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空飛ぶタイヤ
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空飛ぶタイヤの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全739件 601~620 31/37ページ
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実際の三菱グループの一連の不祥事をモチーフにしたフィクション。 もっと重いのかと思っていましたが、痛快エンターテイメント小説ですね。 フィクションとして読むと星4つが妥当じゃないでしょうか。 ところどこと実話が盛り込まれるので評価が高くなってしまいますが、結局のところ元の状態より誰も幸せになっていない点や、犠牲者の方を思うと複雑な気分になります。 | ||||
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大型トレーラーのタイヤ脱輪による死傷事故を通じた、大手財閥系自動車メーカーと、零細運送業の経営者の闘いを描いている力作の長編です。 「大企業の論理」対「人間の倫理」は企業ドラマの定番の構図ですが、自動車メーカーやメガバンクの内情の生々しさは流石元銀行員の面目躍如、同じ会社員として「さもありなん」と感じてしまう箇所多数、一方で、運送会社の社長の熱く真っ直ぐな人柄も、同じ人間として「こうでなければ」と共感してしまう箇所多数、いや見事です。 個人的には、人間を善悪の二元論で片付ける物語はあまり好みではないのですが、池井戸さんの作品は、「鉄の骨」でも同じ感想を持ちましたが、人間が、時に濁り、時に輝く、危うくも尊き存在として描かれていて、共感性が高いなぁと感じます。本作品では、ホープ自動車のカスタマー戦略課の沢田課長がそれに当てはまるのですが、主人公に負けない力を持っていたと感じます。 企業人は、まず個人の利益を考え、その為に部門や会社の利益を考える、そしてそれは顧客や社会の利益の上に成り立っていることは解っているのですが・・・こんな単純なことを行動原則にしきれないのがサラリーマンの哀しさ・・・でも、この作品を読んで、少し心洗われました。 お薦めです。 | ||||
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面白かったです。さすが、元銀行員の著者が描く場面場面には、説得力がありますし、なによりも、中小企業社長、赤松氏の心の揺れが、見事に表現されています。上巻を開いた瞬間から、一気に引き込まれました。 しかし、下巻を翌日読みましたが、どうも下巻後半の展開が、急ぎ足すぎた感がありました。あれよあれよと言う間に、これまで積み上げられてきていた個々の心情や立ち居地が、いとも簡単に終結、飛散していく・・・残念ながら、最終場面へ向けての、簡単すぎる(ように感じてしまう)「大団円」には、少し違和感を覚えましたし、「もうちょっとじっくり書いて!」と思わずには居られませんでした。 | ||||
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実際の事故は近所で起きた。若い母親が死んだ。トラックの足回り部品の製造メーカーに勤務していたこともあり、小説として読むにはあまりにリアルであった。事故は人一人の命を奪ったにとどまらず、多くの人に悲しみや苦しみを与えたことが良く理解できた。企業も個人も傲慢であってはならない。製造業や運送業に関わる人に限らず、多くの人に読んでいただきたい立派な内容です。 | ||||
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WOWOW制作のドラマ第1話がNHKで放映された。それの続きが知りたくて小説を購入。 久しぶりに長編小説を一気読みしてしまった。 | ||||
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これはとても泥臭いエンターテインメントです。 大企業と風評被害を相手に、孤軍奮闘する社長の生き様が爽快です。 失敗から学ぶことの大切さを思い知る一冊です。 | ||||
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池井戸潤さんの小説にすっかりハマっています。 私のお気に入りは「下町ロケット」ですが、この「空飛ぶタイヤ」はそれに匹敵するぐらい、読み応えのある素晴らしい作品でした。 池井戸さんの小説には、夜寝るのも惜しまれるぐらい、読書の世界に引きずり込む魅力があります。 池井戸さんの本を片っ端から読みたくなり、自分がこんなに本が好きだった事を思い出させてくれました。 ハラハラ・・・ドキドキ・・・そしてホロリとさせます。 この主人公の社長さんの人柄に惚れ込んでしまいました。 ☆ | ||||
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たくさんのレビューがすでにあるのですが、それでも書かずにいられませんでした。タイヤ脱落事故をめぐって主人公の運送会社社長を軸に自動車メーカー、被害者、銀行、警察、記者などが登場しますが、どの人物の描写も精緻なうえに知識がなくても読みやすくほとんど一気に上下読破してしまいました。 鼻もちならない体質の財閥系自動車メーカーに立ち向かう小さな運送会社社長の切実なドラマですが、ハードな経済小説とは違ったどこかゆるめな空気が漂うのはそれぞれに実在感を感じさせる秀逸な人物描写のなせる技でしょうか。すっかり感情移入した運送会社社長と一緒になって何度か涙がこぼれそうになりました。企業の社会的責任、サラリーマンとしての矜持、家族の意味、権威の本質・・・さまざまなことを考えさせられた生涯忘れられない一冊になりそうです。 池井戸氏の作品は初めてでしたが、「下町ロケット」も楽しめそうです。 | ||||
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正直重たそうなテーマで敬遠していました。 が、実際はあっという間に読んでしまいました。 文章力の確かさと、構成のうまさでテンポよく読めます。 主人公赤松の会社、子供の学校、自動車会社、銀行などうまく場面を転じて物語は進行していきます。 あまりの理不尽さに途中苦しくなるほどでしたが、読後は清涼感もあります。 物語はフィクションではありますが、実際に同じような人命を奪う事故があったこと、それに対して自分はあまりにも無知で無関心であったと反省しました。 | ||||
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自動車メーカーのリコール隠し事件を題材にした、小説です。 実は、遥か昔から、この手の事件はけっこう沢山起こっていたにも課かわらず、色々な圧力によって隠ぺいされて来たのが、真実なのです。 また、告発するのは、命がけの場ーあいもただ有り相当な覚悟が必要なために、二の足を踏むケースのが多いのではないでしょうか。 池井戸氏は小説の形とはいえ、偉いと思いますよ、感動しました。 一人でも多くの人に読んで頂きたい傑作です。 | ||||
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よくこれだけの実企業を想像できる内容を、きめ細かく最上級の小説に仕立て上げたなと感嘆しております。 内容は他の方が触れていますので省略しますが、読んでいるこっちが「おいおい、大丈夫?」ってハラハラしながらも、素晴らしい小説に出会えた最上の喜びを味わい、一気に読ませていただきました。 どうですか? そんな本を求めている方には、強く強くお勧めします。 | ||||
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平凡な人たちを見事に描写して、大きな物語を動かしている。 押しつけがましくも説教臭くもなく、エンターテイメントとしても成功している名作。 | ||||
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次々に問題を解決していく、わかりやすい痛快さが、たまらなく面白い。 「下町〜」が面白かったので、こちらも読んでみましたが、 痛快度は「〜タイヤ」のほうが上だと思いました。 大企業もPTAも、高いハードルを設け、それを見事に乗り越えます。 読後感がスッキリする佳作。 | ||||
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中小企業社長が社員のため、家族のため、 正義のために大企業の隠蔽体質と戦う物語。 どこまでも泥臭く、熱い。 どんなに不条理な目にあってもめげない腐らない諦めない。 赤松社長がとにかくカッコいいです! 男の中の男! 複雑な社会問題を扱ってはいるもののエンタメ作品として 巧く仕上がっていてとても楽しく読めました。 どん底からの這い上がり展開は概ね予想通りに進みますし、 キャラクター達もありがちと言えばありがちな造型で 斬新さはあまりないのですが、面白いものは面白い! これは良い王道作品です。 | ||||
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決して綺麗事ではないサラリーマンの世界。 理不尽なことも多い。 何が良いことで何が悪いことか、目をつぶり生活している者も多い。 そんな中で葛藤する様子や正義を 貫き生きていく様は現代のサラリーマンに活力をくれるのではないだろうか。 読めば元気になれる小説であると思います。 上下巻でかなりのページ数だが読みやすく、オススメ度100パーセント。 | ||||
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下町ロケットで池井戸潤さんを知り、続けて購入したのがこの本です。 実際にあった事件をモチーフにしているのでしょうが圧倒的に人間の内面をえぐっており、池井戸ワールドに引きずり込まれてしまいました。 登場人物は本当にすぐ隣にいそうな人ばかり。 そして、自分自身もこの中にいるのではないかと錯覚してしまっています。 とにかく多くの働く人に読んでほしい本です。 | ||||
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素晴らしい作品 とにかく読めばわかる 文句1つも出てこない最高の本でした もうそれしか言えない | ||||
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銀行という組織に無知な私でもスラスラ読めて飽きがこない。また、非常に緻密な構成に脱帽しっぱなしだった。 だた一つ気になったのは、赤松社長が被害者の家族にあったとき、自分の無実を必要以上に訴え過ぎた時のこと。確かに赤松運送に罪はない。だが、数年前にリコール隠しをしていた自動車会社の車を使い続けていたことに対してみるならば、被害者としては「なぜ買い替えなかった?」と追及したくなるのではないか。 無論、簡単に買い換えなど出来るはずはないが、第三者の視点からすれば清廉潔白を主張されると腹がたつ。罪はないが今後改めなければならない事例のような気がするが・・・。、赤松自動車は今後、ホープ自動車を使うのだろうか?(多分使わないだろう)。 いろいろ批判めいたことを書いてしまいたが非常に面白かった一冊です。多分作者様の目には触れないと思い好き勝手書かせて頂きました。 | ||||
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三菱自動車のリコール隠しを下敷きにした本作の後編。 引き続きどんどん追い込まれていく主人公の一方で、あがく中で 少しずつ支援してくれる人たちが現れ、そしてそれをつないで いく課程で事件の真相が明らかになっていく。 名門財閥企業がグループをあげて押さえ込む状況下で、それでも あきらめずに戦う主人公の強さと信念に脱帽。そこには、社員の 生活と誇りを守る男の強さが描かれている。 リコールを隠し、平然としているトラック企業への憤りは当然の ことながら、追い込まれた取引先を平然と切り捨てる銀行の 卑怯さ、そしてなにより、企業を経営していく重さを感じさせる。 本当の意味で責任を果たすと言うことはどういうことか、それを 考えさせる作品である。 それにしても、元になるエピソードがあるとはいえ、圧倒的な 臨場感と説得力、そしてこれほどの重いテーマをぐいぐい読ませる 作者の力には脱帽。 今もっとも書けてる作家なのではないだろうか?。今後、氏が何を 書くのか、期待を持たずにはいられない。 | ||||
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三菱自動車のリコール隠しとそれに起因するタイヤ外れによる 直撃事故を下敷きにしながら、加害者であり、被害者でもある トラックの保有企業の社長を主人公にしながら、トラック会社、 銀行、様々な登場人物の視点から立体的に描き出した作品。 これほど重いテーマをぐいぐい読ませる筆者の筆力には脱帽。 トラック事故の被害者家族からは拒絶され、取引先には仕事を 切られ、しかもそれが原因で子どもがいじめられる八方ふさがり。 しかも、本当の原因企業は名門にあぐらをかき、まともな対応 すらしない。 そんな中で主人公は社員を信じ、そして必死で解決策を探そう としていく。その一挙手一投足にともに憤り、悲しみながら 読み進んでいく。 状況がどんどん悪化していく中、主人公も、そしてリコール 隠しをしている企業サイドでも少しずつ動きがと言うところで 終わる上巻。 とにかく読み始めたら、どんどんひきこまれる本作。十分に 時間を確保して読み始めることをおすすめします。 | ||||
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