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死者は語らずとも
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死者は語らずともの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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翻訳物のミステリーはいつ以来だろう。 ダンブラウンシリーズを除けば、ひょっとしたらレイモン・チャンドラーを30年ほど前に読み漁って以来かもしれない。 若い頃はあんなに翻訳物が好きだったのに、とんと読まなくなっていた。 読んだのは、P・ホーガン『火星の遺跡』を読んで、SF脳かつ翻訳脳に染まっていたからだ。 この作家の作品ははじめてだし、なぜ購入していたのかも覚えてない。 が、読み始めてすぐに引き込まれた。 なんじゃ、こりゃ! という感じである。 舞台は1930年代のベルリン、ナチスが政権を取ってユダヤ人への迫害が激化してる時代のドイツの首都である。 主人公は、ナチス党員にならなかったために刑事警察を辞職して、ホテルの警備員をしているグンター。 それで、何がすごいかというと、舞台をナチス下のベルリンに移したフィリップ・マーロウシリーズとしか思えないのである。 そのシニカルでありつつ饒舌に皮肉を連発するスタイル、主人公の持つ価値観、ナイトぶり等々が、である。 舞台はフィリップ・マーロウが活躍したロサンゼルスよりもはるかにシビアな時代の都市である。 これがこの本の第一部で、第二部の舞台は20年後のキューバ革命以前(1954年)のハバナに移る。 バチスタとカストロの攻防が始まったころであり、ヘミングウェイがハバナに住んでいた時代だ。 そこに、第一部からの主要な主人公が引き寄せられるように集まってきて、物語はさらに二転三転していく。 凄いハードボイルドを読んでしまった。 本作は、グンターを主人公とする6作目なので、絶版になっている残りの5作も読まないわけにはいかないw | ||||
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ベルリン三部作で言及されていたアバロンホテル警備員の時代が中心で、ホテルでの事件後は一気に20年後のキューバに話が進みます。三部作と続く海外編のエピソードがしばしば現われるので、当初からのファンは感涙です。いつもは女運が無いグンターですが、今回は若干の可能性があるような無いような... ネタばれになるので伏字としますが、まさかXXにXXがXXとは! 柳沢先生にはぜひ次も早く翻訳していただきたいです。変わらざるもの(2011年)、静かなる炎(2014年)、死者は語らずとも(2016年)と2-3年おきなので、もっと出版スピードをあげてくださいませ。 | ||||
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