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空飛ぶタイヤ
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空飛ぶタイヤの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全739件 721~739 37/37ページ
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評判どおりの痛快作で、久しぶりに食事を摂る時間が 惜しい程に読みふけりました。零細な運送会社の二代目 社長が、社員や家族を信じて旧財閥系の自動車会社に 孤高な闘いを挑み、組織ぐるみの欠陥車隠しを暴く、それ がとても小気味よかったからです。 ただ、この主人公、どこか既視感があります。近い例 では、福井晴敏の小説群に登場する一見自堕落なお やじ達、もっと遡るなら深田祐介『革命商人』の主人公 です。この主人公は、車のディラーとして南米チリに渡り、 折からの左翼革命政権に肩入れするのですが、盛んに 終戦直後、貧民に損得抜きで治療にあたっていた父親 を思い出しています。奇しくもこれは、山城新伍『現代・ 河原乞食考』で記述された彼の父親像にぴったり重なり ます。顔の見える隣り近所の共生関係を大切にしながら、 実直にそしてつましく暮らす、そういう人間像が終戦後の 日本資本主義を下から支えてきたのだろうと思います。 本書の主人公も苦しくなる度に、しきりに創業者たる 父親を思い出すのですが、彼の遺伝子にはそんな系譜 が情報として記載されているのでしょう。それが、本書の 面白さの秘密なのだろうと思いました。 | ||||
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トレーラーから外れたタイヤが歩道を歩いていた主婦を直撃。死亡事故となる。 メーカーは整備不良が原因と発表し、警察は運送会社の社長・赤松を立件しようとする。 赤松は銀行からも取引を断られ、小学生の息子までもが、いじめの対象にされる。 だが赤松は車両自体に欠陥があったと信じ、名門自動車会社に挑んでいった。 大財閥の内幕を、臨場感たっぷりに描く社会派サスペンス。 | ||||
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トレーラーから外れたタイヤが歩道を歩いていた主婦を直撃。 死亡事故となる。 メーカーは整備不良が原因と発表し、警察は運送会社の社長・赤松を立件しようとする。 赤松は銀行からも取引を断られ、小学生の息子までもが、いじめの対象にされる。 だが赤松は車両自体に欠陥があったと信じ、名門自動車会社に挑んでいった。 大財閥の内幕を、臨場感たっぷりに描く社会派サスペンス。 | ||||
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作品中ではホープ自動車ということになっていますが、明らかに三菱自動車のリコール隠しを題材にした作品です。 今回の直木賞の候補作ということで、かなり読み応えがあります。(ボリューム的にも二段組で約500ページ) 主人公は、タイヤが外れて通りがかりの女性を死に至らしめ、その原因が整備不良ではないかという疑惑をかけられた中小の運輸会社の社長赤松徳郎です。 被害者からは門前払いをくらい、警察からは疑われ、子どもは学校であらぬ疑いをかけられ、挙句の果てには大口の得意先から注文の取り消しが届き、資金繰り面で行き詰まるといった大変な状況に陥ります。中小企業の経営の難しさが、手に取るように懇切丁寧に描かれてゆきます。 それに対して、大企業たるホープ自動車の傲慢な態度が対照的に描かれてゆきます。その大企業の会社の風土や体質に対する表現も見事です。中に「階級主義と選民意識」とか「銀行では規定がすべて」というような言葉が出てきて、サラリーマンをしている身としては、身につまされる部分も多くあります。 その中でも、ホープ自動車の販売部の窓口担当課長の沢田、ホープ銀行の営業本部の伊崎課長の企業の保身と本来すべきことの間で揺れる心は、我がことのように強く胸に響きました。 その他にも、マスコミも広告でなりたっているということで、本来のジャーナリストの機能を果たせない部分にも関心を持ちました。 | ||||
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評判どおりの痛快作で、久しぶりに食事を摂る時間が 惜しい程に読みふけりました。零細な運送会社の二代目 社長が、社員や家族を信じて旧財閥系の自動車会社に 孤高な闘いを挑み、組織ぐるみの欠陥車隠しを暴く、それ がとても小気味よかったからです。 ただ、この主人公、どこか既視感があります。近い例 では、福井晴敏の小説群に登場する一見自堕落なお やじ達、もっと遡るなら深田祐介『革命商人』の主人公 です。この主人公は、車のディラーとして南米チリに渡り、 折からの左翼革命政権に肩入れするのですが、盛んに 終戦直後、貧民に損得抜きで治療にあたっていた父親 を思い出しています。奇しくもこれは、山城新伍『現代・ 河原乞食考』で記述された彼の父親像にぴったり重なり ます。顔の見える隣り近所の共生関係を大切にしながら、 実直にそしてつましく暮らす、そういう人間像が終戦後の 日本資本主義を下から支えてきたのだろうと思います。 本書の主人公も苦しくなる度に、しきりに創業者たる 父親を思い出すのですが、彼の遺伝子にはそんな系譜 が情報として記載されているのでしょう。それが、本書の 面白さの秘密なのだろうと思いました。 | ||||
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第136回の直木賞候補作品である。残念ながら今回は「該当作なし」という結果であったが候補作品を6作読み比べてこの作品が一番できが良かった。 どうも最近の小説は個人の小さな世界を書く傾向にあるように感じる中で小説の果たすカタルシスとは何かを考えさられる作品。 大きな組織に対してたった一人で信念を持って、時には信念が揺らぎながら、立ち向かう中小運送会社の社長。息子や部下に間接的に直接的に支え支えられる様子も人間らしさを感じる。 対する巨大コングリマリットに属する自動車会社の組織の中も単純に正義や信義だけでない人の思いを交錯させて、サラリーマンとは如何なるものかを考えさせられる。 不覚にも涙ぐむこともあった。個人的には直木賞をあげたい。なお☆が一つになってしまったのは当方の操作ミス。これは訂正ができないので申し訳ありませんが実際は☆5つです。 | ||||
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かなりページ数が多いため最初は読破できるか心配でしたが、全く問題ナシ! 最初から最後まで一気にぐんぐん読めてしまいます。 「明日も朝早いから寝ないと…」と思いつつ、夜更かししてまで読み進めてしまう… 久しぶりにこんなドキドキできる本と出会えました。 主人公はじめ登場人物はみんなリアルで、ごく身近にいそうです。 ケンカがべらぼうに強いとかハードボイルドな過去があるとか、そんな非現実的な設定に 飽きている読書好きさんに「空飛ぶタイヤ」はぴったりだと思います。 毎日一生懸命お仕事されてるサラリーマンの中高年の方にも、 私のような人生経験浅いヤングにもみんなに読んでいただきたい。 額に汗して働くことがどれほど立派か、信念曲げずに生きてくことがどれだけカッコイイか しみじみ感じられます。私は何度か涙ぐんでしまいました。 リコール隠しというまさに今日的な問題を扱ったこの作品。 私は父に薦められるままこの本を読みましたが、本当に面白かったです。 どうか本の分厚さにしり込みせずに、ぜひぜひ読んでみてください。 きっといろんなことを考えながら胸が熱くなると思います。 | ||||
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第136回の直木賞候補作品である。残念ながら今回は「該当作なし」という結果であったが候補作品を6作読み比べてこの作品が一番できが良かった。 どうも最近の小説は個人の小さな世界を書く傾向にあるように感じる中で小説の果たすカタルシスとは何かを考えさられる作品。 大きな組織に対してたった一人で信念を持って、時には信念が揺らぎながら、立ち向かう中小運送会社の社長。息子や部下に間接的に直接的に支え支えられる様子も人間らしさを感じる。 対する巨大コングリマリットに属する自動車会社の組織の中も単純に正義や信義だけでない人の思いを交錯させて、サラリーマンとは如何なるものかを考えさせられる。 不覚にも涙ぐむこともあった。個人的には直木賞をあげたい。なお☆が一つになってしまったのは当方の操作ミス。これは訂正ができないので申し訳ありませんが実際は☆5つです。 | ||||
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かなりページ数が多いため最初は読破できるか心配でしたが、全く問題ナシ! 最初から最後まで一気にぐんぐん読めてしまいます。 「明日も朝早いから寝ないと」と思いつつ、夜更かししてまで読み進めてしまう 久しぶりにこんなドキドキできる本と出会えました。 主人公はじめ登場人物はみんなリアルで、ごく身近にいそうです。 ケンカがべらぼうに強いとかハードボイルドな過去があるとか、そんな非現実的な設定に 飽きている読書好きさんに「空飛ぶタイヤ」はぴったりだと思います。 毎日一生懸命お仕事されてるサラリーマンの中高年の方にも、 私のような人生経験浅いヤングにもみんなに読んでいただきたい。 額に汗して働くことがどれほど立派か、信念曲げずに生きてくことがどれだけカッコイイか しみじみ感じられます。私は何度か涙ぐんでしまいました。 リコール隠しというまさに今日的な問題を扱ったこの作品。 私は父に薦められるままこの本を読みましたが、本当に面白かったです。 どうか本の分厚さにしり込みせずに、ぜひぜひ読んでみてください。 きっといろんなことを考えながら胸が熱くなると思います。 | ||||
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読んでいて腹立たしかった。大企業とはこんなものなのか。人が犠牲になっても、 決してその責任を認めようとはしない。考えることは、保身や、自分のプライドの ことばかり。自分たちにとって不利益なものは徹底して隠そうとする。そのやり方は、 悪質で卑劣だ。消費者の信頼があったからこそ、会社が大きくなってきたのではない のか?そのことを忘れ、消費者のことなどどうでもいいと思ったとき、企業は手痛い しっぺ返しをくらう。消費者をなめるな!そう叫びたい。孤軍奮闘の赤松。事故の ことが原因で子供たちもいじめにあう。会社も倒産の危機に。だが、決してあきらめ ずに突き進む姿は感動的だった。家族や仲間の絆も、読み手の胸を熱くさせる。 ラストもよかった。一人でも多くの人に読んでもらいたいと思う作品だった。オススメ! | ||||
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直木賞最終2作に選ばれながら、惜しかったーっ。三菱のリコール隠しを素材にした分、デリケートな作品だったのかも。巻末に参考文献が挙げられていないあたり、主に作者の体験が基になっていると推察できる。大企業関係らしい経歴が、緻密な取材と結びつくと、もっと凄いものになったかもしれない。面白いのにね。 でも、基本的には赤松社長のど根性小説だった。痛快だし、真面目な者が損を見ない。小説は虚構なんだから、もうひとつ作者の描きたいドロド大企業社会世界を見たかった。もっと不愉快な現実を強調するとかね…。でも、真っ当に経営してきた運送会社零細社長が、次々に見舞われた苦難に立ち向かう姿に共感した。結局、後味はさわやか。 | ||||
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人それぞれ好みは違うので、あくまで「感動、家族愛、ストーリ展開、勧善懲悪、ハッピーエンド」が好きな私には、ピッタリの本だった。 昨年、一昨年と300冊以上の本を読んだが、その中でも、ベスト5に入るような自分好み(全然タイプは違うけど、浅田次郎、松岡圭祐ファン)の作品だった。 2段組、489ページのボリュームに、最初はちょっと退いてしまったが、読み始めたら止まらないリアリティな展開と、随所に盛り込まれる主人公一家の家族の絆(息子のいじめに関する箇所は、ちょっと上手く行き過ぎな感もあるが、個人的にはそこがまた感動)が、同世代の父親として胸が熱くなった。 ノートに書き留めた、指針にしたいような言葉も散りばめれて、(1人の中年の親父が)何があっても決して諦めずに(家族や周りの人々に励まされ力を合わせながら)前に進む姿が、 自分自身の勇気を呼び起こし、新年のスタートに相応しい読了感を味わえた。 | ||||
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人それぞれ好みは違うので、あくまで「感動、家族愛、ストーリ展開、勧善懲悪、ハッピーエンド」が好きな私には、ピッタリの本だった。 昨年、一昨年と300冊以上の本を読んだが、その中でも、ベスト5に入るような自分好み(全然タイプは違うけど、浅田次郎、松岡圭祐ファン)の作品だった。 2段組、489ページのボリュームに、最初はちょっと退いてしまったが、読み始めたら止まらないリアリティな展開と、随所に盛り込まれる主人公一家の家族の絆(息子のいじめに関する箇所は、ちょっと上手く行き過ぎな感もあるが、個人的にはそこがまた感動)が、同世代の父親として胸が熱くなった。 ノートに書き留めた、指針にしたいような言葉も散りばめれて、(1人の中年の親父が)何があっても決して諦めずに(家族や周りの人々に励まされ力を合わせながら)前に進む姿が、 自分自身の勇気を呼び起こし、新年のスタートに相応しい読了感を味わえた。 | ||||
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読んでいて腹立たしかった。大企業とはこんなものなのか。人が犠牲になっても、 決してその責任を認めようとはしない。考えることは、保身や、自分のプライドの ことばかり。自分たちにとって不利益なものは徹底して隠そうとする。そのやり方は、 悪質で卑劣だ。消費者の信頼があったからこそ、会社が大きくなってきたのではない のか?そのことを忘れ、消費者のことなどどうでもいいと思ったとき、企業は手痛い しっぺ返しをくらう。消費者をなめるな!そう叫びたい。孤軍奮闘の赤松。事故の ことが原因で子供たちもいじめにあう。会社も倒産の危機に。だが、決してあきらめ ずに突き進む姿は感動的だった。家族や仲間の絆も、読み手の胸を熱くさせる。 ラストもよかった。一人でも多くの人に読んでもらいたいと思う作品だった。オススメ! | ||||
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直木賞最終2作に選ばれながら、惜しかったーっ。三菱のリコール隠しを素材にした分、デリケートな作品だったのかも。巻末に参考文献が挙げられていないあたり、主に作者の体験が基になっていると推察できる。大企業関係らしい経歴が、緻密な取材と結びつくと、もっと凄いものになったかもしれない。面白いのにね。 でも、基本的には赤松社長のど根性小説だった。痛快だし、真面目な者が損を見ない。小説は虚構なんだから、もうひとつ作者の描きたいドロド大企業社会世界を見たかった。もっと不愉快な現実を強調するとかね。でも、真っ当に経営してきた運送会社零細社長が、次々に見舞われた苦難に立ち向かう姿に共感した。結局、後味はさわやか。 | ||||
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これは面白かった。この間読んだ「ザ・リコール」と同様にリコール隠し問題を題材とした小説で、三菱自動車の事件をモデルとしているようだ。中堅の運送会社の保有するトラックのタイヤが走行中に突然外れ、そのタイヤが飛んで、運悪く歩行者に当たり死なせてしまったことが物語の発端。トラックの整備不良を主張する財閥系自動車会社と、主人公である運送会社の社長との間の闘いを詳細に描写しているのだが、警察を含め世間が味方するのは当然ながら自動車会社の方で、誰にも信じてもらえない絶望感に何度も苛まれながら自動車会社のリコール隠しの証拠を探す主人公がかわいそうで、つい感情移入をして読んでしまう。この作品が「ザ・リコール」よりも優れているのは、単に自動車事故の責任問題の帰趨にとどまらず、主人公の日常生活への影響、自動車会社の社内政治やそれぞれのメインバンクとの関係などについても本筋とシンクロさせながらきちんと描写し、小説としての厚みを何重にも増している点だろう。経済小説が好きな人にはぜひお薦めである。 | ||||
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これは面白かった。この間読んだ「ザ・リコール」と同様にリコール隠し問題を題材とした小説で、三菱自動車の事件をモデルとしているようだ。中堅の運送会社の保有するトラックのタイヤが走行中に突然外れ、そのタイヤが飛んで、運悪く歩行者に当たり死なせてしまったことが物語の発端。トラックの整備不良を主張する財閥系自動車会社と、主人公である運送会社の社長との間の闘いを詳細に描写しているのだが、警察を含め世間が味方するのは当然ながら自動車会社の方で、誰にも信じてもらえない絶望感に何度も苛まれながら自動車会社のリコール隠しの証拠を探す主人公がかわいそうで、つい感情移入をして読んでしまう。この作品が「ザ・リコール」よりも優れているのは、単に自動車事故の責任問題の帰趨にとどまらず、主人公の日常生活への影響、自動車会社の社内政治やそれぞれのメインバンクとの関係などについても本筋とシンクロさせながらきちんと描写し、小説としての厚みを何重にも増している点だろう。経済小説が好きな人にはぜひお薦めである。 | ||||
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銀行を舞台にした作品が多い著者ですが今回は、自動車会社・運送会社・銀行それぞれで働く人たちを書いています。 発端は走行中のトラックのタイヤが外れて歩行者を直撃!というどこかであったような事件。 そこからこれまたどこかであったような、大会社のリコール隠しとそれによって一方的に加害者に仕立てられ窮地に陥る運送会社、そこに自動車会社運送会社それぞれに絡む銀行。 大きな壁に阻まれる零細企業に悲哀は身につまされるけど、でもそれだけでは終わらないのが池井戸流。 紆余曲折はあっても読後感はスッキリでいつも通り【人間って捨てたもんじゃないよなあ】と思わせてくれます。 会社に疲れてどんよりしてるとき、これを読んだらもうちょっとがんばってみようって思えるかも。 | ||||
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銀行を舞台にした作品が多い著者ですが今回は、自動車会社・運送会社・銀行それぞれで働く人たちを書いています。 発端は走行中のトラックのタイヤが外れて歩行者を直撃!というどこかであったような事件。 そこからこれまたどこかであったような、大会社のリコール隠しとそれによって一方的に加害者に仕立てられ窮地に陥る運送会社、そこに自動車会社運送会社それぞれに絡む銀行。 大きな壁に阻まれる零細企業に悲哀は身につまされるけど、でもそれだけでは終わらないのが池井戸流。 紆余曲折はあっても読後感はスッキリでいつも通り【人間って捨てたもんじゃないよなあ】と思わせてくれます。 会社に疲れてどんよりしてるとき、これを読んだらもうちょっとがんばってみようって思えるかも。 | ||||
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