように書いているのは、 もう少し、配慮が入りますね。 何れにしても、抗がん剤という仕組みが、 ガンの本質的な解決にならないことが、明らかになりつつある。 それでも、抗がん剤にこだわるのは、ガン研究の潮流からみると 違った方向に向いていると思う。 医師の持つ 殺意が 密室の中で行われる。 患者は、もう打つべき手はない。 本質的な密室殺人とも言えそうだ。 初期のガン細胞を発見する。 それを切除するのであるが、 さらに 進行型がんが 進み、転移する。 生命保険のがん保険、そして、リビングニーズ特約という仕組みを うまく使って、ガンの発見そして余命を確認し 生前に 生命保険を受け取ることで、生活を立て直す。 この手法で、本来の貧困が解決するとは思えない。 小さな善意と大きなおせっかいというものだ。 少なくとも、悪意の 表の顔かもしれない。 しかし、その技術を それだけに留めずに ガンを武器にして、脅迫まがいのことをする。 これをなぜ進めるのかの 共感が得られない。 また 反社会勢力との繋がりもなんとも言えない。 悪意の ダークな部分でもある。 悪意は、連鎖しているが、 結局は 娘の仇を取るということと妻の不貞を懲らしめるという 勧善懲悪の世界が 私情をベースにしているのが、残念である。 それにしても、TSL腫瘍崩壊症候群 というのが、 キイワードになり、ガン消滅の手法が明確化された 手腕は 素晴らしいですね。 西條先生の目的や行為は、ちょっと 違うけど 技術的な着目は 意外感があって 新鮮だった。 | ||||
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テレビドラマを先に見てから読みましたが、少し内容が違っており、十分楽しめました。 | ||||
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終盤が、とてつもなく面白かった。 そういった本です。 本自体の内容の感じは、理系の本好きが書いたって感じがしました。良いと評価される本に良くある取り込まれる感じはありませんでしたが、ネチネチしてなくて逆にいいと思いました。 たまたま新幹線に乗る前に暇つぶしに買った本でしたが、私の思い出に残る作品と間違いなく言えるでしょう。 | ||||
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