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理由



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【この小説が収録されている参考書籍】
理由
理由 (朝日文庫)
宮部みゆきが読まれる理由
理由 (新潮文庫)

理由の評価: 3.67/5点 レビュー 250件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全150件 101~120 6/8ページ
No.50:
(5pt)

そういう人がいて、そういう現実がある

本書を読むまで、家の立ち退きとかそういう事はまるでわからなかった。家を担保にして、失われる人。失いたいくないから、誰かを住ませる人。そして住む人。その家を早く、安く、手にしたい人。そんな現実を初めて知った。登場人物の悩みや、心情を上手に表現されています。「火車」同様。代表作です。後日談ですが、実際に家を失いたくないから、その家に住んでくれと言われ、2年くらい住んでいたという人に出会いました。今もそういう事があるんですね。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
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No.49:
(5pt)

凄い

あらゆる罪とモラルへの警告,憂いを凝縮。と同時に未来への希望も含み,心の上辺じゃなく,内奥へと訴えかける見事な傑作。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.48:
(4pt)

事件を切る多くの切り口

一つの事件にからむ人間模様、その原因をさまざまな方面から切り込んで解決に導いていきます。はじめのうちは読むほうにもエンジンがかからず、また一つ一つが絡まないようでよくわからないのですがラストにむけてひとつひとつが絡み付いて立体的になっていきます。面白いです。こういうのを作者の手腕とでもいうのでしょうか、読み応えあり、です。
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4101369232
No.47:
(5pt)

家族の絆とは?

 「家族の絆とは何か?」という重いテーマをタテ糸にバブル期の身の丈以上の消費生活・投資活動、競売にかかる占有屋という社会・経済テーマをヨコ糸にミステリーの形でストーリーが展開していきます。 「真犯人は誰か?」ということよりも上記のテーマの重さが読む者の心に強く迫ります。 宮部みゆきの作品は「火車」についで2作目ですが、いずれも社会性のあるテーマ、意外なストーリー展開で読者を魅了します。 林真理子が著者のことを「松本清張の孫」といったことがありますが、同感です。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
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No.46:
(4pt)

理由・・・タイトルについてじっくり考えさせられました

 朝日新聞連載時に読んでいましたが、映画を観に行って又読みたくなりました。読み返してみて、人物の詳細な設定にびっくり。高層マンションでおきた一家殺人事件。家族であったはずの被害者が、赤の他人同士の仮面家族であったことからもつれていく事件の概要が、関係者一人一人へのインタビューによって明らかにされていきます。深く事件に関わっている人からほんの些細な証言で終わる人まで、その背景に違う事件や小説になりそうな影が見え隠れして、緊張感を味わいながら、引き込まれていきました。が、詳細な分だけあちこちに視線が飛ぶ感じで、疲れてしまう人もいるかも知れません。私も、普段は一気読みが多いのですが、中休みしながら読みました。 加害者の殺人の本当の理由は何だったのか。読み終わった後も判然としない思いを、関係者の一人である孝弘少年が最後に代弁してくれていますが、それで腑に落ちるかどうかで面白いと思うかが分かれそうです。殺人事件の「理由」を問い詰めるよりも、事件に関わることになってしまった人々の「理由」に焦点が絞られています。 映画を観てからでも、読んでから映画を見ても十分楽しめますが、原作は読んで欲しい。映像の中に潜む作者と監督の意図を堪能できます。
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No.45:
(5pt)

独特のスタイルで魅了

映画でも公開されるようなので、新聞などで宣伝を見た方もいることと思います。何だか、人が一杯いるなあと感じませんでしたか?凄いんです。登場人物が。とにかく多いんです。ある夜、超高層マンションの一室で住民3人が殺され、男性がその部屋から転落するという事件が起きます。犯人はその直後に部屋を出ていった男だと警察はにらみ、捜査を始めますが、殺された住民はその部屋の所有者ではないことが判明。彼らは一体何者なのか。本当の所有者はどこに行ったのか。そして犯人は一体誰か。法律的な問題を含めて一気に書ききります。最終的には複雑な糸が一本につながりますが、そのつながった瞬間は結構読んでいて心地良いですよ。題名(「理由」)が何だか重たく、考えさせられる内容なのかなと思ってましたが、読者に対する問題提起としては物足りないような気がしました。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
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No.44:
(5pt)

違う視点

今まであんまり日本の作家の本を読んでいなかったあたしが、初めてよんだのがこの宮部みゆきの「理由」です。最初は「んん!?」っと思いながら読んでいてルポルタージュ風に書いてあるので「実際にあった事件!?」っと思ってしまいました・・・。それでも、読んでいくうちにだんだん宮部ワールドに引きづり込まれていってあっという間に読み終わってしまいました!!こんなに登場人物がでてきているのに最後には、すっきりとまとまってるのがすごいなぁ~と、ただただ関心するばかりでした!!おもしろかった~^o^
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4101369232
No.43:
(5pt)

宮部通のいちおし!

宮部みゆきさんの大ファンです。特にこの手の話が大好きで、「火車」に並ぶ作品だと思います。誰の視点で書いているのかがわからなくて読みづらい、という友人もいましたが、私は彼女の作品の中では1・2位を争う面白さでした。内容はあらすじを読んでいただければいいとして、「宮部さんの本、何から読めばいい?」って考えている貴方!模倣犯よりまずこちらですぞ!
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No.42:
(4pt)

一気です

殺人者に重点が置かれている訳ではないので、何故そうなったのか、どんな気持ちでその行動にでたのか等 犯人視点の物語が読んでみたくなりました。家族とは、血の絆とはなんなのか、考えさせられました・・・。
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No.41:
(4pt)

不動産競売にまつわる問題を浮き彫りにする

現代社会における人間関係の危うさを世に問うた、直木賞受賞作。珍しい「後日談」風で純粋に小説として面白い。超高層マンションの1室で、その部屋の「住人」4人が殺された。しかし、その「家族」はいつの間にか、本来の住人と入れ替わっていた。内田貴著「民法3」で紹介されていたので読んだ。法律書よりも細かく「占有屋」による「競売妨害」の実態を描いている。手口は、抵当物件に設定された「短期賃貸借」の保護制度(民法第395条)を逆手に取った常套手段で、民事執行の問題点を浮き彫りにしている。このため、「民法」や「民事執行法」は、2003年に改正された。「短期賃貸借」の保護制度は廃止され、この問題は一応立法的に解決されたが、その経緯を理解するためにも、この本を読んでみて欲しい。
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No.40:
(5pt)

宮部みゆきさんらしくない?

 第120回直木賞受賞作品。 「宝島社 このミステリーがすごい!」 99年版 3位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 98年 1位 宮部みゆきさんの他の作品を読んだことのある方なら、この「理由」を読んだ時に違和感を感じることがあるとは思う。しかし、その違和感は決して不快なものではない。この作品の手法はそれはそれで素晴らしいと思う。 東京都荒川区にそびえ立つ超高層マンションで凄惨な殺人事件が起こる。犯人ばかりでなく、被害者はいったい誰なのか。そして、事件の起こった理由とは…事件が全て解決した後に読者を置き、ノンフィクションの手法で事件を紐解いていく。 事件に絡む人間関係等がノンフィクションの手法を使っているからか、現実のことであるかのようにすーっと自分の中に入ってくる。 また、読破後に「家族とは」ということを考えさせられた。 600頁以上ある長編だが、すらすらと一気に読破できる。 ソレデハ…
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No.39:
(4pt)

意外な結末からのスタート

あるマンションでおきた一家4人惨殺事件。なぜ事件は起きたのか?「誰が何のために」ではなく、「なぜ起きたのか」というのがポイントです。4人が殺されている、という結末から始まって、この「なぜ」が明らかになるまでを、時間軸を交錯させ,関係者のインタビューを交えながら描いていきます。登場人物一人一人の生活が淡々と、しかしリアリティをもって迫ってきます。殺されていた4人は、実はその部屋に住んでいるはずの住人ではないのでは?そんな不可解な状況を紐解いていくと、現代社会の中の様々な問題も浮かび上がってきます。ミステリでありながら、社会問題を読む者の目の前に淡々と見せ、考えさせることのできる筆者に脱帽です。重要人物であり現代社会の生み出した怪物である人物についてはもう少し書き込まれていてもよかったな、というところで星一つ減らしましたが全体としては非常に満足です。宮部みゆきは「火車」が代表作のようですが、私はこちらをよりオススメします。
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4101369232
No.38:
(5pt)

事件にかかわる多彩な人間模様が、絶妙

超高層マンションで起きた一家四人殺人事件。しかし、被害者たちの身元を探っていくと、事件は意外な局面に。誰が殺されて、何ために殺されなければならなかったのか。事件の関係者たちにインタビューする手法は、途中からノンフィクションと錯覚してしまう。おりしも、現実でも、一家四人殺人が、ワイドショーをにぎわせている。犯人は、何のために、子どもまで。悲惨な事件が毎日のように起こる世の中だからこそ、現実と非現実の境があいまいになりつつある。ひとつの事件に関わる、いろいろな人生の、複雑な接点。もしかして、私のすぐ近くにも……。
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4101369232
No.37:
(5pt)

文句なし!とりあえず読んでみ!と言いたい

文句なく面白いですので、このレビューとか読んでる間に買って読んだほうが時間の無駄にならなくていいです。「損した!」と思う人はそうそういないかと思います。私はこの話が宮部作品デビューでした。その後何冊か読んで、「後になって振り返ってみれば」という感じの後日談をストーリー進行中に頻繁に盛り込む手法は、他の作品でもけっこうみられることがだんだんわかってきました。それらの宮部さんらしい進行を最も濃くしたものがこの「ルポタージュ後日談」方式だった、と私は思っています。通常の謎解きの過程が好きという方には多少違和感があるのかもしれませんが、私は非常に読みやすいと思いました。あまり「犯人-警察」という軸は使わずに、事件を中心にして木の枝のように広がる人間模様を細かに描いているので、「いかにも推理物」という臭いがしません。ですから推理・サスペンス系はあんまり好きじゃないという人にこそお勧めしたいです。ともかく、この作品のおかげで私の中に「宮部みゆきブーム」が吹き荒れました。文句なくおすすめです。
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No.36:
(5pt)

この作品を読まずに現代ミステリーは語れない

99年度版 このミス 3位1998文春ベスト10 1位文春二十世紀傑作ミステリーベスト10 国内部門 7位現代を代表する作家の直木賞受賞作。良質な社会派ミステリーである。事件が解決した後に、関係者をまわってインタビューを集めた、ルポルタージュ形式で、事件を伝えるという形式が特徴的な作品。この形式が功を奏し、事実の積み重ねられることで、直接、作者の伝えんとすることが伝わってくる。北千住に建設された高級マンションで、若い男性の転落事故がおきる。さらに部屋では彼の家族とおもわれる死体が発見され、事件は「一家殺し」の様相を呈する。ところが、この部屋の住人が、本来の住人と異なり、かつ、家族ですらないことが判明する。「なぜ赤の他人が、関係のない家で一緒に殺されたのか?」「本来の住人はどこへ行ったのか?」その「理由」が語られる。「この作品を読まずに現代ミステリーは語れない」という高いレベルの作品である。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
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No.35:
(5pt)

数多くの登場人物をうまく料理している

この本には数多くの人物が登場します。普通に考えれば登場人物を増やせば増やすほど、読者は嫌気がさすものだから、作家としては少ない登場人物で話を完結させようとするインセンティブがあるのじゃないかと思うけれど、宮部みゆきは敢えてそれに挑戦したような感じを受ける。正直私も読み進む中で「また新しい登場人物か・・・」と少し抵抗を感じることもあったが、よくよく読み進めると「新しい登場人物」ではなくて、「新しい家族」が描かれていることがわかり、しかもその家族像に対して心のどこかで共感を覚えていました。本書は偽りの家族を扱っているという意味では著者の「R.P.G」とも通じる印象を受けます。また「火車」と同様トリックがどうこう、という類の推理小説ではなく、現代日本が抱える社会問題や、日頃我々がうっすらと感じている不安感の背景にあるものを鋭く描写している本です。分厚いが一気に読めます。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
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No.34:
(5pt)

必読書。

ある「事件」を、それに関係していた人たちへのインタビュー形式によって、様々な角度で読み進めていけます。現代の社会問題が凝縮されています。その中でも「家族のあり方」ということについては、この本をきっかけにして今一度私たちが考えてみなきゃいけないんではないかと思います。現代において必読書です。
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4101369232
No.33:
(5pt)

書き込みがスゴイ

丹念な書き込みで、物語は手堅く進む。平凡な生活者が事件に巻き込まれてゆく不条理。読み進む内に宮部ワールドに引き込まれ、物語は終焉を迎える。重い作品だが、必読の一品。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.32:
(5pt)

近年ひさしぶりに面白い本を読めたと感じました

土砂降りの夜高層マンションで起きた一家殺害事件。除々に明らかになる事件の背景、関係者となった人々の生い立ち。分厚い本ですが引き込まれ、一気に読んでしまいました。プロットが緻密であるだけでなく、背景がきっちりと述べられてある為になぜこの人がそのような行動をしたのか。無理なくはいりこめました。個人的には「火車」より陰惨でない分おもしろいと感じました。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442
No.31:
(5pt)

素晴らしい筋書き

頻繁に場面と登場人物が変わり、それぞれのストーリーが展開されていく。そして徐々に各ストーリーが関連性を持ち事件の解決へと導かれていく。読み終えてみて、複雑な事件だと思った。フィクションでありながらノンフィクションのような生々しさがあり、特に現代の法制度の下で繰り広げられる様々な人間の誇りと誇りの戦いが登場人物の会話に滲み出ており、妙に納得し思わず苦笑いするような部分が多くあった。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442

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